右上5番抜歯、 開咬に4/5冠ブリッジor入れ歯はどうですか?

相談者: シロ歯さん (42歳:女性)
投稿日時:2019-03-15 20:11:18
こんばんは。
歯を1本抜歯し、ブリッジの種類や部分入れ歯で悩んでいます。
今後これ以上の歯をなくしたくないので相談させてください。


==現在の状況==

右上5番が歯根破折し、3ヶ月前に抜歯しました。
(骨が少し溶けているほどの状態でした。)

次回型取りをして、その後 仮歯なしで右上C5Eブリッジを入れる予定です。
(右上4と右上5はインレーです。)
オープンバイトで夜はナイトガードをつけています。


●質問です。

歯科の先生から保険のブリッジなら2万円のプラスチック、または4/5冠ブリッジ。
自費なら24万円のジルコニアだと言われました。

質問@
4番と6番は神経のあるインレーの歯ですが、ブリッジにする場合、歯の神経は抜くのでしょうか?


質問A
保険のプラスチックのブリッジとは「硬質レジン前装冠」でしょうか?
「高強度硬質レジンブリッジ」はやはり適応不可でしょうか?


質問B
保険利用の場合、頬側の4,5,6の歯は全て白くできるのでしょうか?
白さは自費のセラミックのように患者が選べるのでしょうか?
(今後ホワイトニング予定の場合は伝えた方がよいですか)


質問C
4/5冠ブリッジの場合、頬側の4,5,6の歯は全て白くできるのでしょうか?
オープンバイトの場合、4/5冠ブリッジはあまり勧めませんか?


質問D
右上4番と6番、右下6番の歯根破折を恐れています。
保険のプラスチックのブリッジ、4/5冠ブリッジ、自費のジルコニアのブリッジでは歯を削る量は違いますか?
周囲の歯に負担の少ない順番を教えて下さい。


質問E
歯科で入れ歯という選択肢がなかったのですが、やはり4番と6番の歯への負担が大きいからでしょうか?


質問F
自費と保険のブリッジは長い目で見た場合、使用期間に大きく差が出ますか?


◇現在の右上の歯の状況(ブリッジが入るのはC5E)
3番 健康な歯 ポケットの深さ2mm 
4番 インレー ポケットの深さ3mm 
5番 欠損
6番 大きめのインレー ポケットの深さ4mm 
7番 インレー ポケットの深さ3mm 

◇現在の右下の状況
3番 健康な歯 ポケットの深さ2mm   
4番 健康な歯 ポケットの深さ3mm  
5番 インレー ポケットの深さ5mm 
6番 クラウン(10年前に入れた自費のセラミック) ポケットの深さ4mm 
7番 インレー ポケットの深さ4mm 


以上、質問の数が多くてすみません。
ご回答お待ちしております。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2019-03-16 01:25:20
こんにちは。

@出来れば抜かずにすましてあげたいと大抵の歯科医は思っているはずです。


Aそうだと思います。
高強度硬質レジンブリッジは国内メーカーの製品ですから保険適用になったのかもしれませんが、2年間の保管もあるので開咬ケースには適用し難いのではないかと思います。

力がかかるのですから一体構造体の方が望ましいのではないかと思います。
自費であればいくらでも良い素材が出ているので選択肢に上がりにくいのではないかと思います。


B6はどうでしょう?直接お尋ねになるとよいでしょう。


C4/5冠の場合であればそうでしょう。
複雑な形態になるので適合させにくく歯との繋ぎ目も多いので二次虫歯になりやすいかもしれないのですが、健康な歯質は多く残せそうですね。


D欠損の両サイドの歯の削除量はメタルの方が少ないでしょう。
歯根破折のリスクは神経を抜くと増えると思います。
右下6番は既に失活歯でしょうか?


E普通42歳で女性であれば入れ歯は避けたいと思われるのではないでしょうか?
食事の度に出したりはめたりして隙間に入った食物をお掃除するのは嫌ではないですか?


F保険のブリッジで全てメタルだと頑丈だと思います。
前装冠では徐々に色が変わって来るのではないかと思いますし汚れが付きやすいと思いますから、経年的にあまり綺麗な印象はないです。

ジルコニアブリッジはいつも綺麗な印象があります。
4/5冠はお手入れ次第かもしれませんが、治療難易度が高めだと思います。



天然歯質を残したいならば4/5冠を上手く作ってもらい、お手入れを良くしてメンテナンスに通い問題の有無をチェックしてもらうというのが良いのかもしれませんね。

見た目重視ならばジルコニアブリッジでしょうか。

何もこだわりがなければ保険の硬質レジン前装冠ブリッジになるのだろうと思います。
6番はフルメタルになるのではないかと思います。
頑丈ですから。


部分的にポケットが深いのが気になりますね。
歯周病になっていないのでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: シロ歯さん
返信日時:2019-03-17 11:40:00
船橋先生、丁寧なご回答ありがとうございます。
先生の回答をよく読み、改めて質問をさせて下さい。


先生の回答@出来れば抜かずにすましてあげたいと大抵の歯科医は思っているはずです。

回答@に対して質問
やはり歯をみないとわからないということだと思いますが、一般的に健康な歯にブリッジをする場合、神経を抜くことが多いのでしょうか?
4/5冠ブリッジでも神経を抜くことはありますか?


先生の回答Aそうだと思います。
高強度硬質レジンブリッジは国内メーカーの製品ですから保険適用になったのかもしれませんが2年間の保管もあるので開咬ケースには適用し難いのではないかと思います。
力がかかるのですから一体構造体の方が望ましいのではないかと思います。
自費であればいくらでも良い素材が出ているので選択肢に上がりにくいのではないかと思います。

回答Aに対して質問
勉強不足ですみません。
一体構造体のブリッジとはどのようなブリッジになりますか?
硬質レジン前装冠」は、一体構造体ですか?



先生の回答C4/5冠の場合であればそうでしょう。
複雑な形態になるので適合させにくく歯との繋ぎ目も多いので二次虫歯菌になりやすいかもしれないのですが健康な歯質は多く残せそうですね。

回答Cに対して質問
今後3ヶ月に1回の定期検診に通い、フロス歯間ブラシ、タフトブラシを使用して毎日歯磨きを頑張りたいと思っています。

保険の4/5冠と保険の硬質レジン前装冠ブリッジでは、自分ができるお手入れに差はありますか?
歯の削除量が少ないからと言って、歯は長持ちするということではいということでしょうか?



先生の回答D欠損の両サイドの歯の削除量はメタルの方が少ないでしょう。
歯根破折のわリスクは神経を抜くと増えると思います。
右下6番は既に失活歯でしょうか?

回答Dに対して質問
右下6番は失活歯です。
Cの質問とかぶりますが、歯根破折のリスクは歯の削除量では変わらないということでしょうか?



先生の回答E普通42歳で女性であれば入れ歯は避けたいと思われるのではないでしょうか?

回答Dに対して質問
入れ歯に対する抵抗は特にありません。
入れ歯に挑戦してもし合わなかった場合、数年後にブリッジにするということもできますか?

その場合、考えられるデメリットは何がありますか?
また開咬の場合、4番と6番への歯の負担は入れ歯とブリッジどちらが大きくなりますか?


先生の回答F保険のブリッジで全てメタルだと頑丈だと思います。
前装冠では徐々に色が変わって来るのではないかと思いますし汚れが付きやすいと思いますから経年的にあまり綺麗な印象はないです。

回答Fに対して質問
前装冠の汚れは、歯科ホワイトニングで白くすることは無理ですか?


追加の質問
4番目が4/5冠ブリッジの場合、5番目に「硬質レジン前装冠」は適応できるのでしょうか?
銀歯になりますか?

 
歯周病に関しては先生のおっしゃる通り指摘され、歯の掃除をしていただだきました。
治療後心を入れ替え、現在フロスや歯間ブラシ、タフトブラシを使用して歯磨きを頑張っています。

お忙しいと思いますが、ご回答いただけると嬉しいです。
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2019-03-17 12:14:13
こんにちは。
回答がわかりにくかったみたいですいません。


@神経を出来れば抜きたくないので4/5冠の提案があったのです。
難易度は高いのですが歯質は一面残せますし、芯棒状に削らずにすみます。


AGCという国内メーカーの製品システムですから内容を確認してみてください。

グラスファイバーのキャップと架橋を樹脂で接着して固めて作るブリッジになりますから、以前あったものもそうですがなかなか歯科医側からは取り入れにくいもののような気がします。

硬質レジン前装冠ブリッジは金属一体構造です。
厚みが不要な部分の金属をくり抜いて(実際に作る場合はロストワックス法の鋳造ですからワックスをくり抜いておくのですが)リテンションビーズやメタルプライマー加工で樹脂を凹みにくっつけてあります。

金属だけで作るとかなりの重量になり歯の負担になるのと金属代金が高いですからね。
また見た目もまだフルメタルより喜ばれますから。

ただ、本来保険治療の場合は頑丈さが優先され見た目は重視されないものになっているはずです。


C適合に関しては患者さん側でできる事はない(型取りまでの間の歯茎炎症コントロールに協力する程度)でしょう。
ほとんど運が左右するという感じでしょう。

歯科医側と技工士側の努力と技術を要するので、制度上精度は保険治療に求めにくいものになっていると思います。
あっても2年保証くらいでしょう。

セット後のメンテナンスで異常を早期発見してもらう事が出来れば歯は残せるので常にメンテナンスは重要でしょう。
象牙質まで削られた歯はそれ自体の防御は弱くなりますから、何をやっても運が左右するので歯科医院の選択は大切という事になります。

歯科医院を選ばないのであれば冠にしてもらうほうが治療後の長期リスクは低くなるかもしれませんが、治療時に歯髄が温存できるかどうか?は難しくなるかもしれません。



Eブリッジの方が安定がいいでしょう。
義歯は粘膜支持かまたは前後の歯で支持する事になるでしょうが、歯は横からの揺すりに弱いのでどういう構造にしても義歯はなかなか勧めにくいように思います。

またもしも保険適用の義歯ならば前後の歯に接する面が樹脂になりますから汚れが付きやすくまた掃除も難しくなります。
好んで提案する歯科医がまだいるかどうか?というイメージです。



Fホワイトニングで表面に固着した汚れを分解する事は出来ます。
内面汚れや樹脂の劣化によるものには対応不可だと思います。

表面汚れ程度であれば研磨という方法も取れますが、ほとんど保険治療の方は汚れがついてきていてもあまり気にされないように思います。
ホワイトニングは自費治療ですから治療費が高くなるからでしょう。



追加の質問に対する回答。
硬質レジン前装冠にしてくれるのではないでしょうか?
材料の金属が非常に高騰していますから。



地域により保険の解釈が異なっていると思いますし技工士の腕も歯科医の考えも異なりますから(もちろん歯科医の腕も)、出来ればおかかりの歯科医院で理解できるまでお尋ねになった上で選択される方がよいでしょう。

実際に拝見した歯科医にしかわからないことは多いです。
難しいケースだという自覚をお持ちであれば尚更そのようにされるのが良いと思います。

しっかりコミュニケーションをとってみて下さい。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: シロ歯さん
返信日時:2019-03-17 13:24:12
船橋先生、回答ありがとうございました。

5番の抜歯した破折した歯は、自費の8万円のクラウンを入れたため治療をためらい悪化させてしまいました。

保険の歯であれば躊躇なくやり直しができるかと思いましたが、プラスチックの汚れだけが気になっていました。

汚れが歯科ホワイトニングで落とすことができるなら、自分にとっては大変朗報でした。


これで入れ歯という選択はやめようと決心がつきました。
できるだけ歯の神経を残したいので、担当医ともう少し相談したいと思います。

ただ大きな嚢胞をとったため、5番の上の歯茎が現在えぐれた状態です。
この状態でブリッジをつけても大丈夫なのか、心配でなりません。
回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2019-03-17 14:27:25
保険治療の欠損補綴は単に歯式の欠損を埋める治療になると思いますので、骨レベルの問題や歯茎の問題があれば別途外科治療が必要になるでしょう。

抜歯をいつされたのか?わかりませんが、骨や歯茎が落ち着くまで仮歯で過ごしてもらう必要があると考えるかもしれませんし、仮歯では支障が生じるだろうと考えるかもしれませんし、担当医がどう診断されるかはわかりません。

その件についてもご心配されていることをお伝えになっておくとよいでしょう。


患者さんの中には心配性の方もおられれば何も心配されない方もおられますし、どうなっていても不便を感じられない方もおられれば細かいことを気にして不調につながっていく方もおられます。

色々なタイプの方がおられますから、歯科医側に自分はこういう心配をしているのだと伝えておくことはよいのではないでしょうか?

内容によっては自費治療や追加治療の提案を受けることができるでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: シロ歯さん
返信日時:2019-03-17 15:09:28
船橋先生、回答ありがとうございました。


先生の回答を参考にさせていただき、担当医に相談したいと思います。



タイトル 右上5番抜歯、 開咬に4/5冠ブリッジor入れ歯はどうですか?
質問者 シロ歯さん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯のひび割れ、破折で抜く予定
抜歯:5番(第二小臼歯)
ブリッジ治療法
部分入れ歯 その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい

Total total   今日 今日   昨日 昨日  
現在 人が閲覧中