矯正後の顎の痛みの変化は気のせい?噛み合わせは関係ないのか

相談者: 匿名希望2019さん (34歳:女性)
投稿日時:2019-08-26 14:09:01
度々お世話になっております。
いつも親切に回答していただいてありがとうございます。

今回は顎の痛みについて質問させて下さい。

以前矯正治療を受けました。
目的は歯周病の改善、顎の痛みの解消でした。

矯正前は両顎の痛みに悩んでました。
口を開けると両顎がミシミシと音がしたり、パキッという音がしたりしていました。

矯正治療は上手くいかず、良い噛み合わせにはなりませんでしたが、顎の痛みに変化が起きました。
以前は両顎が痛んで変な音がしていましたが、それが片側だけになりました。

矯正して噛み合わせが変化したから、このような変化が起きたのだと自分では解釈してますが、顎関節症(自分の場合は違いますが)と噛み合わせは関係ないと言われているとネットで調べて分かりました。

すると私が経験した顎の痛みの変化も噛み合わせが変化したことと関係ないということになると思います。
ですが、長年悩まされて変化も無かった顎の痛みが噛み合わせの変化と同時に変化したのは偶然や気のせいとは思えません。

しかし科学的に関係なしと結論が出ているのだから、気のせいと解釈するしかないと思います。


質問ですが、矯正治療によって顎の痛みが変化したとき、先生ならどのように解釈するでしょうか?


なぜこのような質問をしたかというと、片側の痛みは残っているので、もう一度矯正治療を受けて噛み合わせが良くなったら、片方の痛みも無くなるのではないかと期待しています。

しかしその考えは間違いなのかもしれないと、不安になり矯正治療に踏み出せずにいるからです。


以前かかった矯正歯科でも契約前は歯列矯正で顎関節症が治ると言っていたのに、契約後はそんな訳ないだろ、そのような症例を持ってきなさい、と言われて困惑しました。
私の場合はは顎関節症ではなく顎の痛みですが。

顎の痛みと噛み合わせはやはり関係ないのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2019-08-26 14:46:58
咬み合わせを変化させると、顎の症状も一時的に変化するようです。
そして、しばらくするとまた症状が変化してくるようです。

たまたま、良くなったのでしたら、このまま経過するといいですね。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
メイクスマイル歯科(東京都文京区)の森田です。
回答日時:2019-08-26 15:46:06
匿名希望2019さん、こんにちは。

顎関節症噛み合わせは関係ないと言われているとネットで調べて分かりました。
矯正治療によって顎の痛みが変化したとき、先生ならどのように解釈するでしょうか?

顎顔面症は、様々な複合的な要因によって引き起こされていると考えられています。そのため噛み合わせだけを治しても、全ての要因を取り切ることができないので、顎顔面症は完治しないことになります。

噛み合わせが変化したことで、噛み合わせによる痛みがあった場合はその部分の痛みが解消されることはあると思います。

開口時にしていた変な音が両側から片側になったとのことですが、開口時の音がしなくなった場合は、症状が良くなってしなくなる場合もありますが、悪化した場合も音がしなくなることがありますので注意が必要です。


>片側の痛みは残っているので、もう一度矯正治療を受けて噛み合わせが良くなったら、片方の痛みも無くなるのではないかと期待していますが、その考えは間違いなのかもしれないと、不安になり矯正治療に踏み出せずにいるからです。

片側の痛みは残っていらっしゃるとのことですから、矯正治療で良くなるかどうかも含めて、顎関節症の専門医にご相談されてみたらいかがでしょうか。

顎関節からくる痛みはつらいと思います。
顎関節部分の機能障害は顎関節症の範疇ですから、痛みを取る治療はお受けになった方が良いと思います。

参考になれば幸いです。

回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2019-08-26 18:20:49
こんにちは。噛み合わせ矯正治療で変えると噛める位置が変わりますから筋肉の使い方も変わります。
ですから矯正治療により噛み合わせを変えることで顎関節症状に変化が出る事は十分ありえます。

ただし、顎関節症の治療の為に矯正治療を行う事に関してはバリエーションが多いためエビデンスベースで否定的見解になっています。

結果にバラツキが多いと学問的には低く評価されますからね。

矯正治療により顎関節症が軽減したり治ったというケースレポートは沢山あり目標とする噛み合わせもあるのですが、矯正治療の目的は顎関節症の軽減ではなくバランスの良い噛み合わせを矯正治療で作った結果顎関節症が軽減したというイメージになるので結果を保証できるものではないだろうと思います。

バランスの良い噛み合わせにしてもらい左右均等に噛む練習をする事や安静空隙を作るように必要な筋肉のトレーニング等も指導があるのではないかと思います。

矯正治療では顎の位置を誘導して噛み合わせを再構築することもされています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 匿名希望2019さん
返信日時:2019-08-28 12:44:24
藤森先生

回答ありがとうございます。
噛み合わせと顎の痛みは無関係ではないんですね。


森田先生

回答がありがとうございます。

顎顔面症と噛み合わせの関係についての説明が分かりやすかったです。
複合的な要因の一つを取り除いても解決しないってことですかね。確かにその通りですね。

噛み合わせの治療で余計に悪化することがあるとネットに書いてあったのですが、
これはどういう意味なんでしょうか?

顎関節症の要因の一つがストレスで、矯正治療はストレスが大きいから悪化するって意味ですか?


Dr. ふなちゃん先生

いつも回答していただいてありがとうございます。

>顎関節症の治療の為に矯正治療を行う事に関してはバリエーションが多いためエビデンスベースで否定的見解になっています

>矯正治療では顎の位置を誘導して噛み合わせを再構築することもされています

これはどういう意味ですか?


>安静空隙を作るように必要な筋肉のトレーニング等も指導があるのではないかと思います。

これはTCHのことでしょうか?


矯正治療の目的はあくまで噛み合わせを良くすることだと再認識できました。
矯正治療で顎関節症が治る、それに歯周病も良くなると説明されたので、それらの改善が目的だと思ってました。
回答 回答4
  • 回答者
メイクスマイル歯科(東京都文京区)の森田です。
回答日時:2019-08-28 20:41:42
匿名希望2019さん、こんばんは。

ご質問ありがとうございます。

噛み合わせの治療で余計に悪化することがあるとネットに書いてあったのですが、これはどういう意味なんでしょうか?
顎関節症の要因の一つがストレスで、
矯正治療はストレスが大きいから悪化するって意味ですか?

この場合の「噛み合わせの治療」とは歯を削ったりすることで、矯正治療を指しているのではないと思います。

歯を安易に削ってしまうと、顎関節症は良くならず、その上噛み合わせまでしっくり来なくなってしまうことが稀にあるので、そのような意味のことだと思います。


回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2019-08-29 01:23:21
顎の痛みが顎関節症と分類される場合は、歯科医師会のホームページに簡単に説明がありますから読まれておくとよいでしょう。

参考
https://www.jda.or.jp/park/trouble/index04_02.html

また、詳しくは顎関節症学会がまとめてくれていますからガイドラインを見てみるのも良いかもしれませんね。

噛み合わせが悪い場合筋肉のバランスが悪くなる(実際は逆ですが)為噛み合わせを治すと結果としてたまたま顎の痛みがなくなる場合がありますから臨床では矯正治療でバランスの良い噛み合わせを作った結果顎の痛みがなくなったというケースは経験するところです。

しかし、矯正治療が必要な方の多くが筋肉のバランスが崩れているので噛み合わせだけを治しても顎の痛みが治らないケースもありますから顎関節症を治す目的で非可逆的な矯正治療を薦めてはいけない事になっています。

ちょっと難しいですからどの文章が理解出来るか?ご自身で理解出来そうな文章の物を探してみてください。

矯正治療で顎の痛みがなくなると結果を保証できるものではないという事になります。




タイトル 矯正後の顎の痛みの変化は気のせい?噛み合わせは関係ないのか
質問者 匿名希望2019さん
地域 非公開
年齢 34歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯の痛み その他
歯列矯正(矯正歯科)その他
噛み合わせ(咬合)その他
顎関節症
回答者




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