自費の歯科治療のルールについて

相談者: 失敗恐れるさん (50歳:男性)
投稿日時:2019-10-31 12:38:16
うまく説明できるか不安ですが、

自費治療の時、冠と土台の使用素材は患者に伝える必要は低いですか?
先生のキャラに依る所が大きいとは思いますが、どうでしょうか?

冠を作製する前段階で自分の歯と、作製する歯と色合わせをする時に、どんな素材を使えば自然な色に合うか、想像は付きにくいですか?

自費治療(審美含む)するなら、最低でもCTを撮って歯根の状態は見ないと危険、など基準はありますか?
最低限する診療行為の事です。

歯科医は定年になる年齢、または視力が0.2以下は資格停止など存在しますか?
体力的な観点から伺いました。


以下は余談になります・・・

今回、第三者の意見を聞く、と御二人の先生にアドバイスをもらい実際に弁護士さんへ有料で相談に行きましたが、怖くなりました。

それなりのオカネを支払って、どんな素材が体に付いてるかなどの不安、かつ素材も調べる術が無いのですから(私は調べてもらえる事になりましたが)、単に信じる信じないだけでの治療だと、悪い先生に当たった場合を想定するとゾッとしました。

ご回答いただいた先生にバトンタッチ願いたいです。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2019-10-31 15:14:48
こんにちは。

保険治療では国が認可した材料を使いますから、何かあれば国の認可に問題があった事になりますが、自費治療の場合は歯科医が個人で責任を取ることになります。

しかし、基本的には歯科用材料として何処かの国がちゃんと認可している、安心が保証された素材を使用してあるはずです。

アメリカやヨーロッパでは、認可され評価が高いが日本の保険治療では高すぎて売れないので、製造元が認可を取得しようとしないものは非常に沢山あります。
こういうものはとても良いものなのに、日本の保険治療では全く使えないという事になります)

また、保険治療用に国が認可した材料を使いつつ、治療のやり方が丁寧であったり歯科医独自のこだわりがあったりする為、保険治療の治療費枠や時間枠にあわず、保険医は辞めて自費治療専門で行っているという場合もあるだろうと思います。

そういう場合は、国の認可品が使われる訳ですから、材料としては国が歯科用に使用する安全性を保証している事になります。

日本の場合保険治療という特殊な環境を作っていますから、日本製の物を基本的に使用させて国の産業が発展するような意図が入ってしまう傾向にあるのではないかと思います。

認可の傾向を見ていると、そういう風に想像され話されたりしています。

自費治療でも、当たり前の話ですが基本的に歯科用の物を利用されているのが普通ですから、トラブルに遭われてもその点は安心できるだろうと想像します。


>自費治療の時、冠と土台の使用素材は患者に伝える必要は低いですか?

これは先生のキャラと患者さんのキャラによると思います。

患者さんの希望が、最初から細かい素材に拘りたい方ならばそれだけの事前勉強をされて来る訳ですし、細かく説明を希望される話しぶりだったりするので、自費治療で説明時間に十分見合う治療費を納得して支払われることを伝えておかれれば、歯科医も安心して時間をかけて説明してくれるだろうと思います。

(その代わり、お互いの貴重な時間を無駄にしない為に事前にしっかり勉強はしておくほうがよいでしょう。
自費治療の場合は専門家がかけた時間も治療費に反映してくる筈です。)

>冠を作製する前段階で自分の歯と、作製する歯と色合わせをする時に、どんな素材を使えば自然な色に合うか、想像は付きにくいですか?

これは経験値により異なりそうです。
通常は慣れた材料を使うので、どの程度の色になるなというくらいは想像できるでしょう。

稀にまだ慣れていない最新の素材を使おうとしたり(今までの物よりより良いと販売元が言う訳です)、技工士を変えたりしたら、期待した物とは違う物になってしまう場合もあるでしょう。

その場合はやり直してもらうのがよいでしょうし、患者さんが急いでいる等の事情がなければ、歯科医からもう一度やり直させてくださいという説明があるだろうと思います。

>最低でもCTを撮って歯根の状態は見ないと危険、など基準はありますか?
>最低限する診療行為の事です。

審美歯科で名前を売っている美容外科の歯科等は、歯科医から見てええーと驚く荒業でオール自費治療で人気を得ていたりしますから、自費治療だからこうでなければいけないというのは全くないだろうと思います。

十人十色で色々な需要があるので、それぞれの需要に合致していれば、患者さんの満足は高くなり、自費治療の経営が成り立つのでバラエティーに富んでいるのが自費治療だと思います。

>歯科医は定年になる年齢、または視力が0.2以下は資格停止など存在しますか?
>体力的な観点から伺いました。

定年はありません。
90歳でも現役の歯科医は尊敬されます。

身体不自由な方でも歯科医をされていますし、色々な仕事内容がありますから定年はありません。

視力が0.2以下とは矯正視力の事ですか?
今はマイクロや拡大鏡も色々ありますから、ある程度の矯正視力は出ると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 失敗恐れるさん
返信日時:2019-11-01 12:23:46
船橋先生
いつも、ご丁寧にありがとうございます。
なるほど、良く分かりました。

これから今回相談の切っ掛けになった歯医者へ行きます。

私に使われた素材を、調べてもらえると伝えたら、反応的には『ふっん、やれるならやれ』的でしたね。

歯科助手さんに言われた素材名は嘘か?と詰問的に電話口で話したら、

『医院に来て説明します』

と。
声も震えてましたね。

私に使われたジーシーのファイバーポストが、保険外素材か聞いても答えず、教えてくれた歯科助手さんは長期の休みに入った、など転院を考えざる終えません、私も意地になってしまいます。

歯の素材も技工士さんへ外注し、歯科医が作る訳じゃ無いので良い意味で仕上がりが更に良くなって欲しいです患者としては。

クラウンのみ15万の価値があるのか、歯を見れば見るほどガラスよのうな輝きで今すぐに割れそうです(笑)

歯に使われて、なんの素材かも確認しにくいとなると構えちゃいますね患者側は・・・。


定年の質問を投稿したのは、歯を削られてる最中にコントラ?を持つ手が震えてたのが確認できたのもあり、怖くなりました。

高齢者の自動車事故と同様に、体力の衰えも年齢と共に加速する・・・と想像しながら治療をされるのは強いストレスだったもので。
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2019-11-01 15:17:07
私もおじいちゃん先生に抜歯されている際中に、怖さから顎が外れた方を見たことがありますよ。(もちろん簡単に顎はいれられますけど)

そうなってくると、定年はありませんが患者さん側から去っていかれると思います。


歯科医院は法人でも中小企業の規模で行っているところがほとんどです。
ご高齢になれば、若い歯科医を指導しながらご自身はあまりされなくなる歯科医は多いと思います。

義歯等はご高齢の歯科医のほうが、いつまでもお上手だったりします。
歯科の治療内容は広く、それぞれの得意分野は異なっていますから、歯科医院の選択を誤らないようにしてください。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2019-11-01 22:52:24
自費治療の時、冠と土台の使用素材は患者に伝える必要は低いですか?

私だったら、冠と土台に関しては、セラミックだとかジルコニアだとかといった漠然とした分類、或いは、グラスファイバー心棒に入れたレジンコアだとかいったことまでは伝えるかと思いますが、どのメーカーの、どんな銘柄なのかまでは伝えません。

また、尋ねられたこともありません。

メーカー名まで伝えるのは、インプラント治療のフィクスチャーぐらいでしょうか。


>私に使われたジーシーのファイバーポスト保険外素材か

仮に、そのファイバーポスト自体が健康保険での使用が認められている材料だったとしても、歯冠修復物が自費のものなのでしたら、そのファイバーポストには、健康保険は給付されないのがルールです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 失敗恐れるさん
返信日時:2019-11-02 12:37:03
小林先生
先日もアドバイス恐縮です。

先日にアドバイスをされ相談に行った弁護士にも言われた事が、小林先生の今回のアドバイスで自分が置かれてる立場が理解できました、ありがとうございました。

>仮に、そのファイバーポスト自体が健康保険での使用が認められている材料だったとしても、歯冠修復物が自費のものなのでしたら、そのファイバーポストには、健康保険は給付されないのがルールです

ホームページは患者優先みたいな展開ですが、内情は真逆の歯科医でした。
ルールというより、そのルールを先に教えてくれたら他の歯医者へ行きましたが。
ひとつ数百円程度のポストに30000も支払う自分が情けないです。

掛かってる歯科医はポストが1000円、技術料29000の内訳は教えるはずもなく、医者は、

『料金は私が決めていいんです、何も問題ありません、飯田橋の消費者センターでも新宿区役所でも、どこへでも行って確認して下さい、話にならねぇな』

とまで言われ開き直りました。
歯科助手さんにも怒りの矛先を向けてる始末で。

この辺も、相談した弁護士が言う『刑法246の構成要件を満たさない巧妙なヤリカタ。
間に弁護士を入れてる確実に』と。

ほんと自分が情けないです。
ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 失敗恐れるさん
返信日時:2019-11-03 12:39:56
医療行為としてルール上問題無かったとしても、そのルールを患者に告知もしないのは残念な話です。
ルール上問題無くても患者ファーストで診て下されば、患者はとても弱い立場の存在に成り下がります。
ルール上問題無いなら、自費治療開始の前に説明はもらいたかったです今回の歯科医に関しては。

しかし、歯科治療において、ルールを説明しない、それが当たり前の世界なのでしょうか?
今回の歯科医の開き直りな態度を見てても微動だにせず余裕でした。

自費の高い素材を使いますと発言したのに、安価な素材を使ったのがバレても。
回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2019-11-03 22:29:06
歯科治療において、ルールを説明しない、それが当たり前の世界なのでしょうか?

保険治療もしている歯科医からすれば、冠は自費治療だとしてもファイバーコアまでは保険適応してくれても良いのにと思いますよ。
しかし、残念ながら保険のルールを決めるのは歯科医ではないので支台築造(コア)は冠が自費治療になると保険適用されないです。

最初から自費治療の冠を希望されたり、自費治療で契約が進んでいれば何処で治療されてもコアは最初から自費治療になります。

冠の治療をする為にメタル色でないコアの治療が必要だと説明はされなかったのですか?
見積もりはなかったとしても費用の話は全くなかったのでしょうか?
費用がわからないのに治療を依頼されたのでしょうか?
そこが理解し難い気がします。

冠の治療を成功させる為にはコアをちゃんとしないと駄目ですし、更に根管治療もちゃんとできていなければ駄目ですから、問題があれば根管治療からやり変えさせて頂く事を提案される事も多々あると思います。

この場合も根管治療も保険治療では無理だと判断されれば、根管治療のやり直しから自費治療を受ける事を拒否されればケースによっては全く治療してくれない歯科医院もあると思いますよ。

更に歯周組織の状態が悪ければ、先にそこも治しておかなければ治療してもらえないというケースもあります。


自費の高い素材を使いますと発言したのに、安価な素材を使ったのがバレても。

このあたりもよくわかりません。

自費治療の場合、保険適応のファイバーコアを使ったとしても、それだけでは歯には接着しませんし、支台築造も出来ませんから、歯根の内面処理とかファイバーの数とか、築造する樹脂の種類とか何か保険治療とは違えているのかもしれません。

または全く同じかもしれません。

次に印象材の種類や印象をきれいに取るための下処理等で、保険治療との違いを作っているのかもしれませんし、同じかもしれません。

色々なパターンが考えられるので、お書きになっていることからは判断出来ません。

ファイバーコアにしてあることから考えると、冠はジルコニアかガラスセラミックのe.maxなのかな?
それとも他のセラミックなのかな?
と想像していますが、まだ歯科医からは回答がありませんか?


そういうセラミックではなく、安い素材であればハイブリッドレジンという事になるのかもしれませんね。

最近はハイブリッドレジンも可成り良くなっていますが、都会でもハイブリッドレジン冠で20万円だったとすれば高い感じはしますから、何かセラミック素材なのではないのでしょうか?
歯科医から早く回答があればよいですね。




タイトル 自費の歯科治療のルールについて
質問者 失敗恐れるさん
地域 東京23区
年齢 50歳
性別 男性
職業 その他
カテゴリ 歯医者への不信感
歯医者への不満・グチ
その他(歯科医師関連)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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