自費と保険のダイレクトボンディングの素材の違いについて

相談者: お1-ゆみさん (38歳:女性)
投稿日時:2020-02-06 16:01:12
こんにちは。
ダイレクトボンディングの素材について、教えてください。


セラミックインレーが割れて、その下が虫歯になっているので治療する予定です。

ダイレクトボンディングで治してみることになったのですが、そちらの医院では、保険自費に関わらず材料は同じで、自費では顕微鏡・ラバーダム・細目のバーを使うそうです。


使用している材料は、3つを操作性によって使い分けているそうなのですが、「GCのMIフィル」「松風のSPR」と、もう一つは覚えられなかったのですが…、中に入っている粒が大きくて細いシリンジで使用できるとおっしゃっていました。

どれか分かりませんが、フィラーの大きさは200nmだそうです。先生は、素材は関係ないとおっしゃっていました。



ネットで調べると、他の医院では保険と自費で素材を使い分けていて、ハイブリッドレジン?やグラディアダイレクト?などを使用しており、素材にこだわった方がいいのか悩んでいます。

素材について無知なので、用語がごちゃごちゃになってしまっているかもしれませんが、お聞きしたいのは、


顕微鏡などを使用していても、保険で使用している素材と同じでは、精度に差がでますでしょうか?
治療する先生の腕によりますか?

歯間の壁を作るのが難しいから、隣の歯を削るとおっしゃったことも少しひっかかっています。


よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2020-02-06 16:39:48
お1-ゆみさん、こんにちは。

>顕微鏡などを使用していても、保険で使用している素材と同じでは、精度に差がでますでしょうか?
>治療する先生の腕によりますか?

そうですね。
書かれている材料のことを総称してコンポジットレジンと言いますが、保険ではコンポジットレジン修復、自費ではダイレクトボンディングと使い分けている先生が多いのではないかと思います。

どちらも使っているのはコンポジットレジンですので、材料に寄る違いは左程ありません。
自費用のレジンの方が色が非常に沢山ある為、仕上げが綺麗になりやすいというのはありますけど、強度を始めとする機能面については差はありません。


このコンポジットレジン修復という治療方法は術者の腕が最も重要な因子ではありますが、その処置に掛けられる時間によっても精度が大きく変わってきます。

自費の場合は時間をしっかりと取ることが出来る分、精度を高く仕上げることが出来ます。
その分、持ちも良くなる印象です。
適切に行えば、歯を削る量は最小限に抑えることが出来ますし、お勧めできる治療法ではありますね。



>歯間の壁を作るのが難しいから、隣の歯を削るとおっしゃったことも少しひっかかっています。

これは隣の歯はご自身の歯でしょうか?それともセラミックや金属などの材料なのでしょうか?
前者であった場合は、ご自身の歯を削る量を最小限にする治療方法にも関わらず隣の歯を削るという点に大きな違和感を感じます。



また、質問の内容からは外れるかもしれませんが・・・

保険と自費で材料が同じであれば例えマイクロスコープラバーダムを用いたとしても、それを自費で行うのは療養担当規則違反です。
「保険適用外レジンを使用するから、保険では出来ませんよ。」というのが自費でコンポジットレジンを行う時の言い訳のようなものですので・・・。

これを聞いて、その医院さんに治療をお願いするかどうかはお1-ゆみさん次第です。


ご参考程度にしていただければと思います。

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2020-02-06 16:54:49
こんにちは。

保険治療を行っている歯科医院保険医登録している歯科医が保険治療で使用する材料で治療を行うと保険治療になるのではないかと思いますが、このあたりの解釈がはっきりわかりません。

グラディアダイレクトであろうが他の未認可輸入製品だろうが保険適用外のレジンを使用すればはっきり区別が出来ますから歯科医は安心して自費治療に専念できます。


ですから多くの保険治療を行う歯科医院では自費治療を行う場合は素材を保険適応外のもので行っているのではないかと思います。

おかかりになった歯科医はその区別に無頓着なのだろうと思います。


だからといって治療の出来が悪いものになるわけではないだろうと想像は出来ます。

日本の保険治療用のレジン充填用素材はとてもよい素材も沢山ありますからそれらを使って時間と手間暇を十分かけて治療を行なってくれると言うのであればそんなに悪い治療にはならないと思います。

ただし、わかりにくくなるので本当ならば建前上でも保険適用外の素材を使ってもらったほうが納得できるのかもしれませんね。



制度の隙間の微妙な解釈で行われている請求というイメージになるのが嫌な歯科医はわざわざ保険適応外のものを使用していると思います。

保険適用外のものは大定個装されていて多くがディスポになっていると思います。
(保険適用のものはディスポではないです)

ディスポは一個ずつ足していくと高額になりますから保険治療ではほとんど使われていないですし、保険適用をメーカーがとっていないものが多いですね。


ディスポを使うと自費治療でも材料費だけでも高額になるはずですしね。

保険適用材料を使ってと言うことは材料費は抑えてあるのかな?その分自費治療費が割安なのかな?と想像する事も出来るかもしれませんね??
(自費治療のダイレクトボンドは高いところはとても高額な治療費を設定していますからね)


マイクロを保険治療で使ってはいけないと言うことはありませんし、ラバーダムを保険治療で使ってはいけないということもないですし、細目のバーも保険治療でよく使いますから、レジン等の素材も保険適用品であれば一体何が自費治療なの?ということになリますよね?

保険治療でも時間をしっかりかけて手間暇をかけて丁寧な治療をしてはいけないわけではありませんから、じゃあどうして保険でやってくれないのか?となりますよね?


その辺りの解釈が難しいので保険適用外材料で行う歯科医院が多いと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: お1-ゆみさん
返信日時:2020-02-06 17:05:43
三木先生、丁寧に教えていただきありがとうございます。


隣の歯は、自分の歯です。
隣の歯が少し虫歯になっているので、それを治療する目的もあるとおっしゃっていました。

今回はたまたま虫歯でしたが、虫歯でなくても、削って歯の間を整えるとおっしゃっていたので、ちょっとびっくりしてしまいました。


実際、別の歯も治療中(mtaセメント使用)でダイレクトボンディング予定ですが、隣の歯が肉眼ですが若干えぐられていて、悲しくなっていました。



療養担当規則違反というのは知りませんでした。
色々考えて、決めたいと思います。

mtaセメント使用の歯は、2週間後に痛みなどなければダイレクトボンディングの予定で、今は仮歯(一応形に整えてある)ですが、この状態で転院することはできるのでしょうか?


神経が少し見えて、歯髄保護しています。
治療前は時々虫歯のうずきがわずかにありましたが、今はまったくなくなりました。

転院先の先生に確認が必要だと思いますが、この状態での転院は先生を困らせてしまうでしょうか?
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: お1-ゆみさん
返信日時:2020-02-06 17:12:51
船橋先生、ご丁寧に教えていただきありがとうございます。


ダイレクトボンディングの値段は、自費でも3万円と、他の医院に比べて安いです。
自費で受けると歯の清掃や説明を加えて2時間枠を取ってくださるので、時間をかけて治療してくださるのかもしれません。

ただ、材料が同じで使用機器の違いだけというところにひっかかってしまって、モヤモヤしていました。


先生やスタッフの方が優しく何でも聞きやすく、いい医院だと思っていたのですが、少し躊躇する部分もあるので、よく考えて決めたいと思います。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2020-02-06 17:28:45
>mtaセメント使用の歯は、2週間後に痛みなどなければダイレクトボンディングの予定で、今は仮歯(一応形に整えてある)ですが、この状態で転院することはできるのでしょうか?

転院についてはいつでも患者さんの好きなタイミングで可能ですよ。
ただし、治療のやり直しが必要と判断される可能性もあります。


>この状態での転院は先生を困らせてしまうでしょうか?

いえ、よくある事かと。
先生によって変わるかもしれませんが、私の場合は転院するなら早めに来てほしかったなぁと思う事が多々あります。
神経の治療が関わってくるときなどは特にそうですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: お1-ゆみさん
返信日時:2020-02-06 17:47:11
三木先生、ありがとうございます。

そうなんですね、教えていただき少し安心しました。
また一から歯科医院を探して、検査を受けて、というのが少し大変で時間もかかりますが、納得できる治療を受けたいと思います。

丁寧に教えていただき、本当にありがとうございました。
回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2020-02-06 17:48:15
〉先生やスタッフの方が優しく何でも聞きやすく、いい医院だと思っていたのですが、少し躊躇する部分もあるので、よく考えて決めたいと思います

保険制度自体がすでにモヤモヤする制度になってきていますよね。
患者さんのニーズと歯科医が提供したい技術と保険制度がどんどん合致しなくなってきていますからモヤモヤだらけでしょうね。

せっかく相性がよい歯科医院を探し当てられておられるならば、ある程度モヤモヤしてものむのか?のまないのか?はご自身の選択になりますね。


歯科治療も医療もこれこそ正解というものはないですが、決まりを重視されるならばこういう治療請求はきっとモヤモヤが晴れないだろうなと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: お1-ゆみさん
返信日時:2020-02-06 17:54:17
船橋先生、ありがとうございます。

そうなんです、相性がいい医院を見つけられたので、嬉しくなったのですが、モヤモヤします。

先生にも話を聞いて、よく考えて決めたいと思います。


アドバイスありがとうございます。
とても参考になりました。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2020-02-07 07:59:45
保険用の材料も自由診療用の材料も基本的には同じです。
色数が違うくらいでほとんど変わりません。

ただ、法的な話を言うと、保険医療機関において、保険適用の歯科材料を使って自由診療にするのは非常に難しい問題をはらみます。

そこで、保険医療機関で自由診療にてレジン治療を行うためには保険適用外のレジンを使う必要があります。

そのくらいの差です。


あとは 保険治療では平均して15分程度〜30分程度しか一患者に時間を振り分けできませんが、自由診療だと1時間以上の時間を割くことができます。

その分治療のクオリティが上がるのが普通ですが、本当にクオリティが高いかどうかはわかりません。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: お1-ゆみさん
返信日時:2020-02-07 14:53:37
高田先生、教えていただきありがとうございます。


素材は色以外ほとんど変わらないと知り、その点は安心しました。

法的に問題があるということを知ったので、悩みます。


時間をかけてクオリティが上がることを期待したいです。
両隣の歯にまたがる大きなセラミックインレーの下が虫歯なので、難易度が高いらしく、ダイレクトボンディングできるかどうかも怪しいらしいので、よくよく考えて決めたいと思います。


とても参考になりました。
本当にありがとうございます。



タイトル 自費と保険のダイレクトボンディングの素材の違いについて
質問者 お1-ゆみさん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ レジン(白いプラスチック)
その他(保険と保険外)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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