根管治療で自由診療を希望したが保険治療になったことついて

相談者: まめちょろさん (33歳:女性)
投稿日時:2020-06-22 21:14:45
初めてこちらの掲示板を利用致します。
書き込み内容に不足がございましたらすみません。

過去3本虫歯が酷く神経を抜きました。
時期と居住地が3本それぞれ異なっていた為、違う歯科院にて治療を受けました。

歯科を選ぶ際自由診療根幹治療をWEBサイトでアピールしている所を選び、問診の際に自由診療の根幹治療を希望したのですが、3院ともにあまり変わらないから保険治療でいいと思うと言われ、保険治療にて神経を抜きました。

マイクロスコープラバーダムを使っての根幹治療の方が、優れていると素人考えで思ってしまうのですが、断られ(?)て保険治療になった理由がずっともやもやしています。

歯の状態によっては、自由診療でやっても無駄になるなどあるのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-06-22 21:42:21
まめちょろさん、こんにちは

>3院ともにあまり変わらないから保険治療でいいと思うと言われ、保険治療にて神経を抜きました。

その先生の「保険治療」と「自費治療」を比べた場合には、あまり変わらない、という意味だと思います。
自費か保険の違いや材料の違いもありますが、担当する先生の技術や知識のほうが影響もバラつきも大きいのではないかと、個人的には思います。

マイクロスコープラバーダムを使っての根幹治療の方が優れていると素人考えで思ってしまうのですが

ラバーダムは、保険であろうと自費であろうと必須ではないかと考えます。
残念ながら確かに、諸外国に比べラバーダムがあまり使われていないという現状はあります。

しかし、保険でラバーダムを使ってもらえる歯科医院を探すのは、そこまで難しくはないと思います。

マイクロスコープについては、保険治療では使ってはならないという決まりはありませんが、使ってくれる医院はあまりないかと想像します。

ただ、高倍率の拡大鏡ということでしたら、保険治療でも使用している歯科医院はそれなりにあるのではないかと思います。


>断られ(?)て保険治療になった理由がずっともやもやしています。

自費根管治療を謳っている歯科医院ですよね。
どういう理由かはその先生にしかわかりません。

単純な形の根管で、費用対効果を考えれば保険治療で良いと考えたのかもしれませんし、何か別の理由かもしれません。

保険医療機関で根管治療を自費で行う場合、療養担当規則的にグレーな部分かと思いますので、どこで線引きをするかという問題があると思います。

一応、患者さんが希望したための自費治療としたと捉えるか、保険認可外の薬剤を使ったという解釈になりますが、自費のCRがダイレクトボンディングと呼ばれ保険CRとの線引きが受け入れられているのに比べて、自費根管治療はそこまで浸透していないので薦めにくいという側面はあるかもしれないと想像します。

>歯の状態によっては、自由診療でやっても無駄になるなどあるのでしょうか?

保険の治療にせよ、今、特にトラブルが起きていないのでしたら、結果的に治療は成功していると考えて良いと思いますよ。

参考になればと思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2020-06-23 01:36:38
こんにちは。

痛みが出て放置していない歯の抜髄の場合は、感染した歯冠部歯質をきちんと取り除き、唾液を入れないように通法通りの手順で治療を行えば感染根管にはなりませんから、保険治療で十分と言われたのではないでしょうか?

痛みが出てもしばらく放置してしまった歯や、痛みが酷い時以降の歯の抜髄であれば、歯髄の感染が進んで根管壁の歯質も感染しているので、劇薬を使用した洗浄が不可欠になり難治化しやすくなります。

治療のタイミングが、まだ根管治療を難しくしないタイミングだったのでしょう。

一般によくある抜髄の場合は、感染根管治療とは異なるので、歯根のヒビを見落としたりする事もないので、目視下でも良いくらいではないかと思います。
根管の歯質もしっかり残せるのが普通で、単純に出来る時期があるだろうと思います。

自費治療の根管治療は、1根管数万円から十万円する治療になるので、3本虫歯で根管治療を受けると、その後の歯冠修復にも保険は使用出来ませんから、数十万円必要な治療になりますよね。

必要性が低いのであれば、せっかく保険治療が受けられるのですからしっかり根管治療をしてくれる技術をお持ちの歯科医に行ってもらうならば、保険治療でよいのではないかと思いますが、色々な方がおられますから、安心感を買う為にお金をお支払いになりたかったのかな?と思いました。

保険でも歯科医を選べばきちんとした抜髄治療はしてもらえますから、今症状がないのであれば問題はないのではないかと想像しています。

マイクロスコープを使っても、マイクロが根管治療をしてくれるわけではなく単なる視認用具ですから、不要という事であれば不要だったのでしょう。

全てをマイクロスコープ下で治療してもらう事を希望されれば、ほぼ自費治療になると思います。
効率が落ちるという歯科医もいるからです。


>歯の状態によっては自由診療でやっても無駄になるなどあるのでしょうか?

数十万円で安心感を買いたい方もおられますから、何が無駄なのか?はわかりませんが、自分ならば抜髄治療は上手く根管治療をしてくれる歯科医に治療を受けるなら、保険治療で十分だと思います。

下手な歯科医や治療途中にリーマー破折等のアクシデントがあったならば(器具の管理が悪いか下手ということですが)、その段階で自費専門医に移行し、自費治療を選択するようになるのかな?と思います。

元々、保険治療を行う歯科医院で根管治療をマイクロスコープを使うからといって自費治療で行うのは問題があると言われることもあります(保険適用外の薬を使用する場合は別ですから、MTAセメント等が必要なケースは自費治療になります)。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2020-06-23 09:31:20
個人的な意見ですが、

日本の歯科医療はおかしな話で、1つの歯科医院でも「保険治療」と「自費治療」とう2つの治療基準が存在します。
 
本来医療とはシングルスタンダードで、1つの物差しで行うべきものなのですが、世界的に日本の歯科だけはダブルスタンダード的なものが存在しています。
 
大昔は保険治療と自費治療の境界は比較的明確で、保険材料として使えない材料で被せ物入れ歯を作ると、自費治療となっていたのですが、今は境界があやふやで多くの治療がグレーゾーン化しており明確な線引きはありません。
 
保険治療と自費治療の明確な線引きは歯科医師でもできませんし、厚労省に問い合わせても明確な回答は出されません。
 
 
マイクロスコープラバーダムを使っての根幹治療の方が優れている
 
歯内療法専門医であればこの2つの条件はマストです。
 
ある歯内療法専門医の先生は、「ラバーダムをしないなら根管治療はするな!」とまで言います。
 
私も故障などで顕微鏡が使えない日は1日休診にします。
 
それだけこれらの機材は、治療の質の確保には重要なものと考えます。
 
 
>断られ(?)て保険治療になった理由がずっともやもやしています。

保険根管治療も自費根管治療も差が出ないと判断して、まめちょろさんの為に安い治療費で治療してくれたのではないでしょうか。


私が開業する頃は、「自費根管治療!?、お前何考えているんだ!?」的に根管治療は保険治療で行うのが当たり前の時代でしたが、今は保険医療機関でも自費の根管治療というのは1オプションになってきています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: まめちょろさん
返信日時:2020-06-23 12:30:54
滝野先生、船橋先生、井野先生

早々にご丁寧な解説をしてくださりありがとうございました。
連名での返信となり申し訳ございません。


治療を受けた歯は、その後、痛みもなく良好な状態を保っています。
セラミックジルコニアの被せをするにあたり、どうせなら長持ちするように自由診療にて根幹治療を受けた方が良いかなと思ってお願いをした経緯がありました。

物凄く言い方は悪いのですが、営業する必要の無い鴨ネギで利益が見込める客なのに、何故断られてしまったのか不思議で堪らなかったのですが、皆様の解説を拝見して自分の考え方が恥ずかしくなりました。

日本歯内療法学会の専門医と指導医の方々に診ていただいたのですが、運よく素晴らしい先生に治療していただけたんだなと知れて良かったです。



タイトル 根管治療で自由診療を希望したが保険治療になったことついて
質問者 まめちょろさん
地域 非公開
年齢 33歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
ラバーダム
根管治療関連
その他(歯科医師関連)
マイクロスコープ
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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