保険の差し歯をセラミッククラウンにするにあたって

相談者: つかたかさん (26歳:男性)
投稿日時:2020-06-26 15:16:04
こんにちは。

明日、かかりつけの歯科に左前歯セラミックについて相談しに行くのですが、私は現座両前歯とも虫歯により神経を抜いている状態です。

右前歯については裏が金属の保険差し歯をしております。
(数年前治療)

左前歯については右ほどひどくはなかったようで裏につっかえ棒?的なものを入れて白いもので固めている感じです。
(数年前治療)


今回、このご時世でリモートワークということもあり、歯科に通いやすくなったたため左前歯をセラミックにしてもらい思っております。

まず理由としては歯の色が少し黒ずんでおり、歯科の先生より黒くなってくるのは仕方なく、いずれは右前歯と同じように差し歯になると言われたためです。

将来的に、これからその時が来るまで歯が少し黒いのを意識しながら生きていくよりかは、高いがセラミックにしてほかのことに意識を向けて生活できるようにしようと思って思いました。



ここで質問なのですが、

@セラミックにも種類があるようですが、基本的にどのような違いがあるのでしょうか。
(今回は前歯の治療ですが)


Aすでに保険の差し歯をしている右前歯もセラミックにしようとした場合取り外すところから始めなくてはならないと思いますが、その際の歯へのダメージは大きいものでしょうか。

それともセラミックで統一した方がよろしいでしょうか。
(見栄えがよいに越したことはありませんが私は人前に出る仕事ではないため人並み以上に見栄えに対してこだわりはありません)



かかりつけの歯科の先生にも同様の質問をしますが、先生方にもお伺いしたく質問をしました。

よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-06-26 16:21:56
つかたかさん、こんにちは。

>@セラミックにも種類があるようですが、基本的にどのような違いがあるのでしょうか。
>(今回は前歯の治療ですが)


まず、狭い意味でのセラミックは、陶磁器と同じようなものです。(長石系の陶材を焼き付けたものです。)
他に、ジルコニアやニケイサンリチウムなどの材料もセラミック(セラミクス)と呼ばれています。
また、それらの複合で、様々なものにわかれます。


純粋なオールセラミックとしては、長石系の陶材だけを盛り付けて作ったものになりますが、これは割れには弱いため、通常は金属の裏打ちの上にセラミックを焼き付けてきました。
(陶材焼き付け鋳造冠)

セラミックとはいえ中には金属があり(金属の種類もいろいろあります)、またオーソドックスなタイプでは裏側の一部には金属が出ていましたが、、歯茎のキワまでをセラミックにしたものもありますし、裏打ちを金箔にすることで適合を良く、色調を明るくしたもの(ガルバノクラウン)などもあります。


また、最近ではニケイサンリチウムやジルコニアなどの素材が出てきたことで、そうしたものの上に陶材を焼き付けたものや、ジルコニア単体、ニケイサンリチウム単体というものもあります。

前歯の治療ですと、あまりジルコニア単体のものは勧められないと思います。



>Aすでに保険差し歯をしている右前歯もセラミックにしようとした場合取り外すところから始めなくてはならないと思いますが、その際の歯へのダメージは大きいものでしょうか。

全くダメージがないわけではありませんが、慎重に治療してもらえる医院でしたらあまり考えなくて良いと思います。


>それともセラミックで統一した方がよろしいでしょうか。

統一したほうが見た目は合わせやすいかもしれませんが、必ずしも合わせる必要はないと思います。


参考にされてください。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2020-06-26 16:50:37
滝野先生に補足です。

>それともセラミックで統一した方がよろしいでしょうか。

見た目で考えれば「同時に作った方が色は合わせやすい」です。


>(見栄えがよいに越したことはありませんが私は人前に出る仕事ではないため人並み以上に見栄えに対してこだわりはありません)

これは個人の主観なのでなんとも言えませんが…。


別々に治療した場合、「自費セラミックスなのに色が合っていなくても気にしない」と言う気持ちになれるかどうか…と言う事が懸念されます。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: つかたかさん
返信日時:2020-06-26 18:30:11
滝野先生、桜井先生、ご返答ありがとうございます。


セラミックの種類や前歯への推奨につきましてご教授いただきありがとうございます。


保険差し歯を取ってセラミックにするという件ですが、以前かかりつけの歯科の先生にお伺いした時は歯へのダメージが大きいからやめた方がいいと言われた記憶があります。
(半年くらい前です)

しかし、保険の差し歯は年を経るごとにセラミックに比べて変色も激しいと言われましたのでできれば今のうちに変えたいという気持ちはあります。



少し脱線しますが、今回のセラミックの件に関してなのですが、この治療(セラミック)のみ違う歯科でやるという行動はお勧めできる行動なのでしょうか。

よほど今の歯科に疑問を抱いていたりしていたら別だと思いますが自分はそうでもないです。

しかし、まったく別問題かもしれませんが、かかりつけの歯科はマイクロスコープなどは使っておらずすべて裸眼です。
マイクロスコープでやってもらった方が良いと思っているのですが、これらの器具を使用していないからと言ってそこが少し遅れていてやめた方がいいと考える材料になるでしょうか。


よろしくお願いします。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2020-06-26 19:19:57
まず、僕も「マイクロスコープでやってもらった方が良い」とは思います。
(高倍率ルーペでも同等の結果は求められるようには思います)

が、「すべて裸眼」と言うのはいかがなものか…と。
歯科治療と言うものは数十マイクロメートルの精度が求められるものですから)


「裸眼の先生基準の判断」と「高拡大視野での判断」では診断そのものが変わってきます。

なので「歯へのダメージが大きいからやめた方がいい」が裸眼の先生の判断だとすると、マイクロ治療を希望されるつかたか さんのニーズとはズレが生じてしまうかもしれません。



個人的にはご相談の最初にあるように

>左前歯については右ほどひどくはなかったようで裏につっかえ棒?的なものを入れて白いもので固めている感じで
>歯の色が少し黒ずんでおり

と言う事であれば、

1 左の歯をインターナルブリーチ(またはウォーキングブリーチ)を行い、満足すればそれ以上行わない。

2 満足しなければマイクロ治療を提供してくれる歯科医差し歯の作成を依頼する。


と言う2段階での治療を提案するように思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: つかたかさん
返信日時:2020-06-26 19:54:56
桜井先生、ご返答ありがとうございます。


やはりマイクロスコープは初めて治療をしてもらう際の判断基準の一つとして見てよいのかもしれないのですね。


>1 左の歯をインターナルブリーチ(またはウォーキングブリーチ)を行い、満足すればそれ以上行わない。
>2 満足しなければマイクロ治療を提供してくれる歯科医差し歯の作成を依頼する。

こちらにつきましても相談してみます。

将来的にセラミックにすることは確定しているのですが、できるだけ自然の歯は少しでも残しておきたいと思っております。

今回セラミックにする理由は「歯の色(少し黒ずんでいる)」がほぼすべてを占めていますので、まずこちらからお伺いしてみることにします!
回答 回答4
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-06-26 19:56:40
>保険差し歯は年を経るごとにセラミックに比べて変色も激しいと言われましたので

セラミックも一生モノではない、ということは頭に入れていたほうが良いと思います。
(確かに変色や着色はしませんが)


>この治療(セラミック)のみ違う歯科でやるという行動はお勧めできる行動なのでしょうか。

個人的には良いと思いますが、どう捉えるか主治医のキャラクターにもよると思います。


>マイクロスコープでやってもらった方が良いと思っているのですがこれらの器具を使用していないからと言ってそこが少し遅れていてやめた方がいいと考える材料になるでしょうか。

少なくとも、高倍率ルーペはあったほうが良いと思います。
ただ、ルーペもマイクロも見る為の道具に過ぎません。


セラミック治療の精度を上げようと思えば、

 そもそも、歯を削って形を整える時の腕や正確性

 型取りの材料
(保険でも使う寒天アルジネート印象なのか、シリコン印象なのか。また最近では光学印象というものもあります。)

 圧排糸、できれば二重圧排を行うか。

 個人トレー、個歯トレーを使う。

 超硬石膏を使う。
(保険治療では、硬石膏という石膏を使うのが一般的です。 自費は超硬石膏を使うのが良いですが、そうでない医院もあると思います。)

 技工士さんの腕や、技工士さんと歯科医師の意思の疎通。
(中には自分の治療は全てメタルもポーセレン焼成も自分で全て作っていらっしゃる、職人気質な先生もいらっしゃいます。 が、普通はそうではないので…)

と、様々な要素があります。

これらは、マイクロのような最新のものではありませんが、長い歴史に裏打ちされた実績があります。単純な比較はできませんが、マイクロ以上に重要な要素はあると思います。



(マイクロスコープや高倍率ルーペを導入しているような先生は意識が高いでしょうし、普段から自分の治療の跡が大きくしっかり見えているわけですから、他のことにも気を使った治療をしている確率は高いとは思います。)


ただ、そこまでいくと患者さんにはなかなか選択が難しいでしょうね。

最終的には、マイクロか少なくとも高倍率ルーペを使っている先生の中で信頼できそうな先生かどうか、というところにたどり着くかもしれません。


お大事にしてください。

1人の専門家がこの回答を支持しています  



タイトル 保険の差し歯をセラミッククラウンにするにあたって
質問者 つかたかさん
地域 千葉
年齢 26歳
性別 男性
職業 会社員(技術系)
カテゴリ オールセラミック(陶器の被せ物)
審美歯科治療(人工の歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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