ヒビの入った神経のない奥歯は抜くしかないのですか

相談者: もりsyannさん (48歳:女性)
投稿日時:2020-07-25 01:17:54
先日一番奥の歯茎が腫れて刺すような痛みがあり、質問をさせていただいたものです。

右下の一番奥がかなり痛んで急性の歯槽膿漏といわれていたのですが、その後、歯茎に水膨れのようなものができ、痛みもひどいので
レントゲンを撮ったところ、歯にひびが入っていてそこから菌が入って膿んでいると言われました。

そしてもう抜いて入歯にするかインプラントかといわれました。

その7番の歯は子供のころに神経を抜いてから、2回ほど根っこに菌が入りやり直しをしてそのたびに削られて30年近くのうちに歯は歯茎から1〜2ミリしか残っていません。
ボルトのような土台の上に大きな銀歯をかぶせています。

痛み自体は1年ほど前からあり、その時も歯周病なのでということで
薬を入れて終わりで、痛くなったらまた来てくださいという感じで歯周病の治療は終了なのかと思っていました。


質問は、このような歯はもう抜くしかないのでしょうか?ということです(これだけではよくわからないとは思いますが…)

ちょっと今の歯医者さんに不安があります。

歯周病(歯槽膿漏)と決めつけないで、もしかして1年前にレントゲンを撮っていたら…と思います。
また今はその水膨れをつぶしてまた薬を入れて、抗生物質を飲んでいる状態です。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2020-07-25 07:32:25
こんにちは。

根管治療がうまく行かず何度も治療をやり直すという経過を辿ると感染歯質除去が繰り返された事になりますから歯質はかなり薄くなっています。

しかも過剰な力のかかる大臼歯であれば30年の枯れ木に過剰負荷を繰り返しかけている状態ですからヒビが入り亀裂が入り歯の内部と口腔が交通し細菌が住み着き治療不能になっていきます。

つまり、子供の頃に歯の神経を失って力のコントロール不良な状態で経過するといずれは保存不能となり抜歯に至るのは致し方ないということです。

力のコントロールは主に睡眠時不良になりやすい為(睡眠時は起きて活動する時とは体位も気道の広さも異るため)一般の方に起こりやすい低位舌が直せていなければ睡眠時に陥りやすい早期接触による咬筋活動の活性化により揺すられ痛めつけられますから割れに繋がります。

致し方ないステージングだと思います。

歯周病と言われたのはそれらの経過も含めた簡略な説明だったのだろうと思います。
(根管治療を何度も繰り返した歯が脆くなるのは歯科医ならば皆知っているので)

一年前にすでにヒビが入って来ていたのではないかと想像します。(初期はレントゲンに写りません)

歯茎から入れるお薬は抗生剤の軟膏でしょうから局所と全体から細菌を減らし貴方の身体が勝てばまたしばらく歯の保存が可能になるかもしれません。

しかし、力のコントロールは困難でしょうからまた腫れ痛むを何度か繰り返す事になるだろうと思います。

いずれ抜歯が必要になるのをどこまで使うか?という段階に入ったので歯科医から宣告されたという感じではないかと想像します。

感染根管治療が可能なのかどうかで命運が別れる事は多いですが、そろそろ無理になってきているのではないかと経過から想像しています。

歯内療法が得意なマイクロスコープのある歯科医院で根管治療に着手してもらえたならばもしかしたら感染除去が可能なのかもしれませんがより歯質を失い力にたえられなくなります(ヒビを明示され抜歯を説明されれば歯科医が治せることはそれ以外無くなったということになりそうです)



以上想像になりますから、実際には

〉今の歯医者さんに不安があります

ということですし、別の歯科医に一度診てもらってもよいかもしれませんね。マイクロスコープや各種レントゲンがある歯科がよいかもしれませんね。

わかりやすく説明する為のツールになりますから。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-07-25 08:19:00
もりsyannさん、こんにちは。

>質問は、このような歯はもう抜くしかないのでしょうか?ということです

一般的には、垂直破折は抜歯ということになると思います。 
保存しようと思えば接着修復という方法もあります。
歯の内側から接着する口腔内接着修復、一度抜いて接着してから再植する口腔外接着修復があります。

ただ、あまり一般的ではないので対応できる歯科医院は少ないと思います。
延命はできてもいずれ保存不可能となる可能性はあります。

また、接着修復した場合は定期的な予後観察が必要となります。


>もしかして1年前にレントゲンを撮っていたら…と思います。

1年前にレントゲンで何かがわかったとしても、有効な治療はなかったかもしれませんね。


>その7番の歯は子供のころに神経を抜いてから、2回ほど根っこに菌が入りやり直しをしてそのたびに削られて30年近くのうちに歯は歯茎から1〜2ミリしか残っていません。

下の奥歯、特にアジア人の女性の場合は樋状根など複雑な形態であることの多い歯だと思います。

また、若いほどまだ歯根が未完成で、その段階で神経を抜く治療をすることは歯の寿命を縮めますし、再治療を繰り返せば条件はより悪くなりますから、30年よく持ち堪えてくれた、とも考えられると思います。

ところで、もりsyannさんには悪気は無いのだとは思いますが…
「そのたびに歯を削られ」たとのことですが、必要だから削ってもらったのだと思います。

例えば悪性腫瘍を手術で取る場合は「取ってもらった」り「切ってもらった」という表現になると思いますが、歯科の場合は削ってもらった、抜いてもらった、ではなく「削られた」「抜かれた」と言われてしまいます。

説明を受け、患者さんも希望し、同意の上で必要な治療をしているハズなのですが…

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2020-07-25 10:27:30
残念ながら、歯根破折を直ぐに見付けられる方法はまだありません。

どんな名医でも、時間経過の中でしか確定診断を下せないです。

根管治療を何度もされていて、その果てに今回のような事態に至ってられるのでしょうから、その歯は限界を超えた、と思います。

大臼歯は噛む力が強く掛かる部位で、患者さんは始めに失われることが多いです。

今でもなお、歯の耐久年数は人の寿命ほど長くない、と分かっています。

長く保たせるには、歯髄を取らないこと、歯を力とかで割らないこと、優しい力で使うこと、夜とかの就寝時の無意識の力から守るための手段を講じることとかしかありません。

患者さんは自分の思い通りにならないと、その先生に不信感を抱かれるのだと思いますが、それは誤解のことも多いと思います。

どんなに医療が進んでも、老化現象、そして最後には死から誰も逃れられません。

お気の毒とは思いますが、その歯は寿命を全うされたのではないでしょうか。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: もりsyannさん
返信日時:2020-07-30 00:13:50
船橋先生

再度ありがとうございす。

また薬をいれたのですが、激痛のため、ここ2,3日なにもできない感じでした。

こんなにつらいなら抜いたほうがいいのかなという方向に行っていますが、それはそれでその後どうするかでまたまた悩んでします。
先生の説明はわかりやすく納得がいきました。

今行っている歯医者さんは患者の話をよく聞いてくれると評判がいいところなのですが、そういった説明が何もなかったので本当にありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: もりsyannさん
返信日時:2020-07-30 00:25:52
滝野先生

すみません…。

最初にやり直しをしたときは違う歯科ですが、神経がないのに痛いわけがないとのことで、不定愁訴とかにされて(精神安定剤いりますか?とまでいわれました)時間がたつうちに虫歯も根の状態も進んでしまったということがあるので、削られてという恨みっぽい表現になってしまいました。

たしかにそんな状態で30年よくもったといえるのかもしれないです…。
残っている歯はこんなことにならないよう大事にしたいです。
ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: もりsyannさん
返信日時:2020-07-30 00:30:16
松元先生

ありがとうございました。
マウスピースも今は歯茎が痛くてしていませんがつけるようにして残った歯を大事にしたいです。



タイトル ヒビの入った神経のない奥歯は抜くしかないのですか
質問者 もりsyannさん
地域 非公開
年齢 48歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯のひび割れ、破折で抜く予定
歯のヒビ(ひび割れ)
回答者




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