5歳、砂糖不使用のおやつでも虫歯になるのか(海外)

相談者: トコちゃんさん (38歳:女性)
投稿日時:2020-08-27 07:34:31
3月より海外赴任に帯同しております
5歳の娘についておしえてください。


【前提】
日本で2か月ごとに定期健診にいっており2年前から初期虫歯がありましたが進行せず食い止めていました。

エナメル質が弱いのと唾液が少ないためもともと虫歯になりやすいと言われている子です。


渡航後も砂糖は食事以外で控えておりましたし、おやつの時間も決めていましたがロックダウン明けに(5か月ぶり)歯科へ行くと虫歯が進行していると言われました。



【質問】

@おやつにはおにぎりやパン、砂糖なしのポン菓子、ポテトチップスを与えていましたが砂糖がなくても炭水化物なので虫歯になりやすいのでしょうか?


Aこちらでは砂糖不使用のクッキーやワッフル(ステビアで代用している)が売っているのですが、それらも与えない方がいいのでしょうか?


B砂糖不使用でマルチトールと果物で作ったジャムも歯にはよくないのでしょうか?



何も与えない方がいいとはわかっていますが幼稚園が再開し、曜日ごと決められたおやつを持たせる決まりがあるので難しいです。

例)月曜日 クッキー、ビスケット
  火曜日 果物
  ・
  ・

どうぞご回答よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2020-08-27 09:27:44
>@おやつにはおにぎりやパン、砂糖なしのポン菓子、ポテトチップスを与えていましたが砂糖がなくても炭水化物なので虫歯になりやすいのでしょうか?

食べ方によってはむし歯になる可能性はあります。


>Aこちらでは砂糖不使用のクッキーやワッフル(ステビアで代用している)が売っているのですがそれらも与えない方がいいのでしょうか?

代用甘味料の種類によってはむし歯になる可能性はあります。
また、甘味料以外の成分(炭水化物など)が原因でむし歯にあることはあり得ると考えられます。



>B砂糖不使用でマルチトールと果物で作ったジャムも歯にはよくないのでしょうか?

果物が入っているのであればむし歯を作る能力はあります。


ただ、「何を食べるか」も大切ではありますが、「どのように食べるか」も非常に重要です。

「3食+決まった時間の間食1回」であればあまりむし歯にはなりにくいですが、それ以外に頻回にお口に食べ物や飲み物が入ってくる機会が増えるとむし歯になりやすいです。


また、もし渡航後に食事自体が日本にいた頃と変化したのであれば食事による糖分摂取量も増えた可能性も考えられます。

「1日の食べ飲みの回数や時間帯」
「食事も含めた糖分の総摂取量」
これらを一度見直してみてはいかがでしょうか。

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2020-08-27 10:04:38
こんにちは。

虫歯は何故出来るのか?についてはご存知ですよね?

虫歯は歯についた細菌が産生する酸による歯の脱灰です。
細菌が歯面についていなければ虫歯という病名にはなりません。


細菌は何を餌にして代謝したり増殖するのか?ですが、ご家庭で色々細菌を使って発酵食品を作る機会が一つくらいはお有りだろうと思いますが、主に炭水化物ですよね。

ご飯を発酵させると甘酒やお酒になり最後は酸っぱくなって酢になりますよね。
それらは細菌の種類が異なります。

虫歯菌は酸性環境でも増殖するミュータンス菌や乳酸菌等により生じると考えられるかと思います。


砂糖は一番良くないと言われていますがもちろんおにぎりでもポン菓子でもポテトチップスでも炭水化物ですからね。
更にクッキー、ビスケットもジャムもでしょう。
お口に入れる炭水化物は何でも細菌の餌になりえるでしょう。



問題は滞留時間でしょう。

食べたら磨く、磨いたら食べない。それができない時はお水やお茶でブクブクゴックンでもかなり違うのかもしれませんよね。

本当に虫歯からの脱灰だけであればそういうことになるでしょう。

歯磨きをしっかり行わせ仕上げ磨きにフロスの使用は大切です。
それは虫歯菌とその代謝産物であるネバネバ発酵産物が歯面に滞留し続けておかないようにする為です。



次は、酸触症です。
こちらはPHの低下による歯の脱灰です。

大抵の果物は甘酸っぱいですよね?
爽やかに感じるものの多くはPHが低くエナメル質を溶かします。

ただし、食物繊維がしっかりありモグモグしっかり噛み味わって食べると唾液が出てきて緩衝します。

喉が乾いたときにポカリスエットや炭酸飲料や乳酸菌飲料を飲む癖がついてしまうと歯は弱まり脱灰が進みます。
これらは、細菌の有無に関わらずおきています。



最後に口腔機能発達不全症があります。
お子さんの歯並びやお顔や口元、鼻咽喉には問題は生じていませんか?

鼻炎やアレルギー体質に陥っていると鼻からの呼吸が困難になり口呼吸になっています。

口唇閉鎖が不十分であれば歯や歯茎に問題を生じます。
唾液の緩衝が期待できなくなるのも困りますし、唾液による再石灰化がなくなるのも多いに困ります。

お口の機能は身長が伸び止まるまでしっかり更新し続けておく必要があり日本では16歳までは口腔機能の発達が不十分なお子さんに指導を保険適用で行う事が可能になりました。



唾液が少ないというのは何か代謝障害がありますか?
もしも全身的な問題も生じているのであればそちらのコントロールもとても大切になると思います。

お子さんでお砂糖好き甘い物好きでなければ唾液はしっかり出ているのが普通です。
ストレス等により唾液の出が悪くなっていれば、あいうべ体操を検索して毎日させるべきですね。
唾液の出が全く違い口腔機能も良くなるでしょう。


歯科医院ではより専門的な検査と指導をきめ細かく行えるはずです。

どうせ行かれるならば虫歯だけではなくしっかり口腔機能についてもチェック&指導を行ってくれる歯科医院を選択しておくとよいでしょう。

口腔機能の指導には保険点数がありますから基本的にお支払いになる額は高めになりますが、日本の場合多くの自治体が補助してくれますからご家庭の負担はないかまたは少なくなるようになっていると思います。


海外が何処かはわかりませんが、アメリカの場合これらの指導は安価なエリアでも数十万円必要になると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: トコちゃんさん
返信日時:2020-08-27 16:46:16
堀先生

ご回答ありがとうございます。


以前通っていた歯科で食事での糖分接種は関係ないと言われていたので鵜呑みにしてしまいましたが、そこも気を付けてみます。

ロックダウン初日から滞在しており幼稚園も休園3食家で食べていたことも要因の1つとわかりました。
園で食べる給食より砂糖含有量が多いのかもしれません。


9月から幼稚園に通えるのでこれ以上進行しないといいのですが。

和食中心にしておりましたが、あえてこちら(欧州)よりの食事にしてみようとおもいます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: トコちゃんさん
返信日時:2020-08-27 17:01:41
Dr.ふなちゃん

ご回答ありがとうございます。


かみ合わせが深すぎるのとアレルギーがあるので該当しそうです。

そして
>ストレス等により唾液の出が悪くなっていれば、あいうべ体操を検索して毎日させるべきですね。


>唾液の出が全く違い口腔機能も良くなるでしょう。
>まさにこれはかなりあるような気がします。

ロックダウン初日から入国してしまったので子供は数か月ずーっと家の中におり、日本の家より狭い庭もないアパートかつコロナで大人も怖がりながらの生活でしたので現在も怖がって外に出たがりません。。。

またみなさん在宅でアパートで仕事されているので家の中で走らないで!など注意しており必然的にずっと座りっぱなしで絵を描く本を見るなどの遊びにシフトしてしまったので運動も足りていませんでした。


砂糖はほぼ与えず歯磨き歯間ブラシもしてきたので悲観しておりました。
ジュースも嫌いで飲みません。。



もう1点【質問】です。

唾液を増やす目的でキシリトール100%ガムを食後に与えるようにし始めました

幼稚園でガムは不可&歯磨きなしなのでおやつ後に食べるキシリトール100%のタブレット(ラムネ)を持たせようと思いますがやらないよりマシですか?
意味がないでしょうか?
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2020-08-27 17:17:54
>和食中心にしておりましたが、あえてこちら(欧州)よりの食事にしてみようとおもいます。

具体的な食事の内容にもよりますが、一般的には和食の方がパン食よりもむし歯になりにくいと思います。


>唾液を増やす目的でキシリトール100%ガムを食後に与えるようにし始めました
>幼稚園でガムは不可&歯磨きなしなのでおやつ後に食べるキシリトール100%のタブレット(ラムネ)を持たせようと思いますがやらないよりマシですか?
>意味がないでしょうか?

タブレットだと「唾液分泌量を増やす」という目的からは逸れてしまうのではないでしょうか。

キシリトール100%のものであればそれ自体はむし歯の原因にはならないかもしれませんが、あえておやつの後に食べさせる意義もないように感じます。

回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2020-08-27 22:19:36
キシリトールは、今は虫歯予防には意味がないと言われるようになりました。

ガムはよく噛む訳ですから唾液がよく出てよいでしょう。
ガムに砂糖が入っているとダラダラとお口に砂糖がある事になり虫歯を生じやすくなるので、代替え甘味としてキシリトールが用いられているだけでガツンと甘い物を毎日どうして食べさせる必要がありますか?

自然の甘み程度で満足できるお子さんに育てておくと将来全身的な問題を色々抱えなくなり健康にもよいのではないでしょうか?


もしかしたらご家庭に甘い物を容易に口にできる環境が整ってしまっていませんか?

砂糖をほぼ与えていないのであればそのままの嗜好でお育てになっておいてよいのではないでしょうか?
ご家庭で身体を動かしていないのであればそんなに強い甘味は不要ではないでしょうか?


しっかり運動してヘトヘトに疲れた時ガツンと甘い物を食べると元気が出ますから、そういう時の楽しみ程度にしておかれてはいかがでしょうか?




タイトル 5歳、砂糖不使用のおやつでも虫歯になるのか(海外)
質問者 トコちゃんさん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯予防
海外その他
乳歯の虫歯(むし歯)
子供(子ども)の虫歯
子供の虫歯予防
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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