食いしばり癖があり神経を抜いている下奥歯のクラウン材料の選択

相談者: pie04さん (45歳:女性)
投稿日時:2020-09-11 12:50:54
はじめまして。
どうぞよろしくお願いいたします。


右下7番の被せものに関してのご相談です。
この歯は、子供の頃に神経を抜き、6年前に炎症が起こって根管治療を受けました。

自費診療としてマイクロスコープでしっかり治療して頂き何年も問題なかったのですが、先日食事中にガリッと音がして、歯の一部が欠けてしまいました。


転居したこともあり、根管治療した医院とは別の先生に診て頂いたところ、骨より上の歯が欠けただけなので、抜歯などには至らず、処置としては詰め物をした後に被せものをするとのことでした。

ご相談したいのは下記となります。

1. 前回根管治療をした際には詰め物のみで被せものはしなかったようです。
今回の先生曰く、

「前の先生はできるだけ削らないようにするため被せものをしなかったのかも。
ただ、神経のない歯はもろいので被せものをしたほうが良い」

とのことでした。
歯を守るためには削っても被せものをした方が良いのでしょうか?
確かに神経を抜いた時には銀の被せものがあったような気がします。


2.被せものは3択(銀歯オールセラミックe-max、フルジルコニア)を提案されています。

先生は、銀歯は虫歯になりやすいし耐久性に欠ける、奥歯なのでe-maxまでは必要ないかもと9万円のフルジルコニアがお勧めのようです。


気になっているのは、私には食いしばり癖があり、また噛む力も強いようです。
夜はマウスピースをしますが使用する内に穴が開くレベルです。

このようなケースでも耐久性を考慮するとジルコニアが最適なのでしょうか? 


ここまで食いしばりがあると、クラウンが割れることよりも下の歯が割れることが一番心配です。
正直、一番奥の歯ですので銀歯でも構わないと思っていましたが、虫歯や耐久性に問題があると聞くと迷ってしまいます。

大人になってからはメンテナンスにも気を使っているため歯周病や虫歯も無く、今回の歯以外は良好な状態です。

しっかり歯磨きと定期的なメンテナンスを維持しても、虫歯のリスクを考慮して銀歯よりジルコニアを選んだ方が良いのか、また、噛み締め癖がある場合に最善の選択は何かご意見をお聞かせ頂ければ幸いです。


回答 回答1
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-09-11 21:27:25
pie04さん、こんにちは。

>1.神経のない歯はもろいので被せものをしたほうが良い

昔は、そのように考えられていたと思います。(帯環効果

現在では、神経を取ったら必ず被せ物という考え方は否定されているように思います。
ただ今回、欠けているわけですから、現状に応じた処置が必要になるのではないかと思います。



>2.被せものは3択(銀歯オールセラミックe-max、フルジルコニア)を提案されています。

他にも様々な材質が考えられますが、おかかりの先生が扱っているのはその3択だという意味だと思います。



>先生は、銀歯は虫歯になりやすいし耐久性に欠ける

材質だけではなく治療のレベルによると思います。
銀歯の単純な強度ということでしたら、耐久性はあるように思います。



>奥歯なのでe-maxまでは必要ないかもと9万円のフルジルコニアがお勧めのようです。

e-maxまでは必要ない、という表現が私にはよくわかりません。
フルジルコニアよりもe-maxを上位に置いているのでしょうか。
それぞれにメリット、デメリットのある材質だと思います。

奥歯なのでジルコニアボンドまでは必要ない、フルジルコニアで良いのではないか、という表現であれば、そのように考えられることもあるかもしれないとは思いました。



>気になっているのは、私には食いしばり癖があり、また噛む力も強いようです。

割れない材質を考えるよりも、TCH是正指導などを受けるのが良いと思います。



>ここまで食いしばりがあると、クラウンが割れることよりも下の歯が割れることが一番心配です。

ジルコニアは天然歯よりも硬い素材ですから、そのようなリスクはあると思います。


参考にされてください。

 

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2020-09-11 21:35:38
こんにちは。


保険の銀歯より金歯の方が柔らかいので良いかもしれませんね。

いずれにしてもハギシリや食いしばりがあると尋常でない力がかかる事があり土台となる歯がかけるのは致し方ないと思います。


歯が割れて保存できなくなる事も多々ありますから欠けやすいセラミックにしておくという事も考えられるかもしれませんが、トラブルが多いのも嫌でしょうから金歯にされておくとよいのかもしれませんね。


とはいえ、神経をとった歯は歯質が薄くなっていますし死んだ歯になっていますから過大な力がかかると割れたりヒビが入りやすいですから、穴が開いたら早めにマウスピースを作り変えてもらうようにしてください。

それを行えるならばジルコニアでもe.maxでも銀歯でも何でも良いのではないでしょうか?
特にジルコニアは汚れが付きませんから歯周組織には良いかもしれませんね。


冠の適合具合等は歯科医院により異なると思いますから、おかかりになっている歯科医院でよくご相談されるのが良いと思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2020-09-12 10:27:06
ご相談ありがとうございます。


>1. 歯を守るためには削っても被せものをした方が良いのでしょうか?


神経のない歯は根が割れやすいため、ぐるりと囲むようにかぶせた方が歯が残りやすくなります。



>2.被せものは3択を提案されています。


選択は「もの」が基準であれば、物の性質でご自由に選べば良いと思います。



>先生は、銀歯虫歯になりやすいし

そのようなことは決してありません。

統計的にそういう結果を導くこともできますが、その根拠はギンバだからではありませんでした。



>耐久性に欠ける


その通りです。



奥歯なのでe-maxまでは必要ないかも

根拠がよくわかりません。



>9万円のフルジルコニアがお勧めのようです。


値段と材料がお勧めの根拠なのですね。



>私には食いしばり癖があり、

危険です。

でも、それはどのような検査で判断したのでしょうか。
ご自身だけの思い込みならば、そのまま治療の判断材料にはなりません。
検査が必要です。



>噛む力も強いようです。


標準値と比べてどのくらい強い数値だったのでしょうか。
それにより治療方針や設計は変わります。



>夜はマウスピースをします


それは何のためなのでしょうか。
治療効果やリスクも聞いた上での使用なのでしょうか。



>耐久性を考慮するとジルコニアが最適なのでしょうか? 


とても強力です。


クラウンが割れることよりも下の歯が割れることが一番心配です。


もし、異常な力があるとしたら、どこを壊れる設計にするか、も治療計画で重要です。


もし、治療計画や目的があり、それに沿った設計をすると仮定すると。

ジルコニアは歯の根が壊れて、クラウンが残る設計で、耐久性のある意味で低いクラウンは削れたり壊れて、歯の根が残る設計ということもできます。


>虫歯や耐久性に問題があると聞くと迷ってしまいます。


迷う原因は、前提となる知識に混乱があるためです。
そこからきちんと整理しましょう。
必ず、スッキリ解決します。


>噛み締め癖がある場合に最善の選択は何かご意見をお聞かせ頂ければ幸いです。


本当に噛みしめがあるのか、強いという力はどのくらいなのか、その出発点をはっきりさせることが、前提ではないでしょうか。

そして、「最善の選択」は何のためなのか、考えることをお勧めします。


目的は、材料の選択やお金なのでしょうか。
それとも、一生歯を残したいのでしょうか。

そこは言葉にして、相手にはっきり伝える必要があります。
言わないと、決して伝わらないからです。


後者の場合は、検査が必要です。

そして、治療中も検査が必要です。


さらに、被せ物が出来上がった後も、検査が必要です。

当然、その後も歯を残したければ、一生定期的に同じ検査が必要です。


なぜならば、もう歯を失うかどうか崖っぷちに立っているとも言える危うい状況です。
それは軽い症状ではありません。
それは簡単な治療でもありません。


そこを、意味もよくわからないけど、とりあえずなんか選択して、かぶせてみようかな、というお話に聞こえました。


体で例えれば、お腹がとても痛い、という時に、試しに切ってみようかな、を選ぶでしょうか。

実は、温めれば良いだけ、という他の選択もあったかもしれませんよね。


もし切るなら、検査しますよね。
治療前も、治療中も、そして無事手術が成功した後も定期的に検査しますよね。


もし今回も、ものを入れることが目的ではなくて、本当に病気を治そうと思ったら、検査して健康回復と維持増進をゴールとするのは、歯科医院でも考えは全く同じです。

よく相談しましょう。




タイトル 食いしばり癖があり神経を抜いている下奥歯のクラウン材料の選択
質問者 pie04さん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯軋り(歯ぎしり)
お勧めのクラウン(被せ物・差し歯)
根管治療後の詰め物・被せ物
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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