銀歯よりセラミックが虫歯にならない根拠はありますか?

相談者: Anne Kさん (35歳:女性)
投稿日時:2021-06-07 21:59:26
いつもご相談にのっていただきありがとうございます。

現在いくつか銀歯があります。
特に痛み等はないのですが、銀歯の下に虫歯が出来ていると指摘をされました。
銀歯は昔の治療なので、長いものだと20年ぐらい装着しています。

お恥ずかしい話、銀歯で治療していれば、虫歯にはならないと思っていたので、虫歯が銀歯の下にある、ということに驚いています。

色々調べ、治療をしセラミックに変えようかと思い、金額の件もあったので、配偶者に相談をしました。
すんなりOKだと思ったのですが、セラミックだと虫歯になりにくい、というエビデンスを出せ、と言われました。

検索で出てくる物は全て歯医者の広告の情報でしかない、と。
セラミックだと虫歯になりにくい、というエビデンス、とのことです。
銀歯が保険適応なのは意味がある、と。
高い治療がいい治療だとは限らない、とのことでした。


一般公開されている資料で問題ないのですが、セラミックが優れているというエビデンスが記載されている資料や先生方のセラミックと銀歯の考えを教えていただけないでしょうか。

お忙しい所、すみません。
宜しくお願いいたします。。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2021-06-08 11:07:45
セラミックだと虫歯になりにくい、というエビデンスを出せ、と言われました。

たぶん、ないですよ。
  
銀歯(金パラ)というのは日本オリジナルの材料なので海外では存在しません。



個人的には同じ費用を頂けるという設定であれば金属修復の方がセラミック治療に比べトラブルが少ない方法だと思います。


後、エビデンスと言ってもエビデンスのランクもあり、低めのものではエビデンスといっても信用に足りません。
 
そういった弱めのエビデンスは白という結論の論文もありますし、黒という結論の論文もあります。
 
ですから自分に都合のよい論文を探せばいくらでも操作されたエビデンスという魔法はかけれる訳です。

  
 
後、個人的な意見になりますが。
歯科治療は材料の前に術者の腕と経験が物凄く予後に大きな因子になるので、材料にこだわる前に誰に治療してもらうかの方が予後には大きな因子になると思います。
 
今は保険治療だと殆ど利益はでませんので、自費への誘導というものは行われますが、材質をかえれば虫歯になりにくいとか予後がいいなどの都合の良い話は嘘だと個人的には思います。

 
残念ながら私含め99.9%以上の歯科医師は自分の治療にエビデンスというのは出せていないのが実情です。
 

おだいじに

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-06-08 11:39:43
こんにちは。

〉お恥ずかしい話、銀歯で治療していれば、虫歯にはならないと思っていたので、虫歯が銀歯の下にある、ということに驚いています。

結構多くの方が歯科治療に幻想を抱いておられますよね。

歯に異種材料で修復治療を行って何もせずに置いておけば確かに何十年平気で持つと思いますが、毎日噛んだり揺すったり酸をかけたり水につけたりしていますから大抵10年くらいで問題を生じてきます。


銀歯はその分を見越して予防拡大が入った形成がされていてまた機械的に維持嵌合させるのが基本です。

繋ぎ目であるセメントが崩壊してきてもなかなか脱離してくれませんから、内部で虫歯が広がってしまい次の治療時には抜髄になる可能性が高くなります。
(最初の虫歯の深さによりますが大抵は象牙質まで形成が及んでいますから)


様々な構造物が口の中の環境よりよほどよい環境に置かれていても毎日しっかり使うならば10年20年持てばよい方ですよね?
歯科の修復物だけが一生持つと考える方がおかしいはずだと気づきますよね?


セラミックに変えてもそれは同じでしょう。
より深く大きく削る必要が生じます。


ただ、メタルとセラミック上の細菌のつき方は差があります。
メタルはイオン化したり帯電しますが、セラミックは安定した材質ですから細菌はつきにくいです。

素材だけで比較するとセラミックの方が細菌がつかないだけに虫歯になりにくいのは正解です。

(虫歯は細菌によるものと定義されていますからね。
欠けたり割れたり外れたりは虫歯ではありません)


ただ、メタル鋳造は安定して精度を高める事が可能です。

材料だけでは治療予後が決まらないところが歯科治療の選択の難しさだろうと思います。



〉銀歯が保険適応なのは意味がある、と。
〉高い治療がいい治療だとは限らない、とのことでした。

おっしゃる通りだと思います。
銀歯は割れませんから頑丈です。

ただ、銀歯があると虫歯を作るような不摂生な生活習慣が長期にわたって身についていた事をアピールしてしまいますから、昨今はあたかも虫歯がなかったかのように白物で修復することが好まれます。

白物の場合はグレードバリエーションがたくさんありよい材料で上手く作ったものは高くなります。


銀歯だらけより虫歯が無さそうに見える方が良くないか?お尋ねになってみてはいかがでしょうか?
ご夫婦でも価値観の違いは埋まらないかもしれませんね。
 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Anne Kさん
返信日時:2021-06-08 14:44:29
井野先生

ご返信ありがとうございます。


エビデンス、、、難しいですよね。
先生が仰っていた、どの先生にみて頂くかに関してもとても難しいですね。
ずっと通っていた病院では何も言われていなかったので。

今通っている先生の技術は信頼におけると思っていますが、セラミックのみの治療なので、すべてをお願いした場合、やはり高額になってしまいます。
その点配偶者を説得できるのか・・・。
頑張ってみます。



ふなちゃん先生

ご返信ありがとうございます。


歯科治療に幻想、というか、単純に知識不足だと思っています。
ただ、私が子供の頃にはまだ銀歯が主流で、銀歯の治療をした際に、何かしら注意や助言をいただいていたか、といったらそういう話がない、のも実態です。

その後も通っていた歯医者では特に銀歯については何も指摘がございませんでした。
その歯医者を選んだ自分にも責任はありますし、想像をしたらわかるかもしれませんが、専門外ですし、歯についても調べる事はあまりございません。


審美的な理由で、セラミックにしたい、という話を配偶者にしたのであれば、おそらくOKだったのだと思いますが、銀歯は虫歯になって、セラミックはなりにくいからセラミックにしたい、と言った部分に関して、根拠がないものについて納得が出来ない、らしいです。

最終的には自分の歯なので、自身が納得いく選択肢をしたいと思っていますが、出来れば家族には賛成してもらう中で治療をしたいですね。
回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-06-08 14:53:29
審美的な理由で、セラミックにしたい、という話を配偶者にしたのであれば、おそらくOKだったのだと思います

であれば、はっきり見た目が悪いから銀歯は選びたくないとお伝えされてはいかがでしょうか?

保険が効かないのは審美治療になるからだと思います。

保険治療にメタル修復がなくなってセラミック治療が入ることはまだまだ先だろうと想像しています。

回答 回答4
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2021-06-08 15:01:25
審美のためのセラミックならば、それはそれで宜しいのではないでしょうか。
後は、山田先生のおやつの食べ方を実行なさってください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Anne Kさん
返信日時:2021-06-08 15:49:29
ふなちゃん先生
藤森 先生

ご返信ありがとうございます。


1点だけ、、、私は審美的な理由でセラミックは希望していません。
虫歯のリスクのみだけです。

保険がきかないのは審美治療になるから・・・
この点でいうと、虫歯治療に良いからセラミックを、という事ではない、ということですね。


おやつ等は、あまり欲していませんので、食べていないと思います。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2021-06-08 16:00:27
先生毎に言うことは違いますが、個人的な意見では

虫歯のリスクのみだけです。

審美性は無視して、虫歯の再発リスクを減らしたいとのことでしたら、間接法なら「金属修復」を勧めますね。
 
ただ、虫歯の検知液の使用や拡大鏡、顕微鏡での治療は前提になります。
 

患者さんが間違いやすいのが、自費材料を選べば予後は安定していると思われますが違います。
殆ど先生と技工士の腕次第で結果が変わってきます。
 
 
後、2次カリエスは修復物と自分の歯の境目から出来やすいので、どれだけ治したところを丁寧に磨けるかで修復物の予後が決まってきます。
 

先生により得意な修復法はことなりますので、担当の先生がお勧めする材料を選ぶのも1つですね。


おだいじに

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Anne Kさん
返信日時:2021-06-08 18:51:49
井野先生

ご返信ありがとうございます。

先生のお考えを教えて頂きありがとうございます。


治療時間を長く、しっかりとってくれる医院ですと、やはり実費のセラミックのみ扱っている医院になってしまう気がします。

医院選び、、本当に難しいです。
回答 回答6
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2021-06-08 20:10:50
自費治療セラミックだけではありません。


>虫歯のリスクのみだけです。

ということであれば、インレーであればゴールドを選択する方法もあると思います。

二次カリエスを防ぐためには、精密な治療や技工が必要になります。
また、マジックマージンテクニックを使い歯質との隙間を最小限まで擦り合わせるといったことを行ってもらうと良いでしょう。

ただし、プラークの付着しにくさ、接着という点ではセラミックに分があります。




タイトル 銀歯よりセラミックが虫歯にならない根拠はありますか?
質問者 Anne Kさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 保険のクラウン(奥歯:銀歯)
オールセラミック(陶器の被せ物)
クラウンの下の虫歯(二次カリエス)
二次カリエス(2次的な虫歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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