開咬で再矯正、矯正医と一般医の意見が違う

相談者: 風の歌さん (49歳:女性)
投稿日時:2023-01-27 10:31:24
こんにちは

矯正歯科を何件か回りましたが、矯正医と一般医の意見が違うのが気になります。

2年ほど前に非抜歯矯正をしましたが、親知らず1本抜歯の処置が悪く、予定していたスペースが使えず、インビザラインを作り直しの際に、上下のほとんどの歯の高さを何ミリか削ってしまい、不信感から返金処理してもらいました。


次の矯正歯科で言われた現状ですが、

@過大なオーバージェット
Aハイアングル
BAngle2級の大臼歯関係
C前歯開咬
D前歯の歯槽骨薄い

根管治療済み 2本
虫歯治療済み 10数本

・矯正歯科からは、このままにしておくわけにもいかないから、矯正しましょう、奥歯圧下しないと仮歯交換するにもたくさん削らないといけないといわれています。

・一般歯科は抜歯してまで矯正しなくてもよいのでは。
(抜歯予定の歯は無傷)

下顎が小さく再矯正なので、矯正がたいへんな感じがしますが、そのままだと奥歯が早くダメになりやすいと思います。

10年、20年先を考えた時、矯正する方がお勧めでしょうか?

矯正はしない、もしくは今回は見送る方が良いんでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2023-01-27 13:20:48
こんにちは、

矯正歯科を何件か回りましたが、矯正医と一般医の意見が違うのが気になります。
 
画一的な診断基準はないので、意見が異なることも多いと思います。
この辺りになると、どの先生の意見を信じるか!?という感じでしょうか。
 
>矯正はしない、もしくは今回は見送る方が良いんでしょうか?
 
この辺りは実際診ている先生でないと分かりませんが、一般的に言えば中途半端と判断すれば矯正はおススメされると思います。

どの先生の意見を信じるか!?結局この部分は将来の結果論になりますので難しい所ではあります。
 
あまり心配であれば、大学病院などにセカンドオピニオンを頼るのがいいと思いますよ。
 
おだいじに

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-01-27 15:38:02
こんにちは。

47歳で既にたくさんの歯冠修復がありながらインビザライン矯正をされたが、上手く進まなかったのですね?

クラスU級が残っていて、オーバージェットが大きく、前歯開咬という事ですから歯冠修復で調整するのか?矯正治療でクラスT級を目指すのか?になるのではないですか?

成人矯正でも既に根管治療があったり虫歯で冠治療がされていたり欠損があったり、場合によってはインプラントが入っていたり色々ありますから、そうなったら単純な矯正歯科医のやり方ではリスクばかり増えて、メリットが少ない場合がしばしばあると思います。

矯正歯科と一般歯科どちらも可能な歯科医院か?
または、矯正歯科と一般歯科がきちんと連携している歯科医院を選ばなければ、望ましい結果にならない事が増えると思います。

40過ぎて小臼歯抜歯治療しか提案できない矯正歯科医も、どうなのかなーと思う事があります。

せっかくデジタルデザインでトータル治療を考えるのに、便利なインビザライン矯正を最初に選択されていたのですから、なんだかもったいなかったように感じました。


歯冠修復がたくさん入っている状態からは、矯正治療と一般歯科治療の総合力が必要になりますね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 風の歌さん
返信日時:2023-01-28 11:22:29
井野先生

ご回答ありがとうございます。
文面が訂正されているので、そこが私の欲しい答えだと解釈しました。

一般医の先生3人に聞いたのですが、3人とも「矯正するの?本当にやるの?」という感じでした。
一般医は客観的に判断しているのですね。

矯正を中途半端な所で中断したので、キリがつくまでは矯正しないといけないという思い込みがありました。

大学病院セカンドオピニオンは、主治医の紹介状が必要なのでなかなかたいへんです。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2023-01-28 11:39:01
>一般医の先生3人に聞いたのですが、3人とも「矯正するの?本当にやるの?」という感じでした。
>一般医は客観的に判断しているのですね。
 
当院の患者さんの中にも、3人ぐらい矯正治療を途中でやめたままの方いますよ。
 
基本的に私は成人矯正は否定派なので、患者さんがそのままでいいと言われれば、特に矯正をしないといけないとは言いません。

極論ですが、歯は食べる為、しゃべる為、生活するためのツールです。
人工的に作った咬み合わせがどれほど機能するのか!?
  
実際臨床を行っていると、成人矯正が歯の寿命を延ばすのか!?という疑問があります。
 
>文面が訂正されているので、そこが私の欲しい答えだと解釈しました。
 
すみません、ブログみたいな私見を言い過ぎたので修正しましたが、先に書いた内容が私の考え方ですね(笑)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 風の歌さん
返信日時:2023-01-28 12:06:28
舟橋先生

ご回答ありがとうございます。

今後は歯冠修復で調整するのか?
矯正治療でクラスT級を目指すのか?
2通りのやり方が考えられるのですね。

最初の歯科矯正歯科と一般歯科どちらも可能な歯科医院でしたが、先生同士の仲が悪く、同じ歯科医院でも連携が取れておりませんでした。

今度の矯正歯科は一般歯科と別です。
総合力必要なのですね。
日本矯正歯科学会の先生十数人にご相談しましたが、抜歯必要とのこと。

歯の清掃すると言って、衛生士さんがほとんどの歯を削ってしまったので、怖い!もう無理!しか思わなかったです。

後日、話はしましたが、カルテが書いてないようで全く話がかみあわず。
今、考えればセカンドオピニオンやこの歯チャンネルの相談室を利用すればよかったです。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 風の歌さん
返信日時:2023-01-28 12:37:00
井野先生

ご回答ありがとうございます。

矯正治療を途中でやめたままの方いらっしゃるんですね。

矯正治療は歯の寿命を伸ばすものだと思ってましたし、デメリットも言われないし、聞いてもさっとかわされるので、きっとたいしたデメリットはないんだろうなと勝手に思ってました。

ブログみたいな私見はとても心に残りました。
今度は逆に矯正歯科に「補綴物は何がお勧めですか?」と聞いたら、一般歯科とは違う答えが返ってくるのかもしれないですね。
回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-01-28 14:53:03
>歯の清掃すると言って、衛生士さんがほとんどの歯を削ってしまったので、怖い!もう無理!しか思わなかったです。

衛生士は歯を削ってはいけません。
ですから女性歯科医だったか?(インビザラインは治療計画立案以外は単純なシステマチックワークですから、若い女性歯科医が担当したり、歯科衛生士が、アタッチメントや歯につけた樹脂を削って取る事を任されている歯科医院がほとんどではないか?と想像します)

本当に歯科衛生士ならば、歯につけた樹脂部を削ったのではないのでしょうか?

歯の清掃と噛み合わせの調整は別物ですから、歯科衛生士であれば歯の清掃しかできないように思います。

資格の範疇外の事がされたのでしょうか?
その歯科医院が歯科医師会会員の場合、歯科医師会にご相談されるか、医療機関開設の許可を出している保健所にご相談されてみるとよいのかもしれませんね。

歯科衛生士は歯を削れません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 風の歌さん
返信日時:2023-01-28 18:22:00
舟橋先生

ご回答ありがとうございます。

男性歯科医のみの身内経営の歯科医院です。
女性歯科医とは非常に考えにくいです。
新しく入った歯科衛生士だと思いますが。
衛生士の入れ替わりが早いです。
ここではディスキングも衛生士の仕事です。

歯につけた樹脂部ではなく、削ったのは私の歯です。
歯が全体的に少し短くなり、上顎側のインビザラインのアーチが「U字型」→「V字型」になっていました。
かみ合わせ奥歯側と前歯側の2か所に作ってあると他院で教えてもらいました。

矯正相談先では、セカンドオピニオンに行くともっといろいろ出てくるよと言われ、元の歯科医院に戻った方がいいとも言われました。

歯科医師会の名簿が出てこないので、会員かどうかはわかりませんでした。
保健所にも相談できそうなのですね。
削っちゃいけない歯科衛生士に歯を削らせるくらいだから、いろいろ問題が起こるのかもしれません。

教えていただきありがとうございます。
回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-01-29 02:06:50
時々おられるのですが、せっかく時間を割いて専門家が専門知識を使ってボランティア回答しているのに、名前の漢字がいい加減です。
無料だとそんなもので、どこまでが本当の話なのか?疑いながら回答する事になります。

>女性歯科医とは非常に考えにくいです。

風の歌さんが考えにくくても、もしかしたら新人の女性歯科医かもしれませんね。
インビザラインは臨床作業自体は非常に単純化されています。

>上顎側のインビザラインのアーチが「U字型」→「V字型」になっていました。

インビザラインのアーチとは、インビザラインで作った新たな歯列の事ですか?
スマイルラインがU字型→V字型に削ってなったのですか??

かみ合わせが、奥歯側と前歯側の2か所に作ってあると他院で教えてもらいました。

COとCRが不一致ということでしょうか?
前歯は開咬と先に書いてありますが、噛み合うのですね?

矯正相談先では、セカンドオピニオンに行くともっといろいろ出てくるよと言われ、元の歯科医院に戻った方がいいとも言われました。

治療途中で本人都合で治療中断され返金処理してもらっていると、最初にお書きですからまだ治療が終わってないのですよね?
矯正治療は最後まで治療しないでやめてしまうと、今回のように色々な不具合を新たに抱える事になりますね。

特にインビザラインは、患者さん側の使用状況に成否が左右されます。

クラスUを非抜歯ケースでクラスTに近づけて行くには、臼歯の順次的後方移動を治療初期に組み込む必要があり、その際はU級ゴムの20時間以上の使用が義務づけられる事になる事が王道とされていると思いますが、ゴムの使用状況や各ステージング毎のアライナーのフィットの管理状況は、大丈夫だったのでしょうか?

管理には専用ツールの利用など様々な工夫が存在し、それらを利用するには課金が必要ですが、どこまでされたのでしょうか?
また、そもそもインビザラインの契約は成人で少なくとも4パターンの契約がありますが、どのランクだったのでしょう?

きちんとした治療結果を出すには歯科医院側の技術力と管理能力が必須ですが、それ以上に患者さんの理解と努力と誠実さが必要な治療がインビザラインですから、歯科医にほとんどの治療責任があるブラケット矯正とは多いに治療経過が異なります。

途中中断では全くダメだろうと想像しています。
セカンドオピニオンには、そういう事がちゃんと説明できる歯科医にいかないと意味がなく、インビザラインでの治療経験がほぼ無いブラケットの矯正専門医に行くと、知識不足で解決に繋がらないのではないか?と想像いたします。

ところが、現時点では日本の大学にインビザラインを教える事ができる人はいません。

また、矯正歯科学会もインビザラインについて疎く治療自体否定的見解で止まっています。

つまり、インビザラインについてきちんと説明したり、評価できる指導医や認定医がいないのです。

>削っちゃいけない歯科衛生士に歯を削らせるくらいだから、いろいろ問題が起こるのかもしれません。

まず、その歯科医院とよくお話し合いされ、本当に歯の噛み合わせ面が数ミリも削られたのか?お口の中のミリ単位はかなり大きな単位ですから普通は全顎で歯科衛生士がそれを任せられるのはありえないでしょう。

ご相談内容に疑問に感じる内容が多々ある為、どこかに前医の事でご相談されるならば本当に受けられた治療内容についてしっかり確認された方がよいだろうと思います。

前医で中断した矯正治療は一旦置いておき、新たに現状から治療をしてもらうならば、ご自身に大変な矯正治療を新たに受け入れる覚悟があるのか?新たに生じるリスクを受け入れることができるのか?についてよくお考えください。

インビザラインであれば、臼歯の順次的後方移動が顎間ゴムだけで非常にシンプルで苦痛の少ないアライナーで実現可能でしょうが、ブラケット矯正では、小臼歯抜歯スペースを利用することが王道になります。

全く異なる矯正システムを使うので、インビザラインのような気楽で気長な治療ではなくなります。

また、40歳過ぎて中間歯抜歯を伴う矯正を受けられますとブラックトライアングルが生じます(ディスキングしないタイプになる為)から、それが嫌なら最終的に歯冠修復をやり直して対応する必要が生じる場合が多々あるでしょう。
つまり費用がかなりかかると想像する事になります。

40歳でも50歳でも矯正治療はできますが、矯正治療だけで綺麗で満足できる治療結果に至る方はどんどん少なくなりますから、修復治療のやり直しか、または新たな修復治療の前処置として矯正治療を組み込む事が必要になってきます。

総合的治療が必要になってくる方は加齢と共に多くなりますから、デジタルデザインで治療ゴールに合意を得て行われることが望ましいと言われるようになっています。

また、Aハイアングルフェイスの方は、アライナーをきちんとフィットさせることや、予定された臼歯の圧下が苦手な筋肉タイプの方になりますから、必要ならばアンカースクリューを使う事を考えないとインビザライン治療の予測実現性は乏しくなりやすいです。

また、予測実現性を高める為にもアンカースクリューを用いなければ、20時間以上の顎間ゴムは必須になるだろうと思います。

もちろん咬合調整でそれを補う事もできるでしょう。

顎間ゴムの協力度が低く指導が守り難い方の場合、矯正のタイプとしては大変かもしれませんが、小臼歯抜歯を伴った通常のブラケット矯正の方が、順調に治療ゴールに近づくように想像されるのかも?と思いました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 風の歌さん
返信日時:2023-03-19 12:32:13
船橋先生

ご回答ありがとうございます。
大変不快な思いをさせてしまい申し訳ございませんでした。
名前の漢字が適切でなかったのはすみませんでした。

今後どう治療していくのがよいか迷いが大きく、適切な表現でないところがあり、申し訳ございません。


インビザラインのアーチとは、インビザラインで作った新たな歯列の事ですか?スマイルラインがU字型→V字型に削ってなったのですか??

マウスピースの作り直しをしたら、以前は「U字型」だったものが、一回り小さい浅めの「V字型」になっておりました


>COとCRが不一致ということでしょうか?
前歯開咬と先に書いてありますが、噛み合うのですね?

専門家の方にうまく伝わらないかもしれませんが、前歯は噛み合います。無意識ですが、下顎を少し前にずらす感じです。食事の時は本来の奥歯でのかみ合わせです。
前歯は噛み合わず、出っ歯の状態です。


専門家の貴重なご意見本当にありがとうございます。
先生に疑いながらご回答していただく形になってしまい申し訳ございません。
それにもかかわらず今後のことまで詳しく書いてくださり、感謝しております。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 風の歌さん
返信日時:2023-03-19 12:32:24
船橋先生

インビザラインに関してですが、ゴム使用は毎日20時間以上つけておりました。
毎回チューイーも使用しています。
アライナーのフィット管理は、先生もしくは歯科衛生士が確認してくれています(2か月に1度通院)

仮歯の交換・補修の際は先生が確認してアライナーの作り直しはせず、そのまま使用しています。
管理ツールは利用していないのではないかと思います。

インビザラインの契約はコンプリヘンシブだと思います。
80枚ほどありましたので。


インビザライン作り直しの際、女性歯科医歯科衛生士?が歯を削ったところから不信感でいっぱいになりました。
この時、ゴムは使用しなくてよいと言われ、
いつもなら歯の写真を撮るのですが、撮らなかったです。

その後、話し合いをしましたが、先生と私の話がかみ合わず、カルテ書いてないのではと思うくらいでした。
治療を続けられないと感じ、返金処理してもらいました。

抜歯でできる矯正を探し回りましたがなく、本当に再矯正をしてもよいのか迷っているところです。
回答 回答6
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-03-19 12:33:43
こんにちは。

名前が間違われたり、敬称をつけられなかったり、回答に返信や謝礼の言葉が全く無いなどは対面無しの無料相談ではよくある事ですね。

医療はボランティア精神が非常に要求されますが、歯科は意識がある中での治療ややり取りがほぼですから、相互信頼とコミュニケーションはとても大切です。

回答者側は実名で顔も出して時間を割いて回答している訳ですから、ある程度敬意を持って質問していただきましたら、より多くの歯科医が(回答者登録は沢山いても実際回答しているのは数名に減りましたよね)多彩な見解からより実りのある回答をつけてくれるのではないか?と想像します。

質問される際、多少はお気遣いください。



インビザライン治療は、治療を受ける側が8割以上の成功の鍵を握る治療になりますから、患者さんの様子を常に観察しながら治療は進行されていきます。

素晴らしい治療計画(クリンチェック)が絵に描いた餅になる場合がしばしばある一方で、ワイヤー矯正と同じくらいの出来(高い実現性)に仕上げる事も可能になり、その差の理由は主に患者さん側にあります。
それくらい元々自立型の治療法になります。

インビザラインの大きな特徴として、他のアライナー矯正では不可能に近い臼歯の順次的遠心移動が単純な装置だけで可能になる事があげられると思いますが、8番の抜歯により得る後方移動量は非常に条件が良いケースで上顎6oが最大とされています。下顎の実現性はさらに小さくなります。

上顎6o順番に後方移動させるとフルクラスUも治る計算になりますが、例えば7番から4o遠心移動させるには1本だけで16枚必要になります。

次に6番、5.4.3と順次的に遠心移動させて犬歯をクラスTにするまでに80枚、必要になります。

この段階からやっと前歯の移動が開始されますが、前歯を引く際の注意事項もかなり重要で下手に移動させると単純傾斜になり歯槽骨からはみ出ます(通常は1本づつ確実に後方移動させるのではなく、実現性が低下しますが同時に2本移動のステージを組み込む事がほとんどになっています)。

臼歯の後方移動はワイヤー矯正でも非常に不快で大変な補助装置が必要な事からもわかるように、かなり難易度が高い為、高度な管理テクニックと非常に秀逸なクリンチェック立案能力が必須になります。

CTがインビザライン治療をサポートすることはよく知られている為、最新の仕組みを利用できる限定された歯科医にはCT連動のクリンチェックが提供されるように変化して来ています(逆に言えばCTと連動していないと大変な結果になっている)。

また、大抵の場合、秀逸な補助ツールを使わなければ、30枚程度でアンフィットが酷くなりますから、再クリンチェックを繰り返しながら臼歯遠心移動を達成させることがされていると思います。

そのように割と難しい治療になるのですが、昨今インビザラインには大きな問題があり、インビザラインドクターのランク上げが年間症例数だけで決まって、それが技工物の割引率を左右するという販売方式を取っている為、これによりおまとめサービスが多数存在するようになっています。

実際に治療する歯科医がクリンチェックを全く理解する事なく(治療計画に責任を取れない)治療を提供するところが非常に増えており、治療にトラブルが生じた際(元々インビザラインは治療予測実現性が100%ではなく、半分以下の移動様式まで一つのアライナー内に混在する治療)、上手く対応できない歯科医院が増えていることだと思っています。

おかかりの歯科医院も、もしかしたら上位ダイヤモンドクラスの歯科医院で集客だけうまくして、終わりが見えないタイプの歯科医院だったのかもしれません。

まだ返金されただけマシだったかもしれませんが。(インビザラインで集客だけして、SNSや口コミにプラス評価する事で治療費を返しますから、実質無料とか安く治療可能と謳って閉院して訴訟に発展しているケースまで出てきています)
どんな治療法も、使う側次第で良い治療にもなり悪い治療にもなります。

どうしても非抜歯矯正をお望みという事でしたら、非抜歯矯正会という研究グループがありますから、そういう歯科医院にご相談に行かれたら良いのかもしれませんね。

通常の矯正治療は元々歯があった周囲組織の連続性が確実な小臼歯を抜歯する事でCTがなかった時代から、ルーティンワークだけで比較的安全に矯正治療を可能にして来ていますが、非抜歯を望まれますと様々なリスクが跳ね上がり難易度が高くなるかもしれませんね。

ここからは、実際によく診てもらい特に骨量や歯茎のラインの連続性や厚みなどより具体的なケースとして、責任を取れる歯科医によく考えてもらう必要があるでしょう。

責任を取れる歯科医とは、とりあえず矯正治療に関しては矯正認定医に期待するのが一般的だと思います。
歯冠修復やり変えとセットであれば、矯正認定医と連携が取れている一般歯科医も治療計画から関わっておく必要があると思います。

インビザラインは海外でも同じ問題を抱えていますが、販売者側の医療倫理意識が低いので(医療者では無い)販売の仕組みに大きな問題があり歯科医も患者さんも新たな悩みを抱えながら上手く使うしかないように思います。

まぁ、そんなメーカーだらけですから、歯科医が患者さんにメリット多く防波堤になるしかないと思って臨床をしています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 風の歌さん
返信日時:2023-03-19 12:34:05
船橋先生

ご回答ありがとうございます。
お名前の件、質問の件、配慮が足りずにたいへん申し訳ございませんでした。

それにもかかわらず、専門家にしかわからないようなインビザライン
の特徴やワイヤー矯正との違い、システム的なことたいへん勉強になりました。

契約する前に矯正治療、インビザラインのことをもっと勉強して疑問点をしっかり解決しながら、あれ?と気づくことがきっと大事なのですね。

矯正専門医に診てもらい、現状を確認しつつ、非抜歯矯正がどれほど難易度が高いのかも聞いてみたいと思います。

船橋先生はこれからどうしたらよいのか、道を指し示してくれるので、落ち込みながらも前に進むことができます。
私の今までの疑問点を解決してくださり、本当にありがとうございました。



タイトル 開咬で再矯正、矯正医と一般医の意見が違う
質問者 風の歌さん
地域 非公開
年齢 49歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
歯列矯正のトラブル
開咬・オープンバイト(前歯が噛まない)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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