う蝕検知液により歯を削り過ぎることはありませんか?

相談者: teethpeaceさん (60歳:男性)
投稿日時:2023-11-18 16:40:56
現在通っている歯医者さんは、極力歯を削らないようにしていただいていて「着色段階の歯は残す」ということをして下さっています。

なので歯を削る際、外見が黒くても「まだ固いので削らない」と説明して下さる部分があります。

勤務先が変わったため転院を考え、他の歯医者さんのサイトを見ますと「歯を削り過ぎないためにう蝕検知液を使っています」と書かれていることがあります。

そこで教えていただきたいのですが、う蝕検知液は「まだ着色段階の歯」を「虫歯」と判断してしまい、結果的に削り過ぎになることはないのでしょうか。
(外見が黒くても、着色の段階にあるものは染まらないのでしょうか。)

教えていただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2023-11-18 17:37:07
こんにちは、

>「着色段階の歯は残す」
 
多くの歯科医師は、着色は研磨する程度で削らないと思いますよ。
 
削るかどうかはエナメル質う蝕のC1からですが、今の考え方はC1は経過観察という流れが多いと思いますし、C1の診査の為にう蝕検知液を使う先生はあまりいないと思います。
 
個人的な意見ですが、C1と思っていてもレントゲンも撮らずに判断しているとしばらく後に極稀にC3になっており、神経を抜くなどの大事になることもあるので、「削らない歯科医師=良い歯科医師」という風潮もどうかとは思います。
 
う蝕検知液は虫歯を識別する1つのツールであり、これを基準に治療する・しないは判断しません。
 

>う蝕検知液は「まだ着色段階の歯」を「虫歯」と判断してしまい、結果的に削り過ぎになることはないのでしょうか。
 
検知液の種類にもよりますが、商品名「カリエスチェック」などはそんなに染まらないので、昔の「カリエスディテクター」のように削り過ぎることはないと思います。
 
逆に言えば、う蝕検知液を使わず治療する先生は虫歯の取り残しが出やすいです。
 
おっしゃるように、虫歯の削る削らないは歯の色ではなく固さ基準になるので、検知液を使う先生は怪しい場所を検知液で染め、削って固さでも判断するのでダブルチェックが出来ています。
 
 
検知液を使わない先生のいい分は「削り過ぎるから」と言われますが、顕微鏡も使っていなくて、はたして歯のような小さなものを識別できるのか!?とも思います。
 
老眼が入っていても、う蝕検知液さえ使えばある程度「ここは削らないと」と色で客観的に判断できるので、個人的には使った方がいいアイテムだと思います。
  
ただ、う蝕検知液も万能ではないので明らかに柔らかい虫歯のような歯質でも染まらないことはありますし、患者さん毎に健康な歯でも固い・柔らかいは存在します。
  

う蝕検知液を使っている先生は、使っていない先生にくらべて手間はかけてくれていると思いますよ。
 
おだいじに

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: teethpeaceさん
返信日時:2023-11-18 18:49:19
井野先生

ていねいでわかりやすいご回答をいただきまして、ありがとうございます。
う蝕検知液の使われ方について具体的に理解することができました。

今後良い歯医者さんを探す際の一つの指針にしたいと思います。
ありがとうございます!



タイトル う蝕検知液により歯を削り過ぎることはありませんか?
質問者 teethpeaceさん
地域 非公開
年齢 60歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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