[写真あり] 初期虫歯以外の虫歯でも、経過観察したほうがいい場合もある?

相談者: 麻呂さん (25歳: )
投稿日時:2007-01-12 11:05:20
虫歯の治療をするのかしないのか、自分で決めるのは不安です・・・」という質問をさせていただいたものです。返信の仕方がわからないので、新たに投稿させていただきます。

タイヨウ先生、ご回答頂きありがとうございました!

治療したことによって痛くなってしまう場合もあるんですね。歯医者さんの本音?のようなものも聞けて、大変貴重なご意見を頂きました。やはり治療すべきですか。。。

同じ質問でしつこくて申し訳ないのですが。。。

「この銀歯の横の黒いのは何ですか」と聞いたので先生は答えてくださっただけで、この歯を治療しようとはしておられなかったようです。

「まだ迷っているけど、治療しようかと思っている」と言うと、ちょっと「えっ!?するの?」的な感じでした。(口に出してそう言われた訳ではありませんが)

初期虫歯なら削らずに経過観察される場合もあるそうですが、一度治療した歯が再度虫歯になった場合もすぐに削らず経過観察したほうがいい場合もあるんでしょうか?

担当の先生に聞けばいいのでしょうが、言い辛いですし、先生も言いにくいのかあまり本音でズバッと言って下さらないので。

納得してから治療を受けたいので、どうぞよろしくお願いします。


【前回の質問】
虫歯の治療をするのかしないのか、自分で決めるのは不安です・・・


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-01-12 11:05:20
このくらいのレベルの話になってくると、実際に見たり、レントゲンを見たりしないと判断が付かないんですよね‥ホントごめんなさい。

で、初期虫歯と言う事ですが、僕にはマイクロスコープと言う武器があるのでそれで見ると、削るべきかどうかの判断はつきやすいのですが‥。

しかし、銀歯のキワが黒くなっていると言う事は虫歯でないにしても銀歯を止めているセメントが変色、変性している可能性があります。

保険で使われるセメントは水で溶けやすいので(最近は溶けにくくなってきましたが)、時間が経つと銀歯と歯の間に隙間ができます。隙間ができるとバイキンが進入しやすくなり、内部で虫歯が進行してしまいます。

信頼できる先生であれば、銀歯を外す時もほとんど歯面を傷つけないでしょうから、昔(目安としては5年くらい)に治療したものであれば、これを期に新しいものに作り直すと言うのもテですよね。

理想を言えば、保険の銀歯ではなく、保険外のモノに作り変えれば安心度はさらにアップしますね。

⇒参考:クラウン(被せ物、差し歯)

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-01-12 11:05:20
虫歯の診断は本当に難しいんですよ。
(参考⇒明らかに初診の段階から存在していた虫歯を見逃された!

(図1)


これを見て、虫歯だと思いませんか?
おそらく歯科医も多くは虫歯と判断します。私も再治療すると思います。

ですがこの写真はカリオロジー(虫歯学)の専門家の中でも、特にえらい先生方が共同で書かれている教科書に、こういうのは虫歯じゃありませんよ、再治療は必要ありませんよと載っていた写真なのです。(因みにDitching 日本語だと溝?裂隙?)と言うそうです。

こんなこと言われたらもう何がなんだか・・て感じですよね。

一応過去の研究で言われていることなのですが、

  • 歯牙色の修復物に隣接した非齲蝕性の裂隙は齲蝕と誤診するかもしれない。
  • アマルガム修復周辺の溝、着色、歯牙色の修復物の周辺の着色は、充填後の進行性齲蝕発生の原因にはならない。
  • 狭い間隙、裂隙、溝、微小漏洩により、2次カリエスは起きない。しかし、修復物と歯の界面における広い間隙{>0.4mmまたは0.25mm}は、可能性があるので注意すべきである。(注:“齲蝕”⇒虫歯のこと)

とのことです。
0.4mmも隙間があって、色もついてたら、やっぱり恐い気がするんですけどねー。

(図2)


これは虫歯なのですが、治療の必要のない“非進行性”の虫歯なんです。
(この場合は、ブラッシング指導やフッ素の応用などをしながら経過観察します。)

麻呂さんの場合もこの上の2枚の写真のどちらかと似た感じなんじゃないでしょうかね。

因みに最近の考え方としては、虫歯になりやすいと分かっている人(虫歯リスクの高い人)は早めに治療して、その逆の場合(虫歯リスクの低い人)は遅めに治療する・・なんてことも言われます。

ですからやっぱり専門家の意見も重要ですよね。
虫歯を出来るだけ正確に診断してもらうためのポイントを私なりに考えて見ました。

  1. かかりつけを決めて時々レントゲン写真をとる(進行性があるのかないのかの判断に重要です)
  2. よく勉強している歯医者さんで、何をたずねてもよく答えてくれる。特に歯磨きについてはうるさい。(歯磨きやフッ素、食事指導などは初期虫歯に対する“治療”です)
  3. できれば拡大鏡マイクロスコープ、スコープ、(小型)カメラなど、肉眼以上の精度で見て診断してくれる(ここまでする歯医者さんは珍しいですけど、もちろん格段に精度が上がります)
  4. 人柄が信頼できる(削らないと保険請求できませんからね・・・)

どうでしょう、参考になりましたでしょうか?




タイトル [写真あり] 初期虫歯以外の虫歯でも、経過観察したほうがいい場合もある?
質問者 麻呂さん
地域  
年齢 25歳
性別  
職業  
カテゴリ 虫歯治療
虫歯その他
その他(写真あり)
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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