予防的?なインプラントについて

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タイトル

予防的?なインプラントについて


質問者
まり さん
地域  
年齢  
性別  
職業  
カテゴリ インプラントその他
インプラント関連
公開日
回答者
田尾 耕太郎先生
渡辺 徹也先生

質問 こんにちは。相談させていただきます。

かかりつけの歯科医インプラントを勧められています。
疑問を感じているので第3者の歯科医の先生の御意見を伺いたく存じます。

43歳女性。

もともと歯並びが悪く奥歯はすべてう歯になり20歳代から金による補綴で治療しています。神経を抜いた事はありません。

その後34歳から3年かけて矯正を行いました。その際4本の抜歯をしています。
そのためか少し隙間があいてしまい、歯がぐらついたままです。

ただ歯磨きはかなり磨きやすくなりましたし、自分的には調子がとてもよく、食事において不都合はありません。

しかし専門的には歯槽膿漏に近いとの事です。

歯の状態、歯槽の状態は良いといわれています。

CTも撮り、骨が薄いことが判っており6〜7ミリとのこと。歯根が出てきているのは20歳代の頃からです。毎日今でも夜間はリテーナーをしています。

ところがかかりつけ医には将来歯が抜けてしまう可能性が大きいので、今のうちにインプラントにした方がいいといわれ続けています。

私は機能的に今問題がなく、骨が薄い分確実とは言えないのではないかと思います。

専門の先生方はどう考えられますか?

職業は内科医ですので、専門的な知識はありませんがまったくの素人の方より理解しやすい方だと思っております。

まりさん  2007-02-24 21:05:00
回答1
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。

6〜7mm骨があるということは、インプラントが得意な先生であれば問題なくインプラントが打てる骨の量です。

ただ、まりさんは現在、抜けている歯というのはないんですよね?

それでインプラントにしようと言われているということは、なにかよっぽど予後不良の歯があるんでしょうか・・・。
(例えば、根っこが割れているとか、大きな根っこの病気があるとか・・・)

予後不良な歯を無理に残しておくと、周囲の骨が吸収されてしまうことがあります。

そうなると、現時点では問題なくインプラントが打てていたものが、難しくなってしまうということも考えられます。

おそらく担当の先生は、このことをおっしゃっていたのではないでしょうか?

とりあえず、まずはっきりとさせないといけないことは、インプラントを打つ予定の部位の歯が本当に予後不良なのかどうかを確かめることだと思います。

歯を残すことが出来ればインプラント自体必要ありませんし、もし予後不良だった場合には、早めに抜歯してインプラントにしたほうが良いかもしれません。

この歯の検査については、他院でセカンドオピニオンを求めてみるのも良いと思います。

2007-02-25 04:16:00
回答2
土田歯科医院(宮崎市)の渡辺です。

こんにちは。

歯周ポケットの状態とかはどうなってますか?

エビデンスとしては、元が重度の歯周病だったとしても、スケーリングルートプレーニングなどの歯周処置が奏功し、ポケットが全体的に小さく(明確な数値とは言えませんが、一般的に3〜4mm程度まで)、BOP(Bleeding on plobing;検査時の歯肉出血)が全体の大体20%以内(1本の歯につき4箇所づつの計測をした場合)までに抑えられているのなら、その後のきちんとしたメインテナンスによって普通の歯と同様に歯は残していけると言われています。

また、歯が揺れているからと言って、例えば歯周病が悪化するとか、そういう証明はありません。


インプラントで何かを予防出来ると考えるなら、それぞれの歯にかかる力を軽減する目的だろうと思います。

これはエビデンスとは言えなさそうですが、感覚的には有り得るだろうと思います。

つまり揺れている木造の家に、鉄の柱を入れることで、家全体を長持ちさせる・・的な発想です。

これは有り得るのですが、詳しくは残存歯の状態、それを支える顎骨の状態、かみ合わせの状態から経験的に判断していくことになります。

ですがまりさんの場合は、矯正目的以外に歯を抜いておらず、神経も今まで抜いてない(割れる歯のほとんどは神経を抜いています)訳ですから、大きな問題があるとは想像しにくいです。

前歯か奥歯のどちらかが機能を失っている(=抜けている、残っているけど極端に揺れる、歯並びが悪くうまくあたっていない)場合は、前歯、奥歯は双方に力から守る役割があるので、予防的(?)インプラントの登場か、とは思いますが、歯が全て残っていて、矯正もうまく行っているのならおそらく大丈夫ではないでしょうか。


どちらからと言うと、特にアメリカの流れを受けている考え方で言うところの「戦略的抜歯」という発想かも知れません。

これは、予後が悪いと分かっている歯(特に歯周ポケットが改善しない様な歯)については早めに抜歯し、骨がなくなる前に予後安心(と言われている)なインプラントを入れちゃいましょう。という考え方です。

ですがこれは手間隙と高額な医療費をかけてなんとか歯を残しても、後で予後が悪くて訴訟されては敵わない、という社会的背景が影響している様に思えます。(日本も近づきつつありますが・・)

抜歯とか、骨のあるところにインプラントを入れるのは誰でも出来ますから、「あれは歯を残す技術(特に歯周治療)のない先生が使う言葉だ」という揶揄もあるほどです。

確かに、インプラントを埋入しておけば、その周囲の骨は高さが維持される傾向はあるのですが、これはまだ結論に達してません。

一方で、いくら”元”歯周病であったとしても、進行が停止してさえいれば、周囲の骨は確実に維持されますので、医学的にはあまり強い正当性のある考え方とは思えません。


もしも、歯があまりにも揺れていて、力の負担能力に不安があるのでしたら、夜間にマウスピーススプリントナイトガードも同義)をリテーナーの機能も兼ねて装着される方が侵襲なく効果を期待出来るのではないでしょうか。

参考⇒奥歯をセラミッククラウンにするべきか

それと、歯の揺れが経年的に大きくならないかはよく観察しておいて下さい。

大きくなる場合は対処が必要でしょうし、場合によってはインプラントも選択肢かも知れません。

まあ、実際にお口を拝見している訳でもありませんから、ひとつの意見として聞いておいて下さい。。。

2007-02-25 14:14:00
返信1 田尾先生、渡辺先生

ご回答早速ありがとうがいます。大変参考になりました。

一般的な検査、X線写真などすべて行い、金具をポケットに入れるテスト?もしまして、歯周病はないと言われています。

おそらく先生のおっしゃる戦略的抜歯と思いました。夜間リテーナーもしています。骨粗しょう症予防してみようかと思いました。いかがでしょうか。

先生の治療室に伺いたくなりました。
ありがとうございます。

まり さん  2007-02-25 19:49:00

・上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
・歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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