質問 |
あっつんつん 2023/04/26(Wed) 07:15
いつもアドバイスをいただきありがとうございます。
昔、レジンで治療した歯が虫歯になってしまい、1年半ほど前に治療しました。
セラミックインレーを詰めてもらったのですが、急激な歯茎の腫れ、温冷痛、自発痛が生じ、レントゲンとCTを撮ってもらったところ
神経が死んでおり抜髄が必要、と言われてしまいました。
再治療のリスクを少しでも減らしたくてセラミックインレーにしたのに、治療後1年半で抜髄になってしまってショックしかありません。
もしかして虫歯の取り残しでは?と思っているのですが、昔治療した歯でもないのに抜髄になってしまったのは何が原因だと思われますか? |
回答1 |
井野泰伸 2023/04/26(Wed) 08:27
こんにちは、残念な結果になってしまいましたね。
もしかしたら、以前の虫歯が大きかったかもしれませんね。
虫歯が大きかった場合今回のように治療後時間が経って痛みが出てしまうことがあります。
>もしかして虫歯の取り残しでは?
虫歯の取り残しで後から痛みが出ることはありません。
逆にシールドレストレーションといって意図的に虫歯を残す治療法もあります。
>再治療のリスクを少しでも減らしたくてセラミックインレーにしたのに、
ん〜、これは歯科医師のイメージ戦略というか材料を自費材料にすれば結果が良い、再治療リスクを減らせるようなことはないと思いますよ。
虫歯が大きく神経付近まで削れば、自費、保険関係なくどうしても起こりうることです。
>急激な歯茎の腫れ、温冷痛、自発痛が生じ、レントゲンとCTを撮ってもらったところ神経が死んでおり抜髄が必要
細かいことを言えば、今の状態は既に細菌感染してしまい感染根管治療ですね。
この状態は神経の生きている抜髄より成功率が低くなっている状態なのでしっかり根管治療をしないと、再治療や抜歯のリスクもありますよ。
最近もあった質問ですが、材料で予後は決まりません。
銀歯をセラミックにしましょう、保険レジンをセラミックにしましょう、今の歯科の流れですが、個人的には問題のない修復物であればわざわざ入れ替える方が再治療リスクは高まると思います。
歯の治療は回数券のようなもので、回数券を消費していく一方で何回も同じ治療はできません。
個人的には、一番修復物で信頼度の高いのはゴールド修復(メタル)でしょうか。ただ現代では審美的に嫌われますけどね^^;
まずはしっかり根管治療をしてもらってください。
おだいじに
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回答2 |
柴田 (評価4.0) 2023/04/26(Wed) 09:14
>昔治療した歯でもないのに抜髄になってしまったのは何が原因だと思われますか?
井野先生の回答にもあるようにセラミックの方がメタルインレーより削除量が多いことが原因だと思います。
年齢も30歳と若いので平均的にはまだまだ歯髄のサイズが大きいと思います。さらに歯髄の中でも髄角と呼ばれる部分がかなり張り出していた事が考えられると思います。
歯を削る際は麻酔をするため痛くないのですが、不顕性露髄をしていても気がつかないことはあり得ると思います。
その結果知らない間に歯髄壊死や歯髄壊疽になることは想像がつきます。
残念ながら今回は根管治療をきちんと受けられるようお勧めします。
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回答3 |
Dr.ふなちゃん 2023/04/26(Wed) 10:45
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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こんにちは。
〉昔、レジンで治療した歯が虫歯になってしまい
レジンで治療した際も歯質を失っており、更にそこから虫歯(人工物であるレジンは虫歯になりませんから、詰めてある歯の部分が虫歯なので)という事はより深く虫歯が進んだ歯髄保存可能な最終ステージに近づいていただろうと想像できます。
〉セラミックインレーを詰めてもらったのですが
セラミックインレーだろうが、銀の詰め物だろうが、歯髄への影響を受けやすい薄々の歯質残存状態まで虫歯が進行していたのでしょう。今回は残念でしたね。
私の口の中にも昔保険の銀インレーだったものをセラミックインレーにしていますが、20年近く無問題で機能中ですよ。当時のセラミックインレーと接着剤のグレードでそうですから今のセラミックインレーの材質なら全く無問題で20年以上もつ治療はできるでしょう。(私はTCHがありません。トレーニングして歯を不要に当てませんから)
〉再治療のリスクを少しでも減らしたくてセラミックインレーにしたのに、治療後1年半で抜髄になってしまってショックしかありません。
再治療のリスク管理は歯磨きがうまくなる事でしょう。また、歯を不要に当てないトレーニングは有効ですね。
セラミックインレーでもきちんと歯髄保護されていて上手く形成してもらい上手く作ってもらい上手く治療して貰えば何年でももちますが、それは元の虫歯の進行具合とは別ですね。
修復治療直後に歯髄症状が出る場合もありますし、しばらくして歯髄壊死になり痛み出す場合もあります。
〉昔治療した歯でもないのに抜髄になってしまったのは何が原因だと思われますか?
虫歯がより深くまで進行してからの治療だったからでしょうね。
虫歯治療のステージング通りなので、今回は致し方なかったのでしょう。
2次虫歯は歯質がある限り生じますから、ご自分の歯質を出来るだけ温存できるようにTCHがあれば改善され日常のお手入れを工夫してください。歯の治療は高くつくのが普通です。ステージングを進めないように根管治療も切削し過ぎない歯科医にお願いできたら良いですね。
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