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タイトル アマルガムはよくないのでしょうか。
相談者 ke_shi
年齢 24 歳
性別 男性
地域 非公開
職業 非公開

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質問 - ke_shi 2023/05/09(Tue) 22:04
回答1 - 井野泰伸 2023/05/09(Tue) 23:38
回答2 - Dr.ふなちゃん 2023/05/10(Wed) 07:26

  過去の質問 1 - 2023/08/30(Wed) 23:38 - [写真あり] アマルガムはよくないのでしょうか


質問 ke_shi 2023/05/09(Tue) 22:04

私は、父方がカナダ人、母方が日本人のハーフで、中学2年の途中から大学までカナダにいました。現在、日本で仕事をしています。

このような事情から、日本で子どもの時以来歯医者に行ったことがありませんでした。しかし、右も左も歯が痛むようになり、4月から日本の歯医者に通っています。

カナダの歯医者では、虫歯治療ではアマルガムというもので詰めていました。白い詰め物もありましたが高価だったのと、アマルガムで十分だったためです。
それが、日本ではめずらしがられました。(少なくとも私がカナダにいたときはアマルガムは普通で、父も兄もアマルガムで治療されています。)
画像は、私の上の歯です。左上4から7まで、右上5から7までがアマルガムです。
下も大臼歯はアマルガムを詰めていましたが、1本はカナダにいたときに抜歯し、1本はカナダで根管治療をして金のクラウンを被せています。残りの2本も虫歯で、根管治療をすることになりました。それをこれから治してもらいます。 

しかし、ドクターはアマルガムは健康上の理由から外した方がいいといいます。カナダでも一部ではアマルガムはよくないということを聞いたことがありますが、カナダで治療してきたときは明確に安全だとドクターが言っていました。
日本の今のドクターも、強制するわけではありませんが、外した方がいいといいます。

アマルガムは健康上本当によくないのでしょうか。
右下と左下の6番は、根管治療をして銀歯をすることにしています。銀歯はよくて、アマルガムはよくないのでしょうか。

画像120230509_174654.jpg
回答1 井野泰伸 2023/05/09(Tue) 23:38

E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。

こんにちは、アマルガムに関しては同じような質問過去に何度も出ていますよ。
 
https://www2.ha-channel-88.com/soudann/sou-category-067.html
 
結論的にいえば海外ではまだまだ現役の材料ではありますが、2015年に日本の政府が環境面から国から水銀を無くす方針になり、現在は国内ではアマルガムの販売も終わっていますので、日本では過去の材料となっています。
 
ただ、材料的にいえば非常に優れた歯科材料で予後も非常に良い材料ではあります。
健康被害をいえば、訴訟の多い国でも今も使われているのですから大きな健康被害はまずないと思います。
逆にネットでアマルガム否定派のHPなどを見れば怖いことが沢山書いてあります。
 
アマルガムは私が小学生の頃に親父に治してもらった物が私の口の中にも入っていますが、別段問題は出ていないのでわざわざ外すつもりはありません。
 
というか、治療して40年も持つ材料って今のレジンやセラミックでは無理だろうなと個人的には思います。
 
アマルガム成分の水銀といっても無機水銀なので、水俣病などの有機水銀とは違いますが、どこまでリスクを取るかによって取る、取らないは変わってくると思いますよ。
 
 
>右下と左下の6番は、根管治療をして銀歯をすることにしています。銀歯はよくて、アマルガムはよくないのでしょうか。
 
日本の保険適応の銀歯は金銀パラジウム合金ですが、これも否定派の先生は色々リスクをいいます。
ただ、個人的には固すぎるという点以外はそんなに悪い材料ではないと思っています。
 
日本の保険適応材料は過去の薬害の問題もあり、かなり慎重に吟味されてるので、そこまで悪い材料はまず使われていませんよ。
 
おだいじに
回答2 Dr.ふなちゃん 2023/05/10(Wed) 07:26

船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。

こんにちは。
アマルガムは歯が当たるたびにお口の中で水銀が気化している事が確認されておりそれが健康に良いか?といえば健康的な状態ではないと考えられています。

修復材料として安価で利便性が高かったので日本でも使用されていましたが、現在は使用されていません。保険適用からも外れました。

環境にも悪い為、切削除去する際もアマルガム自体を削らないようにして完全防御で除去する神経質な歯科医もいるほどです。熱で気化するので院内汚染を防ぎたい為です。

とはいえ、日本の歯科医学会ではアマルガムを健康を理由に除去すべきものではないと見解を出していたと思います。

虫歯を放置しておいたり、虫歯菌をたくさん繁殖させている方が不健康なのですから、何らかのマイナスがあっても患者が選択可能な修復材料で虫歯治療をしておく方がメリットが高いからです。

アマルガムは、安価な治療費で可能ですし、即日治療が可能な修復材料で特に大掛かりな治療機材を要しない利便性から過去よく使われていた材料ですが、今はそんなものを使わなくても良い時代になったのは幸いだと思っています。

歯科医療従事者の職場環境に悪いので、暴露被害に遭い続けるのは嫌ですしね(ただでさえ歯科は職場環境としては様々なリスクがあります。過去はアスベストも鋳造に使っていましたし、薬剤だって様々に使います。しかも高いリスクの割に感謝されにくいストレスもありますか。更に日本では評価が低すぎます)
水系に入り細菌が取り込みそれを魚が食べ人間が食べるという連鎖を考えても今後出来るだけ使用しなくなっていく材料でしょう。(無機水銀は自然環境下で、一部の硫酸還元菌、鉄還元菌やメタン生成菌等により、メチル水銀に変換されることが報告されています。また、メチル水銀も低濃度では問題ないので魚を皆食べますよね)
https://www.env.go.jp/chemi/tmms/husigi/hg_husigi_18.pdf

https://www.nihs.go.jp/hse/ehc/sum1/ehc118.html

今でも50代以降の人の口の中に診ることがあります。日本歯科医学会の見解に従い修復に問題が生じていない場合、あえて私も除去を勧める事はないですが、80代に近づいた患者さんが急に大病され後遺症が残ったりすると歯科の治療材料で今は使われなくなっている修復材料が入っていたなぁと思う事もありますが、一臨床医は歯科医学会が除去しなくて良いと言っているものを覆すだけの因果関係の証明を持ち合わせていないでしょうし、研究機関でもなく、研究費が出るわけでもないのでそこまでしてくれないでしょう。

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