質問 |
may17 2024/02/12(Mon) 13:26
5年以上前から通っている歯科医院(仮にAと呼びます)があります。
虫歯治療を最後に行ってからは、定期健診・歯磨き指導で毎月のように通っております。
しかし、その間に虫歯治療が保険適用ではなく、自費診療になったと聞きました。
そして先日、虫歯の定期チェックをして頂いたところ、下記の治療を勧められました。
(1)奥歯の詰め物が取れているので、再度詰め直すことが必要
(2)それ以外にも奥歯に(経年劣化か歯ぎしりか分からないが)削れているところがある
(3)前歯などに軽度の虫歯があり、そろそろ治療してもいいかもしれない
まとめますと、「大臼歯のインレーが3か所、樹脂を詰めるのが2か所」で、
治療費の見積もりが約30万円弱(保険適用なし)とのことでした。
質問させて頂きたいのは、下記の3点です。
@この金額は妥当なのでしょうか?
また、保険適用と自費診療を比べると、治療はどういった差があるのでしょうか?
Aセカンドオピニオンを受ける場合は、どこの医院を選べばいいのでしょうか?
B虫歯治療を他院で受けた場合、A医院には気まずくて通いにくくなるのではと危惧していますが、A医院側の心証はどうなのでしょうか?
A医院には金歯やナイトガードも作って頂き、それらのメンテナンスもありますので出来れば通い続けたいのですが、
恥ずかしながら30万円をすぐにお支払い出来るほどの金銭的余裕がありません。
どなたかアドバイスを頂けますでしょうか?
宜しくお願い致します。 |
回答1 |
Dr.ふなちゃん 2024/02/12(Mon) 14:55
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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こんにちは。
保険医でしょうか?保険医を返してありますか?
検索すれば保険医登録されているか?いないか?の確認は簡単に出来るでしょう。
保険医の資格を停止されたり、剥奪された歯科医師はなんらかのの不正行為をして罰則を受けている可能性が高いですから転院をお考えになったほうが良いのではないか?と思います。
〉@
国民が必ず入る義務がある社会保険制度が一切使えないのが自費診療です。
国の医療制度外ですから、歯科医院と個人の直接契約になります。何かあった場合は相互に弁護士を雇って争うことになります。
〉A
社会保険料をお支払いの国民ならば通院しやすい保険医を選べば良いのではないでしょうか?
〉B
お金がなければ自費治療は受けられません。ですからそれに関して歯科医院にお伝えになれば良いと思います。昨今はデンタルローンが容易に組めますし、カード支払いの分割やリポ払いやボーナス払いなど使えるでしょうが、それが組めない方もおられるのは皆分かり合えると思います。
虫歯治療は社会保障制度で全ての国民に安価に受ける事ができるように最低限保障されています。保険医は全ての国民に対して均質な医療を提供する責務がありますから最低限の治療はちゃんと行ってもらえるでしょう。
保険診療に疑問があったり何か特別な治療や待遇を期待されたりする場合は保険医療では無理になる場合が多くなります。最低限の医療サービスはどの保険医がいる歯科診療所でも保険で受ける事ができますが、矯正治療や審美治療やホワイトニングなど保険では受けられない医療サービスもありますから、虫歯治療でなければ保険で受けられるか?は個別にお尋ねいただくことになります。
また、虫歯の場合、セカンドオピニオンは必要ありません。普通の保険制度を使って初診で通院しやすい歯科診療所を受診してください。保険の医療サービスでは決められたルールの元、問診、検査から始まりそれぞれの歯科医院に各種情報の期限付き保管の義務があります。日本の保険医療サービスは世界一素晴らしいと言われていますが、医師や医療提供者の技量にはかなりの差がありますし、医療は対人サービスですから相性により満足度が大きく左右されますから、受けられた治療に不満や不安を抱かれるケースはかなりあると思いますが、門戸は広いですから気軽にフリーアクセス権を行使ください。
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回答2 |
森川 2024/02/13(Tue) 08:25
セカンドオピニオンを誤解されている方が多いようです。(というかほぼすべての患者さんと多くの歯科医師がそう)
セカンドオピニオンは現在通院中の担当医師に許可を取り、紹介された他院の診断を受けたのち、また元の医療機関に戻るのが原則です。
船橋先生はその前提で回答されてます。
may17さんも含めて大多数の方がこの相談室で使用するセカンドオピニオンは、担当医に気づかれないように、他に移ることを念頭に置いた、いわば「浮気」もしくは「離婚相談」のようなものです。
ただ、日本医療においては船橋先生も書かれているように「フリーアクセス」ですから、一方的に離婚することは何ら問題ありません。
ですが、二股はあまりお勧めしません。(ケースによっては保険医療上問題がありますので)
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回答3 |
タカタ 2024/02/15(Thu) 16:56
>
@この金額は妥当なのでしょうか?
A:ウチだと、1箇所で20万円ほどかかることを考えればかなり安めです。
> また、保険適用と自費診療を比べると、治療はどういった差があるのでしょうか?
A:通常、自費治療は保険治療に比べて金額が高いことに伴って治療のクオリティも”その歯科医院の実力の最高レベル”を提供するのが当然の行為です。
>Aセカンドオピニオンを受ける場合は、どこの医院を選べばいいのでしょうか?
A:その場合のセカンドオピニオンは自由診療メインの精密な治療を心がけている歯科医院がいいでしょうね。
>B虫歯治療を他院で受けた場合、A医院には気まずくて通いにくくなるのではと危惧していますが、A医院側の心証はどうなのでしょうか?
A:ちっちゃいヤツなら、いろいろ文句言いそうですが、懐の深い院長なら気にしないでしょうね。
逆に、ちょっと他院で治療したくらいでピーピーいう小さい院長のいる医院は今後の治療でも苦労しますよ
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返信1 |
may17 2024/02/21(Wed) 00:11
皆さま、色々なご意見を頂き、ありがとうございました。
ご返信が遅くなりまして、申し訳ありません。
Dr.ふなちゃん先生、
歯の定期健診(歯の清掃)は保険適用なので、保険医だと思います。
(ホームページを確認しましたが、明記されていませんでした)。
社会保険は加入しておりますし、ローンも無理すれば組めないことはないのですが、
保険適用での治療と、高額な自費診療の差がよく分からないため、
もう少し調べてみたいと思います。
森川先生、
セカンドオピニオンとはそういった制度だったのですね、
勉強になりました。ありがとうございます。
A医院には金歯(+根幹治療)とナイトガードを作ってもらい、
これからもメンテナンスに通いたいと思っておりましたが、
自費診療での治療がはたして適切な処置なのか判断つきかねるため、
他の専門家(歯科医)の方のご意見を聞いてみたいと思いました。
タカタ先生、
自費診療はそんなに高額だったのですね。参考にさせて頂きます。
A医院では大臼歯のインレーが75000円(1本)、樹脂詰めが5000〜25000円(1か所)とのことでした。
セカンドオピニオンを受けたいと思いながらも、腕の良い歯科医を探す方法が分からず、こちらにご相談させて頂いた次第です(汗)
A医院の先生は繊細そうな方だったので、やはり他院で治療した後に通い続けるのは難しそうな気がします。
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回答4 |
加藤 道夫 2024/02/21(Wed) 09:00
may17さんこんにちは。
保険医であると保険治療で詰めることが可能ではないかと思います。
そうすると@この金額は妥当ではないですね。
保険適用と自費診療を比べて、その医院では治療はどういった差があるののか聞いてみるとよいでしょうね。
綺麗な色に仕上げるために、保険外の材料を使用するのであれば、自由診療になってしまいます。
セカンドオピニオンではなく、1度大学病院などで相談されてみてはどうでしょうか?
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返信2 |
may17 2024/02/25(Sun) 22:54
加藤先生、ご返信頂き、ありがとうございます。
そうですね、A医院に自費診療と保険治療との違いを聞いてみようと思います。
なんとなく委縮してしまって、直接質問するという考えに至らなかったので、アドバイスを頂いて大変ありがたいです。
大学病院は近所にありますので、A医院に上記の質問をした後で行ってみようかと思います。
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回答5 |
井野泰伸 2024/02/27(Tue) 09:29
凄く矛盾したことを書きますが、
保険治療と自費治療の差というのは建前上「材料の差」です。
保険適応になっていない金歯やセラミックを使うと自費治療になりますが、
私的に言えば材用が変わったからと言って必ず歯の寿命が延びる訳でもありませんし、必ず痛みが出ずに成功とはなりません。
つまり無理して自費材料代を捻出しても、保険治療より必ず良い結果になる訳ではありませんのでその点は知っておかれてください。
基本的に虫歯治療は保険治療で全てカバーされているものです、ただ歯科医師的に言えばかなりローコストの為それほど手間をかけれないというのも事実です。
ですので、保険治療出来ることでも最近は自費治療の説明をして自費治療で治させてもらうという流れは出来つつあります。
>、A医院に自費診療と保険治療との違いを聞いてみようと思います。
それがいいと思いますが、保険治療を希望されるのであればそれは伝えた方がいいと思いますよ。
後、今回の場合のセカンドオピニオンも他の歯科医院に行けば行ったで治療法や保険、自費適応など色々意見が変わってくる可能性は大きくありますので、ますます混乱するかもしれません。
まずは担当の先生に相談された方がいいと思います。
おだいじに
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返信3 |
may17 2024/03/03(Sun) 11:04
井野先生、ご回答頂き、ありがとうございます。
昨日、A医院に定期健診(歯磨き指導と清掃)のため行ってまいりました。
先生が他の患者の診察中でしたので、歯科衛生士さんに、自費診療と保険治療がどう違うのか質問してみましたところ、下記のような回答でした。
「保険治療では時間をかけることが出来ません。
自費診療であれば、虫歯が無くなるまで時間をかけて治療することが出来ます。
値段の差は、かける時間の差です。当院では自費診療しかしていません」
また、治療中に新たな虫歯が見つかった場合は(詰め物を外したら虫歯になっていた等)、別料金とのことでした。
結局、保険治療を希望するとは言い出せないまま帰宅してしまいました。
虫歯治療の予約は2か月後に入っているので、それまでに大学病院にも行って話を聞いてみたいと思います。
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回答6 |
井野泰伸 2024/03/03(Sun) 23:32
>自費診療であれば、虫歯が無くなるまで時間をかけて治療することが出来ます。
この言い方であれば保険の質は殆ど期待できませんね。。。
また矛盾にも思えることを言うと、虫歯を全部取れば必ず予後が良いとはなりませんよ。
削れば削るほど神経に近くなるので痛みが出やすくなり結果神経を取る治療に繋がります。
虫歯の削り方は奥が非常に深い所です。
「シールドレストレーション」といってわざと虫歯を残して、きちんと封鎖を行い神経を保存する方法など色々あります。
http://eedental.jp/ee_diary/2021/11/post-2320.html
>当院では自費診療しかしていません
基本的に保険医療機関であれば、患者さんが保険治療を希望されれば保険治療で治療を行うことが義務なんですけどね。
保険医療機関で集患して「保険治療はしません」であれば保険医療機関など止めて自費専門の歯科医院になればいいだけだと同業者ながら思います。
そうしないと、その歯科医院を受診した患者さんが「?」と困惑してしまいます。
この辺りはホント国のルールが曖昧過ぎると思います。
管轄の厚生局などに電話して問い合わせてみるのも1つですが、さほど的確なアドバイスは頂けないと思いますので、保険治療を希望するのであれば転院するのが早いと思います。
どうしてもその歯科医院でなければということであれば、保障面などをよく聞いて自費治療で治療を受けられればいいと思います。
後、保険と自費の制度のことを大学病院で相談しても、答えは出ませんよ。
これは国の制度の問題ですからね。
治療方法の相談であれば、セカンドオピニオンに行ってもアドバイスは貰えると思いますが、虫歯治療であれば同じ歯でも先生毎に得意な治療法が異なるので、「明確な答えはない」というのが回答になります。
色々混乱させてしまいますが、まずは他の先生に相談してみてください。
おだいじに
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