質問 |
ナポリタン 2024/03/18(Mon) 14:59
中高生?ぐらいの頃、第一大臼歯の治療をしました。数年後、しみる症状がでて、地域で一番評判の良い先生にかかりました。いろいろ検査して、知覚過敏の治療をしましたが、効果無く、インレーを取ったら中が虫歯でした。治療後、しばらくうずいたと記憶してます。
30代、歯が黒っぽくなりはじめました。当時、検診やクリーニングに通ってた先生(たち)に見てもらいましたが、虫歯ではない可能性が高いという診断でした。(レントゲン確認した先生もいました。)
最近になってインレーが外れ、無症状でしたが中は大きな虫歯でした。幸い神経残すことができました。
質問です。
2次カリエスの発見はかなり困難ケースもあるのでしょうか。
大きな虫歯でも、しみるとか違和感が全くないということもあるのでしょうか。
今回、神経を残せましたがクラウンになりました。神経がある状態で被せるということあるのでしょうか。(インレーで2次カリエスが見つからなかったのですから、クラウンだとさらに状態が分かりにくくなるような気がします。)
よろしくお願いいたします |
回答1 |
Dr.ふなちゃん 2024/03/18(Mon) 15:22
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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こんにちは。
最初の治療も次の治療もインレーだったのでしょうか?メタルインレーは長く保険診療の主流でしたが、メタルは硬くて頑丈なのですが、歯につけるセメントとの物性がかなり異なる為、セメント部が崩壊して2次虫歯になることがよくありました。最近の治療ではレジン系セメントという歯質と化学的に接着するセメントが保険で使えるようになり、また、メタルプライマーを使えばレジン系セメントと金属も化学的接着を期待できるようになりましたから上手く治療してもらえればかなりの改善が期待できるのではないかと思っています。
とはいえ、噛む面に異種材料のつなぎ目が来て毎日毎日かなりの力が繰り返しかかるわけですから、インレー治療で何度も2次虫歯になるならば、クラウンにした方が良いのでは?と考えられた可能性があると思います。
クラウンでは修復材料と歯の繋ぎ目は噛み合わせ面に来ませんから、より長持ちする治療になると想像できます。とはいえ、横揺れはセメント崩壊の原因になると思いますから、歯をギリギリ歯軋りしてしまう癖があるようでしたら、歯科医にご相談いただければと思います。
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回答2 |
加藤 道夫 2024/03/19(Tue) 07:56
ナポリタン さんこんにちは。
最近になってインレーが外れ、無症状でしたが中は大きな虫歯でも中々分かりにくいのは、レントゲンでインレーが虫歯と重なると発見しにくいですね。
虫歯でも、しみるとか違和感が全くないということもあるので、中々発見されないことも多いですね。
神経がある状態でも、詰めることが出来ない場合には、被せるということはあります。
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回答3 |
山田 豊和 2024/03/19(Tue) 10:23
こんにちは。
無症状であった歯のインレーが外れて中にに大きなむし歯が見つかったようですね。
>2次カリエスの発見はかなり困難ケースもあるのでしょうか。
インレーの陰に隠れていた場合レントゲンでも見つからない時があります。
>大きな虫歯でも、しみるとか違和感が全くないということもあるのでしょうか。
インレーの下だとむし歯が歯髄まで到達していなければ無症状のことがあります。
>今回、神経を残せましたがクラウンになりました。神経がある状態で被せるということあるのでしょうか。
歯の崩壊が広範囲にわたって進んでいれば被せることになります、また歯髄が健全であれば保存する方向で治療する事があります。
>インレーで2次カリエスが見つからなかったのですから、クラウンだとさらに状態が分かりにくくなるような気がします。
それはそうなんですが崩壊が進んでいたら被せないわけにはいきません、またむし歯を取り切っていれば被せ物の中から新たなむし歯ができることはありません。
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返信1 |
ナポリタン 2024/03/21(Thu) 17:27
ありがとうございました。
レントゲンでも発見しにくいこともある。症状がないことも多いんですね。
現在は接着力が向上したセメントを使っていることも分かりました。
追加の質問です。セレックという治療法があることをネットで知りました。金属ではないので、2次虫歯や異常も発見しやすく、接着力も金属より高いそうです。値段も安めということで、使っているクリニックの意見は良いものです。
一方、機械が自動で作るので、精度に問題があるという意見もあります。
ただ、人間が作っても、経験や得意分野、腕の良し悪しもあると思いますし、3dプリンターで建物が建つ時代ですから、機械も進歩していと思うのですが。
セレックの評価はどうなのでしょうか。
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回答4 |
Dr.ふなちゃん 2024/03/22(Fri) 00:09
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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セレックはシロナという海外メーカーが製作販売している(国内取り扱い販売先は他にもあるが)口腔内スキャナーとミリングマシーンのCAD/CAMシステムの事でしょうね。
セレックブロックというものも同時に販売していますから、どちらかを見られているのでしょう。
院内技工が簡単にできますから秀逸な機械なので根強い人気があります。
金属より良いと考える歯科医もいますし、やっぱりゴールドが一番良いと考える歯科医もいます。セレックシステムではスピードファーネスまで持っていると院内でジルコニアまで早く焼けますから、1DAYセラミック治療に大変便利だと思います。
まぁ、日本ではCAD/CAMは口腔内スキャナーだけ持っていてデータを転送してラボサイドで製作して郵送や宅配や配達で納品されるというのが一般によく使われていると思います。保険治療ではまだ印象剤で型取りして模型を作ってそれをスキャナーでスキャンして技工所または院内ラボで技工士が作らないと保険適用になっていませんでしたから、意味不明で中途半端なデジタル化でしたが、新しくまた保険適用範囲が変わるのでは?と言われています。どんどん変わりますから、古い情報を拾わないようにしてください。
〉セレックの評価はどうなのでしょうか。
歯科医院が使いやすいシステムですが、使う側の使い方が何でもありますからね。
模型レスでワックスアップしなくてもデジタルデータで作れるので便利ですよ。マージン部プロットは自動で線引きされますが、修正が必要になったりしますが、その際の点は人が打つので、厳密には精密印象には負けるように思います。まぁ、現代はレジン系セメントが大抵を補ってくれる為セレックでも充分だと言われていると思います。技工所ではもっと別の技工所用のシステムを使っているところは沢山あると思います。
セレックは歯科医院側が好きなシステムですね。
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返信2 |
ナポリタン 2024/03/23(Sat) 21:03
ありがとうございました。
セレックは精密印象には負けても、セメントで精度をカバーできるのですね。私の通ってる医院では扱っていませんが、近所で保険外のセレックがあるとネットで見たので質問しました。
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回答5 |
Dr.ふなちゃん 2024/03/24(Sun) 12:13
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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わかりにくかったでしょうか?セレックはシロナという海外メーカーのシステムまたはブロック名だと回答しています。
今はセレックでなくても中国メーカーのものや韓国メーカーのもの、国内メーカーのものまでかなり出揃って来ていますし、ミリング加工やソフトがセレックより優れた製品も出て来ています。
ですから、セレックの優位性は以前ほど高くなくなって来ていますが、院内完結型システムとしては秀逸なので歯科医院に人気が高いのです。
ネット上のホームページやブログは随時更新されているわけではなく、歯科医院の知識や技術も随時更新できているわけではないです。近年の製品開発のスピード感が速いのと、設備投資額が膨大な為、ちょっと古くなった内容がネット上には沢山あります。
とりあえず、現時点では、セレックは自費治療になります。また、どのシステムを使ってもセメントで補う形態になっており、その中でもレジン系セメントは化学的な接着が期待可能なので近年よく使われています。(少し前までは無かったり製品が良くなかった)
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回答6 |
柴田 (評価4.0) 2024/03/24(Sun) 12:31
あくまでも私の個人的な意見です。
「二次カリエス」の定義は中々難しいと思います。ちょっと検索してみましたが論文系は中々ヒットしません。
歯科医院のHPは信頼度が低いものから高いものまで玉石混交だと思います。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jacd/40/1-2/40_76/_pdf
https://www.tmd.ac.jp/cmn/edcplns/gakui/H25/1DS4763.pdf
私が思う「二次カリエス」はコンポジットレジン修復にしろインレー修復にしろクラウン系補綴物全て歯質と人工物の界面が存在すると思います。
そこから発生したカリエスが二次カリエスだと思います。
ですから咬合面と頬側面舌側面から発生した二次カリエスは比較的に発見しやすいと思います。
しかしながら隣接面の歯肉よりの部分はとても発見しにくいと思います。
内部にあるカリエスは二次カリエスとは別物だと思います。
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回答7 |
Dr.ふなちゃん 2024/03/24(Sun) 13:36
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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〉内部にあるカリエスは二次カリエスとは別物だと思います。
柴田先生の回答の内部がどこを指すか?わからないのですが、インレー修復の場合、界面は歯と被着体(インレー)との接触部(厳密にはその間に合着用セメントがあってそれが繰り返し負荷により破壊した為隙間ができて口腔内と繋がって細菌感染したり細菌繁殖することで酸性が高まり歯質から無機質が溶け出したり、有機質が変質腐敗)なりますから、インレーの縁とかインレーの下で虫歯になっていると界面破壊からの虫歯の進行と考えるのが普通と思います。つまり一般的な二次虫歯と言って良いと思います。
最近は合着用セメントではなく象牙質のコラーゲン繊維を巻き込んた樹脂を重合させ、セラミック側はシランカップリングさせますからきちんと接着をしてもらうととりあえず2次虫歯にならないかなりにくいように進化していると思います。また、樹脂のセメントスペースはダイレクトボンドと同じ原理なので薄さを追求する必要はそこまで無いと考えられている為修復治療の設計ではそのような設計がデザインに組み込まれています。
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