質問 |
may17 2024/05/26(Sun) 13:25
お世話になります。
上の前歯の1番と2番が重なり合うところ(前からは見えない)に、虫歯が出来ております。
大学病院で診察して頂いたところ、急ぎではないようなのですが、治療が必要ということで、担当医から以下の治療方法をご提案頂いております。
「虫歯部分を最短距離で削ってコンポジットレジンを詰める(=@案)と、レジンで詰めた部分が経年劣化により変色しやすい(前歯なので目立つ)。
変色が目立つようになると、また詰め直しで何回も治療が必要になる(結局、歯を削る量が多くなる)。
それよりは、今回歯を削る量は多くなってしまうが、前歯の裏から遠回りに歯を削り、レジンが前から見えないように詰めた方が良い(=A案)」
質問させて頂きたいことは下記の2点です。
(1)前歯にレジンを詰めると、必ず変色してしまうのでしょうか?
といいますのも、以前にこちらの大学病院で同様に前歯の治療を行った際、確かに時間が経つとレジンの詰めた個所がうっすら茶色く変色してきて、目立つようになりました。
しかし、その後、別件で某個人病院にお世話になったときに、前歯の詰め物もやり直してくださり、その後何年も経ちますが、全く変色していないのです。(セラミックではありません)。
(「ではその先生に治療してもらえばいいではないか?」とご指摘がありそうですが、そちらの個人病院はその後保険治療を止めてしまい、治療費が高額になるため、大学病院に戻ってきたという次第です)。
(2)個人的に歯を削る量はなるべく最小限にしたいので、削る量が多いAの方法は避けたいのですが、@の方法では経年劣化によるレジンの変色が心配です。
そうしますとやはり消去法でAの方法を選択するしかないのでしょうか?
他に良い方法はありますか?
宜しくお願い致します。
※前回ご相談にお答えいただいた先生方、ありがとうございました。
時間の都合により、充分にお礼の返信が出来ず、申し訳ありませんでした。 |
回答1 |
Dr.ふなちゃん 2024/05/27(Mon) 08:00
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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こんにちは。
一般的に大学病院は審美的な治療に長けた歯科医がいる訳ではありませんから、今おかかりの歯科医が正直に前から削って治療すると経年劣化で色が変わって気になるような治療しか出来ませんよと言ってくれているのですから、別の歯科医が(以前治療を受けて経年劣化を感じないように上手く仕上げる能力があり自費診療でしか行わなくなった歯科医)行った治療結果を持ち出してみてもダメだと思います。
今、おかかりの歯科医の提案の@かAからご自身が選択される事が必要でしょう。
一般の方はレジン充填は単にレジン充填だから誰がしても同じ結果が出せるだろうと考えるかもしれませんが、大学病院を卒業して開業医になると、差別化の為に歯科医は様々な技術習得に時間とお金を使って自己研鑽を継続して行きます。
ですから、自費しかしなくなった歯科医はかなり研鑽を積まれて実力が上位クラスで安定したので保険診療を辞めたと考えられます。
レジンは単に治療に関わる材料の一つなだけですが、その種類たるやかなりあり、更に販売価格も幅があります。また、それに関する技術も多岐に渡ります。
ですから、ある歯科医ができても同じ事が別の歯科医にできるとは限りません。また、同じ歯科医でも今いる立ち位置で出来なくなる事もしばしばあったりすると思います(費用や時間や技術をその治療にかける事ができなくなるという場合があると思いますし、技術が衰えるという事もあると思います)
一般的には見た目を大切にしたい方は多いですから、裏側から詰めてもらえると誰にしてもらっても外れがないように思います。
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回答2 |
山田 豊和 2024/05/27(Mon) 09:47
おはようございます。
歯の切削量とレジンの変色についてのご質問ですが、レジンの変色については避けて通れません、したがって大なり小なり変色はあると考えてください。
また変色した場合目立つ所なら再度削って詰めなおしになります、そのことを考えるとAの方がいいように思います。
>他に良い方法はありますか?
治療法はむし歯を削り取って充填するという事ですから他に方法はありません、したがってどちらかを選ぶしかないと思います。
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返信1 |
may17 2024/06/01(Sat) 21:59
船橋先生、ご返信ありがとうございます。
大学病院の先生と個人病院の先生とでは、そのような技術の差があるのですね。
そうしますと、今慌てて歯を多めに削る治療をするよりは、
個人病院で腕の良い先生をじっくり探した方が良いのでしょうか?
(探し方はよくわかりませんが…最近はGoogle Mapの評価を参考にしております)。
山田先生、アドバイス頂き、ありがとうございます。
そうでしたか、質問文にあるように数年前にレジンの充填をやり直していただいたのですが、
いまだに気になるような変色がないのが不思議に思います。
今の大学病院の先生も親切で丁寧な治療をしてくださいますので、
今の先生で治療継続をお願いする場合は、Aの方法を選択しようかと思います。
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回答3 |
Dr.ふなちゃん 2024/06/02(Sun) 13:32
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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大学病院は時間的に余裕を持って診療できる環境にありますから、今の歯科医にAでお願いされてはいかがでしょうか?保険診療で選択肢を説明してくれたのですから、よかったのではないでしょうか?(時間がかかりやりにくい治療法でしたからといって保険点数は同じなので一般的には@で済ませる歯科医も多くいる為)
@の場合は保険のレジン充填ではなく同じような材料を用いますが、ダイレクトボンドという自費のレジン充填になるように思います。充填後何回か微修正の為に来院いただく必要があったり着色しないようにメンテナンス通院をお勧めされるパターンが多いように思います。
充填直後の歯面の乾燥度合いと、日常生活に戻られた後の歯面の乾燥状態は異なる為、ご自身の歯の色も多少異なりますから日常生活に戻った後の歯面色に合わせて微修正が必要になる事がよく知られています。また、充填後の研磨も含めて追加でしてもらう方が良いステップがいくつかある為、保険適用外治療になる事が多そうです。
安くて見た目長持ちする治療を希望されるならば、Aを選択されておく方が良いと思います。
とはいえ、審美的要求は人それぞれ期待値が違いますからそこまで気にしないで削る量が少なくて済むなら@で良いと考える人も沢山おられると思います。
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返信2 |
may17 2024/06/08(Sat) 22:49
船橋先生、ご返信ありがとうございます。
大変参考になりました。
確かに大学病院の先生は、(Aの所要時間について)普通よりも時間がかかる治療だと仰ってました。
まだ気持ちが固まらないため、大学病院でAの方法をお願いするか、
それとも個人病院で保険治療でなるべく削らず上手に治療してくれそうなところを探すか、
もう少しじっくり検討してみたいと思います。
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