質問 |
フィット 2024/07/04(Thu) 08:07
お世話になっております。
25年以上前に神経を抜いた左下顎大臼歯(7番)ですが、当時、薬を入れなかったので、2020年4、8月と11月(再根管治療中)にズキズキとした激痛が4日間続いて、フィステルができて膿が出ると激痛から解放されました。
再根管治療は大学病院の歯内療法科(保険治療)で2020年9月から始めて、約1年(9回通院)かけて終了しました。
その後、しばらく症状は安定していました。
ところが、2024年6月に新型コロナに感染し、感染後すぐに左下顎大臼歯がズキズキとした痛み出しましたので、再根管治療前と同様に抗生物質(ジスロマック)と痛み止め(カロナール)を処方してもらいました。
今回は、再根管治療前と同じ場所にはフィステルができず、膿が出たのかどうかもよくわからないうちに5日後に痛みが軽減しました。
現在は左下顎大臼歯を噛むと少し痛むのと、顎、頬を押すと少し痛みます。
そこで質問です。
1.まだ少し痛みますが、抗生物質(ジスロマック)の追加を勧めますか?(すでに飲んでから7日は経過しています)
2.再根管治療をすると、フィステルができる場所が変わることや膿の量が少なることはあるのでしょうか?
3.今回痛んだ原因はコロナ感染により免疫力が低下したためでしょうか?
3.再根管治療してから約3年後に痛みが再発したのですが、今後は短期間(3か月間隔)で痛みが発生する可能性が高いでしょうか?
4.一般的に再度の再根管治療は難しいのでしょうか?
5.再根管治療は難しい場合、直ぐに抜歯をした方がよいのでしょうか?
6.抜歯も再根管治療もせずに様子見をした場合、生命に危険を及ぼすことはあるのでしょうか?
7.抜歯をすれば、左下顎大臼歯を原因とする痛みは永遠になくなるのでしょうか? |
回答1 |
Dr.ふなちゃん 2024/07/04(Thu) 10:08
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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こんにちは。
以前、かなり大変な経験をされた為、色々ご心配のようですね。
〉1
投薬処置が必要かどうかは診察した歯科医が判断しますから、再受診されご相談いただくのが一般的だと思います。
〉2
再根管治療をした方が良いのか?についても診察が必要です。歯科医院では症状以外にレントゲン検査により根管治療の出来不出来を見て判断することが多いと思います。
〉3
その可能性もあるかもしれませんね。
〉4
難しい場合が多々あると思います。現時点で受けている感染源の機械的除去では取り残しがあるから炎症症状が出ているという事になる為、更に機械的拡大を追加する確率が高いと思います。
根管の歯質は薄い部位が沢山ある為、感染源を機械的除去していると折れやすくなって行く傾向があります。
ただ、機械的拡大はすでに上手くなされていて緊密な充填処置が上手くいっていなかったからば、さほど再拡大しなくても化学的に殺菌したり汚れを取り除き緊密充填すれば良いという場合もあったりします。他にも色々なケースがありますから、きちんと診断しながら治療を進めてもらうことになりますね。
〉5
歯を抜くのは簡単です。歯を残す事は大変難しいです。ただ、歯を残す為に歯科医に色々苦労してもらう価値があるのが一般的な歯です。
〉6
すぐに命を脅かす状態になるような方は医師から歯科医に抜歯依頼がなされます。
〉7
歯が原因の痛みであれば歯を抜いて抜歯部位が治癒すれば痛むことはなくなります。他方噛めなくなったり、他の歯への負担が増えてドミノ倒しのように咬合崩壊が始まる場合もありますからお口全体の状態も見ていただきながら治療計画を考えてもらうと良いと思います。
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返信1 |
フィット 2024/07/05(Fri) 20:56
船橋先生
お忙しいところご回答ありがとうございます。
大学病院の歯内療法科の主治医に今後の対応について相談したところ、再度の再根管治療はかなりリスクがあり、難しいとのこと。
再根管治療によって、かなり歯自体が薄くなっているので、治療中に穴が空いたり、割れたりする可能性が高い。
そこで質問です。
1.下記の選択を考えておりますが、先生が患者の立場だったらどれを選択しますでしょうか?
@根管治療の専門医に保険外治療ができるかどうかセカンドオピニオンを受けてみる。
Aしばらく様子を見て、頻繁に起こるようであればBまたはCを選択する。
Bすぐに再度の再根管治療を現在の大学病院の歯内療法科受ける。
C抜歯をする。
D何もしない、痛みが出れば、都度、抗生物質と痛み止めで対応する。
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返信2 |
フィット 2024/07/05(Fri) 21:34
船橋先生
お忙しいところご回答ありがとうございます。
大学病院の歯内療法科の主治医に今後の対応について相談したところ、再度の再根管治療はかなりリスクがあり、難しいとのこと。
再根管治療によって、かなり歯自体が薄くなっているので、治療中に穴が空いたり、割れたりする可能性が高い。
そこで質問です。
1.下記の選択を考えておりますが、先生が患者の立場だったらどれを選択しますでしょうか?
@根管治療の専門医に保険外治療ができるかどうかセカンドオピニオンを受けてみる。
Aしばらく様子を見て、頻繁に起こるようであればBまたはCを選択する。
Bすぐに再度の再根管治療を現在の大学病院の歯内療法科受ける。
C抜歯をする。
D何もしない、痛みが出れば、都度、抗生物質と痛み止めで対応する。
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回答2 |
Dr.ふなちゃん 2024/07/09(Tue) 16:42
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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〉先生が患者の立場だったらどれを選択しますでしょうか?
個人個人で環境も考えも違う為難しいですが、
歯科医が患者だとしたら自分である程度診断できますから、まず何枚かレントゲンを撮影したりCTを撮影して見えない歯槽内の情報を集めます。昨今はエンド用(歯内療法用)の精度の高いCTが撮影できる機械がありますからそれも使って自分で診断します。
実際の治療は誰か別の歯科医にしてもらわないと無理ですから、ある程度ベテランの歯内療法に熱心に取り組んでくれる歯科医に依頼します(一般の方が探す際はあてがないでしょうから歯内療法専門医になりますね)
治療時には私は個人的にはEr-Yagレーザーを使ってもらいたいです。(自院にある)無理な機械的拡大をしなくても根管壁がツルツルに殺菌清掃されるからです。まだない歯科医院がほとんどだと思いますが、使うと全く違うレベルで即枝まで根管が綺麗になります。(多数論文も出ています)
ただ、歯の状態によっては何を使ってどう丁寧にしてもらってもダメという場合もあります。その時は自分がきちんと勉強し、行ってもらう歯科医も選んで治療を受けてダメだったのであっさり諦めがつきます。
一般の方は誰をどこまで信じて良いかそこからまず悩まれる事になりますから、なかなか諦めもつかないでしょうし、後からずっと悩まれたりするのでしょう。
救える歯か?そうでないか?誰がやっても難しい歯の状態もありますし、自分で自分の歯内療法はできないですから、案外多数の高齢歯科医にも問題を抱えた要再根管治療歯が一本ぐらいあり体調が悪くなると腫れたり痛みながらも上手く使っている歯があるのかもしれませんね。(ある程度若い歯科医にはすでに治療済み虫歯さえないのが普通でしょうか)
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返信3 |
フィット 2024/07/13(Sat) 23:33
船橋先生
お忙しいところご回答ありがとうございます。
私の立場からでは、@を選択を推奨するということでしょうか?
Er-Yagレーザーは保険外治療になりますでしょうか?
やはり、保険治療では難しいということでしょうか?
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回答3 |
Dr.ふなちゃん 2024/07/15(Mon) 17:25
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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そうですね。
おかかりの歯科医の説明に不安があったり理解や納得ができなければ、他のより専門性が高そうな歯科医に診てもらうことになると思います。
〉Er-Yagレーザーは保険外治療になりますでしょうか?
とりあえず、今現時点では日本の保険診療でレーザー治療の加算が認められているものの中に歯内療法はありません。また、レーザーの先端はサファイヤ等のかなり高額なものが使われていて使用により消耗していきますから、(濁って光を元弱させるようになると期待値に達なくなると思いますし)、機械もかなり高い為、その他の歯科医院の維持費や人件費がかなり高い都内では保険適用は望めないのではないかと想像しています。保険の根管治療費はただでさえとても安価に設定されていますからね。真面目にやってられないと嘆く歯科医からの話を割と聞きますからね。
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