質問 |
とも8888 2024/10/01(Tue) 18:08
抜髄している前歯が黒く変色しており、見た目が非常に悪いので何とかしたいです。
かかりつけ医は積極的治療(というか審美的治療?)に消極的で、
「今のままでも噛めているんだから問題ない」
と言いますが、やはり黒いのは恥ずかしいです。
(かかりつけ医が消極的なのは、自前の歯の残りが少なくて薄いのでこれ以上の治療をすると歯を失う結果になりかねないと危惧している部分もあるのだと思います)
私はお金がある程度かかってもいいので、何とかキレイで元気な歯を取り戻したいと思っています。
そこで、「歯の再生医療」っていうんでしょうか、そういうものに興味を持ちました。
「歯の再生医療」はどこまで実用化されていて、私のような事例にどの程度効果的ですか?
もしまだあまりおすすめでない場合、あと何年くらいがまんすればそれなりに効果的な治療をすることができるようになると思われますか?
なお、抜髄は35年以上前にしたと思います。
インプラントは望みません。
何とか自分の歯を長持ちさせたいです…。 |
回答1 |
柴田 (評価4.0) 2024/10/02(Wed) 07:24
漂白すると綺麗にできる場合があると思います。
あとはセラミック系材料で被せる方法があると思います。
あるいはセラミック系材料を貼り付ける方法があると思います。
再生医療に期待するのはかなり先になると思います。
|
回答2 |
加藤 道夫 2024/10/02(Wed) 07:57
とも8888 さんこんにちは。
35年前に抜髄た前歯が黒く変色しており、見た目が非常に悪いので何とかしたいのですね。
「歯の再生医療」として歯髄の再生はありますが、インプラントより費用がかかり、歯が白くなることは無いと思います。
現実的には、ホワイトニング(歯の漂白)が第1選択ではないかと思います。昔は保険適応でしたが、今は自費になるので医院によって費用は変わってきます。
その次に、被せ物で対応する方法があります。こちらは歯を削り必要があります。
審美歯科などで相談されると良いのではないかと思います。
|
返信1 |
とも8888 2024/10/02(Wed) 12:34
柴田先生、加藤先生、ありがとうございます。
漂白というのはごく普通の過酸化水素なんかを使う「ホワイトニング」でいいのでしょうか?
かかりつけ医は
「抜髄した歯があるのにホワイトニングすると他の歯の白さが際立って黒くなっている歯が逆に目立つからおすすめしない」
と言っていたので、違う漂白なのかな?と思いまして…。
|
回答3 |
柴田 (評価4.0) 2024/10/02(Wed) 13:12
>抜髄した歯があるのにホワイトニングすると他の歯の白さが際立って黒くなっている歯が逆に目立つからおすすめしない
前歯全体を自宅で漂白する方法だとそうなると思います。
抜髄した歯の裏側を削って内部に35%程度の過酸化水素水と過ホウ酸ナトリウムの混和物を填入して蓋をする内部漂白であれば単独の歯だけ白くすることが可能だと思います。
普通の過酸化水素水は4%程度だと思います。
|
回答4 |
井野泰伸 2024/10/02(Wed) 17:29
「インターナルブリーチ」とか「ウォーキングブリーチ」などで検索してもらえば失活歯のホワイトニングは検索できると思います。
ただ、個人的な意見ではやっても10年ぐらいで元の暗い歯の色に戻るので、どこまで白さの永続性を希望するのか!?
半永久的に白い色がよければ、セラミッククラウンで治す方が綺麗には見せることは可能だと思います。
>「歯の再生医療」はどこまで実用化されていて、私のような事例にどの程度効果的ですか?
患者さんは期待すると思うのですが、個人的に歯の再生は今の所現実的ではないかなと思っています。
加藤先生がおっしゃるように歯の神経の再生が現在行われ始めており、成功してもしなくても1本の歯に90万近くします。
歯全体の再生となると、エナメル質、象牙質、歯髄、セメント質、歯根膜を最低限再生させる必要があります。
歯の再生ができるようになっても1本で100万以上は治療費がかかると思います。
歯1本作る為に車1台分の費用を出せる人がどの程度いるのか!?
結局、実験室で成功出来ても商売として成り立たない限りコモディティ化することはないと思います。
また、歯のような構造物が出来ても元あった自分の歯と同じ形にコントロールする所までは出来ていないので、この点もクリアーされない限り実用化は難しいんじゃないかな!?と思います。
何か天才的な発想を持った人がブレイクスルーを起こしてくれれば話は変わってきますが、
極々凡人の私が考えると、自分が生きてる間では歯の実用化は難しいと思いますので、今ある歯を大切にした方がいいという考えです。
おだいじに
|
返信2 |
とも8888 2024/10/03(Thu) 07:35
井野先生もお答えいただき、ありがとうございます。
「インターナルブリーチ」「ウォーキングブリーチ」で検索するのですね。
セラミッククラウンも考えたのですが、歯を大きく削ることに抵抗があり、何とか今の歯を活かしたいと思ってました。
ただ、手間を考えると10年ぐらいで元に戻るのはちょっとめんどうなのでセラミッククラウンも考えようと思います。
また、歯の再生医療は100万円以上とのこと、裏を返せば前歯4本に施術しても1000万円はかからないということですね。
(1本が黒ずんでいますが、ほかにも3本、気になる歯があります)
歯を含め健康には出費をいとわないので、それくらいなら出せますが、一般的には1本100万円程度でもお金をかける人が少ないということでしょうか…。
(家に数千万とか1億円以上かけるのに歯にお金を出さないのは私には理解できないです。家より歯にお金をかけたいと思ってしまいます)
そのあたりは歯科の先生主導でもっと「歯は大切」ということの啓もう活動が必要かもしれませんね。
歯の再生医療に望みを持っていたのですが、井野先生ほどの方が商売的な観点や技術的観点から実用化はまだまだ無理とおっしゃるのですから、10年以内くらいに実用化されることを期待して待つのは非現実的だと悟りました。
仕方ないのでセラミッククラウンをしっかり作ってくれる歯科を探す方向に行こうかなと思います。
貴重な時間を割いていただき、ありがとうございました。
|