質問 |
すみれ70 2024/10/07(Mon) 10:18
お世話になります。
だいぶ前に神経を抜く治療を行った左上6番が、数年前に破折したため、治療していただきました。抜歯が必要かもしれないとのことでしたが、歯茎の切開や骨を削って、なんとか残していただきました。(歯は大変小さくしか残っていません)
その後、白い素材の土台を立てて、保険治療内の白い素材の被せ物(クラウン)を付けていただきましたが、その被せ物の違和感でご相談です。
被せ物が大きく感じ(見た目にも大きいように見えます)、口腔内側に大きく膨らんでいて、常に舌にあたってしゃべりにくく、舌のしびれも感じるため、何度か削って調整してもらいました。
それでもやはり発音しにくいため、再度型をとって作り直していただきました。
しかし、再度小さめに作ってくださった仮歯も口腔内側がせり出している形状で、若干発音しやすくはなりましたが、まだ舌に当たるため、何回か削っていただきましたが、同じ違和感が続いています。現在その仮歯で経過を見ておりますが、どうしたらよいのか困っております。
以前、仮歯を外して土台のみの状態の時に、仮歯を外していても土台に舌が当たって、発音しにくいことに気づきました。土台が口腔内側に傾いている形をしていたため、被せ物が合わない原因として、土台の形状が関係していないか、ということを主治医にお聞きしましたが、あまりはっきりしないお答えでした。
そこで質問なのですが
・土台の形状の問題で、被せ物が口腔内に出っ張るような形になってしまうことはあるでしょうか。
・もしある場合、土台を削って土台の形を整えることはできるのでしょうか。それとも、新しく土台を作り直すことになるのでしょうか。
・歯茎の切開と骨を削っていることが、被せ物に舌が当たり、発語しにくい原因になっている、という可能性はあるでしょうか。
主治医の先生は根気よく何度も調整してくださり、再度型どりもしてくださって大変感謝しておりますが、何度も調整・作り直しをしていただいたにもかかわらず、被せ物の違和感が続き、なぜそうなるのか分からず大変困っております。
どうぞよろしくお願いいたします。 |
回答1 |
Dr.ふなちゃん 2024/10/07(Mon) 14:59
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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こんにちは。
抜歯が妥当な歯を何とか残して使えるようにしようと苦労してくださっているようですね。
破折部位がわかりませんから何とも言えませんが、上顎6番は口蓋根が太く頑丈で1根、頬側根は細いし多少湾曲して2根ありその3根がしっかり残せてかかって来る咬合力に耐えられるような解剖学的な構造になっています。大抵の場合、3根の間に上顎洞底が入り込んでいると思います。
口蓋側の歯根は骨側に行くに従ってより口蓋側に広がっていて3根が根を広げるような形でしっかり咬合力を受け止める形になっていますから、歯茎をめくって一部覆っている骨を取り除いたり整形したりして苦労してマージン(人工物との繋ぎの境目)を作ったのかもしれませんが、酷く条件が悪い土台の形しか出来なかったのかもしれませんね。
使用に耐えない修復物にしかならず日常生活に差し障るようであれば潔く抜歯を選択されなければならない末期の状態なのかもしれませんね。
とはいえ、実際はどういう状態なのか?わかっているのはおかかりになっている歯科医だけですから、不自由があればよく話し合ってみてください。
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返信1 |
すみれ70 2024/10/07(Mon) 16:11
Dr.ふなちゃん先生
ご回答いただきありがとうございます。
とても条件が悪く、きちんとした被せ物が作れない状態であることが考えられるのですね。歯を残すということは、簡単ではないのですね、、。
破折部位はわからないのですが、3本の根はしっかり残っているので使える歯になりますとのことではあったため、なんとか使っていきたいと考えていたのですが、被せ物の違和感も辛いものですので、実際の状態を主治医の先生によくお聞きしてみたいと思います。
もう一つ質問なのですが、補綴専門医の先生に診ていただくことが、解決策に繋がることもあるでしょうか。
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回答2 |
Dr.ふなちゃん 2024/10/08(Tue) 11:20
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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日本補綴歯科学会という学会はかなり古くからある学会で、その学会が補綴歯科修練医・認定医・専門医制度を設けています。
最近やっとこの認定医や専門医をホームページに記載して良い状態になりました。他の認定医、専門医もですが、それを記載してある事がより良い治療を提供してくれる事を保証するものではありません。
補綴といえば、昔からある入れ歯、歯冠修復、顎関節症、咬合再建、インプラント等色々と総合的な学問を昔から担当して来た分け方ですから、かなり範囲は広く、何がその歯科医の特技なのか?はわかりにくいですから、新たに専門医制度を国から認められたといっても何をするのか?最もわかりにくい部類に入るような気がしています。保存に関しても同じような感じですが、長い学会活動ご苦労様という事なのかも知れません。
とはいえ、今おかかりの歯科医からわかりやすい説明もされず満足できる処置もなされないのであれば、ご相談され補綴専門医を紹介してもらうという事は出来るかもしれませんね(おかかりの歯科医の手に追えないケースという認識で)
または、大学病院を紹介してもらうか?(補綴を担当する科はありますが、紹介状によりその科を指定してもらえなければ何科が担当する事になるか保証はありません)
全く別の知らない歯科医にご相談に行かれるか?でしょうね。事情が全くわからないまま治療が開始されますと抜歯が早まる事に繋がっていく可能性が出るかも知れず悩ましいですね。
結局は、今おかかりの経過を全てご存知の歯科医とよくご相談される事をお勧めしたいと個人的には思います。
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返信2 |
すみれ70 2024/10/08(Tue) 15:52
Dr.ふなちゃん先生
補綴といっても範囲が広いのですね。補綴専門医と書かれていても、その先生が何を得意とされるかはわからないですね。詳細を教えていただきありがとうございます。
今のかかりつけ医の先生は丁寧な説明をしてくださるのですが、何度も調整・やり直しをお願いしてしまい、心苦しく感じてきております。
ただ確かに、事情が分からない全く新しい病院を受診することは、抜歯が早まる可能性が否定できないですね。
今までの経過がありますので、まずは主治医の先生とよく相談してみて、もしも必要な場合は大学病院などを紹介していただこうかと思います。
いろいろ教えていただきありがとうございました。
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