質問 |
Teethyaya 2025/01/30(Thu) 22:33
はじめまして。過去に受けた根管治療について相談させていただきたく、ご質問させていただきます。
状況の詳細
ー 2年前に○○歯科で奥歯の根管治療を受けました。
ー その後、治療した歯が慢性的に腫れを繰り返し、何度か同じ歯科で処置を受けましたが(レーザーと投薬)、根本的な改善には至りませんでした。
ー 最近、違和感が強くなったため別の歯科医院で検査を受けたところ、根管治療の際に使用された金属のファイルが歯根を突き抜けており、骨が溶かして感染となっています。
ー その結果、抜歯せざるを得なくなり、現在はインプラント治療を検討している状況です。
ー; 抜歯した歯を見ると、根っこに2mmほどの金属の糸がはみ出ています。
相談したいこと: 今回のケースは医療過失として認められる可能性がありますか?
現在、抜歯した歯を保管しており、根管治療時のX線画像や診断記録も一部揃っています。どうやって歯医者と交渉すればいいのかを悩んでいます。
ご回答いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。 |
回答1 |
小林 誠 2025/01/31(Fri) 07:38
Teethyaya さん、こんにちは。
>今回のケースは医療過失として認められる可能性がありますか?
インターネット上の歯科相談掲示板では、当該歯の萌出以来の経緯、また、2年前になぜ根管治療に至ったのか等の詳細な状況が判りませんので、回答のしようもありません。
>根管治療のミスにより抜歯
抜歯を回避する可能性を少しでも高めることを鑑みると、もしも、「 別の歯科医院 」 という施設が、より根管治療に専門性の高い歯科医師を紹介することなく、自院の判断だけで抜歯してしまったと仮定すると、一般的には、2年前に根管治療を施術した歯科医師よりも、「 別の歯科医院 」 という施設の方が、瑕疵があるように思えます。
>どうやって歯医者と交渉すればいいのかを悩んでいます。
自身での対応が難しいようであれば、例えば、弁護士など法律の専門家に相談されることを勧めます。
>インプラントが必要になった
そもそも、口腔内外の精査を経ずして、Teethyaya さんの欠損部位にインプラント治療が向いているかどうかが判りませんね。
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回答2 |
井野泰伸 2025/01/31(Fri) 16:49
小林先生がおっしゃるように、訴訟うんぬんはここでは相談出来ないので弁護士に相談した方がいいと思います。
1つ気になったのが、
>根管治療の際に使用された金属のファイルが歯根を突き抜けており、骨が溶かして感染となっています。
歯科医師も勘違いしている先生多いですが、ファイルは感染源(膿の原因)にはなりませんよ。
膿んでいる原因は細菌感染です。
http://eedental.jp/ee_diary/2021/05/post-2225.html
個人的に言えるのは、一度インプラントの前に歯内療法専門医など根管治療の専門に相談してみるのも1つだったとは思います。
ファイル破折はどうしても起こってしまう偶発症で珍しいものではありませんし、知識と適切な処置を行えば残せる歯もありますよ。
おだいじに
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回答3 |
柴田 (評価4.0) 2025/01/31(Fri) 22:08
医療過失と書かれてますが「医療過誤」のことかと思います。
今回のような事例に関しては井野先生も回答されているように偶発症の範囲に含まれるものかもしれないと思います。
となると医療過誤(過失)ではなくて『告知義務違反』のように思います。
いまさらむしかえすようで申し訳ありませんが、単なる抜歯を回避する方法があったように思います。
専門医であればファイルを根幹内から除去することもできる場合があると思います。またそれが不可能でも歯根端切除術や意図的再殖などの方法で歯牙欠損を回避できた可能性があったと思います。
もちろん実際に診察しておりませんので上記の全ての方法ができなかった可能性もあると思います。
まずは前医と穏やかに交渉されることをお勧めします。
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回答4 |
Dr.ふなちゃん 2025/02/01(Sat) 22:52
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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こんにちは。
井野先生の回答にありますが、根管治療に使用するリーマーやファイルは感染源にならないです。
破折はある程度あり得る偶発症に入ります。根管治療時に折れることは臨床でいつでもあり得るため、折れたリーマーやファイルをいかに取り除くかということに特化した歯内療法の専門家という方もおられます。
通常一般的な歯科医以上の技量を特化した分野で習得した専門医による治療は、非常に高額な治療になることが多く、さらに専門医の治療を受けたとしても状態が(元の条件が)悪すぎる根では高額な治療費をかけても長く問題なく良い状態を維持できることが少ないと考えて抜歯してインプラントにした方がコストパフォーマンスも良いし長く問題が生じないと考えて、難治化した歯は抜歯選択にして長期に問題が起きない単体のインプラント治療を選択するというのは、日本だけではなく海外でも非常に一般的だと思います。
もちろん、日本の歯科治療は歯をできるだけ残して使おうとする傾向がありますし、患者さんの希望もそういう場合が多いですから、一般開業医の治療に過度な期待はやめて専門医を紹介してもらったり、探されて転院されて高額な専門的な治療を受けるという選択をされる方も多くなってきていると思います。
しかし、再根管治療を行うことなく抜歯してインプラント治療を勧めた今の歯科医の治療も理解できます。
今からの選択では、インプラントは選ばず抜歯のまま放置という選択もあるでしょうし、前後の歯があればブリッジという選択もあるでしょうし、入れ歯という選択、そこまでは保険適用で可能ではないかと思います。
保険診療の範囲を外れて自費での数十万円の高額治療を選択されるならば、インプラントの選択ということになるでしょう。
それを前の歯科医に出させようとしても、どうかな?とは思いますけど、ものは試しで他の歯科医に変わったらそこで歯を抜かれたとお持ちの物を持参されお伝えに行かれるのは自由でしょう。
前の歯科医はファイルが破折したことはわかっているでしょう。説明は行なっていなかったのでしょうか?破折ファイルを除去することは諦めて(その一般歯科医には技術的に無理なのと、無理な除去が今度は歯根破折に繋がっていったり、穿孔に繋がっていったり、除去後の再根治の難易度が手に負えないくらい高くなる可能性を考えて)レーザーで感染物除去を気長に試みる治療をしていた途中で転院されて抜歯してもらってきてくれて、かえって労力が省けてホッとされるかもしれません。
保険診療でマイクロを使って破折物を除去したら加算がありますが、その難しい技術を全ての歯科医に求められても無理なことですし、その労力に見合った点数でもありません。
歯科医ができる範疇で頑張って治療は行なってくれていたのではないか?と思いました。
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返信1 |
Teethyaya 2025/02/04(Tue) 01:54
小林 誠 さま
井野泰伸 さま
柴田 さま
Dr.ふなちゃん さま
皆様のご回答ありがとうございます。私もネットで検索し、根管治療中のファイル破折が偶発症であることは理解しています。しかし私が歯科医に不信感を抱き責任を問いたくなったのは、初回の根管治療後に歯根嚢胞ができた際、医師がファイル破折と治療結果の関連性を説明せず、レーザー治療と投薬を選択し、X線検査を行わなかったことです。そのまま1年間放置された後、別クリニックで感染が判明し、自らX線を要求して初めて検査を受けました。それでも医師は歯槽骨の感染のみを伝え、歯根の状態については主動的に説明しませんでした。
もちろん医師が可能な範囲で治療を行ったことは理解できますが、もし早めに状況を告げられていれば、他の方法で歯を残す道を探ったかもしれません。皆様はこの歯科医が職責を果たしていたと思われますか?
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回答5 |
井野泰伸 2025/02/04(Tue) 09:19
相談者側の情報だけでは全く判断できないので、やはり弁護士に相談した方がいいと思いますよ。
またその先生が歯科医師会に入っていれば、歯科医師会の窓口に相談するのも1つです。
歯科医師会に入っていない先生だと個人で交渉する形になるので、医療系に強い弁護士にまずは30分相談をしてみられた方がいいと思います。
残念ながらこういったナイーブな問題に、我々外野が見解を言うことはできませんので、ご了承ください。
おだいじに
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