質問 |
peach9641 2025/02/15(Sat) 20:09
先日歯科医院で根管充填を行った後、レントゲンをとりました。撮った画像を見せてもらうと、根尖孔からシーラーもしくは充填材が漏出したような不透過像が認められました。今後これが原因で感染などしないでしょうか。また漏出したものを取り除く処置はありますか。ご教示お願いいたします。 |
回答1 |
井野泰伸 2025/02/15(Sat) 22:19
こんにちは、
>根尖孔からシーラーもしくは充填材が漏出したような不透過像が認められました。
これは仕方がない面があります。
根管はストローのように入り口から出口方向に人工物を入れるので、液体状のシーラーは簡単に外に出てしまいます。
>今後これが原因で感染などしないでしょうか。
個人的には今の自分はシーラー含め外に出さないようにしていますが、学派によってはシーラなどを少し外に出す方がきちんと根充出来ていると考えるものもあります。
>また漏出したものを取り除く処置はありますか。ご教示お願いいたします。
基本的には取り除けません。
取り除こうとすると歯を抜いて掻爬するか、外科的歯内療法などで骨ごと削り取るしかありません。
ただ、シーラーであれば多くの場合で問題にならないので、そのままにしておくことが殆どです。
シーラーやガッタパーチャーの漏洩は治療に際してどうしても起こってしまうことなので、それを回避したいということであれば、根管治療にならないように日ごろから虫歯を作らない生活をするしかないと思いますよ。
おだいじに
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回答2 |
Dr.ふなちゃん 2025/02/17(Mon) 11:57
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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>これが原因で感染などしないでしょうか。
シーラーは薬剤ですから感染源にならないです。
ただ、薬剤の刺激により炎症が取れにくいという事はあるかもしれません。しばらく様子見していて炎症症状が治まっていけばそのままで全く問題ないと思います。炎症所見が酷くなっていく場合、シーラーによる化学的な刺激だけではなく残っている歯質の感染の残存も疑う事になると思います。
>また漏出したものを取り除く処置はありますか。
上に回答したように、そうなった場合、外科処置が必要と考えると思います。シーラーだけではなく取り切れなかった感染源の歯根の先っぽの歯質もリスク軽減のために掻爬とか、歯根端切除という処置名で削り取ってもらう事になるのではないかと思います。
シーラーがレントゲンで目視できるほど逸出してしまうような根尖周囲の組織は元々炎症でルーズになっていて加圧で出やすい状態だったのかもしれませんね。そんな歯を上手く残せるのは歯内療法があるからですね。とりあえずよかったと考えられてはいかがでしょうか?
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回答3 |
柴田 (評価4.0) 2025/02/17(Mon) 18:12
歯根端切除術には適応症と非適応症があると思います。
又歯科医のスキルによってその差はかなり広がると思います。
歯根端切除術すると歯根が短くなると思います。家で言えば基礎を切断して短くなると持ちが悪くなることはあると思います。
あとは意図的再殖かと思います。これは問題の歯を一旦抜歯して病変を掻爬して戻す方法ですので失敗=抜歯ですからかなりハイリスクだと思います。
あとは根尖孔を完全に破壊して根管内から掻爬する方法があると思います。かなり特殊な方法なのでできる歯科医はごく少数だと思います。
結論としては何もしないで経過観察が良いと思います。
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