質問 |
はなちゃん131 2025/04/05(Sat) 00:49
6番欠損でブリッジの予定です。
今は仮歯の状態でいざブリッジのかたをとるとゆうときに保険の金属か自費のセラミックかとゆう選択に迫られました。
何も考えていなく仮歯のような白いブリッジに保険でなると思っていた為、その日は考えますと帰りました。
後からネットで調べたら
金属アレルギーの場合、
保険で白いブリッジも可能と見たのですが、
実際、アレルギーで白いブリッジは可能ですか?
先生には、なんて切り出せば良いでしょうか?
その場合はどのような流れになりますか?
よろしくお願いします。 |
回答1 |
柴田 (評価3.9に降下) 2025/04/05(Sat) 22:29
保険でできる白いブリッジは「高強度硬質レジン及びグラスファイバーを用いて製作したブリッジ」の事だと思います。保険の通知の一部を抜粋していかに載せます。
通知
(1) 高強度硬質レジンブリッジとは、歯冠用グラスファイバーによるフレームに高強度の硬質レジンを用いて製作する、臼歯部1歯中間欠損部に対するポンティックを含む、臼歯3歯ブリッジをいう。
(2) 高強度硬質レジンブリッジは以下のいずれかに該当する場合に算定する。
イ 省略
ロ 歯科用金属を原因とする金属アレルギーを有する患者において、臼歯部1歯中間欠損に使用する場合(医科の保険医療機関又は医科歯科併設の医療機関の医師との連携の上で、診療情報提供(診療情報提供料の様式に準ずるもの)に基づく場合に限る。)
引用終了
つまりただの金属アレルギーでは不可になることもあると思います。範囲が「歯科用」金属アレルギーと限定されているので、例えば金、銀、パラジウム、コバルト、クロムなどの歯科領域で使われる金属に限られると思います。
また自己判断だけでは不可で、医科の保険医療機関での検査(多分パッチテスト)及び診断の上で歯科医院に対して診療情報提供書(いわゆる紹介状)がなければ不可です。
つまり今のままでは不可能で改めて医科の保険医療機関を受診する必要があると思います。
その上で「高強度硬質レジンブリッジ」を採用している歯科医院を選択することになると思います。
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返信1 |
はなちゃん131 2025/04/06(Sun) 08:41
ありがとうございます。
強度や耐久性などは、どうなんでしょうか?
紹介状は言えばもらえますか?
どこの歯科でも対応してくれるわけではなく
『高強度硬質レジンブリッジ』をやってない
歯科もあるのですか?
はっきり言って先生からしたら
めんどくさい患者でしょうか?
よろしくお願いします
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回答2 |
Dr.ふなちゃん 2025/04/06(Sun) 22:34
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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大臼歯の欠損修復には適さないため、金属アレルギーの方(医科からの情報提供が必要)のみの適用にとどまっているように思います。小臼歯の欠損(5番)の場合は保険適用になっていますが、生活歯の支台は避けるようになどの適用には注意が多くついていると思います。
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回答3 |
柴田 (評価3.9に降下) 2025/04/10(Thu) 18:36
>強度や耐久性などは、どうなんでしょうか?
メタルのブリッジやジルコニアのブリッジに比べれば当然弱いと思います。
>紹介状は言えばもらえますか?
言っただけではもらえませんね。
一度回答していますが再度回答します。
「医科の保険医療機関での検査(多分パッチテスト)して歯科用金属アレルギーという診断が付けば、歯科医院に対して診療情報提供書(いわゆる紹介状)が発行されます。」
>どこの歯科でも対応してくれるわけではなく『高強度硬質レジンブリッジ』をやってない歯科もあるのですか?
ほとんどされていないですね。政府発表の統計によれば数年前の5月一月分ですが日本中で177回請求されていて、大臼歯のポンティックは7万歯分請求されていると思います。
>はっきり言って先生からしたらめんどくさい患者でしょうか?
この段階で私にそういう提案がされれば、そういう思いを持つことはあり得るでしょうね。
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回答4 |
Dr.ふなちゃん 2025/04/14(Mon) 18:49
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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金属アレルギーの診断は皮膚科で行ってもらう必要があります。
金属アレルギーと言っても歯科用金属アレルギーではない可能性もありますから、皮膚科とおかかりの歯科で情報提供し合ってもらう事になると思います。
現時点でまだ歯科用金属アレルギーの治療に関するガイドラインは出来ていないと思いますが、参考になる文献はありますので参考にしてください。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ajps/8/4/8_327/_pdf
(引用)金属アレルギーの中でも歯科において口腔内に使用された金属元素が原因でアレルギーに感作した,もしくはアレルギー反応が惹起されたと疑われる接触皮膚炎症状に対して「歯科金属アレルギー」という呼称が用いられる.しかし,この呼称が患者に「歯科治療でアレルギーが治癒するのではないか」といった誤解を与え,歯科医師に「歯科でアレルギーを治せる」という誤った認識を与えてしまう場合さえある.
歯科金属アレルギーにおいてアレルギー原因物質の感作,もしくはアレルギー反応の惹起には,口腔内の金属の溶出が関与していると考えられている.現在まで口腔内の金属の溶出機序に関しては様々な説が提唱されているが,これを解明,同定した研究は未だ無く,溶出機序は不明である.溶出した金属元素や金属イオンの体内への侵入経路や金属アレルギー発症のメカニズムについても多くの研究施設で研究は進められているが,いまだ不明な点が多い
そういう段階の論文です、それ以降、パラジウムのアレルギー発症メカニズムを解明した論文など出ていますが、未だガイドラインには至らないと思います。とはいえ、保険適用時には最低でも皮膚科の診断と紹介状が必要になりますね。
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回答5 |
柴田 (評価3.9に降下) 2025/04/15(Tue) 13:05
歯性病巣感染という考え方があると思います。
根尖病変があると掌蹠膿疱症の引き金になる方は少数ですが存在すると思います。ですから歯科用金属だけが原因ではないこともあると思います。
個人的な経験ではむし歯治療のためにクラウンを新製したら発症し、全てノンメタルに置き換えたら治癒した患者さんがいらっしゃいます。
掌蹠膿疱症の方でノンメタルに置き換えたら治癒した患者さんもいらっしゃいます。
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返信2 |
はなちゃん131 2025/04/17(Thu) 11:45
とても丁寧に詳しく説明して頂きありがとうございます。
先日やっと診療情報提供書を
皮膚科さんからもらえました。
歯科医宛なので中身はわかりませんが
ちゃんと書いて頂けてたらいいのですが
皮膚科さんも(?)なんで必要なの?と、
怪訝な顔をされていました。
検査ではニッケル、銅、パラジウム等の
アレルギー陽性でした。
次に歯科に予約してお願いしてみます。
本当にありがとうございました。
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