タイトル |
嚢胞か腫瘍かわからないまま手術するという事 |
相談者 |
H151211 |
年齢 |
53 歳 |
性別 |
女性 |
地域 |
非公開 |
職業 |
非公開 |
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質問 - H151211 2024/02/14(Wed) 13:09 |
├回答1 - 井野泰伸 2024/02/14(Wed) 13:40 |
└回答2 - 中本恵太郎 2024/02/14(Wed) 16:34 |
質問 |
H151211 2024/02/14(Wed) 13:09
こんにちは。
左下8番埋没親不知の上辺りの、歯茎が突然腫れ、かかりつけ歯科で膿を出してもらい、抗生物質を処方されました。
レントゲンを撮り、3年前のものと比べると親不知が少し移動しておりました。
親不知は7番の奥歯に向かって真横に歯冠がくっついて埋まっている状態でしたが、7番との隙間のところに歯冠を覆うような感じで嚢胞か腫瘍があり親不知がすこし後ろに押される感じで移動していました。
紹介状をもって大きな病院にいきましたが、CT検査をし嚢胞か腫瘍だろうということで、全身麻酔で摘出手術といわれました。
摘出してから病理検査とのことですが、もしエナメル上皮腫などだったら、再発したら骨ごと切るというようなことを言われ、先に生検で調べてエナメル上皮腫だったらもっと違う治療をしなければいけないのでは、と不安で仕方ありません。
セカンドオピニオンも考えましたが、どこにどうやって聞きに行けばよいのか手順もわからず、まして、今の先生にも心苦しくどうしてよいのかわかりません。
ネットで同じ様な症状の方はみなさん、先に生検でエナメル上皮腫と確定させてからいろいろな治療法をされていました。
腫瘍のみの単純な摘出では再発の危険性が高いという事でした。
私の場合、エナメル上皮腫だったら再発を待ってそれから顎を切るというような事なのでしょうか。
どうしてよいのか全くわからず不安で、困っております。
どうか、ご助言よろしくお願いいたします。 |
回答1 |
井野泰伸 2024/02/14(Wed) 13:40
外科ですからね心配だと思います。
今回の場合ですと、セカンドオピニオンなどは求められた方がいいと思います。
その場合、大学病院や少し大きい複数歯科医師がいるような総合病院の口腔外科などがいいと思います。
基本的に処置を今の先生にお願いするのであれば、先生に一言言って借りれるレントゲン資料などを持参して、セカンドオピニオンを求められてください。
逆に次の先生の意見の方が自分に合っていて、転院する可能性があれば、資料は借りずに受診しても問題はないと思います。
ただ、大きい病院は紹介状がないと診てくれない病院も増えてきていますので、受診先の病院に電話で確認してみてください。
不安だと思いますが、不安を取る為にも他の歯科医師にセカンドを求めてください。
おだいじに
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回答2 |
中本恵太郎 2024/02/14(Wed) 16:34
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長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
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H151211さん、こんにちは。
治療方針について大変ご心配なことと思います。
ただ、 H151211さんと同様のケースはさほど珍しいものではありません。
エックス線、CTなどの画像検査では何かしらの嚢胞性または腫瘍性疾患が考えられ、事前の生検はせずに手術を行い、手術で取ってきた病変を使用して最終的な確定診断を行う、ということは実際によくあることです。
これには、複数の理由があって、ちょっと専門的な内容となりますが、
1 顎骨内の生検自体がちょっとした手術になるため、そうであれば生検を経ずに初めから手術(摘出)を行う(この場合、摘出といった手術が生検も兼ねることになります)。
2 画像診断から腫瘍(特にエナメル上皮腫)嚢胞(特に含歯性嚢胞や歯原性角化嚢胞)の双方が考えられるものの、可能性としては嚢胞(特に含歯性嚢胞)の方が高い場合は、生検を経ずに手術(摘出)を行う。
3 また手術中の所見から、エナメル上皮腫の可能性が高いと判断された場合は、単なる摘出ではなく、摘出後に追加の骨削除を行う。
などが挙げられます。
これは、完全なる私見となりますが、おそらくH151211さんのケースでは、2の要素が強いのではないかと考えます。
また、仮に手術中に術者が「これは嚢胞ではなくエナメル上皮腫の可能性が高い」と判断すれば、3に移行すると考えられます。
したがって、
>腫瘍のみの単純な摘出では再発の危険性が高いという事でした。
ということはなく、手術中の状況に応じては、単純な摘出ではなく、追加の骨削除が行われるものと思われます。その場合、再発の危険性は大幅に低下します。
また、
>私の場合、エナメル上皮腫だったら再発を待ってそれから顎を切るというような事なのでしょうか。
ということは通常はなく、再発の可能性は低いものの、万が一再発をした場合は顎骨切除もあり得る、といったニュアンスなのではないかと思われます。
セカンドオピニオンも一つの選択肢だとは思いますが、優先すべきは今回書かれている内容を、もう一度現在の主治医の先生にもご自身の心配事としてしっかりとお伝えすることが重要ではないかと思います。
お大事になされてください。
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