質問 |
ハルマル 2024/09/21(Sat) 07:34
こんにちは。
表題の件で、治療を行うかを悩んでおりご相談させていただきました。
通院中の歯科にてレントゲンを撮った際、右の奥から二番目の歯根の先に膿が溜まっており、周りの骨も溶けていると言われました。
その歯は5年以上前に他院にて根管治療をした歯です。痛みはありません。
お医者さんは治療が必要です、とは仰られず判断を任せますとのことで、以下のご意見をいただきました。
「綺麗に根管治療されているので、特に痛みがないのであれば触らない方がいいかもしれません。放置が気になるならば治療(再根管治療)します。しかし、痛くない歯を触る事によって痛みが生まれるリスクもあります。」
「溶けた歯は治りませんし、もし将来インプラントにする場合は今の時点でも土台補強の措置が必要です。今やっても何年先にやっても同じなので、焦って治療しなくてもいいとも思います。」
「噛み締めが原因だと考えられるので、今後他の歯へのリスクも考えてマウスピースを作ってみるのはどうですか。」
個人的にこれ以上骨が溶けるのは怖いので治療を受けたいと思ったのですが、口ぶり的に治療しない方がいいのか?と感じたため、歯の治療はせずとりあえずマウスピースを作りたいと伝え予約を取りました。
しかし、膿が出て骨も溶けている歯を放っておく事が、果たして正しい判断なのか疑問に感じております。
このまま当分放置してもよいのでしょうか?ゆくゆくは治療が必要になるのでしょうか…。
また、マウスピースを作るのは適切でしょうか?(噛み締めが原因で歯根が割れ歯が痛み、2本抜髄しています。)
私は27歳時点ですでに神経のない歯が6本ほどあり、被せ物も多く、将来もっと早く措置しておけば…といった事だけは避けたいです。
ご意見いただけたら大変嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。 |
回答1 |
井野泰伸 2024/09/21(Sat) 09:37
>「綺麗に根管治療されているので、特に痛みがないのであれば触らない方がいいかもしれません。放置が気になるならば治療(再根管治療)します。しかし、痛くない歯を触る事によって痛みが生まれるリスクもあります。」
痛みが無くても根尖病変は徐々には進行していきます。
慢性疾患なので、健康体の時は特に症状はでませんが、疲れたり、寝不足だったり風邪を引いたりと抵抗力が下がった際に症状が出ることが多いです。
>「溶けた歯は治りませんし、もし将来インプラントにする場合は今の時点でも土台補強の措置が必要です。今やっても何年先にやっても同じなので、焦って治療しなくてもいいとも思います。」
これは先生の考え方次第ですね、自分はこうは説明しませんね。
吸収した歯は元に戻りませんが、根尖病変で溶けた骨は根管治療を行うことで回復します。
根管治療の得意・不得意で先生の説明が変わるのは良くあることです。
>「噛み締めが原因だと考えられるので、今後他の歯へのリスクも考えてマウスピースを作ってみるのはどうですか。」
基本的に根尖病変は細菌感染が原因で起こります。
稀に咬合で起ることもありますが、一度歯の中に感染が起こってしまうと咬み合わせを調整しても殆ど治りません。
個人的には、症状がなく根尖病変がかなり小さい状況であれば経過観察を勧める場合もありますし、症状があり自分で治せる見込みがあれば治療を勧めます。
難易度が高いようなら、病態を説明して他の医療機関での相談を勧めます。
心配だと思いますので、今回のケースなどは歯内療法を得意とする先生に一度セカンドオピニオンなど求められた方がいいと思いますよ。
おだいじに
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回答2 |
柴田 (評価4.0) 2024/09/21(Sat) 18:36
その歯の根管治療は何回されてますか?
@ 何もしないでも歯が痛いとか冷たい水でかなり染みて痛くなるとかという症状があって麻酔をして抜髄(説明としては神経をとります)をしたことしかなければ、早めの再根管治療をお勧めします。
A 間を開けて2回根管治療をしている場合は判断が分かれると思います。
前者の場合、抜髄する前にはレントゲン上で骨の吸収像である黒い影はほとんどないと思います。ですから現在の状態はかなり進行した根尖病変があるという診断になると思います。井野先生の回答にあるように進行すると思います。
Aの場合1回目の治療で大きな病変ができてしまい、2回目の治療でその大きな病変が小さくなりつつある(治癒傾向にある)かもしれないからです。
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返信1 |
ハルマル 2024/09/21(Sat) 23:15
井野泰伸先生、柴田先生、ご返信ありがとうございます。
根管治療は一回のみ済の歯です。
レントゲンの影は縦横1.5〜2センチ位だったと記憶しております…結構大きい影だと思います…。
このまま放っておいても進行してしまうので、次の予約はマウスピース作成ではなく再根管治療をお願いしようと思います。
ご回答いただいたおかげで判断することができました。
お二方、本当にありがとうございました!
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