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タイトル ゴールドクラウンの予後は必ず最善ですか?(費用・審美性別)
相談者 ぽかまにあ
年齢 61 歳
性別 女性
地域 非公開
職業 非公開

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質問 - ぽかまにあ 2025/05/11(Sun) 15:53
回答1 - 加藤 道夫 2025/05/12(Mon) 07:53
回答2 - Dr.ふなちゃん 2025/05/12(Mon) 10:02
返信1 - ぽかまにあ 2025/05/14(Wed) 18:49

  過去の質問 1 - 2025/07/23(Wed) 17:30 - ガイドデントの認定有無の差
  過去の質問 2 - 2025/07/11(Fri) 07:53 - ゴールドクラウンの予後は必ず最善ですか?
  過去の質問 他2件


質問 ぽかまにあ 2025/05/11(Sun) 15:53

下顎第一大臼歯のクラウン下の齲蝕が進行してきたため、自費でマイクロエンド治療を受ける予定です。クラウンの素材に何を選ぶか思案中で、ゴールドも検討対象です。


(1) ゴールドクラウンは他の素材より明らかに二次齲蝕が起きにくいのでしょうか?

インレーだと咬合圧で自然に変形し、端部で密着しやすいのは分かりますが、端部に咬合圧のかからないクラウンでもそうなのですか?


(2) 二次齲蝕以外のリスクを考慮に入れた場合、ゴールドを選ぶ意味はありますか?

例えば、ジルコニアは10年以上、ゴールドは20年以上、二次齲蝕や破損が無いと仮定します。しかしこの先、年齢などの条件により、それ以外の理由で歯が失われる可能性もあると思います。仮にそれが最長で5年後だとすると、この材質による差は意味を持たないことになります。


受診時にクラウンを外してもらった際に相談することにしていますが、あらかじめ多少の心づもりをしておきたいので、審美性や費用は別にして、上記質問にお答え頂けると幸いです。


[参考]

・対象の歯にクラウン(保険で銀パラ)を付けたのは10年以上前です。

・対象の歯の下にはレントゲンで炎症が見られるとのことです。

・他の大臼歯はいずれもインプラントまたはインレー治療済みです。

・小臼歯は約半数がインレー治療済みです。

・前歯の一部は歯根面レジン修復済みです。

・歯ぎしりで歯肉退縮と楔状欠損が目立つとのことで、ナイトガード(上顎)を使用しています。

・歯磨きの状態は良いと評価されています。
回答1 加藤 道夫 2025/05/12(Mon) 07:53

加藤デンタルクリニック(横浜市中区)の加藤です。

ぽかまにあさんこんにちは。

土台が良くないと被せ物が良くても長持ちしないことも考えられます。

また、歯ぎしりがるのであれば、改善しないと破折等の問題が起きて長持ちしない可能性があります。
TCHの是正指導をまずは受ける方が良いかもしれません。 
https://www.ha-channel-88.com/jiten/tch.html

歯の状態を知る担当の先生にぽかまにあさんにとって1番良い物は何かを聞かれると1番良い答えが返ってくるのではないかと思います。
回答2 Dr.ふなちゃん 2025/05/12(Mon) 10:02

船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。

こんにちは。

>(1)(2)
残念ながらゴールドクラウンが他の素材よりも素材特性の面で明らかに2次う蝕が起きにくいということを聞いた事がありません。

ただ、治療ステップ上の差により適合精度が良くなるのが一般的な為、歯科医自身が冠の治療を受ける際の選択の上位に上がっていると思います。主な違いは自費治療なので材料費が高く技術力も必要なシリコン印象が基本ということと、シリコン印象で作る際は模型を複数個再制作可能なこと(分割模型、非分割模型、研磨用など)、作業模型を超硬石膏で作るのが一般的な事。鋳造で作成される事、過去からずっとある素材のため技工士の技術習熟度が高い事、ゴールドといっても数種から選択することが可能なため咬合状態により製品を変えることができること、適度な咬耗を期待できるなど複数の理由が挙げられると思います。

歯軋りや食いしばりを指摘される方の特徴は、歯が理想的な位置に並んでいない可能性が高いのではないかと思います。そいういう人は、体位によって歯の当たり具合の変化が著しいのではないかと思いますし、口腔機能が高くなく低下傾向にあるのではないかと思います。昨今、55歳以上の方には保険適用で口腔機能低下症の検査が可能になっていますから、歯の検査治療とともに口腔機能検査も受けていただくことで、早期に口腔機能の状態を認識いただくことに繋がり、回復向上可能な機能のために最適な訓練法の指導を受けることが可能なのではないかと思います。そのひとつがTCHという考え方でアプローチ法です。

昨今、自費クラウンの主流になってきておりますジルコニアも毎年のように材料が進化し続けており10年後の比較調査さえも困難な状況になっていると思います。
大抵の歯科医にとって、昔からあるゴールドは10年は十分持つ治療が可能という認識があると思いますので、歯根の条件と口腔機能の問題との兼ね合いがあるとは思いますが(口腔衛生状態は良好ということですからそこはOKと考えて)御安心いただける素材ではないかと思いました。

実際のことはおかかりの歯科医から十分な説明を受けてください。

また、保険で使う「銀パラ」という記載がありますが、保険で使うのは金とパラジウムという高価な材料も使ってある銀で、「金パラ」といいます。昨今金、パラジウムという金属はとても高くなっており保険の金属でもたいへん高価なものとなっております。歯よりも硬さが硬すぎる事と保険の場合、印象は主に連合印象でも寒天アルジネート印象、模型は硬石膏という組み合わせになるため技工上の精度でエラーが出やすい為どうしても自費のゴールドに軍配が上がると思います。またパラジウムなどの金属に心配があるという評価をされる場合もあります。とはいえ長寿の日本人のお口の健康を長年守り続けてくれた治療法ともいえるとも思っています。

時代は進んでいくので、どんどんより良い素材が開発されてきていますから材料学の進化の恩恵を受けられると良いと思います。しっかりおかかりの歯科医にご相談され決めてください。
返信1 ぽかまにあ 2025/05/14(Wed) 18:49

加藤先生、

アドバイスありがとうございました。

また、参考情報へのリンクを付けて下さり、助かります。


船橋先生、

大変丁寧なご回答と詳細なご解説をして下さり、大いに勉強になりました。医院としては開けてみないと分からないという説明でしたので、開けて状態を見てもらった上で、今回教えて下さったことも踏まえて先方に相談してみます。


両先生に改めて感謝申し上げます。

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