| 質問 |
山脇 2025/09/27(Sat) 20:57
YouTube動画でオススメに表示された愛知県の歯科医の方の「二度と虫歯にならない方法」という動画を拝見してたところ、虫歯の原因は歯磨き不足でもなく、食後の唾液のPHが下がる事による脱灰に対して、唾液が酸性に傾いたPHを中和させて再石灰化を促す緩衝能が追いつかないことによって起き、口の中に糖が取り込まれてから細菌が歯を溶かす酸を出すまでの時間はおよそ5分で、唾液がPH7まで戻すのにかかる時間はおよそ60分だという衝撃的な事実を知りました。
いくら歯磨きを頑張っていても間食が多かったりダラダラと2時間も3時間かけて食事する人はPHが下がりっぱなしで再石灰化するチャンスがないので虫歯になりやすいとの事でした。
プラークがついていない状態でも口に食べ物を入れた瞬間、PHは下がり脱灰は起きてしまうとのことでした。
またPHが下がった食後すぐに歯磨きをすると歯ブラシや研磨剤で歯の表面が削れてしまうという記事も見て、どうしたらいいのか不安になっています。
そこで何とか口腔内PHを一瞬で中和させる方法はないかと調べていたところ、食用の重曹を水に溶かしたアルカリ性の溶液で食後すぐに歯をゆすげば一瞬で口腔内のPHが中和され虫歯を防げるという記事をあちらこちらでみつけました。
またアルカリ下では虫歯菌が活動しにくくなりプラークの形成速度も遅らせることが出来るというようなサイト記事も見かけました。
ただ素人の民間療法?のような感じで医療機関での臨床試験結果が載っているわけではありませんでした。
この重曹うがいは虫歯予防に効果があると歯科医の方はお考えでしょうか?
歯の脱灰はPH5.5以下で始まるそうですが、強アルカリ剤もまた動物の肉や骨を溶かすのに工業的に使用されているのでアルカリもまた長期使用では歯のエナメルを徐々に溶かしてしまわないか?不安があるのですが、どうなのでしょうか?
また、重曹を使わなくても、一般のスーパーで飲料用の天然水として販売されてる「◯◯水99」という名称のミネラルウォーターは、なんとPH9.9という驚異的なアルカリ度を誇る天然水でありながら硬度が桁違いに低い軟水という特徴を持ち、この天然水を飲んでいたら歯垢が付きにくく歯のツルツル感が長続きするようになったという声もみかけました。
であれば、このPH9.9の天然水で食後すぐさま歯をゆすぐ習慣をつければ歯の脱灰は防げるのではないか?と考えたのですが、歯科医のご意見を知りたいです。
(一般の水道水はPH6.5程度だそうで、一般の天然水はPH7〜8程度だそうで、ペリエのような炭酸水は砂糖ゼロでもPHが低くて歯を溶かすそうです)
具体的な商品名がありましたので修正しました。 柴田幸一郎 |
| 回答1 |
小林 誠 2025/09/29(Mon) 10:11
>民間療法?のような感じで医療機関での臨床試験結果が載っているわけではありませんでした。
このサイトの過去ログにもたくさん載っていますが、奇をてらった記事や動画は、医療に限らず、どのような分野にも散見しますから、インターネット上の情報を全て真に受けるのは如何なものかと思います。
>口の中に糖が取り込まれてから細菌が歯を溶かす酸を出すまでの時間はおよそ5分で、唾液がPH7まで戻すのにかかる時間はおよそ60分だ
だからこそ、食後すぐの歯磨きが推奨されます。
>PH9.9の天然水で食後すぐさま歯をゆすぐ習慣をつければ歯の脱灰は防げるのではないか?
食物残渣や、既に付着していたプラークや、形成されているバイオフィルムの上から、いくらゆすいだとしても、さほどの効果は見込めません。
>重曹うがいは虫歯予防に効果があると歯科医の方はお考えでしょうか?
前述の通り、含嗽ではなく、歯ブラシや補助的な器具を用いての歯面の歯磨きでなければ、大した効果は期待できないものと考えます。
初期虫歯の再石灰化を期待するのであれば、重曹のように歯面を研磨してしまう素材ではなく、フッ化物を含有した歯磨剤を用いて食後すぐの歯磨きを勧めます。
|
| 回答2 |
柴田 (評価3.9) 2025/10/01(Wed) 23:24
重曹は炭酸水素ナトリウムのはずですから、高血圧の方にはあまり勧められない方法かと思います。
「◯◯水99」のHPにはいろんな証明書がアップされていますが、稚拙な私には「PH9.9」の証明書が見つけられませんでした。
|
| 返信1 |
山脇 2025/10/03(Fri) 09:17
小林先生、ご回答ありがとうございます。
重曹も歯面研磨してしまうのですね。。。
重曹やアルカリ水で洗口よりもフッ素入りの歯磨き粉で食後すぐに磨くことのほうが歯科医のお勧めなのですね。
アドバイスありがとうございました。
柴田先生、ご回答ありがとうございます。
購入者がリトマス試験液でアルカリ度の高さを実験してる動画はみつけましたが、確かに製造元がPH9.9の証明書は出しているのは見つけられませんでした。
柴田先生のYouTube動画を拝見させて貰いました。
約13年前の動画の概要欄に「それがAIPC 歯髄温存療法 まずわざとカリエスを残し3ヶ月以上待ちます。すると第二象牙質ができてきて安心して残りのカリエスを除去できるのです。」との説明文があり、非常に驚いたのですが、虫歯の上に象牙質が形成されるという意味でしょうか?
まだ神経が生きてる患者が希望すれば誰でもこのような治療をして貰えるのでしょうか?
それとも柴田先生独自の治療法でしょうか?
またCR充填の動画も拝見させて頂き、マイクロスコープがあれば他の医師(大学病院含め)でもこんなに上手に繊細な治療がしてもらえるのでしょうか?
すみません、ここでこのような質問をここでして良いのかどうかわかりませんが気になってので質問させて貰いました。
|