質問 |
森川 2009/05/15(Fri) 08:42
民間療法とは、
>民間療法(みんかんりょうほう)とは、古くから民間で見出され伝承されてきた方法によって行う治療法のことである[1]。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%91%E9%96%93%E7%99%82%E6%B3%95より引用)
とあり、よくこのサイトでよく書かれている事柄は該当しないように思うのですがいかがでしょうか?
そうではなくて、
>民間療法は、主に経験則に基づいた医療(もしくは医療の類似行為)である。
(同上より引用)
であるとすれば、(エビデンスレベルの低い)非常に多くの医療行為が民間療法になってしまうと思いますがいかがでしょうか? |
回答1 |
吉岡秀樹 2009/05/15(Fri) 17:57
よくある「3mix」に関するコメントでしょうか。。。
(3mixについての回答で、民間療法という言葉が出てきたような記憶が。。。)
言われるように民間療法というのは「風邪をひいたら生姜湯を飲む」という類のものだと思っています。
漢字の文字通りに取れば、医療従事者が施術したら「民間」ではなくなるのかな、なんて思ったりもしますが。。。
生姜湯であっても、東洋医学的見地から「生姜湯が妥当」となれば医療行為になりますよね。(漢方薬を使うとは思いますが)
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回答2 |
森川 2009/05/15(Fri) 21:45
>よくある「3mix」に関するコメントでしょうか。。。
そうですね。
あとは、歯周病の薬物療法(坑真菌剤+ジスロマック)もそうだったかも。
このサイトで使用されている民間療法という言葉は、明らかに特定の治療法を非難する目的で使われていますので、以前から気になっていました。
質問者への回答とは直接関係無いんで、新しいタイトルにしてます。
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回答3 |
櫻井 善明 2009/05/16(Sat) 09:45
んん〜。
僕は特定の治療法を指しているつもりはありません。
ただ「3Mix-MP」に関する話題が目立って多いので、そのように感じられているのではないかと思いますが‥。
確かに「民間療法」と言う言葉を明確に線引きするのは難しい事と思いますが、僕は
「大学の授業(またはポストグラデュエイトコース)で扱われていない治療法」
と言う認識でいます。
例えば‥
内科的歯周療法
3DS
レーザーによる温熱療法
高周波治療
歯科疾患における東洋医学的アプローチ
特定のスタディーグループによる咬合治療
などなど‥。
また、時代や研究レベル、普及などによっても変わってくると思います。
30年以上前、ブレードタイプや粘膜下インプラントが主流だった頃はインプラント治療も民間療法の域を出なかったのではないかと思います(もちろん、僕はその頃、歯科の「し」の字もしらないので、あくまでも想像ですが)。
それが、ブローネマルクによるオッセオインテグレーションと言う概念が生まれ、シリンダーまたはスクリュータイプのインプラントが開発され、世界中の歯科医師が研究し、普及してきた今日、学問として大学の授業で扱うようになってきた‥。
近年において、インプラントを民間療法だと言う人はいないと思います(賛否はあるにせよ)。
と。
なので森山先生の書かれた
「(エビデンスレベルの低い)非常に多くの医療行為が民間療法になってしまう」
で、良いと思いますよ。
僕も3DSやレーザー治療、東洋医学的アプローチも行いますが、自分としては「民間療法」だと思っていますよ。
それを「3DS(櫻井法)で何でも治る!」などと僕が豪語すれば同様に叩かれる存在になると思います。
また、それをマスコミが取り上げ、広く一般の患者さんに「必ず治る画期的な方法だ!」などと言う事になればなおさらです。
3Mix-MPが「特定のスタディーグループ内」で行われている方法であり、学問として大学の授業に取り上げられていない以上「民間療法の域を出ないもの」と思いますが、いかがでしょうか?
以上、私見でした。
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回答4 |
森川 2009/05/16(Sat) 14:30
ちなみにPMTCは民間療法とお考えでしょうか?
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回答5 |
櫻井 善明 2009/05/16(Sat) 16:28
どうなんでしょうね?
ただ、「PMTC」なんてヨコモジで言うから新しい概念のように聞こえますが、歯面研磨自体は昔からある方法ですからね。
そこにバイオフィルムだとかオーバーインスツルメンテーションだとかと言う新しい言葉が入ってきて「最近注目!」みたいになっているだけで。
昔からある方法の正常進化なんじゃないですか。
まあ、普及と言う面から見ればギリギリ(もう少しと言う感じ)でしょうね。
もうそろそろ歯科関係者で「PMTCって何?」と言う人もいなくなってきていますし、衛生士学校のカリキュラムには入ってきていますから、今後卒業する衛生士さんは全員PMTCを知って卒業してくるわけです。
多くの歯科医師(歯科衛生士)がその有用性を認め、取り組んでいくようになれば「民間療法」ではなくなると考えます。
インプラントが特定のグループで行われていた治療法からグローバルスタンダードになって行ったように。
そこに賛否は関係無いわけです。
むしろ、賛否はあって良いわけですよ。
「数」の問題だと思いますから。
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回答6 |
森川 2009/05/16(Sat) 19:01
>「数」の問題だと思いますから。
数が少なければ、高度先進医療であろうが、○のもんたがテレビで言ったことであろうが、みな「民間療法」っていうのは、どんなもんなんでしょう。
おそらくそういった捕らえ方をしている人は少数ですよね。
有名な丸山ワクチンですら、「民間療法」とは普通、言いませんからね。
私的には、患者、医療関係者、双方にとって、タイヨウ先生のオリジナルな「民間療法」の解釈の仕方は意味が無いように思うんです・・・
あえて本来の意味とは違った解釈をして、このサイトに載せることにどんなメリットがあるというのでしょうか?
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回答7 |
櫻井 善明 2009/05/17(Sun) 08:29
なるほど…。
では、僕が民間療法ととらえている治療法をどのように呼んだら良いのでしょうか?
表現を改めたいと思いますので、是非、ご教授いただきたいと思います。
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回答8 |
湯浅 秀道 2009/05/17(Sun) 09:10
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湯浅です。
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たぶん、
代替医療
http://ja.wikipedia.org/wiki/代替医療
でしょう。
このなかに、民間療法も入ります。定義の範囲が広いので、これでOKと思います。
代替医療ガイドブック (単行本(ソフトカバー))
バリー・R. キャシレス (著), Barrie R. Cassileth (原著), 浅田 仁子 (翻訳), 長谷川 淳史 (翻訳)
という本が有名です。
PS;
PMTCは、単に、アクセルソン先生が行っている総合的にいろいろおこわなれているメンテナンスのなかの、クリーニングの一方法をわかりやすくキーワード化しただけですから、それを、PMTC治療ということではないので、この議論とは違うと思いますが。
もっとも、PMTC治療という意味で使っている先生もおりますので、何とも言えないですが・・・。
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回答9 |
櫻井 善明 2009/05/17(Sun) 23:53
なるほど…。
代替医療ですね。
ありがとうございました。>湯浅先生
>タイヨウ先生のオリジナルな「民間療法」の解釈の仕方は意味が無いように思うんです・・・
ウィキにの説明を読むと、僕の解釈でも(正確な意味は今回始めて知りましたが)あながち間違いではなかったと言う感じがしますが…。
だって、
「民間療法
国家的な広がりまではなく、小集団によるもの。歴史があるものも、最近登場したものもある。」
なわけでしょ。
そう考えるとやはり3Mix-MPは代替医療の中の民間療法に分類されるように思います…。
(この先、最先端治療法になるかもしれませんが…)
今まで通り民間療法と言う扱い(または代替医療と言う言葉)でよろしいのではないでしょうか。
いかがでしょう?>森川先生
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回答10 |
森川 2009/05/18(Mon) 19:40
タイヨウ先生>
>今まで通り民間療法と言う扱い(または代替医療と言う言葉)でよろしいのではないでしょうか。
>いかがでしょう?>森川先生
これ(おそらく狭義の)代替医療という前提での分類ですよね。
カイロプラクティック、オステオパシーと同類というのは無理があるんじゃないでしょうか。
>また、それをマスコミが取り上げ、広く一般の患者さんに「必ず治る画期的な方法だ!」などと言う事になればなおさらです。
だったら、そうではないと言えばいいのであって、わざわざ民間療法という差別用語を使う必要はないんじゃないでしょうか。
3-mix(3-mix-mp)が無効である。というデータ(もしくは理論)を示せるのなら話は別ですが、そうではない現状で、あえて”民間療法”という刺激的な表現をするのは、誹謗中傷に当たるんじゃないかと思います。
湯浅先生>
3-mixって(西洋医学的理論から作られた)貼薬剤のひとつにすぎないと思うんですが、それを”代替医療”といった表現で言えますかね?
こういったものまで含めると、エビデンスレベルの低いものはみな含まれてしまい、代替医療なしには診療が成り立たない状況になりませんか?(代替という言葉の意味からして、おかしいように感じるのですが)
あと、PMTCですが、(先生の指摘通り、本来の意味とは異なるのでしょうが)現状ではすでに、スケーリングとか歯面研磨とかと同じような使われ方をしてると思います。
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回答11 |
湯浅 秀道 2009/05/18(Mon) 19:48
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湯浅です。
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森川先生、僕は、別に、この定義に詳しくないので参加するつもりはありませんが、2点のみ。
1:実際の定義と、雰囲気的な使われ方と異なることがありますから、なかなか議論は、難しいと思います。
2:
>>>
3-mix(3-mix-mp)が無効である。というデータ(もしくは理論)を示せるのなら話は別ですが、
>>>
3MIXを否定というか、推奨しない者が、無効であるというデータを示す必要はないと思います。
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回答12 |
櫻井 善明 2009/05/18(Mon) 19:51
>わざわざ民間療法という差別用語を使う必要はないんじゃないでしょうか。
え? (゜o゜)
民間療法って差別用語なんですか?
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回答13 |
宮下 裕志 2009/05/19(Tue) 02:07
議論の本質と異なるので、どうでもいいことですが、一言だけ。
私は今まで3MIX を使用したことはありません。
「3MIXを否定というか、推奨しない者が、無効であるというデータを示す必要はないと思います。」
に関して。
ーーーー
湯浅先生が書かれているとおり、EBM的にはそう思いますし、
「無効である」ことを証明することも統計学的には通常は困難(不可能)であることは良く知られています。
直接歯髄覆罩唯一のインターナショナルレベルの研究ですが、
Yoshiba et al. (1995) によれば
3MIX vs Ca(OH)2 を直接歯髄覆罩に用いた組織評価(動物実験)が比較研究されていますが、露髄面を感染させた場合も、感染させなかった場合も、
データを見れば Ca(OH)2 の方が良い結果(炎症性細胞の浸潤/硬組織の形成)になっています。
ちなみに抗生剤を直接歯髄覆罩に用いるのは、1960年代から、様々なものが
使用されているという歴史があります。
いずれも、うまくいってないですが。
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回答14 |
森川 2009/05/19(Tue) 12:27
タイヨウ先生>
>>わざわざ民間療法という差別用語を使う必要はないんじゃないでしょうか。
>え? (゜o゜)
>民間療法って差別用語なんですか?
あえて医療行為を通常療法と民間療法に分ける場合、民間療法は理論的には不明瞭で、エビデンスレベルの低い経験則に基づいており、有効なものもあるが、通常療法と比べて有効でないものの頻度が高い(それどころかまったく無効なものも含まれている)といった意味合いで使いませんか?
以前書かれてますが、
>3Mix-MPに関して全否定はしませんが、あくまでも民間療法ですので、過剰な期待はしない方がいいと思いますよ。
民間療法というのは通常治療に相対して使用する言葉ですから、”あくまでも民間療法” と言う表現は少なくとも中立ではないですよね。
普通に読めば、通常治療より 下 と断定していると受け取れませんか?
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回答15 |
森川 2009/05/19(Tue) 12:32
湯浅先生>
>1:実際の定義と、雰囲気的な使われ方と異なることがありますから、なかなか議論は、難しいと思います。
了解しました。
2:
>>>
3-mix(3-mix-mp)が無効である。というデータ(もしくは理論)を示せるのなら話は別ですが、
>>>
>3MIXを否定というか、推奨しない者が、無効であるというデータを示す必要はないと思います。
自分は使わないといったことであれば、その通りだと思います。
ただ、この公開されている場で、ある療法を客観的なデータ以外に否定的に言うのであれば、根拠は必要だと考えます。(つまり湯浅先生のことを指してません)
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回答16 |
森川 2009/05/19(Tue) 12:39
宮下先生>
>ちなみに抗生剤を直接歯髄覆罩に用いるのは、1960年代から、様々なものが使用されているという歴史があります。
>いずれも、うまくいってないですが。
やはりそうですか、日本で突然こういったことが行なわれてるようになったはずはないと思っていました。
貴重な情報をどうも。
ということは、抗生剤を覆罩剤として用いるという発想は同じである3-mixを民間療法というのはやはり無理がありますよね。
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回答17 |
櫻井 善明 2009/05/19(Tue) 21:34
>普通に読めば、通常治療より 下 と断定していると受け取れませんか?
上とか下とかと言う解釈は僕には無いですね。
受け取り方の違いかもしれませんが‥。
やはり3Mix-MP法は民間療法の域を出ていないと思いますよ。
あくまでも今現在はLSTR療法学会の認めている3Mix-MP法の専門医は4名なわけです。
サイト内でも「全国で10名ほどの歯科医師しか3Mix-MP法をマスターしていません。」と書かれています。
(LSTR療法学会のサイトはリンクフリーではありませんので、URLは貼り付けられません)
‥あ、学会だったんですね‥
‥今気づきました‥
‥回答3で「特定のスタディーグループ」って書いちゃいました。訂正します‥
再度ウィキから引用しますが
「民間療法:国家的な広がりまではなく、小集団によるもの。」
国家的な広がり=大学の授業に取り上げられ、歯科医師の中に広まって行く
と言う事でしょ。
宮下先生も書かれている通り
「ちなみに抗生剤を直接歯髄覆罩に用いるのは、1960年代から、様々なものが使用されているという歴史があります。
いずれも、うまくいってないですが。」
ですよね。
結局、過去の抗生剤を使用する覆罩法に「国家的広がり(大学の授業に採用される事)」は無かったわけです。
この時点で「過去の抗生剤を使用する覆罩法」は「民間療法の域を出ていない」と言う事になりますよね。
森川先生自身も書かれているように3-mixは「抗生剤を覆罩剤として用いるという発想は(過去のものと)同じ」なのですよね。
過去の抗生剤を使用する覆罩法 = 民間療法
過去の抗生剤を使用する覆罩法と3-mixは同じ
従って、3-mix=民間療法
じゃないんですか?
もちろん、今後3Mix-MP法が広がりを見せる可能性もあります。
現時点でも上手くいっているケースもあるでしょう。
なので「全否定では無い」と僕は書いているのです。
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回答18 |
森川 2009/05/21(Thu) 09:00
>>普通に読めば、通常治療より 下 と断定していると受け取れませんか?
>上とか下とかと言う解釈は僕には無いですね。
>受け取り方の違いかもしれませんが‥。
一般的に差別している側にその意識は希薄です。
たとえば、東京都知事の「三国人」発言。
大切なのは、差別されている側や第三者の人がどう感じるかであって、差別している側が「何も感じない」というのは、判断基準とはなりえないと思います。
また、前にも書いてますけど、これは代替療法の分類ですよ。何故、代替療法と言えるのか教えてください。
あと、3-mixは、
「民間療法:国家的な広がりまではなく、小集団によるもの。」というより
「最先端治療法:西洋医学の医師によって研究され、一部では用いられた例はあったとしても、まだ大半の医師からは標準的な治療としては認知されていないもの。」と判断するほうが普通だと思います。
(それとも私の感覚がおかしいのでしょうか?)
ちなみに、私の小児に対する抑制治療は、国家的な広がりまではなく、小集団によるもの と考えられなくもないですから、先生の基準だと「民間療法」ということになりかねないですが、そう言われれれば不愉快ですね。私は、先生のような民間療法の分類を採用してませんから。
また、回答5を読んでも、タイヨウ先生自身が民間療法という烙印を押されることに、何がしかの違和感を感じているように思えますけどね。
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回答19 |
吉岡秀樹 2009/05/21(Thu) 12:38
「最先端治療法」という見方でも良いように思えます。
ただ「最先端治療法」というと(マスコミが好みそうな)「スゴイ治療法」「なんでも治る」といったイメージを作ってしまうのが問題でしょうね。
だから「最先端治療法」とは言いたくない・・・という考えも分かります。
東洋医学なんかも代替医療に扱われてたりしますが、これを「民間療法」というのは、ちょっとどうかなと。。。
温故知新という言葉もあるように、先人の知恵の中にも真実が隠されていることがあるので、「最先端だから良い」わけでもなく、「民間療法だから悪い」というものでもないと思います。
研鑽を積んで、取捨選択をしていくことが大事なんだろうと思いながら、こういう場にも参加させてもらっています。
(時には拾い直しも必要かも知れません)
世の中の事象のほとんどは「仮説」でしかない、なんて言われてますしね。。。(これも仮説かも知れないし)
森川先生は「言葉」を非常に大事にされているんでしょうね。
そんな気がします。
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