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保険と保険外(自費)の違いは何?
| 質問 |
保険と保険外(自費)の違いについて、どうにもよく理解できていないようです。
「保険治療では高品質な治療を受けることは難しい」とありますが、この”高品質”というのは、具体的にどんなことでしょうか。
たとえば、保険歯科医院で金冠を被せた場合と、自費歯科医院で金冠を被せた場合を比較して、その後の持ちに差が出るのでしょうか。
差が出るとすれば、何によって差が出るのでしょうか。
使用する薬剤、接着剤や処置方法に明らかな違いがあるのでしょうか。
(私が思いつくのは神経治療の際にラバーダムを使うかどうか、くらい・・・)
また、保険歯科医院 VS 自費歯科医院との治療結果を比較した場合に
抜髄となる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・抜髄せずに済む
冠を被せる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・詰めるだけで済む
大きく削る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さく削るだけで済む
再治療が必要となりやすい・・・・・・再治療が必要となりにくい
などの違いがあるのでしょうか。あるとすれば、その要因は何でしょうか。
というのも、同じ先生が保険、保険外、自費、それぞれにおいて治療を行った場合には腕による違い(器用さ、緻密さ、正確さ)においては差が出ないのではないかとも思うのです。
すると、やはり薬剤、接着剤、処置方法、器具等設備の違いですかね。
もしくは、インプラントなどとても高度で複雑な治療においては違いが顕著であって、一般的な虫歯治療においてはほとんど差が出ない、なんてこともあるのでしょうか。
どうにも、この辺りが理解できておりません。
田尾先生にご面倒をおかけするつもりはありませんので、とくにご回答を、というつもりはありませんが、お手すきのときにでも、ポイントだけでもお教えいただけると助かります。
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N.Oさん
2006-12-14 15:17:10 |
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| 回答1 |
まず、保険と保険外では、使える材料が違います。
例えば、保険の場合には金銀パラジウム合金やニッケルクロム合金などの錆びる金属(銀合金)しか使えないのに対し、保険外の場合には錆びない金や白金加金などの質の良い貴金属を使うことが出来ます。
次に、治療法そのものに関しても、保険ではかなり制限があります。
インプラントやマグネットによるアタッチメント義歯など、その利点がはっきりと分かっているにも関わらず、保険ではカバーされていない治療法は沢山ありますし、保険の規則に従って治療をするのが向いていないような場合でも、保険では規則に従って治療を行わなければなりません。
そして、次が保険と保険外の最大の違いですが、保険では治療時間がかなり制限されてしまうということです。
保険で定められた治療法や材料で治療を行ったとしても、時間をかけて丁寧に治療を行えば、実はかなり良い治療を行うことは出来るのです。
しかし、そのように保険でしっかりと治療を行うと間違いなく赤字になり、ほとんどの歯科医院は潰れてしまいます。
事実、大学病院などは保険でも比較的しっかりとした治療を行っているので、ほとんどが赤字経営です。(しかし、大学病院の場合は学費や、国からの支援金があるのでやっていけるのです。ただ、最近はそうも言ってられなくなってきているようですが・・・)
⇒参考:根管治療後の不快感と、保険外の費用・治療費、大学病院での治療
つまり、保険で利益を上げようと思ったら治療時間が相当制限されてしまうので、その限られた時間でちゃんとした治療を行うことは非常に難しいのです。
ご質問にあった、
抜髄となる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・抜髄せずに済む
冠を被せる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・詰めるだけで済む
大きく削る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さく削るだけで済む
再治療が必要となりやすい・・・・・・再治療が必要となりにくい
というような違いも保険と保険外で実際にあるのですが、その最大の原因は、「保険で丁寧に治療を行うと間違いなく赤字になるので、保険では治療時間が制限される」ということです。
時間がないので治療が大雑把になったり、精密な冠を作るためのステップを省略したり、患者さんへの説明が不十分になったりすることで、上記のような違いが出てきます。(ほとんどの歯科医院がラバーダムを使用していないのも、この典型的な例ですね)
⇒参考:根管治療(歯の根っこの治療)
逆に、保険外では患者さんから十分な費用と時間をもらっているので、結果として高品質な治療を受けられる可能性が高くなるというわけです。
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・上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
・歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
・保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意下さい。
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