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歯周病で失った骨を、何とか再生する方法はありませんか?


質問者
mimi さん
地域  
年齢 12歳
性別  
職業  
カテゴリ 歯周病(歯槽膿漏)治療
歯周病その他
歯周病関連
公開日
回答者
タイヨウ先生
渡辺 徹也先生
まさや先生
田尾 耕太郎先生

質問 10代から歯茎が腫れたりし、20代で歯科大学病院若年性歯周病と診断されました。その後は、定期的に歯周病のコントロールの為に歯科に受診し続けてます。

30代後半より、念願の歯科矯正を初めて(もともと歯並びが悪くかった)、去年末に矯正装置が外れ、今は取り外し可能なリテーナーをつけてます。歯科矯正は3年かかりました。

やっと矯正が一段階着いたなぁと思っていた矢先に、上の前歯の隣歯(2番というのでしょうか?)に動揺が見られるようになりました。

レントゲンを撮ったところ、骨がほとんどなくかろうじてついているような感じです。

どうにか骨を再生する方法はないのでしょうか?
何かサプリメントや薬などで効果はまったくないのでしょうか?

今は気休めにカルシウムとラクトフェリンを飲んでます。

今、通っている歯周病をケアしてもらっている先生は、私のブラッシングはほぼ完璧で、これ以上はできない位はやっていますねといってくれてます。

なお、下の一番奥の歯の隣は、20代で歯周病の為抜歯しました。
もう、これ以上は歯を失いたくないのですが、何かよい方法なないでしょうか?

たとえば、骨粗しょう症は骨を増やすことができますよね。
歯の骨はなぜ再生されないのでしょうか?

アドバイスお願いします。

mimiさん  2007-02-07 23:27:00
回答1
タイヨウ・デンタル・オフィスのタイヨウです。

難しいですね‥。

何が難しいか?何が骨粗しょう症と違うのか?と言うと。

まずは解剖学的にヒトコトで「骨」と言っても様々な骨があります。顎の骨は「顎そのものの骨」と「歯を支えるための骨」の2種類から出来ていて、構造としては「顎の骨」と言う土台の上に「歯を支える骨」が乗っかっていて、歯を支えていると言う構造になっています。

サプリメントなどで対処できるのは「顎の骨」の方で「歯を支える骨」には実質、サプリメントなどでは対処できないのではないかと言われています。

また、歯を支える骨には常に「咬合力」と言う力がかかっています。矯正治療を悪く言うわけでは無いのですが、咬み合わせが変わる事によって、本来、支えるべき力のバランスがずれてしまう場合も考えられます(まあ、適切な咬合調整を行えれば大丈夫なんですけどね)。

骨粗しょう症と違うもう一つの点は「歯周病感染症である」と言う事。
いくら骨を強くする努力をしてもバイキンを除去しなければ歯周病を抑える事はできません。

ですから、mimiさんを治療するとしたら「本物の」歯周病専門医に診てもらう必要があるかもしれませんね。

先日、とある講演会で歯周病専門の先生の話を聞いてきました。基本的な治療で治る歯周病は8割、違うアプローチが必要な歯周病は2割ある、と。

おそらくmimiさんはその2割の範疇だと思いますので、僕のような「普通の歯科医」では無く、歯周病治療に専念されている先生に診てもらう必要があるのかなぁ‥と。

2007-02-08 12:04:00
回答2
土田歯科医院の渡辺です。

長い間苦労されて、やっと矯正も終わったのに・・という聞いてるだけで辛くなる様なお話ですね。

ですが骨の再生は無理です。

タイヨウ先生の回答にもありますように、歯の周りの骨というのは普通の骨とはちょっと違います。

顎の骨は普通の骨で、この骨に関してならもしかすると骨を再生(造骨)することが出来るかも知れません。(⇒インプラント手術のときに使われる方法です)

ところが「歯の周りの骨」、もっと詳しく言うと「歯の周りの歯根膜にくっついてる骨」は、「歯根膜以外には作ることの出来ない骨」ということになります。

mimiさんは病院でよく説明を受けられてると思いますが、歯周病によってすでに歯根膜が破壊されてしまっている状態です。歯根膜は治癒能力がありませんので、これを薬などで再生することがもし出来れば歯の周りの骨も再生できる。というのが理屈になります。

唯一、「歯周組織再生療法」と呼ばれる超かっこいい名前の治療法(歯根膜を再生する?お薬”エムドゲイン”というものを使います)があるのですが、使える歯が限られています。
  • 歯周ポケットが6mm以上
  • 歯ぐきをめくった時に、歯に近接する骨の形が、横幅2mm以上、深さ4mm以上のコップの様なくぼみを有していること。
この2点を満たしていないと使えません。

そして使えたとしても、骨の再生量はおそらく1mm前後というのが平均ですから、歯の揺れが止まるかどうかもわかりません。

mimiさんの上あご2番に、その様な骨のくぼみはないと思われますので、結論としてはやっぱり無理なのです。

ただ1部、アメリカ系の専門医だと思うのですが、歯の周りにいきなり骨を作ろうとして骨補填材(骨に置換する粉薬)を入れるグループもあります。(驚くことに保険でも適用されています。が、指定の補填材が良くない材料なのでしない方がいいです)

この方法だと、歯根膜は当然できませんから、理屈としては納得いかないのですが、現にやられるグループがあるので、私にはなんとも分かりません・・。

少なくともmimiさんが今後注意していかなくてはならないのは、ポケットを深くしないこと、歯周ポケット検査の時の出血を最小限に抑えること(=プラークコントロール)です。

それさえ実現されていれば、歯は揺れていようが歯周病が進む心配はありません。

揺れに関しては、

・(揺れ具合が)増加傾向にあるか
・一定で落ち着いているか

これだけmimiさんご自身でよく見ていて下さい。

増加傾向にあるのなら、もしかすると2番を両隣の歯と繋げたり、下の前歯かみ合わせを削って調整する必要があるかも知れません。もし一定で落ち着いている揺れで、不快でなければそのままで構いません。

ただこの二つの見極めは、たまにしか会わない歯科医師にとってはなかなか難しいところですので、出来ればご自身で観察して、時々先生に報告してもらえると、参考になるかと思いますよ。

頑張ってくださいね。

参考⇒侵襲性歯周炎(現在の”若年性歯周病”の呼び名)かも?

2007-02-08 13:23:00
返信1 タイヨウ先生、ワタナベ先生 貴重なご意見をありがとうございました。 

やはり、今回のこの2番の歯の動揺は咬合性の問題じゃないかと、かかりつけの歯科の先生もおっしゃってました。そこで、かみ合わせの調整してくれました。

それから、昨日の治療で問題の2番の歯を隣合わせた犬歯前歯とで、とりあえずスーパーボンド(かな??)で、繋げてくれました。

そうしたら、なぜだか、犬歯の部分が知覚過敏をおこしてしまったみたいに、ブラッシングの時にヒリヒリします。

それから、もともとその2番の歯と前歯の間にブラックトライアングルが気になるので、2番目の歯にベニヤをする計画でした。

でも今回の2週間前ぐらいから見られる動揺のために、計画の見直しも視野にいれるかもしれないといわれました。

はじめから2番の歯をインプラントにするか、それとも、もともとの計画通り、ベニヤにして、この歯がもつところまで温存するかです。

かかりつけの先生も悩んでいられる様子でした。
わたしもどう判断してよいのかわかりません。

歯チャンネルの先生方はどう思われますか?

mimi さん  2007-02-10 16:56:00
回答3
医療法人 弘仁会 鴨居歯科医院のまさやです。

mimiさんはじめまして。
途中参加ですが、お願いします。

犬歯知覚過敏は一過性のものだと思いますよ。おそらく、スーパーボンドを使用する際に酸処理を行うのですがその酸によるものだと思います。

また、かみ合わせが強かったり、大きな力がかかると一時的に知覚過敏になるともいいます。矯正中の患者さんによくみられます。

しばらく様子を見てみましょう。ブラッシングは軽めに行ってくださいね。

また2番の動揺は、咬合だけの問題でしたら安静に保つことによって動揺がなくなることもありますのでもうしばらく様子をみましょう。(歯周病がからんでいるとそうはいかないのですが・・・)

専門のワタナベ先生・タイヨウ先生の回答を待ちましょう。

2007-02-10 20:57:00
回答4
土田歯科医院の渡辺です。

それは先生も悩まれますよね・・・

知覚過敏や見た目の問題はいいとして、揺れてる2番をどうするかが問題ですね。

年末に矯正装置が外れ、リテーナーを使い始め、2週間前から動揺が見られる・・・となると、矯正後にかみ合わせがまた変化して来ている可能性は確かに考えられますね。

前回も書きましたが、揺れが増加傾向か、一定かが重要です。

これはなかなか見極めることが出来ないので、机上の空論に近いですが、理屈はこうです。(※深い歯周ポケットは今はないものと仮定します)

a)増加傾向の場合

進行形の増悪因子が考えられるのでそれを除去した方がいいでしょう。
⇒かみ合わせの変化?⇒かみ合わせの調整

b)一定の場合

不快でないなら放置。不快なら臨在歯とつないで固定。

となります。
今回はa)を疑っても良さそうですね。

で、かみ合わせの調整後、揺れはどうなったのかを見るのにスーパーボンドがちょっと邪魔かも知れません。

ただ、今後固定が必要かどうかなんですよね。これが鍵です。
はっきり言って悩めます。。

多分多数派の意見としては、かみ合わせで揺れてる歯は歯周病を増悪するのでとにかく揺れを止めようとすると思います。

かみ合わせの調整をしてから、揺れがぴたっと止まらない限りは、なんとかつないで止めたくなってしまいます。

一方、揺れと歯周病の進行にはまず関係ないだろうという考え方もあって、私はこっち派なんですね。経験上、というより研究論文などから考えて間違いないと思っています。

(同業者のクレーム対策⇒J Clin Periodontol. 1992 Jul;19(6):381-7. A randomized trial of occlusal adjustment in the treatment of periodontitis patients. Burgett FG, Ramfjord SP, Nissle RR, Morrison EC, Charbeneau TD, Caffesse RG. これをfull textでよく見ると・・)

とすれば、ですけど、揺れてる歯は放っておけばいいので、ラミネートベニアでハイOKとなります。

ところが揺れてては駄目だろ、という考え方だとつながないと駄目なんですよね。

つなぐとなればスーパーボンドは段々色が悪くなったり外れたりでもう管理が大変なので、確実なのは被せ物連結冠です。(中にはもっと凝ったやり方をする先生もいらっしゃいますが)

片側1〜3だけでもしつなぐと、人工歯と天然歯(ですよね?)が左右に別れ、結構目立つことになってしまいます。(1,1が対称でないと人の目には必ず目立つので)

それなら3〜3か、そんなに削るのもったいないから2〜2か、いや1,1,2もテかも・・いやいや、そんなことならいっそインプラント?って悩んでしまうんですよね。

前歯だからって、見た目を気にしたり、本数も多くなれば神経も抜く危険が高いです。
根っこの治療の成功率も目を通して下さい。(歯の根っこの治療)

じゃあインプラントが良いかと言えばそうとも限りません。

歯周病がきちんと管理出来てる歯なら、揺れてようが、特別なことがない限りは一生持ちます。

一方インプラントは上あごの場合10年で90%ちょっと。それならどうしようもなくなるまで頑張って、駄目になってからインプラントの方がいいと思います。(思わない先生方も大勢いらっしゃいますが、説明してると長くなるので・・)

そもそもですね、mimiさんのこの2番は揺れてて正常なんですよ。
図があると分かりやすいのですが・・

歯は根っこの先端から測って、”骨の中の”1/3のあたりを回転中心にして動くのが健康な状態です。

骨が少なくなれば回転中心は根っこの先に近づきます。すると歯の頭の先は回転中心から距離が長くなるので大きく揺れて”見えるのが普通”です。

これは病気ではありませんし、もっと言うと、かみ合わせが強くて歯が揺れていたとしても、身体の”状況適応反応”と言って、これまた病気ではありません。ストレッチを毎日やってて、足が大きく開くようになったのと同じ状態なのです。

と書いてると、ベニアがいいかな、って気分になるのですが、実際揺れてる歯を目の前にしたら、ガッチリつなぐかも知れないですね。

インプラントはまだ先でいいかな・・という感じです。

さすがに今回は長かったですね、ごめんなさい。

2007-02-11 01:35:00
返信2 渡辺先生・まさや先生 ありがとうございます。

知覚過敏はあまり気にしないようにします。

実は書き忘れたのですが、前歯2本は差し歯(左右の1番)なんです。それも矯正の時使った仮歯のままだったので、今回矯正装置が外れたので、その前歯と審美的に気になるブラックトライアングルの処置を始めようとした矢先の左2番の揺れだったのです。

揺れは増幅はしてない気がします。舌で触ってもわからないが、指で触ると揺れている程度でした。(今はスーパーボンドで固定してあるので揺れてません) 

矯正が終わる前からその歯は骨がわずかなので、要注意の歯だったんです。
そんな事情です。

それから、もうひとつ質問なのですが、(若年性)歯周病と甲状腺癌との関係はありますか?

私は去年その手術をして甲状腺を2/3とりました。癌と言ってもとても予後のよい癌なので心配少ない病気なのですが、歯周病が全身疾患と関係あるとよく聞くので、そのせいなのではないかなぁとひっかかってます。

mimi さん  2007-02-12 09:13:00
回答5
タイヨウ・デンタル・オフィスのタイヨウです。

甲状腺が歯周病と関係が有ると言う報告は無かったと思います。

歯周病が全身疾患に悪影響があると言われているのは主に血液に関係があります。

歯周病菌が血液に乗って心臓や動脈に張り付くと弁膜症や梗塞(動脈の閉塞や循環不良)を起こす。また、子宮などに入れば低体重児出産になる。また、歯周病菌の出す毒素が腎機能に障害を出したり、女性ホルモンと反応すれば早産をおこしたり‥。

ですから、甲状腺との関係と言うのは‥僕は無いように思えるのですが、勉強不足かもしれませんね‥。

で、上顎の2番をインプラントにするかどうか‥。
僕も考えてみたのですが、結論は出ませんでした。

mimiさんの実際の口腔内の状態、生活状況、審美的回復の希望レベルによって様々な治療が考えられるからです。

ネットドクターをやっていて、いつも思う事なのですが、結局は「担当医の得意不得意」によって術後が左右されますから、担当の先生と良く相談して治療方針を決定されるのが良いと思います。

2007-02-12 12:01:00
回答6
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。

僕は口腔外科の専門ではないので詳しくは分からないのですが、甲状腺と歯周病の関連性は多分ないと思います。

ただ、甲状腺癌の治療で放射線治療を行っていたとすると、局所の免疫力が低下して歯周病が進行しやすくなっている可能性はあるかも知れません。

もしそうだとしても、これはどうにか出来るものではないので、結局は今まで通りに歯磨きフロッシングを頑張って、歯周病の主な原因であるプラーク歯垢)を出来るだけ除去することが一番重要だと思います。

⇒参考:歯磨き教室

2007-02-13 00:49:00

・上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
・歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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