虫歯が小さいからと言って、残しておく方法が正しいとは限らない?

相談者: Qさん ( : )
投稿日時:2007-09-09 05:09:00
虫歯の進行度について質問があります。
2年間渡米することが決まり、1年程前に歯科検診を受けました。

その際に上の前歯(どの歯なのかは詳しく言われませんでしたが、上の左右2番共10年以上前に治療経験あり)と下の左右の4番5番に小さな虫歯があるが、今、治療すると綺麗な歯も削ってしまうことになるので、虫歯が大きくならないように気をつけて下さい、との指示を受けました。

そして渡米して半年後、上右7番の銀歯が取れてしまい歯医者へ行ったところ、虫歯が発覚。

止む終えず治療したのですが、それから半年の間に銀歯が5つも取れてしまったので、検診を受けたところ虫歯が8箇所も発覚。

いずれの歯も数ヶ月でできたとは思えないほど大きいと診断されてしまいました。

渡米前にきちんと歯医者で虫歯の有無をチェックしてもらったにも関わらず、半年〜1年足らずでそれほど大きな虫歯はできるものでしょうか?

また取れてしまった銀歯についてはレントゲンに虫歯が写っていなかったそうですが、虫歯がかなり大きく全てクラウンになってしまいました。

銀歯の下で進行する虫歯についての食い止め方はあるのでしょうか?

渡米前に発見することができたのに見落とされてしまったのか、それとも私の歯磨きの仕方が悪いためにこの1年で虫歯が8箇所、銀歯が5箇所も取れてしまったのか大変落ち込んでいます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-09-09 06:23:00
それは大変でしたね…。

Qさんくらいの年齢(29歳)になると、通常新しい虫歯はほとんど出来ませんから、半年〜1年足らずでそれほどの状況となると、やっぱり虫歯の見逃し、取り残しの可能性は否定できません。

銀歯保険のインレーですよね?)が半年で5つも取れてしまったということからも、ちょっと治療内容がひどかったのではないかと思います…。

ちゃんと治療をすればインレーは取ろうと思っても取れないくらいですし、インレーの下の虫歯は虫歯の取り残しが原因なので、いくら歯磨きを頑張っても食い止めることは出来ません。

文面からですと、もしかしてMIの考え方を間違えているんじゃないか?なんて勘ぐってしまいますが…。

⇒参考:MIは虫歯の取り残しや、2次カリエスになる可能性が高い?


歯医者さんはたくさんありますが、それぞれの歯科医院の診断能力や技術には非常に大きな差があります。

ただ、それを客観的に評価することが出来ないので、どこが上手くてどこが下手なのかは、患者さんにはなかなか分からないというのが今の歯科の現状です。

ちなみに、今はまだ治療後間もないようですので、たとえ虫歯の見逃しや取り残しがあったとしても、虫歯の進行はさほど進んではいないと思います。

虫歯治療に関する知識をQさん自身もいろいろと身に付けて、ぜひ今度こそ信頼できる良い歯科医院を探して下さいね。

(虫歯治療が上手い歯科医院を見分けるというのも難しい話なのですが、僕ならとりあえず説明をしっかりとしてくれて、歯磨き指導もしっかりとしてくれて、虫歯治療に時間をかけてくれるところがいいと思います。そうなると必然的に保険では難しくなってきてしまいますが…)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Qさん
返信日時:2007-09-09 11:33:00
早速のご回答ありがとうございました!

MI、勉強になりました。
虫歯が小さいからと言って残しておく方法が正しいとは限らないのですね。

綺麗な歯まで削られてしまうのは嫌だったので、その時は治療しないと言われて喜んでいたのですが、その箇所全てが半年後に大きな虫歯と診断されてしまってたので・・・

まさか渡米してから虫歯がこんなに発見されるとは思いませんでした。

結局、上左右1234番(計8本)の他にも下4番5番の虫歯も見つかり計10本、取れてしまった銀歯計5本で15本も治療するはめになっています。。。。

日本へ帰国したら信頼できる歯科医院を探したいと思います。

現在、アメリカで治療中なのですが、その先生は信頼できるのでとことん治してしまおうと思い、取れてしまった5つの銀歯(保険適用内のインレーのことです)は、今後のことを考えて全てセラミックにすることにしました。

ここできちんと治しておけば(歯磨きもきちんとしていれば)再度インレーやクラウンの下に虫歯ができることはないのでしょうか?

ちなみにアメリカではクラウン以外の詰め物のことをフィリングと言っているのですが、これはインレーのことを指しているとの理解で合っているのでしょうか?

また甘いものはやはり虫歯ができやすいのでしょうか・・・?

度々の質問で恐縮ですが、ご回答宜しくお願いします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-09-09 12:12:00
こんにちは。
海外での治療は色々と大変ですね。

歯科治療は、「治療」とは言いますがあくまで「延命処置」です。

ほんの少しずつの小さなことに気をつけて、細かい細かい注意を払って出来るだけマシな「延命処置」を施すことが「良い歯科治療」です。

何が言いたいかと言いますと・・


>ここできちんと治しておけば(歯磨きもきちんとしていれば)再度インレークラウンの下に虫歯ができることはないのでしょうか?

は断言出来ません。ということです。
一度虫歯になった歯は元には戻りませんよ。

処置以前に診断も非常に難しいですから、Qさんの日本の先生も気の毒な面もなきにしもあらずです。

さすがに取れた本数が多すぎる感はありますが、米国の先生の診断の方が正しいとも言い切れませんしね。

参考→小さな虫歯・・・削るVS経過観察


>アメリカではクラウン以外の詰め物のことをフィリングと言っているのですが、これはインレーのことを指しているとの理解で合っているのでしょうか?

フィリング=充填ですから、アマルガム充填かコンポジットレジン充填のどちらかの事だと思いますが・・。

担当の先生によく確認してみて下さいね。

アマルガムは日本や欧州では今はほとんど使わないのですが、アメリカでは多用されてる様です。

因みに私はインレーが嫌いですので、出来るだけコンポジットレジン充填にして、無理ならクラウンをまずは考える様にしています。

でも何が正解ということもないと思いますよ。

今までも何度も話題になっていますから、良かったら目を通してみて下さいね。

参考→インレーの種類〜少しでも自分の歯を残すには?
参考→保険のインレーの作り直し(ベストな詰め物とは?)
参考→自費治療のインレーの種類を迷っています・・・


>また甘いものはやはり虫歯ができやすいのでしょうか・・・?

そんなことないですよ。
・・とは言わない方がいいですよね・・?

参考→虫歯の原因


本当の意味では歯医者さんに歯は決して治せませんから、ご自分でしっかりと守ってあげて下さいね。

帰国してからの信頼できる歯科医院探しも、なかなか骨が折れると思いますが、是非頑張って下さい!

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Qさん
返信日時:2007-09-10 11:51:00
田尾先生、渡辺先生、丁寧なご回答どうもありがとうございました!

実はこのサイトを知ったのは渡米して(保険適用内のインレーが取れて)からなので、もっと早くに知っていればこんなに虫歯はできなかったのかな、と自分の歯に対する知識のなさを悔やんでいます。。。

全ての治療が終わると治療済みの歯は計20本となり、以下の様な状態になります。


【日本で治療済みの歯】

・保険適応内のインレー →上左右5番、左下6番7番
・保険適応内のクラウン →右下7番(神経無し)


【アメリカで銀歯が取れて再治療した歯(全て2次カエリスあり)】

セラミックのクラウン → 左上6番7番、右下6番
コンポジットレジン充填(白いので全てこれだと思うのですが) → 右上6番7番


【アメリカで虫歯が発見されて治療した歯】

セラミックのクラウン → 右上4番(日本で治療済みだった歯)
コンポジットレジン充填 → 上左右2番(日本で治療済みだった歯)上左右1番3番、左上4番、右下4番5番、


ここで、再度質問させて下さい。


1:

日本へ帰国するまで1年あるのですが、気をつけていればこれ以上虫歯が進行せずに済むでしょうか?

それともアメリカでも定期検診を受けた方がいいのでしょうか?

(その場合の間隔も教えて頂きたいです。保険に入っていないので、金額も気になっており・・・)


2:

虫歯のある歯が元には戻らないことはわかっているのですが、きちんと歯を磨いたり、日本で信頼できる歯科医院を探して定期的にチェックしてもらえば、せめてこれ以上ひどくなること(再々度の2次カエリス?)は防げるのでしょうか?


3:

アメリカで銀歯が取れたいずれの歯もレントゲンには虫歯が写っていなかったにも関わらず大きな虫歯があったそうなので、日本で治療済みの歯(左下6番7番、右下7番)に関してもその可能性が高いと言われました。

帰国後に3本の銀歯を取ってもらってみた方がいいのでしょうか?


長い文章になってしまってすみません。
度重なる質問で申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いします。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-09-10 12:20:00
1度削った歯は必ず再製のサイクルに入ってしまいます。

私たちがしている治療は義足・義手を作っているものとかわりません。
天然の物が一生持たないのに人工物に一生を期待しない方がいいです。

ただ、先生の腕材質によってはやり直しのサイクルを10年〜20年にすることは可能だと思います。

私の自費治療のコンセプトも10年触らずにすむ治療を目指していますが、一生は持たないとも説明を必ずします。

患者さんの歯ブラシも大事ですが、私はそれ以上に術者の腕の方が大切になると思います。

虫歯の取り残し、接着技術、適合精度、管理能力など・・・

人工物は必ず寿命がきますから、定期的に歯科医院に受診して悪くなりそうな所を早期に見つけ、進行を少しでも食い止めてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Qさん
返信日時:2007-09-11 10:41:00
早速ご回答いただきありがとうございました!
やはり寿命があるのですね・・・

既に2度治療している歯(銀歯が取れたため&2次カエリスの発覚)が9箇所もあるので、不安でいっぱいですができる限りのことをしようと思います。

何度も質問内容を修正をしていたので重複してしまうのですが、再度質問させて下さい。


1:

日本へ帰国するまであと1年あるのですが、気をつけていればこれ以上虫歯が進行せずに済むでしょうか?

それともアメリカでも定期検診を受けた方がいいのでしょうか?

(その場合の間隔も教えて頂きたいです。保険に入っていないので、金額も気になっており・・・)


2:

アメリカで銀歯が取れたいずれの歯もレントゲンには虫歯が写っていなかったにも関わらず大きな虫歯があったそうなので、日本で治療済みの歯(左下6番7番、右下7番)に関してもその可能性が高いと言われました。

帰国後に3本の銀歯を取ってもらってみた方がいいのでしょうか?


3:

全ての歯を治療するつもりでいましたが、あまりに金額が高いので右上4番の治療(インレーが詰めてあるのですが2次カエリスが発覚)に関しては帰国後にしようか迷っています。


ちなみに治療をした場合、クラウンセラミックとなり、1050ドルです。
日本で治療したほうが保険外でも安いですよね?

ただ、あと1年ほっておいてもいいのかも気になっています。
ぜひご意見お聞かせ下さい!
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2007-09-11 19:58:00
?について

それは分かりません。
定期検診は、虫歯があってもなくても受けた方がいいですね。

メルマガのバックナンバーを読まれると非常にわかりやすいと思いますよ。

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アメリカの方は普通定期検診を受診されますよね?
日本人は受診しないのが普通みたいになっていますが・・。

間隔については行った先で相談したら良いかと思いますが、3ヶ月ぐらいを基準にご自身のお口の中の状態を考えて増減すれば良いと思いますよ。


?について

可能性が高いと判断されているのでしたら、やはりそうでしょうね。
同じ先生が同じ事にした治療ならやっぱり心配です。

ただし、今入っているものよりも確実に良いものを入れて貰って下さい。
上手そうな先生を探さないといけませんね。


?について

オールセラミックなら日本でもそれぐらいの値段ですよ。

でも一日本人歯科医師の意見としては、日本人の上手い先生&上手い技工士のペアが見つけられるなら、その方が確実に上手い、と思います。

アメリカの場合、技工士などは資格でさえないですからね・・。
1年放っておいて良いかどうかは・・わかりませんね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Qさん
返信日時:2007-09-13 07:29:00
丁寧なご回答ありがとうござました!

やはりアメリカでの治療は不安が多く(言葉の問題もあり・・・)、細かい疑問が残っていたのでお聞きしてすっきりしました。


?について

担当の先生にも相談した上で受診しようと思います。
またメルマガにも登録したので、色々勉強していきます。


?について

上手そうな先生を探すのが大変そうですね・・・
帰国まで時間があるのでじっくり調べてみたいと思います。


?について

日本でも同じくらいかかるのですね。

1年後という問題と、上手い先生&上手い技工士のペアを探すのも大変なので、現時点で発覚している虫歯に関しては思い切って治療しようと思います。

ありがとうございました!!!



タイトル 虫歯が小さいからと言って、残しておく方法が正しいとは限らない?
質問者 Qさん
地域  
年齢  
性別  
職業  
カテゴリ 虫歯治療
虫歯に関するトラブル
虫歯その他
アメリカ(米国)
回答者




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