[写真あり] 下6番根管治療中。歯茎を押すと鈍痛があるが、被せてもよい?

相談者: miki258さん (56歳:女性)
投稿日時:2009-08-10 22:31:22
右下6番の第1大臼歯についての相談です。

最近、右下6番の歯茎の下の方が、はれているのに気がつき、以前治療した根管治療がうまくできていなかったと思い、歯医者さんに相談しました。

歯をたたくと痛く、レントゲンでは右下6番の歯の右側の歯根に、異常がみられました。

始めは、抗生物質でおさえてみようといっておられましたが、それでおさまっても、根管に問題があったら、又はれるから、詰め物をはずして治療してほしいと、ご依頼しました。

詰めたものを外して、根管に薬をつめて、3日程抗生物質を飲むと、腫れはおさまって、歯をたたいても、痛まなくなりました。

腫れていた歯茎に、しこりのようなコリコリしたものがあり、押さえると鈍痛があるので、先生にしこりは嚢胞みたいなものですかとお聞きしたら、骨でしょうというご返事でした。

それから1週間おきに、薬を詰め替えて、今まで4回の治療をしましたが、日常生活では、痛みが感じないのですが、歯茎を押さえると、少し痛みがあり、なかなかスッキリとしません。

先生は腫れがひかなかったら、右下6番の右側の歯根だけ抜きましょうといっておられました。

今は腫れはほとんどひいて、歯茎も押さえると少し痛いくらいで、前みたいなひどい痛みがない状態です。


お聞きしたいことは

1.痛みがすっかりとれてからしか詰め物をしたらいけないのか、そうであったら長期間痛みが取れなかったら、どんな方法をとったらいいのでしょうか?

少しの鈍痛ぐらいなら、詰め物をして、回復の経過をみるという方法もあるのでしょうか?

2.レントゲンをデジカメで撮影させてもらいましたが、レントゲンから、考えられることをお教えください。

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回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-08-10 23:47:23
こんにちは。

なかなか答えの出にくいご相談ですね。



>1.痛みがすっかりとれてからしか詰め物をしたらいけないのか、そうであったら長期間痛みが取れなかったら、どんな方法をとったらいいのでしょうか?

痛みがすっかりとれてからじゃないとダメという決まりはありませんが、その方が安心だと思いますよ。

取れなかったら、担当の先生のおっしゃる様に、ヘミセクションをするか、いっそ抜歯するか、もっと専門性のありそうな先生に再治療をお願いするかのどれかではないでしょうか。

仮の蓋がもしもいい加減な蓋だったら、あまり時間はおかない方がマシだと思うのですが・・。



>少しの鈍痛ぐらいなら、詰め物をして、回復の経過をみるという方法もあるのでしょうか?

それもあると思います。
少し不安ですけどね。



>2.レントゲンをデジカメで撮影させてもらいましたが、レントゲンから、考えられることをお教えください。

保険の範囲内での治療だと仕方ないですが、細菌感染感染除去についての配慮が十分とは言えないと思います。
(※ごくごく一般的な、普通の内容です)

右側の根だけでなく左側の根にも膿が溜まっている様ですから、よくよく消毒をしたいところですが・・。



もしもこれが私のであれば、隔壁を作って、ラバーダムを使用して、写っている古い根管充填材は全てきっちり取り除いた上で十分に消毒をしてもらいたいですし、仮の蓋もしっかりとしたものを使用して様子を見たいです。
逆にそこまではしないと諦めがつかないと思います。

ただ、そこまでの内容を丁寧に行ってもらおうとすると非常にコストがかかってしまいますし、担当医もかなり選ばなくてはいけませんので、その辺りとの兼ね合いで現実的な判断をすると思います。

せめて7番の話なら最悪抜いてもいいかと思えなくもないのですが、6番ですから・・出来れば残したいですね。



それでも治療が終わってまだ間もない様ですから、まずはこのまましばらく様子見でもいいかも知れませんね。

お大事にどうぞ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: miki258さん
返信日時:2009-08-11 01:48:19
渡辺先生 早速ご教示いただいて有難うございます。

今は、右下6番の右側の根と左側の根の根管充填材をはずし、リーマーファイルで掃除をしてから、一週間ごとに薬をつめかえ、仮の蓋をして、治療を継続している状態だと思います。

それとわかりづらいですが、写真は、右が治療前で、左はかぶせをとって根管治療している途中の写真です。
まだ右のようなかぶせ物はしていません。

左下6番も抜歯しているので、できたら、の寿命が短くなる、ヘミセクションもしたくないです。

>右側の根だけでなく左側の根にも膿が溜まっている様ですから、よくよく消毒をしたいところですが・・。

それは渡辺先生に教えてもらうまで、気がつきませんでした。
担当医の先生が、左のレントゲンから推察して、たぶんそちらの根管も治療しておられるのではないかと思っていました。

今は右下6番の歯に、仮の蓋がしてある状態で、固いものは、かみにくいですが、治療中だと忘れるぐらい、痛みがない状態です。
ただ、時々思いだして、歯茎を押さえると、軽い鈍痛があります。

なんとか歯を残せるように、期待してもう少し治療を継続してみようと思います。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-08-11 06:39:46
miki258 さまおはようございます。

根管治療をしているにもかかわらずスッキリしなくて困っていらっしゃるようですね。

おそらく炎症が残っているのだと思います。

レントゲンを拝見しましたがどちらかの近心根にパーフォレーションを起こしていませんか、少し気になりました。

とりあえず炎症の原因を突き止めてその対応をすることが解決する近道だと思います。

参考になさってください。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-08-11 10:30:17
山田先生が書かれているようにパーフォレーションの可能性も否定できませんが、ノア先生の書かれているように「(隔壁を作って、ラバーダムを使用して)きっちり根管治療をすれば」治るような気がします。

おだいじにされてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: miki258さん
返信日時:2009-08-11 22:17:21
お忙しい時に、いろいろ教えていただいた先生方、感謝いたします。

●山田 豊和 先生へ

>近心根にパーフォレーションを起こしていませんか、少し気になりました。

私は、レントゲンをみて、右側の根が、穿孔しているのではないかと思ったのですが、担当の先生が、何も言われないので、穿孔はないのだと解釈していました。

もしパーフォレーションがあるとしたら、前の神経をとった時に、穿孔が生じ、それがしばらくして今のが腫れた原因になったかもしれません。

今の炎症の原因を突き止めることが、大切なのですね。

次の治療時に、担当の先生がどう判断されているか、お聞きしようと思います。

参考になるご意見をどうもありがとうございました。


●タイヨウ先生へ

>隔壁を作って、ラバーダムを使用して

ラバーダムというものは、ここのホームページで初めて知りました。
次に隔壁という言葉もわからなかったのですが・・・

皆様のご質問を検索していたら

田尾先生の他の方へのご回答に

歯質が残っていなくてラバーダムが装着できない場合、先にレジンなどで隔壁を作る場合があります」

とありましたが、私の場合もこのような認識でいいのでしょうか?

根管治療の最新の治療法を、いろいろと勉強させてもらってありがとうございました。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-08-12 00:00:09
隔壁は別に最新の治療法ではないのですが、手間やコストのかかる、「丁寧な」方法だと思いますよ。

保険でやってはいけない訳ではないのですが、かなりの赤字になるもの、理解していただけると良いかと思います。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: miki258さん
返信日時:2009-08-14 11:18:42
渡辺先生 隔壁についての写真やわかりやすい説明をしていただき、ありがとうございました。

「地域 歯内療法orラバーダムor根管治療」で検索してみたのですが
遠方しかみつからないので、あとは口コミなどで、対応していただく先生を探したいと思いました。



担当の先生にお聞きしてみました。_____________

問1.レントゲンで、右側の根が、穿孔しているように見えるですが、そういうことはないのですか?

回答:前に治療の後の、根管の治療をしているから、穿孔があるかどうかはわからない。


問2.穿孔していない場合は、年齢の自然治癒能力の問題もあると思いますが、鈍痛がスッキリしない原因は、どうしてかと推察されておられますか?

回答:これだけレントゲンの所見があるのだから、回復するまで、時間がかかると思う。
腫れもひいてきたし、もう少し治療を継続してみたい。


問3.痛みが少ないので、できたらしたくないのですが、もし右側の根のヘミセクションをする場合、ブリッジは、ケアが大変なので、のすきまをあけたままにできませんか?

回答:歯が倒れてくるし、そうじがしにくく歯周病になりやすので、お勧めできない。ブリッジにされるほうがいい。

このような先生のご見解です。___________ここまで



私の場合
短縮歯列咬合SDA):左右の第二小臼歯までがしっかりと残っていれば、日常生活に大きな支障をきたすことは少ない

>左右の第二小臼歯までがしっかりと残っていれば

■これに関しては、教えていただきたいのですが、左右の第二小臼歯が残っていたらいいという意味でしょうか?

にあてはまりそうなので

ヘミセクションの後の歯をブリッジではなくて

渡辺先生が【ヘミセクションの歯は保険が適用されない?ブリッジ以外の方法は?】で回答されておられるように「残った半分だけに、半分の歯に形でかぶせて、抜いた部分はそのまま隙間を開けておくという方法もあります。」
という選択をしたいと思いました。


その他、以下の相談を参考させてもらいました
6番へミセクション抜歯後にできた隙間を、放置するというのはあり?
インプラントVSブリッジVS短縮歯列咬合(SDA)

以前に左下6番を抜いたときに、そこの先生が1本だけなかってもどういうこともない。
そのままにしておきなさいといわれて、両側の歯が倒れたようになっている歯も経験しており、手入れがしにくいとあまり感じておりません。

それよりブリッジでいろいろな症状がでて、つらい思いをした友人を知っています。

もしヘミセクションする場合に、そのままあけたまま放置すると左右両側の歯が倒れてきて、倒れている歯の治療がやりづらくなるのではないかとも思います。
もしそうならば、これからのケアをお願いする先生に無理も頼めなくて、どうしようかと迷っています。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-08-14 22:16:48
んー・・なんか良くない方向に向かってる様な気も・・

どの様な分野でも、一般の方と専門家の間には知識にも経験にも大きな隔たりがありますので、ご自身のことをお任せしている専門家の意見というのは出来るだけ尊重されて下さいね。



>「地域 歯内療法orラバーダムor根管治療」で検索してみたのですが遠方しかみつからないので

どれぐらいの遠方か分かりませんが、こだわりを持って治療を受けようとするなら、片道1時間ぐらいは通院圏と考えた方が良いかと思いますよ。

基本的にはどこも保険診療が基本ですから、出来る内容にはマニュアルがありますし、全国どこでも同じ内容、同じ値段ということになっています。

それで満足出来ない場合には相当変わりダネの医院を探さないといけませんので、例えば私の医院でも、2時間以上もかけて通院して下さる様な方が何名かいらっしゃいます。



>問1.問2.について

miki258さんが、穿孔している様に見えますか?
また穿孔していたとして、対処法や予後がどう変わるのかご存知ですか?
この様な半端な知識をバラまくサイトも問題ですが、活用法としても間違ってる様に思えます。

1〜3について、どれもごもっともな回答だと思いますよ。

参考⇒歯チャンネルの情報はマニアックですが、現場ではどう思われている?



SDAに関して】

一般の方にネット上出来る説明としては、

参考⇒インプラント VS ブリッジ VS 短縮歯列咬合(SDA) 

に可能な限り詳しく書いてあります。

>左右の第二小臼歯が残っていたらいいという意味でしょうか?

と言う単純で誰にでも適用出来る様な話ではありませんので、こういう情報については慎重に取り扱われて下さいね。
(つまり、主治医の意見にもよく耳を傾けて頂きたい、ということです)



あと・・もうあまりこういうことは書かない方がいいかも知れませんが、どうしてもヘミセクションを選択したとした場合、私ならオペもしますし、6番の残った側(遠心根)と、隣の7番を連結冠にする様な気がします。

ですがそれが正解かどうかは分かりませんし、先生によっても方針は色々あるかと思いますよ。

私の案は間違いなく少数派だと思いますので、そういう意味では良くない方法の可能性も高いかも知れません。

ですからここでの回答については、ほんと軽い参考程度にしておいて下さいね。

実際に各種診査をして、責任を持って診察されてる先生のご意見を優先されて、疑問を感じたり判断に迷った様な時にだけ、ちょろっと思い出す程度で良いと思いますよ。

長くかかるつもりの先生ならなおさら、無理なことは言わない方がいいですよ。



かえって混乱させてしまった様ですみません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: miki258さん
返信日時:2009-08-15 12:44:09
この歯チャンネルを知って、とても感謝しております。

今の治療に不安を感じて、先生にお聞きしたいのですが、どのようにお聞きしたら、いいのかわからなかったのが、歯チャンネルの先生方とお話することで、いろいろ整理できて、担当の先生にご質問もできて、納得して治療をうけられるようになりました。

穿孔というのは、山田先生にいわれるまでもなく、素人ながらなんとなく不安に思っていて、それを山田先生にもご指摘してもらうことで、担当の先生にも思い切って質問し、ご意見を聞けてよかったです。

担当の先生の治療以外にも、このような方法があるとか、このようにしたらどうだろうかという各先生方のご意見は、どれも貴重でした。

担当の先生とは、こちらの話も聞いていただけ、継続してお世話になりたいと思っているので、その選択の過程にいろいろあっても、最終的には、先生のご意見を優先したいと思っています。



教えていただいたリンクもとても参考になって、うまくこの歯チャンネルを活用して、大切な自分のをケアしていきたいと思いました。


>6番の残った側(遠心根)と、隣の7番を連結冠にする様な気がします。

このような選択もあるとわかり、5番も関係するブリッジよりは、私にとっては、選択したい方法で、可能ならば、先生にお願いしたいほどです(笑)
本当にどうもありがとうございました。

そしてなんとなく、歯の炎症が治まりつつあるようにも感じております。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: miki258さん
返信日時:2009-08-15 12:50:07
渡辺先生 山田先生 タイヨウ先生へ

お忙しいときに、貴重なお時間をとっていただいて本当にありがとうございました。
先生方の治療施設の益々のご発展をお祈りいたします。

又行き詰ったときには、よろしくお願いいたします。



タイトル [写真あり] 下6番根管治療中。歯茎を押すと鈍痛があるが、被せてもよい?
質問者 miki258さん
地域 非公開
年齢 56歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療後の痛み
歯茎(歯ぐき)の痛み
その他(写真あり)
痛みがある状態での治療終了
根管治療後の詰め物・被せ物
根の病気(根尖病変・根尖病巣)
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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