歯周病でGBR手術を行うのは適切だったのでしょうか?

相談者: りこちゃんさん (35歳:女性)
投稿日時:2010-03-09 15:35:49
こんにちは。

左下7番GBR手術を行いましたが、術後経過が悪く、最近ようやく症状が落ち着いてきました。
今回の手術が適切だったのか、また今後の治療について相談させてください。

以下、経緯になります。

<1月中旬>
左下7番の痛みと腫れで通院(インプラントに力を入れている病院で医師は60歳位)。
歯周病と診断され抗生物質で痛みを抑える。
また、全体に歯周ポケット2〜4と診断される。

<2月中旬>
進行度P2とのことで、このままだとインプラントも出来ないので最終的には抜くしかない。
骨の再生確立は50%以下だがGBR手術もあると進められる。
痛みもなく腫れも3〜4日で治まる簡単な手法との説明を受け、了承し手術を受ける。

術後、クラリスとメイアクトのみ処方されるも余りに痛みが引かないため、薬の効果効能をネット検索したところ、抗生物質のみの処方と判明。
翌日再来院し、処方ミスとのことでボルタレンを追加される。

<術後5日目>
痛み(鈍痛)・腫れ(口が開かないほど)が治まらないため再度来院。
手術した歯のかみ合わせを調整するとのことで該当歯を削られ、レーザーを照射。
ボルタレンとクラリスを処方される。

<術後8日目>
いまだ痛みが治まらないため再度来院。
この手術でこんなに痛みが続くのは稀なこと、恐らく感染したと思われる。
今は、抗生物質で炎症を抑えるしか方法はないと説明を受けたが、セカンドオピニオンを希望し紹介状とレントゲン写真を受け取る。

<術後11日目>
大学病院歯周病科で診察。
状態説明に加えて、歯がしみることを伝えると、該当歯を削られすぎている、噛み合せも調節が必要とのことで左上7番を少し削られる。
移植した人口骨については、歯がグラグラの状態なので恐らく残ってないでしょうとのこと。
プロモックスとボルタレンを処方される。

<術後12日目>
痛みが劇的に軽減、腫れも少し引いた。

<術後19日目>
再度、大学病院で診察。
レントゲンを撮り人口骨を確認したところ少し残っている程度。
良くこの状態で手術したなー、余程自信があったのかな〜と一言。

手術後こんなに痛かった理由に関しては、手術するにしてもまず歯石を取るなど歯周病治療を行い、口の中をきれいにしてからすべき。
汚いところに異物(人口骨)を入れたら炎症を起こすに決まってるでしょとのこと。

以上が経緯になりますが、果たしてこの手術は適切だったのでしょうか?
また、手術後の医師の対応は適切だったのでしょうか?
今後の治療方法についてもアドバイス頂けたらと思います。

長文になってしまいましたが、宜しくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-03-09 17:11:05
こんにちは。

専門用語も多く出てきますので整理しますが、

・患は左下7番
・ポケットは2〜3mm
・P2(中程度の歯周炎
歯周治療としては抗生剤の服用のみ
GBRを行った

・・ということだと思うのですが、この筋書きだと、話の整合性が取れません。。
(処置云々ではなく、用語の使い方かと思います)

ですので申し訳ないのですが、内容の前に状況について理解しかねますね。



たぶん、、ポケットがもっと深くて、分岐部病変か局所的に中等度以上の歯周炎があったために、GTR法(※GBRではなく)を行ったのかな????と思います。

もちろん、それ以前に抗生剤の服用だけで歯周病は止められませんが。。

参考⇒歯周病の治療の流れ



仮にですけど、GTR法だったとして、保険適用でされる場合と自費でされる場合があるかと思います。

保険適用の場合、使用出来る材料の制限と診療報酬の関係から、実際問題として十分な処置はとても期待できないのではないかと、個人的には思っています。

ですが保険でも適用されるぐらいですから、結果がどうあれ不適切な判断とまではとても言えませんね。

仮に自費(自由診療)だった場合でも、GTR法はエムドゲイン法などと比べて比較的リスクの高い処置と言えます。

具体的には、術後感染を起こした場合に、術前よりもかえって骨が吸収してしまう可能性がある、ということです。

ですが研究論文によっては、上手くいけばごくわずかにGTRの方が良い結果が出る様なケースの報告も確かありましたし、一概に悪い選択とも判断出来ませんね。



りこちゃんさんの場合は結果が残念ながらうまく行かなかった様ですが、治療法の判断が適切であったかどうかはここで判断することは出来ません。

おそらく投薬ミスでは今回のことに影響はない様に思いますし、急性症状が出た場合に歯を削るのも妥当な判断だと思われます。
(程度問題はあると思いますが・・)



大事なのは今後のことになるかと思いますが、個人的には、7番でしたら将来的に抜歯することになったとしても、無理してまでインプラントを入れる必要はないと思いますよ。

このあたりは類似の相談がたくさんありますので、検索してみて下さいね。



お大事にどうぞ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: りこちゃんさん
返信日時:2010-03-09 20:02:26
お返事ありがとうございます。

整理してくださりありがとうございました。
大学病院への紹介状の内容を元に記載しましたので専門用語をそのまま使用いたしました。
補足致しますと・・・

・患は左下7番
・歯全体のポケットは2〜4mm
歯周治療としては抗生剤の服用と1回の歯石取りのみ
・左下7番がP2?(M2?)のためGBR手術を実費で行った

GBR手術については、術後に白い顆粒上の粉(骨)をこれを使用しましたと見せてもらったので、間違いないと思います。

私はただ単に左下7番がまた痛くなるようならば、少しでも早めに歯周病の治療を行い、抜歯などをせずにもたせることが出来るのならば少しでも歯を残したかった。
ただそれだけで病院へ行ったのですが、、

先生のコメントを拝見致しますと、そもそもの治療の流れが違がっていたような気がします。

お手数ですが、再度コメントいただけますでしょうか。

宜しくお願いいたします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-03-09 23:11:00
なるほど。

GBR・・guided "bone" regeneration
GTR・・guided "tissue" regeneration

で、の直近の骨には骨以外にも色々な組織(tissue)が必要ですから、歯の周囲の骨(など)を誘導(guide)して再生(regeneration)させたい場合は、GTRと呼ぶ方が正確です。 ・・と、思います、たぶん^^;

でも材料や手技的には似た様なものですので、同義の意味で言葉を使用されているのでしょうね。



>・患歯は左下7番
>・歯全体のポケットは2〜4mm
>・歯周治療としては抗生剤の服用と1回の歯石取りのみ
>・左下7番がP2?(M2?)のためGBR手術を実費で行った
>少しでも早めに歯周病の治療を行い、抜歯などをせずにもたせることが出来るのならば少しでも歯を残したかった。
>そもそもの治療の流れが違がっていたような気がします。

↑以上の情報からは、不適切とまではやはっぱり言えないと思いますよ。

と言うか、正確に言うとつじつまは大体合うものの、情報量が足りないのでここでは判断出来ない、と言った感じです。

例えばセカンドオピニオンで実際に他院を受診されたところで、術前の状態が正確に把握出来ない以上は断定的なことはなかなか言えませんけどね。



とは言え、

>そもそもの治療の流れが違がっていたような気がします。

↑ここがどうしても気になるお気持ちもよく理解出来ます。

例えば適切な流れだったとすれば今回のことは偶然として、次回からも同じ先生にお願いすれば良い訳ですし、不適切だったなら転院も検討されるでしょうし。

ですが・・こういった個別の治療計画について、直接拝見もせずに適切だったのか、どうなのか、みたいなコメントは本当に無理なんですよ。



例えば私自身は、7番は最悪なくなっても6番まであればいいか、と思う方ですし、GTRはデメリットが気になりますからまず勧めることはないと思います。

ですが、7番まで重要だと考える先生も多いですし、GTRやその他の再生療法を非常に好まれる先生も少なくないですから、どちらが正解ということはありません。

また、個々の患者さんのかみ合わせ歯周病虫歯のリスク、患歯のポケット、周囲骨、歯髄の状態、他の歯の状態、価値観、予算や希望などなど、様々なことが治療計画を決定するのに関わってきます。



ですのでりこちゃんさんは、今回のGBRの件だけで色々悩んで判断されるよりは、もっと全体的に、術後の対応など含めて先生が信頼できそうな感じだったかどうかや、歯周治療が得意そうと感じたかどうかなどで判断されてはどうでしょうか?

参考⇒侵襲性歯周炎かも?(歯周病治療が得意な歯科医院の見分け方)

りこちゃんさんが左下7番の「今後の適切な対応」を知るよりも、任せられそうな先生を選ぶことの方が、私は大切だと思いますよ。




タイトル 歯周病でGBR手術を行うのは適切だったのでしょうか?
質問者 りこちゃんさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯周病(歯槽膿漏)治療
歯周病に関するトラブル
歯医者への不信感
歯周病関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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