1歳11ヶ月。RDテスト「昭和」で判定ミドル。予防法のアドバイスを!

相談者: nk3005さん (30歳:女性)
投稿日時:2011-06-27 17:45:32
参考:過去のご相談
(ご自身の相談)
親知らず抜歯後、痛みが取れず対合歯にも激痛があります




こんにちは。
たびたびこちらではお世話になっています。


前回子供のことに関して、

1歳9ヶ月。シーラントが取れたこと、子供の虫歯予防に関する疑問

で相談させていただきましたが、その後息子の口腔環境に対してはっきりとした治療であったり予防の方針を検討したいと思い、唾液検査をしている近くの小児歯科で検査を受けました。

RDテストというもので、結果、2歳前にしては菌の量が多いといわれ、かなりショックを受けて帰宅したところです。



こちらでの過去内容を色々と勉強させてもらって、これからどうしようかと模索中なのですが・・・

よろしければ下記の質問についてご解答お願いいたします。



来月から保育園に通う予定なのですが、おやつについて迷ってます・・・。

3回食が定着してからはおやつはあげていません。
食事は3回決まった時間に決まった時間で切り上げるようにしてます。
好き嫌いは今のところありません。


食育に力を入れている園を選びましたが、やはり今までおやつはあげてなかったので、おやつを1日に2回にすると虫歯菌が増えることに影響しますか・・・?

また、他の子がおやつを食べているのにあげないのは無理だと思うので・・・場合によってはおやつ持参も考えています。
(ほとんどありませんが、たまに手作りのマフィンなどが出ますので・・)



また、やっぱり上記の唾液検査は2歳前にしては異常なのでしょうか(試験紙がところどころ紫色に変色してました)

保育園での生活も重要だし、自宅でのケアだけで今後子供の歯が守れるのか少し不安になってきました・・・


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-06-27 22:55:44
こんばんは。

まずRDテストですが、あれ一人当たり何十円かぐらいのコストで出来るので便利ですから、なんとなく当院でも実施してきたのですが、検査の正確さはそこまで高くない様に感じますね。

気にしなくていいですよ。


次に唾液検査や細菌検査の必要性についてですが、これも基本的にないです。

患者さんの将来を予測するのに、少しぐらい参考になるかな、という程度のもので、重要度はかなり低いからです。
学問的専門的には、普通の検査(問診や視診、レントゲン写真など)を丁寧に行えばほとんど全ての患者さんに対しての必要十分な情報は揃います。


ほんの一握りの、普通の検査で把握しきれない様なケースで、「追加検査」として行う場合もある。
という程度のものですので、少なくとも2歳児に行う必要性はなさそうです。


…と言いながら当院でも、今度そこそこの設備投資をして、消耗品だけで一人当たり2000円〜3000円、あと時間コストも同じぐらいかもう少しかけて細菌・唾液検査を詳しく始めようと準備しています。

でもこれは、患者さんの関心ややる気をアップさせるツールとして役立てようという目的ですので、これの結果次第で予防行動の何かが変わるということはあまりないかと思います。




と、ここまで書きましたが、2歳とかのお子さんの場合の1番のリスク(むし歯に繋がるかも知れない危険因子)は、唾液や細菌ということはまずなくて、言い方は悪いですが…わざわざ検査して調べるまでもなく、「ご両親」でしょうね^^;

何しろお子さん本人が自分自身で何かを選択したり調節したりすることはほとんどありませんからね・・


色々な見方や説明が出来ますが、個人的には、お母さんの口腔衛生レベルを上げることが実は1番効果的な様な気がします。

時々お母さんはぱっと見歯ぐきが腫れていたり、あまりお手入れが行き届いてなさそうなのに、お子さんにだけは足しげくフッ素塗布やクリーニング、治療などに連れてこられる場合があるのですが、こういう場合はお母さんが変わらないと無理かな…と感じることがあります。


つまり、周りのお子さんたちが普通に食べる程度の量のお菓子や、意味のない唾液・細菌検査、極端な食事指導、予防と称したフィッシャーシーラント等に惑わされるよりも、お母さん自身がご自分の歯を今後守っていけるだけの十分な知識や技術、習慣をつけることの方が、結果的には遥かに有効だと思います。


むし歯は砂糖だとか、唾液だとか、細菌だとか、そういう分かりやすい単純なもので簡単に出来るものではなくて、ブラシのちょっとした当て方や食事の内容、取り方、生活習慣などの一見分かりにくい色々なものが絡まり合って、例外的に出来るイメージです。

普通に規則正しくバランス良く、健康的に生活していかれれば大変な状態にはそうそうなりませんよ。


プラス念のために、歯の健康のための専門的な知識をつけたり、正確なブラシの当て方、フッ化物の応用などをして行けば良い、と理解されれば良いのではないでしょうか。

あまり肩肘はりすぎず、力を抜いて頑張ってあげて下さいね。


お大事にどうぞ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: nk3005さん
返信日時:2011-07-03 22:27:39
渡辺先生、コメントありがとうございました。
返信が大変遅くなってしまい、申し訳ありません。

イクメンの渡辺先生からのコメントということもあり、大変心強く感じました。



確かに、私の口腔環境はよくないと思います。
もともと歯肉炎などがひどくて、ここ数年は歯科通いをしていたものの、育児に追われて食生活までも乱れ、最近ではできてなかった虫歯ができたりもしていました・・。

しかし、子供の歯のことが気になるようになってからは、自分自信も予防に目覚めてやる気になってます。

私自身は今後矯正を始める予定で今抜歯など準備段階ですので、矯正中に虫歯にならないためにも予防が必要ですし、私自身も今後よりいっそう努力していきたいと思います。



あと、もうひとつ気になったことが・・・
今回の唾液検査なのですが、検査料が1500円でした(@_@;
フッ素も500円で、こちらの地域では無料のところも多いので、検査にかかるコストから考えても1500円が妥当なのか疑問に感じてきました・・・。
どうなんでしょうか。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-07-03 23:56:06
>検査にかかるコストから考えても1500円が妥当なのか疑問に感じてきました・・・。
>どうなんでしょうか。

唾液検査についてこの金額は、高すぎると思われる方も安過ぎると思われる方もおられそうな金額ですがどちらの意味でしょう?

参考までに当院の場合、材料原価などとは別に時間コスト(拘束料)として、衛生士30分までの拘束につき5000円ぐらいで計算しています。

ただこの辺りは医院運営にかかるコストや経営方針、自費診療中心か保険診療中心か、混合診療してないか(本当はダメ)などによってかなりの幅があると思いますよ。

それとRDテスト、原価はもう少しした様な気もします。。



今日タイムリーにもその辺りの話の勉強会に行ってたのですが、(RDではないと思いますが)唾液・細菌検査の信頼性を簡単に言うと、

「ハイリスクと判断された場合の信頼性は20%程度」
「ローリスクと判断された場合の信頼性は90%程度」

と言う報告があるそうです。
(因みに知識のある専門家の視診による予測でも同程度)

まだ元の文献を読んでませんけど、歯科の検査って大体こういう傾向はある様な感覚もありますし、あまり振り回されない方がいいと思いますよ。

おかしな情報に振り回されるのはよくないですが、ご本人のやる気は最も重要です。

適切な口腔衛生指導を受けて、頑張ってください。




タイトル 1歳11ヶ月。RDテスト「昭和」で判定ミドル。予防法のアドバイスを!
質問者 nk3005さん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯予防
子供の虫歯予防
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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