歯の治療で院内感染の恐れがあるように思え不安で仕方無い

相談者: ココアの実さん (45歳:男性)
投稿日時:2011-08-17 21:14:52
深い悩みがあります。


去年日本で歯の治療を受けたことがあります。
病院は駅ビール内にある歯科医院であり、主治医が一人だけ、女性助手が七、八人の小さい病院です。

四、五回くらいこの病院で歯の治療を受けましたが、不安な事実に気づきました。
それは手袋の使い方の問題です。


主治医は来院する患者を一人一人診察し、助手に指示を出し、歯の掃除、矯正など細かい作業は助手がやっています。
最後は主治医が確認し、患者と話をし、外服の消毒薬を付けてくれ、診療を完了させます。

七、八人の患者が同時に治療を受けることはできます。
主治医は治療中の患者の間を行ったり来たりして、途中からみずから治療をおこなう場面も見られました。


医療器具の消毒は行き届いているようで、診療が終わったら、使った治療器具はすぐに消毒室に持っていかれます。
混用することはないように見えました。
診療室も綺麗です。


問題は、手袋の使い方です。
使い捨ての手袋なのに、主治医も助手も治療が終わった後、手袋を取替えようとしません。

助手のほうはやさしい面があり、治療が終わった後、水で手袋をはめたままの手を洗うが、主治医は洗うことさえしませんでした。(すくなくても私が観察している間、洗っていません)

主治医にとって無理があるかもしれません。
主治医は治療中の七、八人の患者の間を頻繁に行ったり来たりしていますから、そのたびに手袋を変えたり手を洗ったりすることは面倒くさいかもしれません。

しかし、患者としての私はもしかしたら院内感染が起こるではないかという恐怖に襲われました。


病院の受付の看護婦に相談したところ、看護婦は手袋を使い捨てにしていないことを認め、

「主治医は手を患者の口の中に入れていないから、手袋を取り替える必要がありません。
手が口に入ったら、手袋を取り替えるようにしています」

と解釈しています。

要は治療器具を頼りに患者の病気を治療しているから、心配しなくてもいいということを言っているのです。



私は病院側の説明を信じたいですが、確実の保証がありませんから、不安に悩まされる毎日です。

エイズの感染が怖いです。
エイズの検査を受けるのもいいですが、歯の治療の度に、エイズの検査を受けに行くわけにはいきません。

私が思うには、多分、駅ビール内にある小さい歯科医院のようなところは、皆、このような管理体制をしているではないかと思います。

治療台に乗っている私は、目を閉じたまま、治療を受けていたのですから、手袋の手が入ったかどうかはまったく分かりません。
前の患者の血が私の口に入ったらどうしようと不安を感じています。

歯の掃除をしてもらっていましたから、傷口があります。


私は、エイズ検査にいくべきでしょうか。
それとも私が考えすぎたでしょうか。

日本では歯の治療事故によるエイズ感染例が報告されていませんから。


治療中、主治医と助手の手が患者の口に入ることは基本的にないのであればよいですが。。。。

ぜひ、先生たちの意見をお聞きしたいと思います。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-08-18 00:18:01
こんばんは。

現在のココアの実さんの不安を解消するためには、HIV検査をした方がいいというか、するしかないと思います。

ココアの実さんの想像されている以外の危険行為も何かあったかも知れませんし、第三者にその辺りの確認はしようがありませんからね。

絶対に大丈夫ですよと保証することは出来ません。
(HIV自体は感染力が弱いですので、実際の可能性は極めて低いとは思いますけど・・)



それで今後については、手袋を一人一人交換してさえいれば安心出来そうであれば、通院可能な医院に事前に電話して確認されれば良いと思います。

他にもポイントがあるなら、ついでに確認されれば良いと思います。


実際大勢数を診る様な医院であれもこれもは、時間的にもコスト的にも確かに難しいのですが、最近はそういうところに力を入れている医院も珍しくありませんからね。

あるいは通院圏を駅ビル以外にまで広げたり、自費診療の医院にまで広げればかなりのレベルまで選択出来る様になると思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ココアの実さん
返信日時:2011-08-18 01:34:31
ご回答をいただきました。
ご親切にありがとうございます。


追加質問させていただきます。

日本では歯の治療に関して、基本的に医師の手が患者の口に入ることがないでしょうか、それとも、やり方が人によっていろいろあり、手で患者の口の中を触ったりする人もいるでしょうか。
現状はどうでしょうか。


私は中国に住んでいます。
仕事で日本と中国の間を行き来しています。

患者の命を無視して危険な医療行為を行う日本人がいるとは、とても考えにくいです。
そんな心の無い医師はいないでしょう。

歯の治療の際、基本的に医師の手が患者の口に入ることがなければ、手袋の取替えがなくても、それでいいと思います。
しかし、これからは大学病院にいくうにします。


中国の医師の話では、中国で歯の治療に関して、基本的に医療器具を使ってやっているそうです。
日本の歯の治療の現状(手が口に入るかどうか)を教えていただければ、ありがたいです。
回答 回答2
  • 回答者
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-08-18 04:45:05
こんばんは。

中華圏の台湾からコメント致しますね。


>日本では歯の治療に関して、基本的に医師の手が患者の口に入ることがないでしょうか、それとも、やり方が人によっていろいろあり、手で患者の口の中を触ったりする人もいるでしょうか。
>現状はどうでしょうか。

日本では、中国では、どこどこの国での治療はという事ではなく、歯科治療は必ず口腔内のどこかしらの組織に触れています。

検査のような内容で、器具だけでチョンチョンと歯に触れて検査しているのであれば、手が直接口腔内の組織に触れる確率は低くなると言えるでしょう。

ただ、「治療」となりますと、範囲が広いか狭いかの違いだけで、基本的には触れているのです。



>患者の命を無視して危険な医療行為を行う日本人がいるとは、とても考えにくいです。
>そんな心の無い医師はいないでしょう。

医療従事者を心から信頼して下さってくれるのは、とても有り難いことなのですが・・・・・・・
今の時代、日本と言えども、何があっても不思議ではない世の中になってしまっていますので、何ともお答え出来ません・・・・



「心無い」というよりも、日本国内でも感染予防に対する知識にばらつきがあって、その中には予防概念が稀薄な医師もいるのだと言ったほうが正しいかもしれません。

中国でも徹底しているところと(殆どが高額な外資系の医院、病院)、そうでない医療機関に分れています。

日本でも、医院によって、先生によって、感染予防に対する認識に差があることは事実ですので、渡辺先生が言われていますように、これからは事前に確認されて見ては如何でしょうか。



>歯の治療の際、基本的に医師の手が患者の口に入ることがなければ、手袋の取替えがなくても、それでいいと思います。


毎日の診療で何十人もの患者さんを診ておりますが、患者さん側から正直に告知して下さらなければ、正直な所、我々医師側はどんな持病をお持ちなのか分かりません。


病原体によって感染ルートはある程度決まっていますので、血液・体液を介した「患者→医師」径路の感染医療事故を防ぐために私たちはグローブをしているのです。


ただ、ここで医師が、医療従事者が患者さんごとに手袋を換えませんと、「患者→医師・医療従事者→患者」の感染ルートが出来上がってしまいます。

医師が手袋をしたまま、あちらこちら触られた場合は・・・
前の患者さんが使用した治療器具をそのまま使用したら・・・
その器具に血液・体液が付いたままだったら・・・・
これが、今、問題視されている「院内感染」の構造図のひとつです。


医療従事者に対しての感染予防概念として、Universal Precaution(ユニバーサル・プレコーション)というのがあります。
直訳致しますと普遍的予防策となりますが、簡単に言いますと・・

「全ての患者を感染症と想定して慎重に取り扱う」といった感じでしょうか・・・・・

HIVやB型、C型肝炎ウィルスなどの血液・体液中の病原体を、全ての患者さんについてあらかじめ確認することは不可能ですので、「推定される感染病態に関わらず全ての人の血液や体液、および、それに汚染された器具や環境も感染性があるものとして取り扱うべき」と言った感染防止対策の考え方なのです。



患者さんごとに手袋を換え、使用器具・タービンの滅菌はもちろんのこと、血液・体液の付着する可能性のある物、スリーウェイシリンジの先、バキュームは使い捨てのプラスチックにしたり、口腔内に入る機器や術者が触るスリーウェイシリンジのボタン・スイッチ・ライトのノブ・テーブルの取っ手などはビニールやラップなどのカバーをして患者さんごとに換えるなど、歯科に於ける感染予防対策法は確立していますが、ただ、実際に実行するかどうかの問題で、また、それを徹底するには莫大なコストが掛かるということもお分かり下さい。



個人的には患者さんごとに手袋を換えないのは理解しがたいのですが・・・・・

冷静な目で科学的に感染症を捉えて術者側が率先して予防に徹するべきだとは言えますね。




>中国の医師の話では、中国で歯の治療に関して、基本的に医療器具を使ってやっているそうです。


その医療器具も「滅菌」していませんと、全く意味ないと思います。

ずっと気にされている事が、口の中に手が入るかどうかのようですが・・・・・・
例えば、詰め物の治療を例として言いますと、詰め物を取ったり、入れたり、直接お口の粘膜には触れていませんが、手で詰め物に触れていますよね。

仮に手袋の上に他者の唾液、血液が付いてあった場合、間接的に詰め物の上に付く訳ですから、それを歯に填めて・・・・・厳密には感染の可能性はあると言えるのです。


「中国で歯の治療に関しては」ではなくて、正しくは「治療内容によっては」だと思います。



参考になっさって下されば幸いです。

では、お大事に。^^

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-08-18 09:30:59
医療機関での感染予防策については、気になりだすと止まらなくなってしまいますね。

歯科治療では王先生も書かれた様に、口腔内にも直接的間接的に普通に触れますし、唾液や血液との接触回数は多いです。


つまり外科処置ですから、極端な話、本当に徹底するとしたら患者さんが退室するたびに処置室中の壁の消毒からエアコンから機械もすべて分解して消毒をして、術者はもちろん手洗い・着替え・靴は専用のものを履き替えて・・となりますよね。

そこまでする必要は私は絶対にないと思うのですが、実際問題としてどこで折り合いをつけるのか、これは非常に難しい問題です。


(↓すごくくだらない、長いだけの議論ですが・・ハマるとこうなります)
参考⇒京大医卒の父をもつ衛生士の卵です。歯科の感染危機管理が気になる




特別な専門知識もなく、裏側を知る由もない患者さんの立場でしたら、手袋交換の有無は分かりやすくてまずまず良い指標だと思いますよ。

大学病院も通院可能でしたら、それも良い選択だと思います。
(私が医局にいた頃の7〜8年前だと、まだ素手でされてる先生もおられましたが・・)



ただ冷静に考えて頂くと、ほんの数十年前までの歯科医院では、手袋なんてありませんでしたし、使い捨てにしている器具も少なく麻酔の使いまわしなどをはじめ、滅菌、というか消毒も消毒液でざぶっと洗っていただけの、今考えると怖いぐらいの超低レベルです。
(歯科だけには限りませんが)

でもほとんど全ての国民が歯科医院で治療を受けてきたのに、ほとんどの人は感染症を患っていないのです。

この数十年で診療報酬は変わってないのに医療従事者側の感染管理の意識というのは格段に上がってきましたので、すごい変化があったと思います。

もっと言えば今の一般的な歯科医院のレベルよりも、比較して危険な場所は他にもいくらでもあるのに、今のところ問題視されてなかったりもします。



こういったことが、私たち医療従事者の、軽く考えて言いという免罪符にはなりませんが、患者さんが過ぎたことに対して神経質にならなくても大丈夫という理由にはなるかと思います。

今後のことについても心配でしたら、今回の件で言うなら大学病院に通院するとか事前に手袋のことを確認するなどして出来る対策をそれなりにされれば十分だと思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ココアの実さん
返信日時:2011-08-18 15:06:48
渡辺先生、王先生に敬礼します。
心から深謝致します。


非常に勉強になりました。
これから新しい知識を吸収しつつ、神経質にならないような生活を送っていきましょう。



タイトル 歯の治療で院内感染の恐れがあるように思え不安で仕方無い
質問者 ココアの実さん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ その他(その他)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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