[写真あり] 根管充填にシーラーを使わずガッタパーチャだけは良くない?

相談者: ナタリアさん (38歳:女性)
投稿日時:2011-11-15 08:34:44
参考:過去のご相談
7番を根管治療。マイクロスコープ、拡大鏡、何も使わない時の差は?



おはようございます。

抜髄後根にガッタパーチャ、カルボセメントの仮蓋をして、事情があり、5ヶ月もたってしまった物です。

その時途中治療をしてくださった先生とは行き違いがあり、今後の治療は断られてしまいました。

充填後仮蓋をしてから3ヶ月ほどにしてしばらくはっきりした痛みが時々あり、今はほぼおちついてはいます・・。
(時々もあっとしたような、ずーとしたような感じは時々ありますが)

先日見てもらった先生には、レントゲン上では歯冠のすぐ下の歯茎が黒くなっており、もしかしたら根管の痛みではなく、仮蓋のままで長く食べ物を食べていたりしたせいで、歯が動いた痛みかもしれないと言われました。

(理想的にはやはり元の先生の所に言って、術前のレントゲン写真と同じ種類のレントゲン写真を使って、予後を見てもらうのが良いといわれましたが、正直死ぬほどの勇気が必要になってきます。
自分の歯の事なので、頑張って行くかもしれませんが。)

それと、仮蓋のままであっても、再治療するとなると、ガッタパーチャを取り出すだけでも根管が広がり、その分もろくなり、大変だという事を知り、このまま再治療をせずに土台を入れる事も考えています。

ただ、最石灰化の部分が取りきれていない部分もあり、そこにたんぱく質が残っていたら後でトラブルになるかもしれないとも言われ、本当に迷っていますが・・




前置きが長くなりましたが・・聞きたいことを整理します・・。


1、
充填をしてくれた先生は、充填に使った素材はガッタパーチャだけ、と言っていました。

今見てもらっている先生によると、シーラー類を使わず、ガッタパーチャだけだとガッタパーチャは将来細くなってくる、ガッタパーチャだけだと隙間が出来てしまうとの事(!)
という事ですが、ほんとうでしょうか。

そうすると再感染の確立も高くなるのでしょうか。
(過去の記事を検索すると、必ずしもシーラーは使わなくても良い?というような記事も見かけましたが・・)


2、
根管の再治療の場合、私のように土台をしていない、仮蓋のままでも、そんなに大変な物でしょうか。
特にガッタパーチャの取出しが大変なようです。。
(たとえマイクロスコープを使ったとしても)

ガッタパーチャを取り出すだけでも根が広がりもろくなるし、取り残しがあると、そこからトラブルが発生することもある可能性もあるとの事です。

根管の再治療の成功率が落ちるというのは、そういった意味での事もあるのでしょうか。


3、
最石灰化の部分が残っていたとしても、消毒や漂白、洗浄などで、たんぱく質は落ちはしないのでしょうか。


以上3点の質問ですが、答えられる部分だけでも結構です。
何度も申し訳ございません。

よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-11-15 09:14:53
こんにちは、色々悩みがあるようで^^;

>シーラー類を使わず、ガッタパーチャだけだとガッタパーチャは将来細くなってくる、ガッタパーチャだけだと隙間が出来てしまうとの事(!)
>という事ですが、ほんとうでしょうか。
>そうすると再感染の確立も高くなるのでしょうか。

あまり気にしなくていいと思いますよ。
海外の専門医でも、シーラー使わない先生は多くおられますよ。

私もシーラー必要ないと思われるケースなどは、使用していませんね。

ガッタパチャーだけでなく、シーラーも痩せるんですけどね。



>ガッタパーチャを取り出すだけでも根が広がりもろくなるし、取り残しがあると、そこからトラブルが発生することもある可能性もあるとの事です。
>根管の再治療の成功率が落ちるというのは、そういった意味での事もあるのでしょうか。

色々な面から、1回目の根管治療より2回目の根管治療の方が治療が難しくなります。
治療をするたびに根管はどんどん広くなってしまいます。

成功率云々だと感染があるか・無いかになります。
神経管が太い、細いはあまり気にしなくていいと思います。



>最石灰化の部分が残っていたとしても、消毒や漂白、洗浄などで、たんぱく質は落ちはしないのでしょうか。

ある程度は落ちると思いますが、石灰化した中の中まで消毒液は進んでいきませんので、石灰化した先に感染がある場合は外科などが必要になるケースがあります。



色々悩むとは思いますが、根の治療が得意な先生であればお任せした方がいいと思いますよ。

根管治療の考え方は色々あり、正しいという方法はありませんので、このサイトの先生を基準にされても、担当の先生が治療しづらく感じてしまうことがあると思います。

おだいじに 

回答 回答2
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-11-15 09:20:15
1、について

ガタパーチャは壁着性が有りませんので、そのままでは根管壁にひっつきません、ホットガタパーチャー法等で熱軟化して充填します。

ガタパーチャが細くなるかは分かりませんが、臨床では感染根管でスカスカのポイントを見る事は良くあります。


2、について

土台が入っていない方が当然再治療は楽です。

ガタパーチャの除去は当然大変ですが、溶解剤等を使えば可能です。
感染しているガタパーチャを残せば、当然再度感染根管になる可能性は有ります。


3、について

タンパク質については次亜塩素酸等を使うなどして除去します。



御参考になさってください。
井野先生とかぶりました。

回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-11-15 12:30:08
現在、シーラーを使っていない先生を二人知っています。
でも、しっかりとした診療をされていると思いますよ。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-11-15 12:52:57
ナタリアさん
こんにちは
根管治療の専門家からの意見を書きます。

おおむね細見先生と同意見ですが、熱を用いてガッタパーチャを充填した場合は、冷却後、収縮する率が最も大きくなります。
隙間ができることがあるということです。

根管内を隙間をできるだけ少なくしておいた方が、もしも細菌が取り残されていた場合でも、問題を起こさないで済む場合が増えます。

また、シーラー自体、細菌に対して抗菌作用がありますので、シーラーは使用された方が有利です。

それを使用するかどうかは、個々の先生方により、違うようですが、専門医、開業医とわず、一般的には使用されていると考えた方が良いと思います。
(先生も、シーラーを使用されていても、わざわざガッタパーチャとシーラーで充填しましたと説明しないのではないでしょうか?それとも、、、、それだけ?と言った)

例えば、土台を再作成する際に、ガッタパーチャが露出していると再感染する可能性は当然高くなります。
露出しないような心配をされている場合は、あまり気にされる必要はありません。

ナタリアさんが不安になればなるほど、治療する側の先生も将来起こるかもしれない、悪い事を説明せざるを得なくなってしまいます。

やはり、ある程度は治療を受けている先生を信頼することも重要かなって思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ナタリアさん
返信日時:2011-11-17 10:21:04
伊野先生、
細身先生、
藤森先生、
宮下先生、

本当に、大変に丁寧なお答え、感謝します。

先日今かかっている大学病院に別件(元の病院で予後のレントゲンをとるための手続きについて)で電話で問い合わせたところ、はじめにかかった若い先生とは別の偉い感じの人が出てきて、

「今のところ根の方に病巣らしきものは見られないし、ガッタパーチャだけっていう方法も普通のこと。
むしろ仮蓋のままで何ヶ月もすごしたことで、歯が折れる人は多い。
うちは大学病院で担当医が決まるまでに時間がかかるから、難しい作業ではないから、近所でも良いから早めに土台をして」

との、私のもやもやなど小さな事、という風に、かなりふきとばすような言葉をいただきました。


治療してくださった元のお医者様は、

「がっちゃパーチャだけ、それ以外は使っていない」
(「その周りには」と言われた記憶もありますが、さだかではありませんが(><))

何か手に持つ道具でにゅーっと入れていたので、ガッタパーチャを暖めて入れる方法だったのではないかと思い、それは気になりますが・・

痛みは、やはり仮蓋のまま物を食べていたことによる確立が高いという事で、再治療ではなく、早めに土台を入れようと思っています。



最後に質問させてください。

1、
治療してくださった先生は、手に何か持って、そこから歯の中ににゅーっとガッタパーチャを入れていました。
これは、暖めて入れる方法なのでしょうか。
それとも暖める以外の方法という事も考えられるでしょうか。


2、
隙間が出来る確立があるとしても、シーラーを使わず暖めてガッタパーチャを入れる方法は、それでも、ある程度確立された方法・・なのでしょうか。

↑伊野先生が言うように答えというものは無く、これは答えにくい質問かもしれないので、ある部分そう・・くらいでもけっこうです(^^;


2、
宮下先生、何度もすみませんもう一度質問させてください(><)

>土台を再作成する際に、ガッタパーチャが露出していると再感染する可能性は当然高くなります。

ごめんなさい・・↑こちらの意味がちょっと分かりませんでした。

うまく聞くのが下手な人間なので、今回は、親知らずセカンドオピニオンの際取ってもらった写真をアップします。
もし宮下先生の言った点で何かあれば、市内療法専門の場所は近くで調べたので、そちらで土台をしてもらうかもしれません。

もしスレッドに気づいていただけましたら、よろしくおねがいします<(__)>


それと宮下先生
先日同様、最後の言葉、本当にそうお思います・・。

行き違いであったとはいえ、治療していただいた先生と決裂してしまったのは、私が先生を怖く思ってしまい必要最小限の事さえ聞けなかったとから発端しました・・。

小さい頃から歯医者では怖い思いを何度かしており、これからもうまく行くかわかりませんが、信用して行けたらと思います。

画像1画像1
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-11-17 22:52:23
ナタリアさん
こんばんは

質問ですが、

1、暖めて入れる方法なのでしょうか。

おそらく暖めて入れる方法(ウォームガッタパーチャ)でしょうね。
いくつかの方法があります。

私が学んだスカンジナビアでは、あまり用いられません。
器材や材料学的に興味を持つ歯科医よりも、生物学的に興味を持つ歯科医が多いのが理由と思われます。
また材料代が高くなる点も使用されない理由だと思います。



2、シーラーを使わず暖めてガッタパーチャを入れる方法は、それでも、ある程度確立された方法・・なのでしょうか。

そうですね。
確立されています。(あくまでも臨床研究はありません)

イエテボリ大学でも、ウォームガッタパーチャを用いる専門医は1名いました。
器材も数種類ありました。

メーカー側はシーラーなしでOKと説明されているかもしれませんが、その専門医はシーラーを必ず用いるようにという考えでした。
彼はアメリカに留学されていた専門医で、かなり手が器用な方でした。

イエテボリ大学の教授もアメリカのノースキャロライナ大学で教授をされていた方でしたが、ウォームガッタパーチャ法を使用されたことは1度も見たことがありません。
必ずシーラーを使用しろと言われてきましたので、私は、そのような考えです。

おそらく日本でもウルトラフィルというウォームガッタパーチャ法がありますが、これはシーラーなしでも使用できるといわれています。
かなり柔らかいです。
イエテボリ大学では外科的な治療の際にこれを用いていましたが、必ずシーラーを併用しています。

あくまでも生物学的な(ガッタパーチャには抗菌作用はないがシーラーには抗菌作用がある、万が一細菌が残存していてもシーラーにより細菌が生き残れない可能性に期待をしてという)考えを優先していると思われていただければ良いかと思います。

また、ノルウェーの材料学研究所の当時の所長はシーラーは意外と吸収しないという研究を発表されています。
もちろんレントゲン上では経年的に映らなくなるのですがね。
彼は現在オスロ大学の教授をされています。

参考までに。

私的には、面倒なことでも、常識的に、より予後が良いと考えられる方法を選択するようにしています。


3 土台を再作成する際に、ガッタパーチャが露出していると再感染する可能性は当然高くなります。

理解が難しいというよりは説明が難しいのですが、レントゲンではナタリアさんの歯はまだかなり残っているので、あまり気にされないで良いと思います。

レントゲンで上の方に5mmくらいの厚み(深さ)でセメントが充填されていると思いますが、これが全て取れてしまうと、その下の白くみえる部分、すなわちガッタパーチャに隙間があると心配だと思ったのですが、大丈夫そうですね。

レントゲンのみで治療のクオリティーや治療の予後がわかるわけではないので、限界がありますが、このままの歯を利用して土台を作ってもらっても良いのではないでしょうか。

どうでも良いことですが、親知らずは映ってないですね。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-11-18 00:05:16
>1、治療してくださった先生は、手に何か持って、そこから歯の中ににゅーっとガッタパーチャを入れていました。
>これは、暖めて入れる方法なのでしょうか。
>それとも暖める以外の方法という事も考えられるでしょうか。

宮下先生おっしゃるように、

>ウォームガッタパーチャ

だと思います。

温める方法だと垂直加圧だと思いますが、垂直加圧根管充填法は色々種類や方法があります。

参考⇒根管充填法について、それぞれの違いをご教授ねがえないでしょうか

↑途中からの回答になるので回答9から抜粋

_______


例えば『垂直加圧法』1つとっても、

・インジェクション法(オブチュラU、ウルトラフィル、ガッタフローなど)
・分割積層法  (シルダー法、オピアンキャリア、JHなど)
・ウェーブコンデンセーション法(システムB、アルファー、eiダウンパックなど)

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/06/post-104.html


更に、

・コアキャリアー (サーマフィル、ソフトコア)
・サーモメカニカルコンパクション(タックエンド、NTガッター、JSクイックフィル)

も『垂直加圧法』と呼ばれることもあります。

私が知らないだけでまだまだ根管充填法はあると思います。
これだけ方法があっても「垂直加圧」と言うひとくくりなのです。

________

根管治療は、根管充填前までが1つの大きな山です。

根管充填をしていなくても、根管内が綺麗であれば病変も治ってくることがあります。



2、隙間が出来る確立があるとしても、シーラーを使わず暖めてガッタパーチャを入れる方法は、それでも、ある程度確立された方法・・なのでしょうか。

今回の根充法は、

・インジェクション法
・サーモメカニカルコンパクション

になると思いますが、担当の先生のオリジナルという訳ではなく、確立された方法です。

この方法、私も勤務医時代メイン根充法で毎日行っていましたが、シーラーを使用するとガッタパチャーがシーラーを歯から押し出してしまうことが多く、私もシーラーを使用していませんでした。

個人的な感想ですが、シーラーを使用しなくていいと言うのではなく、シーラーを使用した方が良い根管充填方法もありますし、逆に入れるのが不向きな根管充填方法もあると思います。

シーラーを使用する・しないで、有意に成功率は変わってこないと思いますよ(私見)

もう1点

根管充填法を変えれば、優位に成功率が上がるというものもありませんのでね^^;



>うちは大学病院で担当医が決まるまでに時間がかかるから、難しい作業ではないから、近所でも良いから早めに土台をして

今出来ることで、成功率をこだわるなら私も土台(支台築造)こちらを重視しますね。



かなり専門的な話になりました^^;

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2011-11-18 10:07:55
1.について
根管充填材に何を使うかってことに、それほど神経を尖らせないほうがいいですよ。

かつて、綿だけ詰めてるような患者さんもいるし、銀の棒を突っ込んでいる人も居ます。

でも、だからといって、その全てが再感染を起こしているわけでもありません。
ただ、時代の流れと共に、1%でも成功率を上げるために様々な方法が出てきていますが、「何を詰めるか」よりも、「治ってから蓋した??」のほうが重要なんです。


2。について
再治療・・・結構面倒くさいです。
充填物を取り除くよりも面倒なのは、前の先生が無茶苦茶な治療をしていると根管の中が治療しづらくなってしまって、そっちのほうが大変。
マイクロがどうのこうのと言うよりは、手指感覚が重要かな。


3。について、
これは、他の先生の意見でOKですね。



また、様々な実験や論文が存在するのですが、臨床はそんなに甘く無いです。
また、大学の研究だからといっても、権威者は論文をどうとでも操作できます。

それこそ、大◯大学やソ◯ル大学がネイチャーに投稿した偽論文が証明しています。

臨床は、最終的には、『主治医の10本の指と2つの目玉、そして、研ぎ澄まされた感性』によって大きく左右されます。


早い話が、治療はセンスです。

そこが難しい所でもあり、面白い所でもあります。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2011-11-18 13:52:03
ご相談ありがとうございます。


>早い話が、治療はセンスです。


賛成です。
いろいろな物などの条件を並べるよりも、究極はこれです。


そして治療を受ける側も、提供する側も、どの段階でお互いに何を感じられるかでほぼ方向がでてしまいます。

あまり専門的な治療方法や器材を調べても、良い治療を受けるためには、ほとんど役には立たないと思います。

素直な感覚を大事にしていくことだと思います。
見える物より、形を上回る見えないことのほうが価値があると個人的には思います。

それを感じられるようにする義務も我々にはあります。
なかなか難しい課題ですが、精一杯努力しております。
感じられる方は感じていただけると幸いです。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2011-11-19 00:09:17
タカタ先生やさがら先生が書かれたように、「早い話が、治療はセンスです。」とか、「見える物より、形を上回る見えないことのほうが価値がある」に関してですが、それはそれで、正しいかもしれないのですが、患者さんにはわからないと思うのです。

しかも、そういうことが、数回の診察で受け止めることが出来ていればここで相談はされていないと思うんですよ。

ですから、基本は、患者さんは「何が正しいのだろう?」「私の受けている治療で良いの?」という疑問を持って相談をされているのではないでしょうか。

すなわち、ある程度は一般的な方法がどういうもので、どちらの方がより良さそうなのか?という点について書いてあげれば良くて、それ以上の「今治療を受けられている先生のセンスだとか、見えないもの」は別の事柄だと思うのですよ。

それはそうなのでしょうけど、私達が書くべき事ではないと思います。
患者さんも、何か理由があって、そこに通われていらっしゃるのですから。

人間が悪くなければ治療がうまくできるというわけでもないですし、人間が悪くても治療はうまくできる人もいるでしょう。
それを選択するのは患者であって、私達ではありません。

ですから、治療方法自体のアドバイスは一応してあげた方が良いと思います。
うまいセンスのある先生を探せと言っても、探せないと思うのです。

タカタ先生の「「何を詰めるか」よりも、「治ってから蓋した??」のほうが重要」これも正しいと思います。

でも、じゃあ、「治ってから蓋した??」を実践している人がいるのでしょうか?

場合によっては4年以上経過しないと治りはしません。
ですから、そういう文面は、本当に正しいとは思いますが、実際には患者さんへのアドバイスとしては、役に立たないと思いませんか。

結局は患者さんと歯科医のコミュニケーション不足が原因であり、仕方なく相談されているだけで、話が大きくなりすぎる傾向にあると思います。

雑談でした。

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2011-11-19 00:49:51
すみません、

>それはそれで、正しいかもしれないのですが、患者さんにはわからないと思うのです。

私も宮下先生と同じ感想を持っていました。

「センスの良い料理人」
「センスの良いバイクカスタム職人」

センスと言いますが、どうやって探せばいいのでしょうか!?



>4年以上経過しないと治りはしません。

ここまで患者さんと信頼関係が結べて、経過を診て頂ける先生って素晴らしいと思います。

私も経過観察をしながら根管治療はしていますが、極稀に長い患者さんだと8ヶ月、11回ぐらい根管治療を繰り返す時がありました。
http://eedental.fine.to/eeblog/2011/08/post-334.html


タカタ先生の意見、さがら先生の意見は歯科医からみたら本質だと思います。


>素直な感覚を大事にしていくことだと思います。

究極ですね!
最後は先生を選べる直観力ということになりますね。


山田先生のおっしゃる「先生を選ぶのも寿命のうち」 と言う名言にあたると思います^^
 
全く科学的ではないですが^^;

  

回答 回答11
  • 回答者
湯浅です。
回答日時:2011-11-19 01:07:29
ナタリアさん、こんにちは。

さすがに、この質問の回答は、私たち歯科医師に勉強になることばかりで、素晴らしいのですが、心配になってでてきました。

いろいろと書きながら、直したりしていたら、書こうとした回答が、私が書くより明確な回答がでましたので、違う観点から・・・。

ちょっときつい言葉になるかもしれませんが、ナタリアさんの質問は、ナタリアさんの悩みを増やすだけです。

この調子で、ちょっとした技法の違いを述べると、それこそ、専門書の教科書だけでなく、基礎研究の論文まで読まなくてはなりません。

ようするに、ナタリアさんの質問というか、健康に対する考え方の方向が良くない方向に進んでいると思いました。
だったら、どの方向なのだと思われるかもしれませんが、明確な回答はできないです。

しかし、一つ言えることは、抜歯も覚悟しておくのも必要です。
後は、大学病院でも、歯内療法自費の専門医でも良いのですが、日本で数本の指に入るような先生のところで治療を受けて、その結果を受け入れることが必要と思いました。

私は、このサイトのある先生の所や、大学の歯内療法の専門の先生のところに、この先生に治療してもらってダメなら、世界のどの先生でもダメですから、スパッとあきらめてください。
そのかわり、だらだら長引かせることはないと思います。ダメならダメ、ないらないならなおらないと言ってくださる信頼置ける先生ですと言って紹介しています。

なんとか残そうと努力されているし、X線写真からは、すぐに抜歯という感じでもなさそうなのに、いきなり抜歯と言ってびっくりされたかもしれませんが、一つの心の持ちようと思って参考にしてください。

回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2011-11-19 10:05:04
4年以上・・・確かにそうですね。
なので、私の場合は4年ほど経過観察してから根管充填に行くケースも多々あります。

正道はこうあるべきだと思います。
ただ、日本の保健医療の制度上、4年も根管貼薬はムリですので、保険根管治療を追い求めるのは難しいと思います。
逆に、自費なら何でも出来るじゃん ってのも道理です。

しかし、現実的に、多くの医院で行われている治療を見ると、ドボドボと排膿していても根管充填したり、出血していても根管充填したりといったケースをよく目にします。

4年も待たなくとも、もう少し丁寧に というのが言いたい点です。


ある患者さんに「口の中にミラーを入れた瞬間に、この歯医者、イケテルかイケテないか分かるで」と言われました。
ミラーの扱い一つで伝わるものなんです。

回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2011-11-20 00:14:36
ちょっと気になったので...

>ドボドボと排膿していても根管充填したり、出血していても根管充填したりといったケースをよく目にします。

さすがにちょっと言い過ぎな気がするんですけど (^^;)


>4年も待たなくとも、もう少し丁寧にというのが言いたい点です。

丁寧にされている先生であれば、そうそう問題が起きないでしょうから転院されることもないでしょうし、こういう場で相談されることもないでしょうね。

状況に応じて、必要であろう説明をされているでしょうからもし何か症状が出たりしても、さほど不安にはならないように思います。

要するに、あまり他の先生の目に触れたり、耳に入ったりすることが少ない、と。



もし聞きたいことがあれば、直接担当された先生に聞いた方が確実ですね。

「なんか聞きにくい」という気持ちも分かるんですけどね (^^)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ナタリアさん
返信日時:2011-11-21 12:03:43
宮下先生、
伊野先生、
タカタ先生、
さがら先生、
湯浅先生、
吉岡先生、

先生方、
一人一人、本当に真剣に書き込んでくださり、本当に本当に感謝します。
先生方お一人お一人ずつに感謝とお礼のコメントをしたい所ですが、ちょっと忙しくなりそうです・・


タカタ先生、
さがら先生、

治療はセンス・・
確かに、指先の素晴らしい感覚で治療をしている人を聞いたことがあります。
ですが実際患者からは医者の技術を知る基準は無く、このホームページによると、ラバーダムの有無くらい・・かな?(^^;

難しいですよね・・T∀T


ですが、なんといったらいいか(細かくは色々レスしたいのですが今精神的にも大変で・・(>∀<;))、書き込み励みになりました。^^


先日の電話で話したえらい感じの人(委員長?)の言葉で、やっと肩の荷が下りて土台をかぶせる所だったのですが、近所で、とても気さくで誠実で有名な、私も一度話してとても信用した方なので、その歯医者さんに土台の相談に行ったところ、

「痛みのある歯に僕は土台はかぶせられないよー。
原因が分からないんだからー。
もう一度大学病院戻って再治療してきなよ。
土台がかぶっていない今がいいよ。
僕は大学病院にはかなわないよ。
もしかしたら小さなヒビができてるかもしれないし。」

と、気さくに丁寧に説得されてしまいました。(^^;

私のように充填から時間が経ち、痛みも時々あるという複雑な患者は、私の近所の歯医者さんでは断られる対象かもしれません。

痛みの原因が小さなヒビ・・
考えてもいませんでした。

確かにその場合大学病院が最善を尽くしてくれそうですが、担当医が決まるまでにとても時間がかかるようで・・

急いで市内療法の専門の先生のところに行った所、歯茎をおしてもらったり、上から器具でたたいてもらったり、指で歯を垂直に押しても痛くない事も伝えた所、やはりやはり根管の痛みではない可能性が高いようで、多くのお金をかけてまで再治療をする決定打と言える物は無いと言われました。

成功率が上がるとはっきり分かればお金の問題は関係無いのですが、成功率の事はなんとも言えないようで・・(^^;)

むしろ成功率は色々な意味で下がるかも、とも、おっしゃられていました・・(^^;)

湯浅先生の言った様に、ばつ髄した歯はどういう条件であっても抜歯の可能性があるのだとか。
覚悟が必要なのですね・・


とにかく小さなヒビが入っている事も想定して考えるしかないです。(^^;
(そうするとやはり将来抜歯の可能性が高いと言われましたが(><))

何はともあれ、がんばります(><)
回答 回答14
  • 回答者
回答日時:2011-11-24 00:22:02
気になったので

>正道はこうあるべきだと思います。

何をもって「正道」なのでしょうか!?
4年以上経過して治らないものは、どう治療するのでしょうか。
5年も6年も根管治療を継続するのでしょうか!?


>私の場合は4年ほど経過観察してから根管充填に行くケースも多々あります。

12年歯医者していますけど、1本の歯で4年も根管治療している先生って初めて聞きました。

世界的なトレンドが少ない回数での根管治療になっている今、4年根管治療して治っているケースが多々あれば学会などで報告した方がいいと思いますけど。


>>ドボドボと排膿していても根管充填したり、出血していても根管充填したりといったケースをよく目にします。

>さすがにちょっと言い過ぎな気がするんですけど (^^;)

私も言い過ぎだと思いますね。
少なくとも私の周りではこのような先生一人もいませんし、むしろ打診が消えるまで根管充填は待つと言う石橋叩いて渡る先生が多いです。


>ケースをよく目にします。

「ケースをよく目に」って、他の歯科医院で行われている根管治療をタカタ先生が確認しているんですか!?

あまりにも私のまわりの臨床とかけ離れたことだったので、少し書かせてもらいました。







ナタリアさんへ、

>痛みのある歯に僕は土台はかぶせられないよー。
>原因が分からないんだからー。
>もう一度大学病院戻って再治療してきなよ。

凄く良い先生のような気がします^^
  




タイトル [写真あり] 根管充填にシーラーを使わずガッタパーチャだけは良くない?
質問者 ナタリアさん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療その他
その他(写真あり)
根管充填
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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