保険で虫歯診断のために咬翼法でレントゲン撮影を希望

相談者: はすみさん (39歳:女性)
投稿日時:2012-04-12 13:22:00
参考:過去のご相談
銀の詰め物の虫歯診断にCT撮影の妥当性について


宜しくお願いします。

2次カリエスチェックのために(※歯の状態は後述します)、咬翼法をやっている ある歯科に行こうと思っているのですが、そこは歯周病チェックの為まず10枚法を撮るらしいのです。

ですが私の目的は虫歯チェックなのでこの場合、

【質問@】
10枚法より咬翼法を頼んだ方が精度は良いでしょうか?

私のイメージは、咬翼法<デンタル<10枚法です。
補足:そもそも咬翼法というものを最近知りました。
    一般的ではないですよね…。「少しうずくから」といって数カ所を保険でやれるものですか?  
    

【質問A】左上7・6番(状態は後述)は、根が見えるデンタルで撮ってもらった方が良いように思います。
咬翼法や10枚法とデンタルの併用は出来るのでしょうか?
     


【質問B】希望は、適所を なるべく精度の良いレントゲン法を組み合わせて撮


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-04-12 13:50:39
こんにちは。

レントゲンの撮影方法や種類は、歯科医師が必要と思う方法で撮影していただけばよいと思います。

咬翼法は隣接した部分の虫歯を詳しく見たい時などに行いますが、その歯の状態や治療歴にもよりますので、ご自身でその方がよさそうと考えても、それが向いているとは限りません。



> 補足:そもそも咬翼法というものを最近知りました。
>    一般的ではないですよね…。

咬翼法に使うフィルムは一般的に使われているデンタルフィルムと同じなので、特別な装置などは不要なものです。
ごく一般的な撮影方法だと思います。

そういった方法で撮影した事が今まで無かったというだけではないかと思われます。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-04-12 14:02:51
こんにちは、

>【質問@】10枚法より咬翼法を頼んだ方が精度は良いでしょうか?

これは田中先生がおっしゃるように先生に任せてください。
はすみさんが選ぶ必要はありませんよ^^;



> 数カ所を保険でやれるものですか? 

歯周病の病名が付けば可能ですよ。


ただ、レントゲンの種類が適切であってもそれより大きな問題は先生の読影能力です。
1枚のレントゲンでもレントゲンの見かたで大きく情報量が変わります。

レントゲンは数字で表されるものではなく、白黒画像をどうイメージするかですので、先生によって非常にバラつきがあります。


ここで調べた所で、はすみさんの希望に合う先生に出会えるか!?
適切なレントゲンを撮って頂いて読影能力が高い先生でも、説明が一切ない、歯科医院が非常に不潔である、また治療が乱暴である。

基準をレントゲンにするのも1つですが、私はその基準は歯科医院を選ぶ際の基準にはしませんね。


虫歯を見つければ同じ処置が受けられるかと言うと、それは別問題ですので、1つのことだけに深入りしない方がいいですよ。

おだいじに
 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: はすみさん
返信日時:2012-04-12 14:38:13
質問者です。
すみません、投稿文が途中で途切れてしまいました!
質問B以降の文は以下の通りです。


【質問B】希望は、適所を なるべく精度の良いレントゲン法を組み合わせて撮ってもらう事ですが、保険の仕組も歯科事情も分からないので現場で悶着を起こさないためにも、無理だと思われる点は是非教えて頂きたいです。
妥協案を考えたいです。     


・歯の状態

●右上
7番(銀の詰め物入り)=最近時々うずくように。
6〜4番(銀詰め物レジン) 
※7番に連動してか全体的になんとなくうずく

●左上
7番(抜髄済み銀の被物)=時々うずく。歯根破折
6番(銀の詰め物入り) =時々うずく。歯にクラック有。



ちなみに下段には それほど痛みはありませんが咬翼法で撮ってもらえるなら、二次カリエスのチェックになるので良いのかなと思います。
右下7・6番はレジン入り、左下6・5番が銀の詰め物入りです。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-04-12 16:47:58
1〜2枚ならどこの部位を撮るのも可能ですよ。

ただ、歯科医院によっては咬翼法などの撮影はしていないとおもいますので、かかられた歯科医院で聞いてみて下さい。


先も書きましたが、レントゲンの種類が重要な訳ではなく、その選択と診断能力の方がよっぽど重要だと思いますよ。


おだいじに

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-04-12 16:57:10
咬翼法・・という余計な情報を提供してしまった渡辺です^^;

正直なところ、当院でもそれほど頻繁には撮影してませんよ。
医院にもよると思うのですが、自由診療でしていても当院ではそんなものです。


当院の場合だと、隣接面(歯と歯の接触しているところ)にまだ修復物がなくて、むし歯のリスクが高そうな場合にだけ咬翼法を追加で撮影する様な感じなので、はすみさんの場合でも撮らないかも知れません。
ただ自由診療ですし、別にリクエストがあれば撮りますが、通常のデンタルでもルーティンで14枚ほど撮影するのでそれほど効果的かというとそうでもないことが多いです。

一応、僅かながらの被曝もあれば費用負担もありますから、有益性とリスクとのバランスで担当医が判断をするのが基本でしょうね。



因みに

>私のイメージは、咬翼法<デンタル<10枚法です。

一般的によく言う「デンタル」は、10枚法とものは同じです。
つまりお口全体をデンタル10枚で撮影したのが10枚法ですね。

歯周病」あるいは「お口全体にむし歯」の病名が付けられそうなら保険でも撮影可です。


なんとも表現しづらいですが、むし歯のチェックにも普通はこれで十分だと思います。
少なくともパノラマよりはかなりいいと思います。
(もっとディープなことを書くと、デンタル撮影でも2等分法と平行法があって、平行法なら咬翼法と変わりません)



それで今回少し話がおかしくなっているのは、

はすみさんは「虫歯チェック」を希望しており、適所をなるべく精度の良いレントゲン法を組み合わせて撮ってもらいたい。
自覚症状としては「少しうずく」ぐらいで、ほとんどの歯が修復済みである。

ということですよね。

それに対して保険治療というのは制度の性格上、病気がありそうだと判断したところに対してのみ、必要最低限の検査を行うことが原則となります。

お問い合わせされた医院では、歯周病の疑いで(直接見てもないのに?)、お口全体を見ることが出来る最低限の10枚デンタルを撮影しましょうというご提案で、そのデンタルからついでに全体の2次カリエスもチェックはしましょう。

という話だと思いますので、どちらもおかしくないのですけど、微妙なズレを感じます。

そもそも一言で言えばはすみさんは「健診希望」ということになると思うのですが、保険治療は病名ありきですし、「健診」は自費になりますから趣旨として多少矛盾します。



ですので以前のご質問のときの回答でも書いた気がしますが、こだわりの健診をご希望であれば自費で歯科ドックとかデンタルドックをしている様な医院で希望に合わせて行なってもらった方がいい気がしますし、治療を希望なら先生の診断(予測)に沿って、先生の判断で検査をして頂くのが良さそうです。



ただし、井野先生が繰り返し書いておられる様に、方法ではなくて先生の診断力次第です。

診断力の高い先生だと必要な検査なら何も言わなくても何とか色々組み合わせるでしょうし、検査結果から読み取る内容も精度が高くなります。

診断力の低い先生だとCTでむし歯を診断するとか、咬翼法でも2次カリエスじゃないところを2次カリエスと診断するとか、レントゲン写真の現像状態が悪くて肝心のものが見えてないとか、訳の分からない現象が起きます。

レントゲンには映らないむし歯の方が多いですから、出来るだけ精確な視診も大切です。



ですから・・(私が余計なことを書いたのが悪いんですが)検査方法で医院を選ぶというのはあまり賢明ではない様に思いますよ。

少なくとも保険の範囲でレントゲン撮影方法に関してだけ、今回の場合だけで考えるなら、10枚法で撮って貰えるなら十分御の字だと思います。



わ、分かりますでしょうか・・

保険の概念が難しいですよね・・

わかりにくい部分があればまたご説明します。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-04-12 18:51:12
単純に(これが全てではありませんが)渡辺先生の健康診断のところをかいつまんで書いてみます。

健康保険は「疾病保険」ですので、「病名」またはその疑いがなければ健康保険で給付を受けることは出来ません。

というのも、療養担当規則の第二十条のハには、

「健康診断は、療養の給付の対象として行つてはならない。」

と定められているため、上記のような「歯科ドック」などのお話が出てきたわけです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: はすみさん
返信日時:2012-04-12 21:10:19
質問者です。先生方、ご回答恐縮です・・・。

歯科医の腕次第≠ニいう部分は、そうだと思いますが患者には推し量る事が出来ないんですよね。
経験上 説明が丁寧だからといって良医なワケではなかったし、HPを読んで「この歯科だ!」と思って遠方まで行って煮え湯飲んだりしたものです(遠い目)。

それに腕が良くてもパノラマ一枚しか撮らない方針の先生だったら、やはり二次カリエス発見は遅れると思ってしまうんですよね。


どこかの国では咬翼法で定期健診するのは常識らしいと最近知りました。
パノラマは 有効でない事も知りませんでした。

治療済みの歯がある人間は、坐してその歯が痛むほど進行するまでなす術がない宿命だと思っていました。



歯科ドックも調べましたが定期健診として利用するには敷居が高いなと感じました。
唾液の成分を調べるとか口腔内写真をたくさん撮るとか、オプションが多くて高額です。
しかも、その先生の腕も不明なわけです。

・・・咬翼法での定期健診が保険で出来ないなら自費になりますが、「咬翼法での定期健診」というのは頼めば出来ますか?
どれくらいの値段でやれそうですか?
また、それで虫歯が見つかったら後の治療も自費になりますか?


いかがなものでしょうか。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-04-13 00:53:25
>「咬翼法での定期健診」というのは頼めば出来ますか?
>どれくらいの値段でやれそうですか?

はじめからそういうおつもりで自由診療としてお受けになるのでしたら可能だとは思います。

金額は各々医院によってまちまちですので、これといった決まりはありません。
それぞれのクリニックに直接お問い合わせになっていただかなければ分からないと思われます。


ただ井野先生もお書きになっておられるように、撮影方法ではなくレントゲン写真の読影力に左右される事なので、日常的にあまりやっていない人が慣れない方法で見慣れない方向から撮影した画像からどれほどの情報が得られるのか疑問です。

ただ咬翼法は誰でも歯科医師であれば大学時代に歯科放射線学で習います。
なので特別な方法では無いと書きました。

歯科医師に限らず、同じ学校に通い、同じ授業・実習を終えても、卒後の得手不得手の差はあると思うのです。


はすみさんがお考えの通り、隣接面齲蝕や二次齲蝕は大変にデリケートな問題点です。
ならばこそ方法に頼るよりも、カリオロジーに長けた先生をお探しになる事が先決であると思います。

これもまた探すのは大変かとは思いますが、急がば回れとも感じております。

例えばそういう先生が見つかったとしても、その部分について率先して何か治療を施すのか。あるいは予防的な処置で経過を追うのか。それぞれ対処の方法もまた違うと思います。
そうなるとご自身でどの先生を信頼できると判断するか否かという事に尽きます。


>治療済みの歯がある人間は、坐してその歯が痛むほど進行するまでなす術がない宿命だと思っていました。

これが健康保険制度の残念な部分だと思います。



>歯科ドックも調べましたが定期健診として利用するには敷居が高いなと感じました。
唾液の成分を調べるとか口腔内写真をたくさん撮るとか、オプションが多くて高額です。
>しかも、その先生の腕も不明なわけです。

そうまでしてきちんとした予防処置をお受けになる気があるのかどうかの問題だと思います。
決して安価なものでない事は重々承知しておりますが、それを承る側としてもそれ相応に責任があるわけですので、感覚的に「高い」とはお感じになるかも知れませんが「高すぎる」とは考えておりません。


また予防だけではなく、その後の自由診療による治療費についても同じ考えです。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2012-04-13 19:14:40
>【質問@】10枚法より咬翼法を頼んだ方が精度は良いでしょうか?

歯冠部むし歯の検出精度は通常のデンタルレントゲン撮影と同じです。

メリットは上下同時に撮れるので被曝量が半分になるというだけです。(それはそれで重要なことですが)


被曝量を特に重要視するのでなければ咬翼法を求める必要性はないと思われます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: はすみさん
返信日時:2012-04-14 10:49:10
先生方、私の執拗な(!)質問にお付き合い頂きほんとうに有難うございました。

おかげさまで、自分の理想と現状のギャップについて納得できましたし、学ぶところも非常に大きかったです。

先生方とこの掲示板に厚く御礼申し上げます。



タイトル 保険で虫歯診断のために咬翼法でレントゲン撮影を希望
質問者 はすみさん
地域 非公開
年齢 39歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯予防
その他(保険と保険外)
レントゲン写真
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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