歯列矯正前のセファロ検査は欠かせない検査なのでしょうか?

相談者: キャロルさん (56歳:女性)
投稿日時:2012-11-01 21:39:11
いつも参考にさせてもらっています。
 
上顎突出、あるいは上下顎突出、上前歯に隙間があるため矯正を考えているものです。
全身と歯の状態を見ながら床矯正で奥歯を起こしてから始めると言われた先生に

「先生に矯正をお願いして最終的にどのような歯列になるのか」

という質問をしましたら

「上顎だけならいくらでも引っ込むが下顎の状態を見なければ答えられない。歯型模型上同じ症状でも、セファロ上の下顎下縁平面の値により方針が変わる。複数の要素から判断する。」

と答えていただきました。
ここで分からないのは 
 
@ セファロ検査です。
これは必要な検査なのですか。
最初の病院ではこの検査はありませんでした。

A 顎関節症、不定愁訴など矯正が原因かもしれないという相談をよく見ますが、それはこのような検査なしに矯正を進めたために起こっているのか、外から見た噛み合わせ(歯型模型など)だけでは不十分ということなのですか。

B歯が引っ込んだことのより舌が十分伸ばせなくなるようなことはあるのでしょうか。

よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2012-11-02 11:18:36
キャロルさん。こんにちは。

@成人矯正の場合、セファロ検査は大事だと思います。
セファロ分析を伴わないと設計図のない建築に取り掛かるようなものになります。
ただし、部分矯正の場合は必要ない場合もあります。


A全顎矯正治療は、全ての歯に力がかかります。
つまり、基準を壊し、新たに噛みあわせを作る治療ということになります。

見た目の改善だけの矯正治療を行っていると、歯や顎の位置が違ってしまうことで筋肉の緊張状態が異なり顎関節症や不定愁訴が発生することになります。

また、矯正治療の前に顎の運動や体調に不調がない方の噛みあわせやあごの位置を機械的的に変えると、歯並びが悪いながらも曲がりなりに長年をかけて適応してきた筋肉や顎関節の状態が変化しますから急に発症してしまうという場合もあります。

矯正治療は、メリットも大きい反面、リスクもありますのでそういうことを事前に予測して治療手順や治療目標を念入りにたてることが必要です。
ですから、模型だけでは全くダメだと思います。


B上顎前突、上下顎前突矮小歯でないスキッ歯のケースでは、最初から舌の位置に問題を抱えている場合が多くあります。
舌は筋肉の塊ですから、位置を変える練習をしたり、筋トレをしたり、首の筋肉をのばしたり、姿勢を修正することで問題をクリアすることが可能になると思います。
舌の正しいポジションを取ることは、姿勢の制御にも役立ちます。

矯正治療をきっかけに修正されるといいのではないでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: キャロルさん
返信日時:2012-11-03 21:56:51
船橋先生わかりやすい説明をしていただきありがとうございます。

 インビザラインでの矯正を考えているのですが、マウスピースを変えていく矯正ですが、治療手順などは考えてあるものなのでしょうか。

 また、舌のトレーニングはどこの歯医者さんでもやってもらえるものですか? 自分で色々動かせばいいのでしょうか。

 よろしくお願いします。

 



タイトル 歯列矯正前のセファロ検査は欠かせない検査なのでしょうか?
質問者 キャロルさん
地域 非公開
年齢 56歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正(矯正歯科)その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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