虫歯が歯の内部に発生、除去が最優先ではないこともあるか?

相談者: もるぎふさん (47歳:男性)
投稿日時:2023-03-30 00:59:57
レントゲン撮影の結果、右上6番の内部に虫歯の可能性があるとのこと。
先生はまだ様子をみましょうということでしたが、様子を見た結果、虫歯が神経に達すると神経を抜くことになるのでしたら、除去した方が良いのでは?と尋ねるのですが、

「様子を見ましょう」

とのこと。


歯の内側に発生した虫歯は、早く除去しても意味はないのでしょうか?

内側から発生した場合、いずれ神経に到達するのが決まり事でしたら、急いで除去する意味も確かにないとは思います。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-03-30 10:15:14
こんにちは。

2次虫歯を治療すると次は歯髄症状が出て抜髄になる事をご自身の臨床で沢山経験されて来ているのかもしれませんね。

積極的に詰め物を除去して虫歯を綺麗に取ると歯髄炎で痛みが出て抜髄になると思われたのかもしれませんね。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2023-04-01 09:28:29
新たに詰め物内部に虫歯が出来ることはないですよ。

 
2次カリエスであれば、必ず外から中に入っていくので顕微鏡などで診察すれば侵入経路があります。
 
逆に外は問題なければ、それは以前の治療の虫歯の取り残しの場合が殆どです。
これは転院して他の歯科医師が見れば言われることは非常に多く、特に珍しいケースではないと思います。

後は、過去の治療で虫歯を取った後にレントゲンに映らない修復材料でベースなど作った場合、レントゲンで見ると虫歯の所見と同じように見えるので、実際外してみると虫歯はなくベースだったというケースも多々あると思います。
 
 
後、虫歯の定義の問題もあります。
 
虫歯治療は虫歯の菌全てを取る訳ではありません、難しい話虫歯は6層構造で上から4層目まで削りましょう。
下2層は菌はいるがそのままでも大丈夫でしょう。という考えの元治療は成立していますが、これは机上の空論で我々歯科医師はどこからが4層目と5層目の境界かは分からず治療をしています。
 
う蝕検知液などは4層目と5層目付近まで染まるよう作れているので治療でう蝕検知液を使ってくれる先生は丁寧な治療をしてくれています。
 

更にややこしい話をすると、「シールドレストレーション」という考え方もあり、虫歯を残しても詰め物の封鎖性が高ければ虫歯の進行は抑えられそのまま経過するという考え方もあります。
 
つまり虫歯治療は先生の考え方や技量で同じ歯でも治療のタイミングや治療方針などは変わってきます。

 
特に転院を繰り返す人ほど、毎回治療基準が変わるので治療、治療の繰り返しで歯を失う原因にもなります。
 
今の先生が問題ないと判断されれば、そのままでもいいかもしれませんね。

 
おだいじに 

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: もるぎふさん
返信日時:2023-04-04 10:59:37
船橋先生

ご返信ありがとうございました。


よかれて治療しても悪い結果を招く可能性も少なくないということですかね。
定期的な通院を心掛け、レントゲン記録を積み重ねることが大切ですね。




井野泰伸先生

虫歯の定義」ひじょうに参考になりました。
先生によって見解や治療方針が変わることにつながる非常に興味深い内容でした。



タイトル 虫歯が歯の内部に発生、除去が最優先ではないこともあるか?
質問者 もるぎふさん
地域 非公開
年齢 47歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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