かみ合わせと全身の不調
相談者:
akitakaさん (56歳:男性)
投稿日時:2007-02-23 21:12:00
回答1
回答日時:2007-02-23 22:13:00
初めまして。
大変そうですねー。。。全身的にも不調になっているということでしょうか。
とすると、・・・出来れば触れたくないジャンルです。
というのも、かみ合わせを治して(?)身体の調子が良くなる。あるいは、かみ合わせが悪いから身体の調子が悪い。みたいな話は、、、難しい問題なのです。
かみ合わせと顎や全身状態の関連性を主張する先生方は、下顎の位置が中心からずれると背骨も曲がり、血行が悪くなるから全身の色んな不調に繋がる、と言います(たぶん)
中でも顎についてはもうちょっともっともらしく説明されます。
ところがこれらのことについて、科学的な立証は一切されてませんし、内容的に証明のしようもないので、「歯医者だから歯の治療で何でも治せると言いたいだけじゃないのか?」とも勘繰れてしまう訳です。
で基本的な知識や技術も中途半端な歯医者がそこに手を出して、訴訟をかかえるというパターンもよく聞きます。
実際にかみ合わせの治療をして、肩こりが治ったとか、そんな実例は確かに山ほどあるのですが、”偶然”とか、”思い込み”の可能性も高く、あーなんともコメントしづらい。。
ですから両派の先生方が揃ってしまえば、喧々諤々となってしまう訳です。
ほんとのところは私にはわかりません。
少なくとも、akitakaさんの今の状態をこれからなんとかするとしたら、心理的アプローチとかみ合わせの治療の2通りが必要だと思います。
不快に思われる可能性がある為普段はあまり強調しない様にしているのですが、歯や顎、頭や首などに痛みを感じている場合には、心理的アプローチは実は必須です。痛みと精神的ストレスに密接な関連があることは間違いありません。
ただ歯医者は心の専門家とは言えませんから、必要なら心療内科などと連携した方がいいと思います。
それとかみ合わせについては、元の状態がわからない以上、教科書通りのかみ合わせを作っていくことになると思います。
教科書通りのかみ合わせというのが、必ず必要とは言えませんが、少なくとも悪いはずはないからです。
ところが、akitakaさんは意思とは関係なく、今まで歯医者にかみ合わせを触られすぎたあまりに、ガタガタになった訳です。実際に何軒も回ってお手上げされてるのなら、ひとまず諦めましょう。
で、応急的にマウスピースを作製するのがいいと思います。マウスピースで擬似的に理想的なかみ合わせ(というよりも、理想的な筋肉や顎関節の状態)を作り出します。悪いことではないですし、合わなければ捨てればいいことですから。
マウスピースも色々な作り方をされる先生がいらっしゃいますので、出来れば一軒づつ試してみて下さい。
いいマウスピースを作ってくれた歯医者なら、「教科書通り」のかみ合わせ、あるいはakitakaさんに合ったかみ合わせを理解されてる可能性が高いですので、そこで最終的なかみ合わせの治療も受けます。
そして同時進行で心療内科などもあたられてはどうでしょうか。おそらく口の中だけで解決する問題ではないはずです。
削られた歯や、元のかみ合わせは、いくら嘆いても戻ってきません。
akitakaさんにとって良い方法を提示してくれる歯医者やカウンセラーは必ずいると思います。
少なくとも元通りの全身状態には戻らないはずがないですから、諦めず前向きに探してみてはいかがでしょうか。
大変そうですねー。。。全身的にも不調になっているということでしょうか。
とすると、・・・出来れば触れたくないジャンルです。
というのも、かみ合わせを治して(?)身体の調子が良くなる。あるいは、かみ合わせが悪いから身体の調子が悪い。みたいな話は、、、難しい問題なのです。
かみ合わせと顎や全身状態の関連性を主張する先生方は、下顎の位置が中心からずれると背骨も曲がり、血行が悪くなるから全身の色んな不調に繋がる、と言います(たぶん)
中でも顎についてはもうちょっともっともらしく説明されます。
ところがこれらのことについて、科学的な立証は一切されてませんし、内容的に証明のしようもないので、「歯医者だから歯の治療で何でも治せると言いたいだけじゃないのか?」とも勘繰れてしまう訳です。
で基本的な知識や技術も中途半端な歯医者がそこに手を出して、訴訟をかかえるというパターンもよく聞きます。
実際にかみ合わせの治療をして、肩こりが治ったとか、そんな実例は確かに山ほどあるのですが、”偶然”とか、”思い込み”の可能性も高く、あーなんともコメントしづらい。。
ですから両派の先生方が揃ってしまえば、喧々諤々となってしまう訳です。
ほんとのところは私にはわかりません。
少なくとも、akitakaさんの今の状態をこれからなんとかするとしたら、心理的アプローチとかみ合わせの治療の2通りが必要だと思います。
不快に思われる可能性がある為普段はあまり強調しない様にしているのですが、歯や顎、頭や首などに痛みを感じている場合には、心理的アプローチは実は必須です。痛みと精神的ストレスに密接な関連があることは間違いありません。
ただ歯医者は心の専門家とは言えませんから、必要なら心療内科などと連携した方がいいと思います。
それとかみ合わせについては、元の状態がわからない以上、教科書通りのかみ合わせを作っていくことになると思います。
教科書通りのかみ合わせというのが、必ず必要とは言えませんが、少なくとも悪いはずはないからです。
ところが、akitakaさんは意思とは関係なく、今まで歯医者にかみ合わせを触られすぎたあまりに、ガタガタになった訳です。実際に何軒も回ってお手上げされてるのなら、ひとまず諦めましょう。
で、応急的にマウスピースを作製するのがいいと思います。マウスピースで擬似的に理想的なかみ合わせ(というよりも、理想的な筋肉や顎関節の状態)を作り出します。悪いことではないですし、合わなければ捨てればいいことですから。
マウスピースも色々な作り方をされる先生がいらっしゃいますので、出来れば一軒づつ試してみて下さい。
いいマウスピースを作ってくれた歯医者なら、「教科書通り」のかみ合わせ、あるいはakitakaさんに合ったかみ合わせを理解されてる可能性が高いですので、そこで最終的なかみ合わせの治療も受けます。
そして同時進行で心療内科などもあたられてはどうでしょうか。おそらく口の中だけで解決する問題ではないはずです。
削られた歯や、元のかみ合わせは、いくら嘆いても戻ってきません。
akitakaさんにとって良い方法を提示してくれる歯医者やカウンセラーは必ずいると思います。
少なくとも元通りの全身状態には戻らないはずがないですから、諦めず前向きに探してみてはいかがでしょうか。
回答2
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。
回答日時:2007-02-24 09:03:00
渡辺先生も書かれていますが、かみ合わせと全身の異常については、はっきりとした関連性は認められていません。
「かみ合わせを治したら、全身の異常も治った!」という話はよく聞きますが、じゃあ、かみ合わせに問題がある人のかみ合わせを治せば絶対に全身の異常もなくなるのかというと、おそらくまともな歯医者さんであれば「それは分からないよ」と言うと思います。
「治ればラッキー」くらいに思っておいたほうが良いでしょうね。
今後の治療法としては、僕もとりあえずマウスピースの製作から始められてみてはいかがかと思います。
歯医者さんのレベルや得意分野は本当に人それぞれですから、どこかに必ずakitakaさんに合った歯医者さんがいると思います。少しでも早く、そのような歯医者さんと出会えることを願っております。
「かみ合わせを治したら、全身の異常も治った!」という話はよく聞きますが、じゃあ、かみ合わせに問題がある人のかみ合わせを治せば絶対に全身の異常もなくなるのかというと、おそらくまともな歯医者さんであれば「それは分からないよ」と言うと思います。
「治ればラッキー」くらいに思っておいたほうが良いでしょうね。
今後の治療法としては、僕もとりあえずマウスピースの製作から始められてみてはいかがかと思います。
歯医者さんのレベルや得意分野は本当に人それぞれですから、どこかに必ずakitakaさんに合った歯医者さんがいると思います。少しでも早く、そのような歯医者さんと出会えることを願っております。
相談者からの返信
相談者:
akitakaさん
返信日時:2007-02-27 22:31:00
回答3
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。
回答日時:2007-02-28 01:15:00
そうですね・・・。
かみ合わせと全身の関連については、現在歯科医師の間でも様々な意見が飛び交っていて、「絶対にこれが正しい!」というのはおそらくないのではないかと思います。
ここからはちょっと専門的になってしまいますが、例えばある団体の先生達は、顎を動かしたときに前歯が下顎を誘導するようにしないといけないと言いますし、また別の団体の先生達は、それは生体の生理的な運動ではないので意味がないとも言います。
また、下顎の位置についても、噛み合わせが乱れている場合には中心位(CR)という下顎を最も後ろに引いた位置(正確には、下顎頭という顎関節の骨が、顎関節の最上前方にある位置)に下顎を設定しないといけないという考え方や、ある程度は生体の許容範囲なのでそこまでする必要はないという考え方など、本当に様々な考え方があります。
ただ、それぞれの先生達はそれぞれのやり方で、噛み合わせが原因と思われる不定愁訴を持つ患者さんを治してきたという実績があるので、自分達のやり方は間違っていない!と思ってらっしゃると思いますし、事実、上手く「ハマる」患者さんに当たった場合には、かみ合わせを治療して全身的な不調も治った!ということもありえることだと思います。
そういうわけですので、例えば虫歯の治療や歯周病の治療は比較的「これが正しい」というものがはっきりしているのに対し、噛み合わせと全身の関連については・・・非常に難しいということになってしまいます。
実際に噛み合わせ治療が得意と思われる歯医者さんを探すのは、これもまた非常に難しいのが現状です。
一応、噛み合わせと全身の関連性に関しては「日本顎咬合学会」という、歯科の学会の中でも会員数が約6000人という最大級の学会があるので、その認定医であれば少なくとも噛み合わせの治療に多少なりとも自信があるのではないか・・・とも思いますが、現在名簿の公開は行なわれていないみたいです。
あとは、噛み合わせに力を入れている歯科医院では「シロナソグラフィー」や「EMGスキャナ」というような特別な機械を導入されている場合もあるので、そのような歯科医院を探すか・・・。
歯科に関しては、噛み合わせに自信がある先生を客観的に見分けるポイントは上記2点くらいかな・・・と思います。(もしかしたらもっと良い見分け方があるかもしれませんが、今の僕にはこれくらいしか思い浮かびません・・・)
実際にはインターネット調べたり、電話で話をしたりしてある程度絞込みを行い、実際に歯科医院に行って話をしてみて、その内容が納得できるようなものであればその先生を信じて治療をお願いする・・・という流れになるかと思います。
いずれにしても、噛み合わせと全身の不定愁訴を訴えられる患者さんの治療の際には、歯科治療に加えて心療内科との連携も必要になることはたぶん間違いないと思いますので、双方の先生ともよくお話をして、治療を進められてみて下さい。
かみ合わせと全身の関連については、現在歯科医師の間でも様々な意見が飛び交っていて、「絶対にこれが正しい!」というのはおそらくないのではないかと思います。
ここからはちょっと専門的になってしまいますが、例えばある団体の先生達は、顎を動かしたときに前歯が下顎を誘導するようにしないといけないと言いますし、また別の団体の先生達は、それは生体の生理的な運動ではないので意味がないとも言います。
また、下顎の位置についても、噛み合わせが乱れている場合には中心位(CR)という下顎を最も後ろに引いた位置(正確には、下顎頭という顎関節の骨が、顎関節の最上前方にある位置)に下顎を設定しないといけないという考え方や、ある程度は生体の許容範囲なのでそこまでする必要はないという考え方など、本当に様々な考え方があります。
ただ、それぞれの先生達はそれぞれのやり方で、噛み合わせが原因と思われる不定愁訴を持つ患者さんを治してきたという実績があるので、自分達のやり方は間違っていない!と思ってらっしゃると思いますし、事実、上手く「ハマる」患者さんに当たった場合には、かみ合わせを治療して全身的な不調も治った!ということもありえることだと思います。
そういうわけですので、例えば虫歯の治療や歯周病の治療は比較的「これが正しい」というものがはっきりしているのに対し、噛み合わせと全身の関連については・・・非常に難しいということになってしまいます。
実際に噛み合わせ治療が得意と思われる歯医者さんを探すのは、これもまた非常に難しいのが現状です。
一応、噛み合わせと全身の関連性に関しては「日本顎咬合学会」という、歯科の学会の中でも会員数が約6000人という最大級の学会があるので、その認定医であれば少なくとも噛み合わせの治療に多少なりとも自信があるのではないか・・・とも思いますが、現在名簿の公開は行なわれていないみたいです。
あとは、噛み合わせに力を入れている歯科医院では「シロナソグラフィー」や「EMGスキャナ」というような特別な機械を導入されている場合もあるので、そのような歯科医院を探すか・・・。
歯科に関しては、噛み合わせに自信がある先生を客観的に見分けるポイントは上記2点くらいかな・・・と思います。(もしかしたらもっと良い見分け方があるかもしれませんが、今の僕にはこれくらいしか思い浮かびません・・・)
実際にはインターネット調べたり、電話で話をしたりしてある程度絞込みを行い、実際に歯科医院に行って話をしてみて、その内容が納得できるようなものであればその先生を信じて治療をお願いする・・・という流れになるかと思います。
いずれにしても、噛み合わせと全身の不定愁訴を訴えられる患者さんの治療の際には、歯科治療に加えて心療内科との連携も必要になることはたぶん間違いないと思いますので、双方の先生ともよくお話をして、治療を進められてみて下さい。
回答4
回答日時:2007-02-28 09:37:00
かみ合わせについてはそうですね、田尾先生の言われる通りで、確認の仕方としては、症状や病歴についてお話しした上で、まずはマウスピースを作って貰うことでしょう。
akitakaさんは尿路結石ほどの痛み!?ともなると、心のケアの方がむしろ重要だと思います。
そんなに激しいお痛みでは、心への負担も尋常じゃないはずですから、かみ合わせの治療だけではなんともならないと思いますよ。
自分に合う心療内科やカウンセラーの探し方は、歯医者の探し方よりも難しいかも知れません。
というのもakitakaさん特有の背景(性別、年齢、家族構成、性格、生活環境、周囲との人間関係など)に対してそれぞれに「合う合わないがある」・・というより、「合ったり合わなかったりする」のです。
知人の方があそこの先生がいいよ、と薦めてくれても、自分が行くと全然合わない、ということが普通に起こります。今回も、大学病院の先生にとっては信頼できる先生であったのに、akitakaさんには合わなかった。ということだと思います。
私は妻の仕事の関係で、心身医療系の勉強会なども時々参加させて貰うのですが、カウンセラーと一言で言っても中には資格のない方、臨床心理士、精神科医、内科医などが同じ仕事をされており、対話中心の療法から投薬に頼る方法などなど、素人目に見て統一感はおよそ感じられません。
基本的には人対人のコミュニケーションの領域ですから、このカウンセラーが自分に合うか合わないかの判断は、その人とウマが合いそうか合わなさそうかの判断に近いのかなとは思います。(歯医者にもそういう側面はありますが。。)
ですから、カウンセラーの先生お一人ずつと実際にお話をしてみて、ご自身で判断していかれるしか方法はなさそうだと思いますよ。
ちょっと歯科相談とは話がそれてしまいましたが、尿路結石!?とは聞いてるだけでも辛くなる・・自分は経験ないのですが、経験した知人は人生最大の痛みだと表現していました。
そんな痛みでは寝れるとか寝れないとかの話で済みませんよね、akitakaさんの早い快復を願うばかりです。
akitakaさんは尿路結石ほどの痛み!?ともなると、心のケアの方がむしろ重要だと思います。
そんなに激しいお痛みでは、心への負担も尋常じゃないはずですから、かみ合わせの治療だけではなんともならないと思いますよ。
自分に合う心療内科やカウンセラーの探し方は、歯医者の探し方よりも難しいかも知れません。
というのもakitakaさん特有の背景(性別、年齢、家族構成、性格、生活環境、周囲との人間関係など)に対してそれぞれに「合う合わないがある」・・というより、「合ったり合わなかったりする」のです。
知人の方があそこの先生がいいよ、と薦めてくれても、自分が行くと全然合わない、ということが普通に起こります。今回も、大学病院の先生にとっては信頼できる先生であったのに、akitakaさんには合わなかった。ということだと思います。
私は妻の仕事の関係で、心身医療系の勉強会なども時々参加させて貰うのですが、カウンセラーと一言で言っても中には資格のない方、臨床心理士、精神科医、内科医などが同じ仕事をされており、対話中心の療法から投薬に頼る方法などなど、素人目に見て統一感はおよそ感じられません。
基本的には人対人のコミュニケーションの領域ですから、このカウンセラーが自分に合うか合わないかの判断は、その人とウマが合いそうか合わなさそうかの判断に近いのかなとは思います。(歯医者にもそういう側面はありますが。。)
ですから、カウンセラーの先生お一人ずつと実際にお話をしてみて、ご自身で判断していかれるしか方法はなさそうだと思いますよ。
ちょっと歯科相談とは話がそれてしまいましたが、尿路結石!?とは聞いてるだけでも辛くなる・・自分は経験ないのですが、経験した知人は人生最大の痛みだと表現していました。
そんな痛みでは寝れるとか寝れないとかの話で済みませんよね、akitakaさんの早い快復を願うばかりです。
相談者からの返信
タイトル | かみ合わせと全身の不調 |
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質問者 | akitakaさん |
地域 | 佐賀 |
年齢 | 56歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 自営業・フリーランス |
カテゴリ |
噛み合わせ(咬合)治療 噛み合わせに関するトラブル 歯科と全身疾患その他 肩こり |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。