根管治療に不安、クラウンはすぐにしたほうがいいですか?

相談者: そうさん ( : )
投稿日時:2007-04-09 04:26:00
現在32歳ですが、約15年前に上右前歯虫歯のため抜髄しました。
すると先日、無傷だった隣の上左前歯まで神経が死んでいることが判明しました。

どうやら前に根管治療した歯に根尖病巣があり、隣の根の先に移り、隣の歯の神経が死んでいたというのです。

そこで2本の前歯の根管治療をしましたが、クラウンを作りましょうと言われました。

ただ、根尖病巣の再発が心配です。
このサイトで根管治療の大切さを痛感しました。

今回、根管治療を受けましたが、ラバーダムは使用せず、治療中に水で口もゆすぎました。

通院は2回で、借りの蓋も白い粘土のようなもので、次の日には蓋が小さくなり真ん中に針くらいの大きさの穴が開いていたように見えます。しっかり蓋ができていたかも疑問です。

神経はもう詰め物をしてあると思います。

根尖病巣の再発が心配なのですが、クラウンを付けてしまっていいのでしょうか?

何年か様子を見てから再発しないようならクラウンを付けた方が良いのかな?と思います。その場合、その間に歯が折れてしまうかも心配です。

クラウンを付けた後に再発したら、クラウンを外して根管治療、再度クラウン装着と簡単にできるのでしょうか?(クラウンにする時は保険外ファイバーコアを考えてます)

また、根から神経が死んだ左上前歯は虫歯もなく立派に見えるのに、大きく削られ土台だけになってしまうのは悲しいのですが、神経が死んでいる以上、やっぱりクラウンにした方が良いのでしょうか?

アドバイスをいただけたら幸いです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-04-09 11:02:00
はじめまして。

「このサイトで根管治療の大切さを痛感しました。」とのことで、大変嬉しく思います。(患者さんにも歯科医師側にも、認識が低すぎますよね・・・)

となると、今回経験された治療では不安を感じるのは大変もっともです。

ですが治療が偶然にも上手く行っている可能性もなくはないのですから、そこをどう考えるか・・というのがひとつのポイントになるかと思います。

その様な状況でしたら、今回の治療の成功率は50%・・のプラスマイナス40%の範囲に入ると思います。マイナス側の方が確率は高いかも・・。

心配で、念のために今から再治療をしなおすとしたら、正しく行われたとして成功率は60〜90%ぐらい、またきちんとした再治療をしてくれる歯医者さんを探す労力(+場合によっては何万円かの自費診療費用)も必要になると思います。

机上の理論にはなりますが、今すぐ治療をやり直した方が、歯の中にいる細菌(いると仮定した話ですが)はまだ成熟してないはずですから、治療は上手くいきやすい・・かも知れませんね。

お風呂場のカビを、カビになる前に掃除するか、大きくなってから掃除するか・・の違いです。

あとクラウンについて、まだ間に合うかわかりませんが、もしも左前歯が裏から穴を開けただけの状態なら、「レジンで蓋だけして下さい」とお願いすれば、クラウンにはしなくて済みます。

そうすれば、歯のダメージもこれ以上はありません。もちろんファイバーコアなども不要になりますから、費用も保険内で微々たるもので済みます。

神経を抜くと歯の強度が落ちる、ということもありませんし、色が左右でバランスが悪くなるとか言われるかも知れませんが、それは気になり出してからまた考えるとして、今回は歯のダメージを軽く抑えることを考えられてはいかがでしょうか。


因みに、「前に根管治療した歯に根尖病巣があり、隣の根の先に移り、隣の歯の神経が死んでいた・・」という説明は広く一般的にされる内容なのですが、厳密に言えばまず考えられないことです。

レントゲンで黒く見えていた部分には、普通は細菌は存在しませんから、隣の歯に移るということはほぼありません。

では無傷の左前歯の神経がなぜ死んでしまったのかを考えますと、深い虫歯の治療痕などがないとすれば多少不可解ではあります。

原因は隣の歯ではなくて、例えば昔に経験した打撲のショックなど、そういった事じゃないかと思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: そうさん
返信日時:2007-04-12 06:58:00
ご回答ありがとうございます。
根管治療、よく考えてみます。

前歯はまだクラウンにしていませんので、渡辺先生の提案どおりレジンで蓋だけしてもらうことにいたします。

神経を抜いても歯の強度は落ちない、ということで安心しました。

今後はもう神経を抜くことがないよう、メンテナンス等に気をつけたいと思います。

確認のために教えていただけますか?
根管治療は成功率をみても初回治療が大事のようですね。

今回神経が死んでいることがわかり、先週根管治療をした左前歯ですが、今から別の医院で根管治療をやり直した場合、これは初回治療といえるのでしょうか?

それとも再治療でしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-04-12 16:10:00
根管治療の初回治療とは、一番最初に行なう根管治療のことですので、別の歯科医院に行って治療をしたとしても、それは「再治療」になりますよ。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-04-12 18:03:00
その通りですね。

初回の治療で歯の中の菌を減らせるか、逆に増やしてしまうか、で後の危険度が全然変わってしまいます。(増やすつもりで治療する歯科医師はいませんが・・)

今回の歯は、まだ治療後すぐということですから、中がどうなっているか想像しかできませんので、予測成功率に幅が広がってしまうんですよね。

理屈の上での話ですが・・

神経が死んだだけの時点では、歯の中の細菌はおそらく0〜数種類だけです。
そこにうがいなどをした、となると唾液中の何百もの細菌が混入した可能性があります。

その何百のうちのほとんどは、その後の消毒や、環境の変化によってまた死んでいくのですが、いくらかは残る危険があります。

残った細菌は、初期には数も少なく悪さもしませんが、時間がたつと、身体から供給される栄養分をもとに数も増えて、成熟していき、消毒薬などの効きにくい非常に丈夫な共同体に進化していってしまいます。
(”バイオフィルム”と言います。どこにでもあるのですが、お風呂場のカビ、台所のヌメヌメ、なども仲間です。)

細菌の共同体は、歯の中や外に向かって毒素をぽんぽん投げまくるので、もともと小さな穴の開いている根っこの先端に、膿(=もともと血の中の成分で、ばい菌をやっつける役目がある白血球などの死骸)がたまってくる→それがレントゲンに黒く写る、という段取りになります。

ですから、そうさんの今の段階は、歯の中に細菌がある程度残っているのかどうかも不明で、残っていたとしても成熟はまだしてなさそうな状態です。

ですから初回治療、と言うにはちょっと条件がたぶん悪そうで、再治療、と呼ぶにはそこまで悪くないかな、という状況なんですね。

んー、わかりにくかったですかね。。




タイトル 根管治療に不安、クラウンはすぐにしたほうがいいですか?
質問者 そうさん
地域  
年齢  
性別  
職業  
カテゴリ クラウン(差し歯・被せ)その他
根管治療後の詰め物・被せ物
回答者




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