クラウンレングスニング(歯冠長延長術)について

相談者: ニューヨークさん ( : )
投稿日時:2007-03-10 13:11:00
クラウン装着のための歯茎切除、クラウンレングスニング(歯冠長延長術)について、教えていただきたく思います。

現在、ニューヨーク在住なのですが、10年前に日本で神経治療した左上10番(前歯の左隣)の一部が欠けてしまい、ニューヨークの歯科(米国人歯科医と日本人助手がいます)に治療に行きました。

診断の結果、クラウンを被せることになったのですが、自歯を削ってクラウンの形取りをしようとしたところ、歯茎と歯の境に小さなくぼみがあることが分かりました。

医師からは、このままクラウンを被せるとクラウンと残っている歯の間に一部隙間ができ、そこに雑菌が入る可能性があると言われ、歯茎を切除して切り上げ、歯の平坦な部分を表面に出してから、クラウンを被せるのがよいと言われています。

そこで2つ質問があります。

1つは、歯茎を切除(クラウンレングスニング)する以外にクラウンを上手く被せる方法はないのでしょうか。

歯茎切除だけで、1,250ドル(約15万円。左上9,10,11(前歯含め3本)の上部歯茎を切り上げる見積もりとなっています)の見積もりとなっており、日本に帰国すればもう少し安価な方法での対応がないかと思っています。

4ヵ月後に帰国する予定なので、現在の仮クラウンでしのいでから、日本で本クラウンを入れるのが得策かどうか考えています。

もう1つは、歯茎を切除する方法がやはり望ましい方法である場合、日本で同様のことを行えば相場はどのくらいでしょうか。また、日本の健保の対象になるのでしょうか。

私の会社では、海外の保険ではなく、1度全額歯科医に支払った上で、日本の健保組合に保険対象分を請求する仕組みになっています。

ちなみに、クラウンの見積もりはポーセレンで1,245ドル(約14万9,400円)、支台に395ドル(約4万7,400円)かかると言われています。

どうぞよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-03-10 19:29:00
はじめまして。

安くあげたい場合は日本の方が安いですよ。高い高いと苦情は多いのですが・・。

参考⇒クラウンレングスニング
参考⇒クラウンポーセレンは、メタルボンドオールセラミックのことです)
参考⇒支台築造

ただ大切なことですので、どちらが良い治療を受けられそうか、あるいはどちらが信用できそうかでよく検討されて下さい。

ニューヨークさんの10番(日本では左上2番)の歯茎と歯の境のくぼみが、どのようになっているかが、実際に拝見できないことには、クラウンレングスニングが必要そうかどうかは全く判断できません。

担当の先生がおっしゃっている様なことも何ら不自然ではありませんよ。

ですがおそらく日本の保険医療の考え方でいけば不要(クラウンレングスニング自体が保険適応でないので)だとは思います。それが適切かどうかは別ですけど・・。


アメリカの歯科医療レベルは極端にピンキリという話です。ニューヨークさんの受診されてる医院には、日本人の助手がわざわざついているぐらいですから、もしかするとレベルは高いのかも知れません。(日本人相手の商売目的かも知れませんけど)

日本の歯科医療レベルもやっぱりピンキリですが、良くも悪くも8割ぐらいは似たレベルに集まっている感じがします。(そういう医院ではクラウンレングスニング自体しないかも知れません)

費用=責任の重さ とも考えられます。

国をまたいでいるとはいえ、高いお金を要求しておきながら、いい加減なことをする率は低いと考えるのが自然と思いますよ。

今の担当の先生とよく話されて、あるいは他医院でもセカンドオピニオンを求めてみて、信じられそうかどうかで決められるのが、本当ならいいのではないかなー、と思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ニューヨークさん
返信日時:2007-03-11 01:22:00
ご回答ありがとうございます。とても参考になります。

費用の高さもさることながら、「歯茎を削って切り上げる」という手術に抵抗感と恐れを抱いています。

担当の医師は「今のままでは、土台のゆるいところに家を建てるのと同じだ」と言っていて、歯茎を切るのは当然の処置だという考えなのですが。

例えば、4〜5ヶ月ほど、今の仮クラウンでしのぎ、日本に帰国してから、クラウンレングスニングの必要性を含め、日本の歯科医師と検討をする、という方法については、どうお考えになりますか。

アドバイスをいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-03-11 02:00:00
一応方法としてはクラウンレングスニング以外にも、「エクストルージョン」という方法も考えられます。

これは歯茎を削るのではなく、歯を引っ張りあげることによって、歯の平坦な部分を表面に出します。

クラウンレングスニングよりも時間がかかるというデメリットはありますが、前歯だと見た目の問題もあるので、可能であればエクストルージョンのほうがより理想的かもしれません。

ただ、日本でこのエクストルージョンやクラウンレングスニングを行なっている歯科医院は、ごく少数です。

正確には分かりませんが、たぶん5%くらいでしょうか?それと地域的な問題もあり、東京や大阪などの都市部であれば行なっている歯科医院もかなりありますが、地方になると本当に見つけられないと思います。

アメリカだと歯科治療にそれくらいの金額がかかるのは普通だと思いますが、日本の場合には歯にそこまでの治療費はかけるという認識はほとんどありませんので、歯科医院が行なう治療内容もどうしてもそのニーズに沿ったものになりやすいようです。

ちなみに、エクストルージョンやクラウンレングスニングを行なう場合は日本でも保険外になり、治療費もほとんど変わらないくらいかかってくると思います。

「日本に帰国してから、クラウンレングスニングの必要性を含め、日本の歯科医師と検討をする」というのは良い方法だと思いますが、問題は4〜5ヶ月今の歯が問題なく持つのかどうか?日本でクラウンレングスニングを行なっている歯科医院を見つけられるかどうか?ということだと思います。

クラウンレングスニングまで必要だということは、おそらくすでにかなり奥のほうまで虫歯が進行しているのだと思いますので、日本の歯科医院で検査をした時には抜歯と診断されるかもしれません。(歯医者さんによって抜歯の基準は全く違いますが・・・)

少々乱暴ですが、10番(左上2番)はあまり噛み合わせにも関わってこない重要度は比較的低い歯だと思いますので、今治療をしてもトータル35万円程度、最悪抜歯になってインプラントにしても35万円、だったら、はじめから抜歯は覚悟の上で日本に帰ってからどうするか考える・・・というのもお勧めではありませんが、ありはありかなぁ・・・と思います。

⇒参考:インプラント

ただ、費用的には同じ35万円だとしても、やはり残せるのであれば自分の歯を残したほうが良いのは間違いありませんので、あとはニューヨークさんの価値観次第かとは思います。(前歯のインプラントの場合、見た目の回復が難しい場合があります)

あと、どうしても経済的に厳しいというのであれば、日本で保険のブリッジにすれば3万円程度で済むことは済みます。(その分、デメリットも大きいですが・・・)

⇒参考:ブリッジ

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-03-11 02:34:00
治療計画自体は妥当かオーバートリートメントか、その間にはあると思いますよ。抵抗は確かに感じますよね・・・

あとエクストルージョンは数ヶ月かかるので期間的にギリギリになりますね。
この場合も普通は手術もセットになるはずです。

田尾先生は虫歯の読みですけど、私はもともとの形態(別に病気ではないですよ)かもなぁとも想像しています。

だとすると、歯茎の中にちょこっとどころじゃなくて深ーく溝の様になっている場合もあるので、実際に拝見してみないことにはなんとも・・といったところなのです。

少なくとも日本に帰ってきてからでは、田尾先生もおっしゃる通りの理由から、クラウンレングスニングの必要性についてしっかりと相談できる可能性は低いと思います。

手術自体は特別ハイレベルな内容でもないので、出来るかと尋ねられれば出来る歯科医師は多いと思うのですが(グレーゾーンなのですが実は保険でやっちゃう可能性もあります)、欧米に較べて日本の歯科教育は全般的に診断学が抜けているので(って僕が偉そうに言えることではないんですけど・・)、何人に相談したとしてもなかなか満足できる結論が出せないと思うんですよね・・。

最終的には、担当の先生が信頼できるかどうか、しかないかなぁと、私は思います。




タイトル クラウンレングスニング(歯冠長延長術)について
質問者 ニューヨークさん
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カテゴリ クラウンレングスニング(歯冠長延長)
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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