矯正治療の訴訟・示談について

相談者: komariさん (29歳: )
投稿日時:2007-01-14 11:41:06
矯正治療中に左下第一大臼歯虫歯になり、根元まで進行していたことが発覚し、予期せず抜歯→インプラントをはじめることになりました。

今回のご相談というのは、矯正歯科医Kへ訴訟や示談をして、治療費などを保証してもらえないのかということです。

具体的な状況は以下のとおりです。(2007/1現在)

矯正の状況
  • 矯正は開口・出っ歯を治すため、26才から約3年続けており、約3週間ごとに検診、調整に通っている
  • 矯正完了度合いは完全ではなく、前歯上下計8本が前後に5mm程度はなれてかみ合わせできていない状態
  • 治療はかなり適当で、ワイヤーの調整程度しかしておらず、虫歯チェック、歯磨き指導もこちらから聞くまでしていない。
  • 口腔内クリーンナップは当然、何もしてもらった経験がない

●該当歯の状況
  • 該当歯は10歳頃に神経を抜いており、保険治療によるかぶせものをしていた
  • 矯正ゴムをかけるための金属の輪をかけていた
  • 2006夏にはよく歯茎がはれていたり、2006/10ごろには歯が動くので気になるとアラートは出していた
  • 矯正ゴムのための輪(冠)や、その付近の表のブラケットが2,3ヶ月ごとに外れており、何度もつけはずししていた→そのたびに該当歯に強い力がかかっており、それが原因で該当歯に損傷ができ、そこから虫歯が進行したのではないかと推測します

●歯を失った際のいきさつ
  • 矯正歯科医Kは2007/2末にブラケットをはずす予定であるという判断をした。(他の歯科医に相談したところ、時期尚早と思われる)
  • 2007/1に念のため、虫歯の確認を(こちらから言ってはじめて)してもらったところ、虫歯が確認された
  • 「矯正装置の取り外しと虫歯の治療の順序の判断はお任せします」と伝えたところ、「歯形をとり、リテーナーへの移行作業を進めながら、虫歯治療を開始します」とのこと
  • 「虫歯治療を始めるため、輪(冠)をはずします」といって、その数分後には歯の上部がすべてとれていた→これについては、歯科医Kも不適切な処置であることを認めている

●その後の対処
  • 虫歯の治療に関しては、インプラントはやっていないため、自分で探し別医院をいくつか訪問して、インプラント治療を開始(紹介話は一切なし)
  • 現在の処置状況(矯正状態、治療ミスの有無)と、今後の治療方針(矯正の終了orインプラントを利用した矯正治療の続行)についてセカンドオピニオンをもらうために、技術に定評のある有名な矯正歯科医に見ていただく予定

●今後

訴訟は難しいと聞いているものの、勝訴例もあるようです。
結局は示談になるのかもしれませんが、以下の保証をしてもらえないか検討中です。

 −インプラント代(50万程度)
 −仕事への影響(通院のための休み)
 −精神的ダメージ(うつ病との診断)

⇒訴訟・示談に関しては、まだ現時点では何も伝えていません。状況を把握中です。

上記のようなケースで保証を請求できるのか?
できる場合にはどのように進めればいいのか?

についてアドバイスをいただければと思います。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-01-14 11:41:06
確かに勝訴は難しいかもしれませんね‥。

しかし、近年、矯正治療中の虫歯の増加に対し、矯正医の中でも予防を重視する先生が増えているのは事実ですね。

僕の知り合いで予防の専門医の講習会などを行っている先生に伺うと、半数以上が矯正の先生だった事もあるそうです。

そう言った状況から考えると、少なくとも矯正治療中におけるメインテナンスに対する配慮の低さが絡んでいると言う事で、なんらかの回答を導き出す事も不可能ではないと思われます。

矯正が絡むとなると少し状況が異なるのですが、一般的な歯科医療訴訟では、歯科医師会に加盟されている先生であれば歯科医師会に医療訴訟専門の顧問弁護士がいるので、そこに相談するかたちになります。

しかし、矯正の先生が歯科医師会に入っているかどうかと言うと‥。

それ以外の方法ではkomariさん自身が弁護士に相談する方法になると思います。たぶん、そちらの方が結果的には早いですね。

医療訴訟に強い専門の弁護士さんが見つかればかなり心強いです。
(恐ろしいことに、歯医者専門の弁護士もいると聞きます)

 矯正治療の不完全さ
 治療中のメインテナンスへの配慮不足

などから話を始めてはいかがでしょうか?

実際の裁判でインプラント代の請求や慰謝料の請求に関しては難しいかもしれません。むしろ、示談の方が多少なりとも期待した成果が得られるのではないでしょうか。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-01-14 11:41:06
実は私も、歯科大学在学中に自分の歯の矯正治療矯正科でやってもらったのですが、もともとあった虫歯を治療もせずにそのまま矯正を始められてしまい、危うく歯の神経を取らなければならなくなりそうになったことがあります。

矯正前に虫歯や歯周病の治療を終わらせておくのは歯科医の中では常識ですが、大学病院の矯正科ですらそれが出来ていないことがあるというのを、身を持って体験したわけです。

まぁ、私も学生とは言え一応歯科医師を目指していたわけですから、先生任せにしていた自分にも非があると思い諦めていますが・・・。

歯科大学の学生ですらこのような状況に陥ってしまうのですから、歯科とは関係のない一般の人はもっとやばいですよね・・・。

ちょっと話がそれましたが、確かに本気で裁判を起こすつもりなのであれば、弁護士を見つけて訴訟を起こす必要があります。

ただ、これが結構難しく、なかなか弁護士が見つからないのが現状のようです。
もし相談されるのであれば、こちらのサイトを参考にどうぞ。⇒医療事故情報センター

他の歯医者さんに発言してもらうという方法もありますが、この方法も協力をしてくれる歯医者さんを見つけるのが非常に困難です。

現実的にはやはり、示談を求めるというのが一般的でしょうね。

とにかく、まずは担当の先生としっかりと話をしてみて、納得が出来ないところには突っ込み、どうしても解決できそうにないのであれば弁護士の介入も検討するという流れになるかと思います。




タイトル 矯正治療の訴訟・示談について
質問者 komariさん
地域  
年齢 29歳
性別  
職業  
カテゴリ 歯列矯正のトラブル
歯科/医療ミス
歯科/裁判・訴訟・示談・慰謝料
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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