根っこ治療のやり直しで、再度多額の費用がかかるのは仕方がないの?

相談者: にこさん ( : )
投稿日時:2007-03-21 11:59:00
初めてメールさせていただきます。

5日前くらいから以前治療したが痛みだし、昨日歯医者さんへ行ってきました。

同じような投稿を読んで参考にさせてもらいましたが質問させていただけたらと思います。

痛くなったのは左上の奥から2つ目(親知らずは抜いてます)で保険治療で銀の被せものをしています。

レントゲンを取って確認してもらうと、隣の奥から3つ目の歯とともに根っこの治療の際の充填剤が十分ではなく細菌が増殖しているのでやり直さないといけないと言われました。

奥から3つ目の歯は自費治療で白い被せものをしています。
治療後3年くらいだと思います。

最初にしっかりと治療をしてもらっていれば今回のようにやり直す必要がなかったと衛生士の方は言われました。

それでも今後のことを考えてやり直すとすれば再度多額の費用がかかってきます。

このような場合でも患者がまた高額の費用を出さないといけないものなのでしょうか?

いろいろと他の方の投稿を読ませていただき、根っこの治療は100%完璧にはできないという回答が多く、今回のやり直しも仕方ないものなのかな?と感じてきていますが、自費治療をする時には保険適用の歯では長持ちがしないから先のことを考えて自費の歯を勧められ高額の費用を捻出したことから言うと正直納得がいきません。

一晩よく考えてネットで検索してみるとこのホームページに行き当たりました。

もう何年も歯医者さん任せで治療をしてもらってましたが、今回のようなことがあり調べてみて、もっと早くから自ら情報を収集して治療してもらう必要があったなと反省しています。

しかしいい歯医者さんを見つけるにも難しくこれから先どうしようか困ってしまいます。

どうぞよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-03-21 13:24:00
今回のにこさんのようなケースで悩まれている方は、かなり多いと思います。

保険被せ物保険外の被せ物を比べると、やはり保険外のほうが良いことは多いのですが、根っこの治療根管治療)をしっかりとやらずに保険外の被せ物を勧める歯医者は正直どうなのかなぁ・・・というのは感じています。

確かに根っこの治療は100%ではないのですが、保険外の治療を行うのであればせめてラバーダムを使うくらいの努力はするべきだと思います。

(本当は、保険でもラバーダムはするべきだと思うんですけどね・・・)

さらに上の奥から2つめの第一大臼歯)は根管治療自体が難しいことが多いので、マイクロスコープもあればより理想的なんですけど、そこまで徹底的に根管治療をする歯科医院は少ないですね・・・。

しかも、そこまで徹底した根管治療を行うとなるとほぼ間違いなく保険外になり、根管治療だけで何万円もかかってしまうので、普通の人はそこまで根の治療にお金はかけられない!・・・

と思う人がほとんどだと思います。(ちなみに、そこまで徹底した根管治療を行っても、約10%程度は失敗してしまいます。ですから、その衛生士さんの発言もどうかと思いますよ)

しかし、にこさんはもうお分かりだとは思いますが、本当に大切なのは根っこの治療です。

被せ物はやり直しも出来ますが、根っこの治療はある意味やり直しは出来ません。
(やり直しをしても、治療の成功率が下がってしまいます)

だからこそ、特に一番初めに根管治療を行う際(初回治療時)には、せめてラバーダム、出来ればマイクロスコープまで使って治療をしてくれるような歯科医院を、患者さんが探さなくてはなりません。

なぜなら、このようなことを多くの歯医者さんは教えてくれませんし、根管治療の際にラバーダムを使う歯科医院は多分20件に1件程度(保険外だと、もっと多いと思います)くらいしかないからです。

もっと突き詰めると、根管治療が必要になる前に虫歯の治療をしてしまえば、こんなに苦労をすることもないわけです。

ただ、このようなことを短い時間で患者さんに理解してもらうことは非常に難しく、歯科医院側も患者のニーズに合わせざるを得ない・・・というような事情がありますので、やはり患者さん自身に「自分の歯は自分守る」という意識を持ってもらうしかないと思います。(このホームページは、そんな意識を持たれた患者さんが自分で勉強しやすいように・・・と考えて制作しました)

もう一度高額な費用がかかるかどうかについては、他の歯科医院に行って保険外で治療をやり直すのであれば、再度多額の費用がかかります。

ただ、保険外の治療の場合、歯科医院によっては「○年保障」というものを設けている場合もあるので、以前治療をされた歯科医院がこのような保障制度を行なっていたのであれば、無料または治療費の一部負担で再治療をしてもらえる可能性もあります。

⇒参考:クラウンの保障期間

良い歯医者さんの見分け方はいろいろと難しい面があるのですが、今回のにこさんのケースでは、

・根管治療の際にラバーダムを使っているかどうか?
・被せ物(クラウン)に保障はあるか?
・質問に丁寧に答えてくれるか?

などを参考に探されると良いのではないかと思います。
(もう初回治療ではないのでラバーダムを使っても無駄じゃないかと思われるかもしれませんが、普段からそのような姿勢で治療を行われている歯医者さんは、他の治療のレベルも平均して高いことが多いです)

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-03-21 21:50:00
まず 歯内治療ですが 保険内治療はおおむね10〜20パーセントの成功率といわれております。

海外では歯内治療は自費治療で行うのが一般的ですがそれでも成功率は70パーセント位です。

逆に言うと 歯内治療は”ものすごく難しい治療”といえます。

私は 自費治療での歯内治療を行っておりますが、患者さんに言うのは”同じ予算でしたら、歯内治療を自費治療で行ってかぶせるのは銀歯にしたら?”と説明します。

歯内治療を確実に行っておけばかぶせるものは後からやり直しが効きますので数年内に(保険の銀歯の寿命は2〜5年くらい)自費のかぶせに変えればよいとも考えます。

つまり、基礎工事をしっかりしてから建てたログハウスと 基礎工事をまったくせずに建てた豪邸。 どちらの方が良いのか?ということと同じです。

ログハウスはいつでも豪邸に建て替えられますよね?

さて、かぶせたものをその先生がやり直してくれるかどうかですが、 これは歯科医院によってまちまちです。

例えばうちの場合は 当院でかぶせて5年や6年程度で問題が起きた場合は無償でやり直していますが 医院によっては拒否するところもあります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: にこさん
返信日時:2007-03-22 00:30:00
田尾先生、タカタ先生ご回答ありがとうございました。
つい昨日までまったくの治療について無知だったことを情けなく、悔やまれます。

子供の頃から歯が弱く、20歳を過ぎたくらいから、今思えば根管治療を受けていました。

しかし歯医者さんからは何の説明もなくいつの間にか治療されていて、後で神経を抜かれている治療であることを知ったくらいです。

また最近でも根管治療を受ける際もどれだけ大事で難しい治療であるかなんて聞いたこともなく何も心配もせず治療を受けていました。

聞いていたことと言えば神経がなくなることで歯が枯れ木のように弱くなる、変色するくらいです。

また過去の回答では根っこの再治療は成功率も低い、やり直しを急ぐ必要があるのかどうか・・・とありましたが今回私の場合はどうなのか迷っています。

一応は治療を進めていく方向で昨日は帰ってきましたがもう一度相談したいと思います。

現状、痛みはだいぶ落ち着いてきています。
様子を見てもよいものでしょうか?

今回こんな状況になって初めてこの「歯チャンネル」で根管治療がとても大事なことだったと知りました。

最初の段階で重要性を知っていれば根管治療に対しての自費治療も考えたのに・・・と悔やまれます。

今からできることは残りの歯を少しでも大切にできるよう努力したいと思います。

また今回この「歯チャンネル」に出会えた、いろいろ学べたことを幸運に思います。
ありがとうございます。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-03-22 01:47:00
初めまして。途中参加しますね。

今回痛みを感じたのは奥から2つめの第一大臼歯、6番とも言います)ですよね?

この歯は当然再治療が必要ですから、良い先生を見つけてください。
探し方はまた後ほど。

それと奥から3番目の歯(第二小臼歯、5番)について、3年前の治療ということですが、根っこの先端には黒い影がレントゲンで写ってましたでしょうか?

もしもこの影が認められない場合は、細菌が増殖してるとは言い切れません。
一度ご自身でもよく確認してみて下さい。

参考⇒これは、いわゆる「根管治療で失敗したケース」でしょうか?

国内の根管治療保険治療の成功率がまさか10〜20%とはびっくりですね。

いくらなんでももっと高そうな気がしますけど、どこかにそんなデータがあるんでしょうね。初耳でした。

保険が悪いとだけも言い切れないですし、保険で真面目にやられてる先生もいらっしゃいますが(保険の決まりはラバーダムを使うなとは言ってません)、私も大学を卒業してから、色々と勉強していくうちに海外とのギャップに一番驚いたのが根管治療の分野でした。

ラバーダムに限らず、色々と迷信が多いので、このサイトに書いてあることはよく目を通されると良いと思いますよ。

根管治療の上手な先生の探し方ですが、以前にも書きました内容(参考⇒根管治療の専門医を探すには?)に、もうちょっと追加してみます。

・「歯内療法学会」(できれば認定医)
・「AAE会員」

この2つのキーワードは、なくてはいけないということでもないのですが、あってもまんざらではないと思います。

歯内療法学会」というのは日本の根管治療の学会です。

”一応”認定制度がありますが、専門医という区分とはほんとはちょっと違います。
厚生労働省の認可などの問題です)

ですからホームページ以外では標榜できません。

あと「AAE」というのはアメリカ版の根管治療の学会の名前ですね。

正直地方では厳しいのですが、都会の方では全てにヒットする先生が何名かいらっしゃるはずですよ。

今はインターネットで患者さん自身がたくさん情報を集められますからね、私達歯医者もレベルを上げていかないといけないですね。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2007-03-22 21:30:00
学会について一言。

患者さんは”良い歯科医院”を探すために その一つの判断基準として 学会の会員であるか否か、認定か否か、指導医か否か など そういったものを判断基準にしていますが、注意が必要です。 

私のもとにはいままでに幾つかの訴訟の資料が来ておりますがその大半が認定医や指導医によるものです。 

認定医であるとか 指導医であることが ”良医”であることと直結ではありませんので やはり 良いDr.を探すのであれば その人柄と過去の臨床例は重要です。

また、日本において、歯内療法学会歯周病学会は大学主導ですので、臨床のテクニックとはあまり結びついておりません。 

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2007-03-23 02:16:00
タカタ先生のお父様は確か臨床歯周病学会の指導医だったのでは・・・。

僕も一応臨床歯周病学会には入っていますが、これは勉強をするためというよりは、会長の船越先生にお世話になったから・・・というのが本当の理由です。

アメリカの専門医の場合は、認定システムがしっかりとしているので本当に「専門医」と言えると思いますが、正直日本の認定医制度はどうなんでしょう・・・。

⇒参考:専門医・認定医の裏

何もないよりは認定医を持っていたほうが、その分野に関しての造詣は深い可能性は高いと思うのですが、僕はそれよりも医院のシステム(インフォームド・コンセントが十分に行なわれているか?担当医制かどうか?など)や、設備(マイクロスコープなど)、治療内容(ラバーダム使用の有無、治療の選択肢)などで歯科医院を見分けたほうがより効果的ではないか?と思っています。(あんまり言うと、今僕が作っている歯科医院検索システムのネタがバレちゃいそうですが・・・)

ただ、日本の認定医制度も昔と比べると段々認定基準が厳しくなってきている感はあるので、これからは認定医もそれなりに参考はなるかなぁ・・・とは思っています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: にこさん
返信日時:2007-03-23 11:14:00
いろいろとありがとうございました。

今回のことでたった数日の間で歯医者さんに対しても、治療に対しても意識が変わりました。

もう遅いかもしれませんがこれからに生かしていきたいと思います。
またこのホームページで勉強して治療にのぞみたいと思います。

ちなみに今は痛みは落ち着いており感じません。
歯医者さん選びも検討しようと思います。

ほんとうにありがとうございました。
また何かあれば相談させてください。よろしくお願いします。



タイトル 根っこ治療のやり直しで、再度多額の費用がかかるのは仕方がないの?
質問者 にこさん
地域  
年齢  
性別  
職業  
カテゴリ 神経の無い(神経を取った)歯の痛み
根管治療の失敗・再治療
根管治療後の痛み
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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