歯軋りがある場合、奥歯をセラミッククラウンにするべきか?

相談者: とらとらさん (25歳: )
投稿日時:2007-01-31 14:10:00
以前かかっていた歯科医歯軋りで歯が磨り減っているといわれ、寝るときに歯軋り防止装置を付けて寝るようにしています。

ちょうど装置をなくしてしまったので、最近、噛み合わせなども含めて診ていただこうと、矯正歯科と予防歯科を併設している歯医者さんに通いはじめました。

見た目にはそれほどひどい歯並びではないのですが、歯軋りがなくなるのなら、と一時は矯正も考えたのですが、費用と期間を伺って断念しました。

そして、今、現在金属のクラウンがかぶっている奥歯を治療してセラミックのクラウンにすることをすすめていただいています。

上のいちばん奥歯なので見た目には保険適用の金属でもかまわないのですが、金属では3年程度しか耐用年数がないことと、上下でかみ合わせたときにセラミックのほうがあたりが柔らかいのであごへの影響が少ない、と説明をいただき、悩んでおり、ネットで情報を収集していて、このホームページにたどり着きました。

拝見したところ、セラミックであっても耐用年数には限りがあるようですが、実際のところ、どうなのでしょうか?(今かかっている歯医者さんは信用できそうな方なのですが、セラミックにすれば、ずっと持つ、というような説明をうけたので、ちょっと意外でした)

上下左右の奥歯各2本ずつ、すべてセラミックに変えていこうと思っていたところでしたので、治療費が高額になりますので、慎重に考えたいと思っています。

長くなってすみません。アドバイス、よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-01-31 14:54:00
セラミックスと言うと現時点で考えられるものは3つあります。

 1 メタルボンド
 2 オールセラミックス
 3 ハイブリッドセラミックス

強度的には1→2→3の順番です。

あたりが柔らかいと言う意味ではその逆で3→2→1の順です。

金額的には2→1→3の順です。

セラミックスの歯がずっと持つと言うのはどのような意味で「ずっと持つ」と説明されたかわかりませんが、僕としては「有り得ないなぁ」と言う感じです。

僕はコストパフォーマンスと言う意味でハイブリッドセラミックスを多くの患者さんに勧めています。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-02-01 11:23:00
金属でもセラミックでも、人工物ですから完璧ではありません。

色々種類がある中でも、それぞれに利点・欠点ありますし、術者の先生の得意・不得意も大変重要な要素です。

歯軋りをされていて、夜中は装置をつけていらっしゃるということですから、かぶせ物の種類を選ぶ時に、歯軋りの事をそんなに気にする必要はないかなと思います。

普通の方でしたら、上の歯と下の歯は、日中だと「食事の時」と「ツバを飲み込む瞬間」の、あわせてたった20分程度しかかみ合うことはありません。(無意識に普段から食いしばる習慣はないか、ご自身でもチェックして下さい。)

一方で夜中は無意識に2時間ぐらいはかみ合っていると言われています。
そこに歯軋りもあればもっと長い可能性が高いです。

ですから、夜中のことさえ気をつけて装置を使用しているなら、歯軋りがあるからといって素材は特に注意する必要はないと思いますよ。

私だったら・・・下あごにはメタルボンドで、上あごには一応金のかぶせでも。といったところでしょうか。好き好きですね。

因みに、矯正に未練がおありかも知れませんので矯正と歯軋りについて少し。

数十年前まではかみ合わせと歯軋りの関連は強く疑われていたのですが、現在は専門家の中では”ほぼ”否定されています。

依然両論ありますから、どちらかだけが必ず正しいとも言えませんが、私の知ってる限りの研究データなどからは、「関係ないだろうな」といった印象です。

子供の頃からしている人は、何をしても一生している。という研究報告もありますから、どうやって止めるかよりも、装置をつけて寝て、上手に付き合っていくことを考えられると気分も楽になるんじゃないでしょうか。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: とらとらさん
返信日時:2007-02-01 17:34:00
タイヨウ先生、ワタナベ先生、ご回答ありがとうございます。

一人で悶々と悩んでいたところでしたので、このサイトにめぐりあえて幸せです!
サイトを運営されている田尾先生、ありがとうございます!

実は、36才になるのですが、この年になってはじめて「普通の人は普段歯を閉じていない」ということを知りました!

私は昔から意識しないと自然に歯がかみ合ってしまい(それが普通だと思っていたのですが)きっと食いしばりの癖があるのだと思います。

一生直らないかもしれないのだと知って、矯正への未練もなくなり、気楽になれました!

噛み合わせと素材についてはそれほど気にしなくてよいとのことですので、奥歯については、クラウンのものはハイブリッドセラミックスメタルボンドかで、かかっている先生に相談してみます。

インレイについては保険のきくパラジウム合金でもよいかな〜と考えています。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-02-02 16:35:00
パラジウムはやめたほうが‥。

僕の患者さんで昨年1年間で金属アレルギーの患者さん(皮膚科にて歯科用金属アレルギーと診断)が3名おります。

確かに健康保険が適応され、治療費が安く済むのは結構だと思いますが、ご自身の大切な体を「安売り」して良いのでしょうか‥と。

アレルギーと聞いて思いつくのは「花粉症」ですよね。
花粉症になる人とならない人がいます。
また「去年まで何でもなかったのに、今年から出ちゃったよ‥(涙)」なんて人もいます。

金属アレルギーもなる人、ならない人がいます。今まで大丈夫だった人もいます。

花粉症に比べれば歯科用金属アレルギーの確立は低いです。
しかし、リスクはあります。

それを承知でパラジウムをお口の中に入れるのか、考えてみてください。

他にもパラジウムを否定する理由はいっぱいあるのですが、長くなるので‥。

僕が知る限り、保険のパラジウムを自分自身(又は家族)に入れている歯科医師を見たことがありません(あ、一人いたか‥)。

全ての歯科医師は「パラジウムが良いもの」だとは決して思っていないはずです。もし、思っている歯科医がいるとしたらビックリですね。

こんな事を書くと日本中の歯医者に刺されるかもしれませんが、これは僕の本音です。

ちなみに僕は、昨年1年間で自分の患者さんにパラジウムを入れた人は5人だけです(嘘ではありませんよ。ウチの技工士に聞いてください)。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2007-02-02 16:56:00
タイヨウ先生が言われているようなことはおそらく今まで聞いたことがないかも知れませんが、僕も患者さんに説明するときには似たような説明をします。

ただ、価値観は人それぞれですので、まずはそれぞれの治療法の利点欠点をちゃんと理解し、最終的な判断は患者さん自身が行うということが重要だと思います。

インレイに関しては、実は僕も保険のインレイはあまり好きではありませんので、どうせ同じ保険ならレジンのほうがいいかなぁ・・・なんて思います。(歯医者さんの得意・不得意の問題があるので、難しい選択ではありますが・・・)

⇒参考:保険のインレー
⇒参考:コンポジットレジン充填


もともとはレジンも嫌いだったのですが、最近レジンについて勉強をしなおし、ちょっと認識が変わってきています^^

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: とらとらさん
返信日時:2007-02-02 18:23:00
タイヨウ先生、田尾先生、アドバイスありがとうございます。

私は金属アレルギーではないし、パラジウムでも大丈夫かなあと思っていたのですが、体に悪いのですね。。。パラジウムはやめておきます。

そして、もっとこのサイトをチェックして勉強してみます!



タイトル 歯軋りがある場合、奥歯をセラミッククラウンにするべきか?
質問者 とらとらさん
地域  
年齢 25歳
性別  
職業  
カテゴリ オールセラミック(陶器の被せ物)
歯軋り(歯ぎしり)
お勧めのクラウン(被せ物・差し歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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