レジン、ゴールド、セラミックなどの使い分け・適材適所

相談者: 主婦Aさん (36歳: )
投稿日時:2007-03-23 11:13:00
こんにちは。
よろしくお願い致します。

古い保険の金属で、舌で触った際に明らかに段差が出来ていたり、マージンが浮き上がっている?と感じられる箇所があり、この際なのでオーバーホールを考えています(保険外で)。

一応、レントゲン上で分かるようなう蝕虫歯)はないと主治医に言われていますが。

治療済みのは11本あり(抜歯して無くなった歯は右下8番のみ)、特に自分で気になるのは以下のところです。


1.右下7番。

抜歯済みの8番(埋伏歯でした)とぶつかっていた箇所に大きな虫歯がありましたが抜髄をまぬがれ(神経まであと1〜2ミリだったのを丁寧にやっていただきました)、現在はとりあえずレジン充填済み(半年前)。

レジンで修復した部分は、主治医が何度かレジンの状態など経過のチェックをしてくださっていますが順調。

いずれ金属か何かに替えたほうがいいかなー、と最初は言われたのですが、経過もよく、このままでもいいかな、とも言われます。

深い虫歯でしたが、きっと今頃、二次象牙質ができて良くなったのかな
それが修復し直しで、かえって削れてしまわないか私は不安です。

このままがいいのか、それとも…?


2.左下6番。

二次う蝕で再治療を受けたことがあり、保険のインレーが入っています。

咬合面の頬側に、舌で触った際に明らかに段差がありフロス歯ブラシの毛も引っかかります。

横から見たときに、その段差と関連があるのか、うっすらクラックあり(そのヒビについては、主治医は割れているというようなものではなく心配ないと言いますが、自分としては心配になってしまいます)。

これ以上再治療にはなりたくないので、この歯は死守したいです。


3.右上4番、5番。

古い保険の金属インレーで修復済み。

フロスをすると、必ずこの2本の間からは食物残渣がとれてきますし、適合が悪くなっている〜〜という感じがして不快です。

舌で触ってみても金属と歯の境目が分かります。


上記の歯を中心に、少しずつ修復をきちんとやっていきたいのですが、素人ながらにあれこれ考えて迷っています。

左下6番は、奥歯でクラックも気になるので、自分では柔らかめのゴールドがいいのかなと何となく思うのですが、右上4番、5番あたりは、金属がちらっと覗いてしまいそうなので、セラミックだろうか、など。

また、オーバーホールといっても、左下8番に金やセラミックは勿体ない気がするし、保険の金属のままでいいのだろうか、でも他の歯に金を入れたら、こちらが保険の金属のままでは異種金属が混在して良くないのだろうか……。

ちなみに、左側の8番は上下残っていますが、抜髄済みの左上7番が「もしも」の時に、矯正で手前に移動(難しいそうですが)あるいは自家移植を模索したいため、とりあえず今後も抜かずに温存と思っています。

その一方、親不知に保険外でインレー交換も勿体ない気がする、といったところです(けちらないほうがいいんでしょうか)。

何だかワケのわからない文章になってしまい申し訳ありません。

要するに、歯の種類や、削ってある位置(右下7番のように咬合面ではなく脇を削っているケース)によって、それぞれ最適な修復の素材は何であるか?と言うこと。

口腔全体を考えた際に、すべて同じ素材で修復すべきかどうかということ。
このあたりが迷いのポイントです。

ちなみに私の治療環境ですが、大学病院で信頼できる医師にかかっており、今後のインレー交換も保存修復の科に移って行いますので、技術面や使える素材などには問題ありません(たぶん)。

この修復に備え、これまで歯の清掃管理を頑張ってきましたので、歯茎の状態も大変良好です。

長くなりましたが、先生方のアドバイスをいただければと存じます。
よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-03-23 12:29:00
では、順番に僕の意見を書きますね。


1.について

基本的には、保険レジン咬み合わせの面に使うと、2年経過時点から磨り減りが始まると言われています。

しかし、主婦Aさんの場合は咬合面レジン充填をしているわけでは無いので、そのまま経過観察で良いのではないでしょうか。


2.について

マイクロクラックに関しては、ブラキシズムの予防をしたりする必要はあると思いますが、基本的には何もしない(できない)のが普通です。

ただ、マージン不適合であると思われますので、適合の良いゴールドインレーなどにされると良いのではないでしょうか。


3.について

これは明らかにマージン不適合だと思われますので、作り変えた方がプラークコントロールをしやすくすると言う意味でも良いと思います。


基本的に見える場所であればハイブリッドインレーに、気にならなければより、適合の良いゴールドインレーにするのが良いと思いますよ。

確かに親知らずにゴールドやセラミックスはもったいないと思われるかもしれませんが、その親知らずを長く(機能的に)使うのであれば、それ相応の処置は必要だと思いますし、異種金属でいるのが気になるのであれば、レジン充填に変えても良いのではないかと思います。

左上下の8番は大切にしておいてください。

虫歯になっていまったら移植も移動も出来なくなる可能性がありますからね。
プラークコントロールが不良の親知らずは僕は「抜歯」が基本だと思っています。

治療材料は適材適所で使い分けられるべきだと思いますので、


型取りをしないで済む範囲、大きな力のかからない範囲であればレジン充填

■咬合面で審美性を求めるのであればセラミックス系(ハイブリッドセラミックスオールセラミックスなど)

■審美よりも適合や咬合を優先させるのであればゴールド


と言うのが僕のおおまかな考え方です。

そして何より、主婦Aさんもお気づきの通り、メインテナンスを考慮した形態に治す事が最優先になると思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-03-24 07:33:00
相変わらず、関心が高い様ですね。
1〜3のご質問については、タイヨウ先生と同じ意見です。

しいてあげるとすれば、マイクロクラックの入っているに対して、私の場合は予防的にクラウンへの交換をお勧めする場合があります。

犠牲も大きいですが完全に割れてしまったら抜歯になってしまいますので。

インレーのままではあまりに不安な場合(明らかにかみあわせの強い歯、僅かな自覚症状が出てきている歯、失うと特に困る歯など)においては、悪くない方法だと思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 主婦Aさん
返信日時:2007-03-24 17:22:00
先生方、ご回答ありがとうございました。

実は、右下7番で生まれて初めてレジンを体験しましたし、しかもの背中(?)を削るというのも初めてなので、場所も場所だから剥がれ落ちたりしないのか、などと漠然とした不安を感じていました。

歯ブラシで磨いていてポロッと落ちないでしょうか?などと以前に主治医に聞きましたら、「あなたのせいで取れるなんていうことはないですよ」とのことで、主治医はレジンの接着には自信があるのかな〜とは思ったのですが……(積層させている、とも主治医が確か言っていました)。

ともかく、ここで先生方のご意見を伺って、このままレジンでもOKと分かってホッとしました。

最初に右下7番を削った際、もしも金属に交換を考えた場合、取れにくいように咬合面も削って側面とつなげるような(わかりにくい説明で申し訳ありません)、大きな金属になるかもしれない、というようなことを言われました。

なので、レジンのままでいられるなら、私としてはそれに越したことはないという感じです。

また残っている8番については、抜いて当然ですよ!?という感じで言われることが多く、私としては温存しておきたいのに…と、担当医との考え方の相違を感じていました。

が、タイヨウ先生の「大切に」とのお言葉を胸に、プラークコントロールを頑張って、"もしも"に備えていきたいと思います。上の8番は2本とも無傷なので。

渡辺先生がおっしゃる、予防的なクラウンへの交換についても、修復科の先生に相談してみます。「クラウン」は出来れば避けたいですが、割れてしまうのもコワイです(涙)。

本当にありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。m(_ _)m



タイトル レジン、ゴールド、セラミックなどの使い分け・適材適所
質問者 主婦Aさん
地域  
年齢 36歳
性別  
職業  
カテゴリ レジン(白いプラスチック)
ハイブリッドセラミックインレー
セラミックインレー(陶器の詰め物)
ゴールドインレー(金の詰め物)
お勧めの詰め物・インレー
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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