顎関節症と親知らずの関連性について

相談者: ハルノさん ( : )
投稿日時:2007-02-01 01:44:00
一週間ほど前、朝起きると急に顎が少ししか開かなくなっていました。

上下左右前後に少しずつなら動かせ、痛みはほとんどありません。
前歯で物を噛む時にだけ若干痛いかな。と言うくらいです。

年末にも一度開かなくなったことがあり、その時は一日で治ったのでしばらく様子を見て4日後に近くの歯科に行きました。

レントゲンを撮り「上の親知らずが生えてきているから顎が開かないのだ」と言われました。

親知らずが生えると何故顎が開かなくなるのですか?
この親知らずは抜いたりしなきゃならないのでしょうか?

ちなみに見せてもらったレントゲンや自分で触ってみる限り、親知らずはまっすぐ生えてきているようです。しかし、下の親知らずはまだ生えてきていません。

周囲の人には「顎関節症じゃないのか」と言われたのですが、どうなのでしょう。
自分でも顎関節症について検索してみたのですが、もう少し詳しく知りたいです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-02-01 07:14:00
症状的には、完璧に顎関節症です。

上の親知らずの周囲に炎症が起きていたり、親知らずが生えることによって噛み合わせに変化が起きているのであれば、親知らずが現在の顎関節症の原因となっている可能性もあります。

特に親知らずの部分だけ噛み合わせが強く当たったりする場合には顎関節に大きな負担がかかるため、筋肉が疲労して顎が開かなくなったりすることがあります。(担当の先生は、おそらくこれを想定されているのだと思います)

しかし、顎関節症は「多因子性疾患」と言って、様々な要因が複雑に絡み合って起こると考えられていますので、必ずしも親知らずが生えてきていることだけが原因ではない可能性があります。

一応、当サイトでも顎関節症について解説はしていますが、内容はかなり薄いです。

これは顎関節症についてよく分からないからという訳ではなく、逆に本気で書いてしまうと詳しくなりすぎてしまいそうだから自重している・・・というのが本当のところです。(それくらい、顎関節症は複雑なんです)

ですので、今回のハルノさんの場合も親知らずが生えてくることによる噛み合わせの変化が原因かもしれませんし、他にも夜寝ている時に歯軋りをしていたり、頬づえを付く癖があったりなど、様々な原因が考えられます。

脅かすわけではないのですが、「原因不明の骨の吸収」なんて可能性まであります。(本当はある程度原因は分かっているのですが、これも書き始めると超長くなってしまいそうなので今はやめておきます・・・)

治療法にしても、もし親知らずが原因であれば親知らずを抜歯するだけで治る可能性もありますが、他にも原因があった場合には、その他の治療法が必要になる可能性があります。(例えば、頬づえをやめてもらったり、マウスピースを装着したり、薬物を使用したり・・・)

特に今回のようなケースでは、まずはスプリント(マウスピース)を使ってもらって噛み合わせを調整し、それで症状が改善すれば噛み合わせが原因だったということですから、その結果をもとにその後の治療を考える・・・という流れになるかと思います。(いきなり親知らずを抜歯しても、親知らずが原因ではなかった場合には無意味ですから・・・)

それでも症状が改善しない場合は、通常は大学病院などの専門的な施設に紹介状を書いてもらうことになります。

というのも、顎関節症の正確な診断をするためには普通のレントゲン写真では不可能で、造影撮影やMRIなどの専門的な診断が必要になるからです。(これらは、一般的な歯科医院ではごく一部でしか行なわれていません)

一応これが一般的な顎関節症の治療の流れになるかと思いますが、歯科医院によっては違う対応をする場合もありますので、とりあえず参考として知っておいて下さい。




タイトル 顎関節症と親知らずの関連性について
質問者 ハルノさん
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職業  
カテゴリ 顎関節症
親知らずその他
回答者




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