歯科検診(メンテナンス)の報告と感想です

相談者: SHさん (39歳:男性)
投稿日時:2007-06-17 09:47:00
みなさん、こんにちは。
こちらで、3度相談させていただいたSH(39才)です。

先生方のお言葉で、「の疾患予防」に目覚め(遅すぎますが…)メンテナンスに行ってきました。

他の方の参考になるかも知れないので、その報告を。

また報告の中で、先生方からして「?」と思うような所があれば是非指摘していただきたいと思います。

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まず、問診票に「歯周病の恐怖」についてトツトツと心情を書き連ねた所為(苦笑)と思うんですが、口腔検診虫歯は無し)の後、実施を希望してなかった歯周病検査がイキナリ始まりました(汗)

ブローピングの結果は、奥歯2本:4mm/3本:2mm/残り25本:3mm でした。
(数値を聞くたびに恐怖におびえていたのは言うまでもありません…)

先生曰く、「歯周病になりかけ。」「奥歯は(歯周病に)片足つっこんでる状態。」とのこと。

その後、デジパンと口内のデジカメを撮影してパソコン上で歯茎歯槽骨の状態の説明を受けました。

「下前歯の内側、上奥の内側の2箇所炎症を起こしてますヨ。」とのこと。

デジカメ画像を見ても、炎症が起こっているとまったく分かりませんでした。。。(汗)

腫れも歯肉の赤みも全く無く(←自己診断)、「歯茎と歯の境目に沿って白っぽくなってるところ。」とのこと。

「(・・・白・・?)・・??」と、口ポカン状態です。

前回の質問で渡辺先生、田尾先生も「本当に歯周病は分かりませんから」とおっしゃっていたので、医師の説明にも納得することができました。(事前に聞いてて良かった・・・)

まぁ、永久歯が生えそろった段階で(ほぼ例外なく)みんな罹患しているという認識だったので「やっぱり?」というところが本音です。

あと、やっぱり“自覚症状の有無”“自己診断”は危険でした。
今回身をもって実感しました。。。

で、肝心のメンテナンスは「掃除しないでいきなりペンキ塗るみたいなもんだから。」と急遽中止(苦笑)になり、初期治療をすることになりました。

超音波での縁上下のスケーリング(下顎3ブロック)とその部分の滑沢をしていただきました。

次回、上顎3ブロックをやって治療終了とのこと。
で、その後、メンテナンスに移りましょう。とのことでした。

しかし、ちょうど1ヶ月前にスケーリングをしたばかりだったのに、もう歯石が沈着してました!

そんなに早いの? と少し驚いたと同時に、3ヶ月や半年毎の除石って不充分なんじゃ・・?とも思いました。

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以上、御報告でした。
メンテナンスへの道は遠いです。(苦笑)

P.S.

今回、口腔検査だったため、合間合間に待たされることが多かったので観察していましたが、レントゲン撮影の時は、他の人の治療を中断してコマメにドクターが爆写スイッチだけを押しに行ってました。

なんか健気でほほ笑ましかったです。(^_^;


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-06-17 17:07:00
こんにちは。

良さそうな医院みたいですし、歯周病も、ごくごく初期(周病ではなくて歯肉炎と言ってもいいかも知れないぐらいの検査結果です)の様で、本当に良かったですね。

かかりつけの先生のおかげもあるのでしょうね。

私もちょうど、メインテナンスで日本一有名な先生の講演を聞きに行って、たった今戻ってきたところです。

自分は重要性を頭で分かっているつもりでも、衛生士さんを中心とした医院のシステム作りや患者さんへの説明は、本当に難しく、また日本の歯科医療全体の遅れ(先進諸国から30年遅れてると言われました)も痛感しました。

私がSHさんお一人だけでも、メインテナンス受診に誘導できたとしたら、歯科医師として本当に良かったと思います。(半ば脅迫まがいの説得でしたが・・)


今日講演されてた先生がおっしゃってたのですが、今の日本の歯科医療の現状は、街に外科医ばかりがいる様な状態だと。

立派に削って立派に補っていくのが良い歯医者と、歯医者も患者も誤解している。

外科医ももちろん必要だけど、病気になる前や、重い病気になる前の状態を見極めて、健康を守り維持していく内科医の様な仕事も重要だと言われ・・なるほどなあ、と。

またこのサイトでも根管治療のことなどでよく話題にのぼる、保険制度によるモラルハザードのお話もありました。

保険点数が安すぎて(※同じ処置に対する収入が、欧米のおよそ10分の1なんだそうです)国全体として注意が散漫になり、事故・不適切な診断・過剰な診療が行われ、規律が失われる様になっている。と言う様な意味でした。

これまた身に沁みるというか・・。

悪いのは国でもあり歯医者でもあるのですが、被害者は間違いなく一般の方ですよね。


その先生のお考えとしては、どんなに健康な人でも、メインテナンスは長くても半年に1回ぐらいはした方がいいとのことです。

その根拠となる研究や統計をたくさん見せて頂けましたが、本当に説得力のある内容でした。


それと、1ヶ月で実際に歯石が溜まっていたかというとちょっと怪しいです。

スケーリングも実は技術のいる仕事ですから、前回の取り残しがあったか、あるいは歯科医院の都合上そう言われたのかも知れません。

というのも、歯石や歯周病があったことにしないと、保険請求できませんし(日本の保険は病気ありきです)、何より患者さんが納得してお金を払ってくれない・・(これもモラルハザード??)という可能性もあります。

ですがメインテナンスの意義は、溜まった歯石を取ることではなく、歯ブラシの届かない場所の、歯石になる前のプラーク(=バイオフィルム)を取り除くことや、時間とともに下がる口腔衛生への関心を、元に戻る前に持ち上げてモチベーションを高く維持することにあります。

怖がりすぎる必要もないのですが、気も抜きすぎず・・。
担当の衛生士さんなり先生と仲良くなって、楽しく続けて下さいね。


因みに私の知り合いの先生は、爆写スイッチを10m近くも延長している上に、「これなんとかフットスイッチに改造できないかなあ」と漏らしてました^^

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: SHさん
返信日時:2007-06-17 19:12:00
渡辺先生、こんにちは!

わたしもその講演を聞きたかったです。(一般人にはムリかと思いますが)
今だったらものすごく有意義に聞けるだろうなぁと。

日本はことさらについての危機意識は低いですよね、自分もそうでした、数ヶ月前は。

長年の無精による虫歯治療で、「もう絶対にこんなの(治療)したくない!」と、こちらで先生方の意見を拝聴して目覚めた次第です。

先進諸国で、歯についての危機意識は日本がもっとも低いと聞いてます。

保険制度の理不尽さ、および幼少からの教育が決定的に欠けてると認識してます。

義務教育6年+3年+高校3年の教育機関を受けましたが、歯の話は一切皆無です。

その結果が、「痛くなったら歯医者さんに行って治してもらう。」…これです。
その時点で手遅れ。 延命治療であって治んないって。(←現在の心境) 

私は妻も子もいるのですが、「ちょっと、歯のメンテナンスに行ってくる。」と言うと、「はぁ???」「(子供に対して)パパおかしいんじゃないの??」と言われる始末です。(^_^;)

まぁ、これが一般人の反応です。決して異常ではなく。

こういう状況だと、私が重要性を説明しても決して納得してくれません。(日本は、夫の意見を素直に聞き入れてくれないという風潮がありますので(苦笑))

子供たち(6才と12才)はなんとか、歯の疾患から守りたいと思います。

ともあれ、日本の保険制度の不備がなんとも言い様がなく。。。

スケーリングにしても、予防の保険適用になったのはここ数年(5年前?)と聞き及んでいます。(この近代社会で、そんなの絶対におかしいよなー)

ではでは、また治療およびメンテナンスで御報告することがあればします!

今後もよろしくお願いいたします!


P.S.

爆写スイッチ10m延長+フットスイッチですか。

私のように観察する患者だったら、まるでスイッチを押してないように見えて、誤った認識を抱きそうですね(笑)

押すときに周りにアピールしないと。(笑)
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-06-18 11:38:00
さらに追い討ちをかけても良いですか?

スケーリングにしても、予防の保険適用になったのはここ数年(5年前?)と聞き及んでいます。(この近代社会で、そんなの絶対におかしいよなー)」

昨年の改定で、事実上、予防は保険で出来なくなりました。

歯周病のメインテナンスも保険で出来なくなりました。
(できないと言うよりも制約が多すぎて事実上運用できないと言った方が正しい表現でしょうか)。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: SHさん
返信日時:2007-06-18 20:51:00
タイヨウ先生、追い討ちありがとうございます。(苦笑)

そうでしたか。今では保険歯石取りもできない世の中なんですね。悲惨ですね、日本って。

何年か前に、フラ〜と歯科医院さんに寄って、歯石だけ取って帰る・・・ということをしたことありますが。

もうそれもできないんですね。
保険でやってる医院があったらよほどボランティアっていうことか。。

そういや、前回の除石は虫歯治療との併用、今回は歯肉炎との併用でしたから。

今日、2回目のスケーリングと滑沢で歯肉炎の治療は終了となりました。
次回、2ヶ月後からメンテナンス(スケーリング込みのPMTC)に移ります。

これは自費診療ですが、スッキリして気持ちよさそうなので、楽しみながら継続していきたいと思いますー。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-06-19 10:50:00
あ、歯石取りくらいなら保険でカバーできます。

「予防ができなくなった」と言うのは「フッ素を塗る」とか「継続して歯周病を予防管理していく」と言った行為ができなくなったと言う意味です。

PMTC自費)でのメインテナンスがこれからのスタンダードになると思いますよ。

ウチでは80%以上の患者さんがPMTCでメインテナンスに通っていらっしゃいます。

PMTCは痛くないし、気持ちいいし(これは衛生士のウデによるところが大きいか?)、それでいて虫歯歯周病の予防になるし‥。

これからは「痛くならないように歯医者に行く」時代ですからね。


バカらしいと思うんですよ。
医者に行って「痛いこと」されて「お金取られて」じゃあ。

僕なら「痛くない」事に「お金を払いたい」と思いますけどね。

今後のSHさんは安心です。
PMTCを継続していってください。




タイトル 歯科検診(メンテナンス)の報告と感想です
質問者 SHさん
地域 千葉
年齢 39歳
性別 男性
職業 会社役員
カテゴリ 虫歯予防
歯周病(歯槽膿漏)予防
その他(歯科検診・デンタルドック)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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